NO FOOTBALL NO LIFE

国内、ヨーロッパ、南米のサッカー観戦ブログ! Jリーグ、3大リーグを中心に全世界を完全網羅!(予定)
随時更新!

CL組合わせ抽選 & スパルタ・プラハ戦

2007-08-31 | アーセナル

先程、2007/2008シーズンのCLの「グループリーグ組合わせ抽選会」がモナコで行われ、アーセナルは、

・セビージャ(スペイン) or AEKアテネ(ギリシャ)
・ステアウア・ブカレスト(ルーマニア)
・スラヴィア・プラハ(チェコ)

の3チームが属する「グループH」に入ることが決まりました。


現在、アーセナルは「UEFAクラブランキング」5位に位置するため、トップシードである「ポット1」のクラブとして抽選に臨みました。

セビージャのアントニオ・プエルタ選手の急逝により、「セビージャ対AEKアテネ」の2nd legが延期されていて、セビージャかAEKアテネのどちらがアーセナルのライバルになるかは後日決定することになりますが、順当に行けばセビージャになるでしょうね。

この抽選結果は、
「ポット2」に関しては、“超外れクジ”
「ポット3」と「ポット4」に関しては、“超当たりクジ”
といったところでしょうか。

個人的に、「ポット2」の中で“最も当たりたくなかった”のがセビージャであり、「ポット3」と「ポット4」の中で“一番当たりたかった”のが、それぞれステアウア・ブカレストとスラヴィア・プラハでした。

ただ、3クラブとも“初顔合わせ”となるのが気になるところです。
普通に渡り合えば問題のない相手でしょうが、チーム力が離れている分、相手は“引いてカウンター”というアーセナルが苦手とする戦略を採ることが予想され、必要以上に苦しむことになる可能性も考えられます。

ただ、他と比べて相手に恵まれたことは間違いないので、順当に突破してくれるでしょう。
スラヴィア・プラハは、今回対戦したスパルタ・プラハが良い予行演習の相手となりました。

①ステアウアとスラヴィアにしっかりと勝つこと
②セビージャが、ステアウアとスラヴィアに勝ってくれること

を達成して楽に突破を決め、リーグ戦に良い影響をもたらしてほしいところです。

 

 


スパルタ・プラハ戦に触れる前に、ちょっと一息(ランキング)
よろしくお願いします!

 

 

○アーセナル 3-0 スパルタ・プラハ
 AGGREGATE)5-0

得点)ロシツキー、セスク、エドゥアルド

HOME)アーセナル

                     ファン・ペルシー
               エドゥアルド

          ロシツキー             ウォルコット

                ディアビー
                     ジウベルト・シウバ

       クリシー                        ホイト
               センデロス    トゥーレ


                   アルムニア


交代)ファン・ペルシー → アデバイヨール
       ディアビー → セスク
       ロシツキー → デニウソン


AWAY)スパルタ・プラハ

                     ドセク

                    アブラハム

           クリチュ                 レゼク

                ホルヴァート
                         フシェク

       クラドルブスキー                 ポスペシュ
                 カドレク     レプカ


                   ポシュトゥルカ


主審)デ・フリーケル(ベルギー)

 

 

試合の詳細(ランキング)


「Arsenal.com」

 

 

「CL予備予選3回戦」の2nd leg。
アウェイの1st legで「2-0」のアドバンテージを得たアーセナルは、開始8分、右サイドのウォルコットの高速グラウンダークロスをロシツキーが合わせて先制
これにて実質的な勝負は決まりました。
残りの前半は、GKとの1対1というピンチを1度迎えることになりましたが、ここはアルムニアの見事な飛び出しにより失点を回避。


後半は、“失う物が何も無くなった”を通り越して、“何かを得て帰りたい”と吹っ切れたスパルタが、(1st legで見せた“フィジカルなサッカー”ではなく)本来自身が得意とする“パスサッカー”に転じ、逆に勝負が決まってモチベーションが低くなってしまったアーセナルが長い時間ペースを握られてしまいました。

しかし、途中からアデバイヨールとセスクが入ると一気に流れがアーセナルに戻り、82分、エドゥアルドが個人突破からセスクにパスを送り、これを受けたセスクが1st legと同じような形でゴール左に決めて追加点
最後は89分、代わって入った右サイドのデニウソンのクロスをエドゥアルドが巧く合わせて3点目
2試合合計「5-0」の完勝で、CL本選出場を決めました。

 

結果だけ見れば「3-0」の圧勝でしたが、内容は決して良くなかったと思います。
先週末のシティ戦から、ジウベルトに代わってセンデロス、サニャに代わってホイト、セスクに代わってディアビー、フレブに代わってウォルコットと、より若い選手達が入ったわけですが、そのパフォーマンスはどうしても見劣りする部分がありました。

3人ともに共通するのは、シティ戦に出場したレギュラーと比べて、ミスが非常に多く、簡単にボールを失ってしまうこと。
ウォルコットは先制点のアシストをしましたし、キレのあるドリブル突破も見せましたが、反面、あさっての方向に行ってしまうクロスを含めたイージーなパスミスやボールロストも多かったです。
ディアビーも、非凡なボールタッチを見せて観客を沸かせましたが、やはり彼も“危険なエリア”でのボールロストが多すぎる。 特に、彼は少しテクニックに酔ってボールを持ちすぎる傾向があり、そのため相手に狙われて、ミスを犯してしまうのです。 また、この日の彼は運動量も少なかった。

センデロスやホイトも同様、彼ら若手は、試合中に一瞬の輝きを見せることもありますが、ベテランの選手にとっては“考えられないミス”も犯すため、これによりチームのリズムが大きく崩れてしまうことがよくあります。

この試合は、その若さの“正”の部分と“負”の部分が同時に出て、“正”の部分だけが結果に表れたといった試合でした。

 

セスクとアデバイヨールが沈滞していた状況を変えたことは事実ですが、今後の疲労を考えると、ここではしっかりと休ませてあげてほしかったですね。
アデバイヨールはある程度計算ができるので、ファン・ペルシーに代えてベンドナーを是非使ってほしかったのですが。

もう1人のFW、エドゥアルドは頑張っていました。 あのゴールこそが彼の真骨頂だと思います。
彼のクロアチアリーグでの得点映像を見たところ、彼は、動きだけ見れば運動量豊富にピッチを駆け回る“セカンドトップ的”な選手に見えますが、実はポジショニングに優れていて、ゴールの決め方などを見ると“典型的なセンターフォワード”であることがわかる、不思議な選手です。
察するに、彼は、90分間通して使えばチームに貢献し、ゴールをも決めてくれる選手だと思いますが、おそらく、途中出場で真価を発揮できる選手ではないのかなと思います。

 

次はホームでのポーツマス戦です。
“CL明け”としては非常に厳しい相手ですが、「エミレーツ3連戦」という恵まれたスケジュールを生かし、是非3ポイントを獲ってもらいたいところです。

 


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マンチェスター・シティ戦

2007-08-30 | アーセナル

アーセナル 1-0 マンチェスター・シティ

得点)セスク

HOME)アーセナル

               アデバイヨール
                        ファン・ペルシー

          ロシツキー                 フレブ

                  セスク
                         フラミニ

       クリシー                          サニャ
              ジウベルト・シウバ    トゥーレ


                    アルムニア


交代)     サニャ → デニウソン
    アデバイヨール → エドゥアルド
   ファン・ペルシー → ソング


AWAY)マンチェスター・シティ

                     ムペンザ


           M・ペトロフ                エラーノ
                         アイルランド
                M・ジョンソン

                      ハマン

        ガリード                       コルルカ
                 リチャーズ    ダン


                    シュマイケル


主審)クリス・フォイ

 

 

試合の詳細(ランキング)


「Arsenal.com」

 

 

最悪なことに、書き終わった後にデータが全て消えてしまいました…(涙)

さすがにもう1度書く直す気はしないので、今回は上のスタメン表だけで。。。

はぁ~。。。

 

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アーセナルおもしろ動画

2007-08-28 | アーセナル

ちょっと色々と忙しかったので更新が遅れてしまいましたが(「いつも毎回遅れてんだろ。」というツッコミはなしで 笑)、そのマンチェスター・シティ戦の前に、
アーセナルの、微笑ましくも現在のチームの雰囲気が非常に良いことがわかる動画を2つご紹介します。

 

1つ目は、フランスのテレビ局の企画で放送された、
「アーセナル・クロスバーチャレンジ」
です。

このゲームのルールは至ってシンプル。 ハーフウェイラインからロングボールを蹴って、ゴール上部の「クロスバー」にボールを当てた選手が勝ち、というもの。 まぁ、「スパサカ」なんかでもこういった企画をやっていますよね。 それのフランス版のアーセナル編です。
「Arsenal TV ONLINE」でも放送されたのですが、「YouTube」でこれがアップされていたので、リンクを張っておきます。

 

・アーセナル・クロスバーチャレンジ①


・アーセナル・クロスバーチャレンジ②

 

この動画を見ていると、普段はどこか冷めた印象すらあるギャラスが、やたら騒いで人一倍楽しんでいることがわかりますね(笑)
やはりこれも「新キャプテン」に任命されたことによる変化でしょうか?
“フランス語コミュニティー”
が居心地がいいのかもしれません。


2本目には、オンエアで言うところの“未公開シーン”が含まれています。
エドゥアルドやホイトやジュルーら、フランスでは無名であろう選手達が蹴っています。 それにしてもセンデロスとソングは酷い(汗)
ちなみに、この動画のコメント欄に、
「これの“リバプール編”、“マンU編”が見てみたい!!!」
なんていうコメントがありましたが、おそらく実現しないでしょうね。
理由は、クラブに在籍するフランス人選手の数を考えればわかります(笑)

 

 

2つ目の動画を見る前に、ちょっと一息(ランキング)
よろしくお願いします!

 

 

そして、もう2つ目の動画は、
トゥレ、エブーエ、アデバイヨールらアーセナルのアフリカ人選手3人によるアフリカンダンス」
です。

 

・トゥレ、エブーエ、アデバイヨールのアフリカンダンス①


・トゥレ、エブーエ、アデバイヨールのアフリカンダンス②

 

これがいつ撮影されたものかわかりませんが、タイトルから察すると、
このダンスは、エミレーツ・スタジアム内の駐車場で、またこの異常な程のハイテンションから、勝利した試合の後の帰りに行われたものでしょうね。

途中、満面の笑顔でこのダンスを見ている選手が映りますが、誰ですかね? ギャラスかディアビーのどちらかだと思いますが。

2本目は、これを前方から撮影したバージョンです。
前から見た方が、彼らのダンスセンスの良さがわかります(笑) セスクのダンスとは少しレベルが違いますね(笑) 振り付けが完全に揃っているのが謎ですね~。

でも、一番謎なのは、
「この動画を撮影した方達はどうしてこの場所に入れたのか?」
ということですね(笑)


シティ戦の記事は今日夜にでもアップします。

 

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イングランド代表“3世代”決戦

2007-08-25 | 国際Aマッチ

○イングランド 1-2 ドイツ

得点)ランパード / クラニィ、パンダー

HOME)イングランド

                 オーウェン
                          A・スミス

           J・コール                 ベッカム

                 ランパード
                         キャリック

        ショーリー                      リチャーズ
                 テリー   ファーディナンド


                     ロビンソン

AWAY)ドイツ

                     クラニィ


                    トロホウスキ
           ヒツルスペルガー         オドンコール

                        シュナイダー
                  ラーム

        パンダー                     フリードリヒ
               メツェルダー  メルテザッカー


                     レーマン

 

 

試合の詳細(ランキング)


「TheFA.com」

 

 

ロンドン、ウェンブリー・スタジアムで行われた“因縁”のイングランド対ドイツ戦。
試合は開始から押し気味に進めていたイングランドが、前半9分、右SBリチャーズのドリブル突破からランパードがシュートを決めて先制。
しかし、26分、シュナイダーのクロスをロビンソンがキャッチミス。このボールが目の前にいたクラニィにこぼれ、これをクラニィが決めて同点とすると、試合は一転。
40分には、中盤での細かい繋ぎからこの日がA代表デビューの左SBパンダーが強烈なミドルシュートを決めてドイツが逆転

後半は、イングランドが攻め込み、ドイツがカウンターを狙う試合展開となりましたが、イングランドは幾多の決定機をものにすることができず、スコアはそのままに試合終了。
新ウェンブリーでの初黒星を喫しました。

 

イングランドは相変わらずGKが心配です。
国内でも様々な議論がなされていますし、ここ最近のパフォーマンスを考えれば、ジェームズの正GK復帰も現実味を帯びてきたと思います。

また、何かと注目のベッカムも良くなかったです。
彼の場合、アメリカに行ったこともあり、今後は毎試合常に良いパフォーマンスを見せない限り批判を浴びることになるでしょうね。 少し可哀想な部分はありますが。

 

・イングランド代表がアーセナルのトレーニングセンターで練習(写真)
キャンベルが久々の登場(笑) ヴェンゲルとベッカムは何を話しているんでしょうか?

 

レーマンはやはりイングランドのファンから嫌われているようで、ボールが渡ると、ドイツの選手中で唯一ブーイングを浴びていました。
また彼のパフォーマンス自体も良くなかったです。 ランパードの先制点は少なくともボールに触れられたはず。 あの距離からニアサイドを抜かれるようでは言い訳もできません。パンチングが目の前にいたオーウェンに当たって、あわや1失点のシーンもありました。
やはり、アーセナルでの不調をそのまま引きずっている印象でしたが、クラブにとっても本人にとっても幸い(?)なことに、この試合で持病の怪我を悪化させて、2週間以上の離脱が決定。
これを“休息”と考えて、心身共にリフレッシュした状態で戻ってきてほしいですね。

他にドイツでは、やはりゴールを決めたパンダーが印象に残りました。
最初はリチャーズとの1対1にやられっぱなしで不安な立ち上がりでしたが、ゴール後は自信をつけたのか、守備でも攻め上がりでもそれまでとは別人の動きに変わりました。
所属のシャルケでも見せているように、彼の左足から繰り出されるミドルシュート、FK、CKは脅威です。

また、ラームがアンカーの位置をできるとは知りませんでした。 器用な選手ですね。
シュナイダーもベテランながら運動量が豊富なところを見せ、クラニィも「1トップ」としての仕事をしっかりとこなしていました。
選手個々の出来を見ても、ドイツの勝利は妥当なものだったと思います。

 

 

 

U-21代表の試合に触れる前に、ちょっと一息(ランキング)
よろしくお願いします!

 

 

○イングランドU―21 1-1 ルーマニアU―21

得点)ダービシャー / OG

HOME)イングランドU―21

                ダービシャー
                       アグボンラホール

          ウォルコット                 カイトリー

                 ノーブル   M・ジョンソン

       クレイニー                      C・ガードナー
                 ウィーター   オヌオハ


                     J・ハート

 

 

試合の詳細(ランキング)


「TheFA.com」

 

 

ウォルコットがスタメン、フル出場。
試合は前半8分、右サイドのスローインからアグボンラホール(アストンビラ)、ダービシャー(ブラックバーン)と渡り、これをダービシャーが決めて先制。
その後も圧倒的なイングランドが試合を有利に進めるも、25分、不運な判定からFKを与えてしまい、この相手の直接FKがクロスバーに当たったボールがGKハート(マンチェスター・シティー)に跳ね返ってゴールとなる、これまた不運な形で失点。
“フレンドリーマッチ”ながらイエローカードが多発する荒れた試合はその後オープンゲームとなり、両者共にチャンスを作りましたが、結局そのまま引き分けに終わりました。

 

・試合ハイライト

 

ウォルコットは大活躍でした。
スピード溢れるドリブルでルーマニア右SBを困惑させ、現地コメンタリーも、
「ウォルコットが前にボールを押し出してスピードに乗れば、彼を止めることができる選手はほとんどいないだろう。」
と称賛。
実際その通りで、前方にスペースがあっての“走りっこ”ならウォルコットは誰にも負けないでしょうね。 スピードだけなら世界トップクラスで、あのアンリよりもギアは一段階上を行くと思います。
しかし、アーセナルでも見られるように、彼の場合は決定的シーンでの精度が課題です。 “ドリブルで巧くかわしても、ラストパスやシュートがガッカリ”というのは、まるで一昔前のC・ロナウド。 まだまだ時間はかかるでしょう。

ホイトは残念ながら代表に選ばれず、と思いきや、メンバー表を見ると、どうやらいつの間にか世代交代が行われていたようで、84年生まれのホイトは出場資格が途切れてしまいました。
代わりの右SBには、初出場のクレイグ・ガードナー(アストンビラ)が務めました。

他にイングランド代表では、CBウィーター(ミドルズブラ)が目立っていました。
高さと強さのあるCBで、優秀な若手を次々と輩出するボロ・アカデミーの“新たな傑作”の予感を感じさせました。

また、今夏にアーセナルからローン先のバーミンガムに完全移籍したMFムアンバが途中出場。
「ヴィエラ二世」と呼ばれる選手には、私が知る限りでも、ディアビー(アーセナル)、ヤヤ・トゥーレ(バルセロナ)、ムアンバの3人がいますが、姿や走り方などの“外見の雰囲気”はムアンバが一番似ていると思いました。

 

 


U-17代表の試合に触れる前に、ちょっと一息(ランキング)
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○イングランドU―17 5-0 ニュージーランドU―17

 

○イングランドU―17 2-1 ブラジルU―17

 

 

試合の詳細(ランキング)


「TheFA.com」

 


韓国で行われている「U-17W杯」。
グループリーグ最終戦では、アーセナルのDFガヴィン・ホイト、MFランズベリー、FWマーフィーが揃って出場。
ランズベリーは、同点弾となるPKを決めました。

試合は劣勢に立たされていたイングランドが劇的な逆転勝利を収め、決勝トーナメント進出を果たしました。

 

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日本代表“3世代”決戦

2007-08-23 | 日本代表

○日本 2-0 カメルーン

得点)闘莉王、山瀬功治

HOME)日本

                     前田遼一

            大久保嘉人           田中達也

                遠藤保仁    阿部勇樹

                     鈴木啓太

        駒野友一                       加地亮
                  闘莉王   中澤佑二


                     川口能活

交代)駒野友一 → 今野康幸
   大久保嘉人 → 山瀬功治
    前田遼一 → 高松大樹
    田中達也 → 佐藤寿人
    遠藤保仁 → 中村憲剛
    鈴木啓太 → 橋本英郎


AWAY)カメルーン

                      ジョブ

             エトー                ドゥアラ

                 エンバミ     エンビア

                     マクーン

         アトゥバ                       ビーケイ
                  R・ソング   マトゥク


                      ハミドゥ

 

試合の詳細(ランキング)

 

中盤以下は先のアジアカップとほとんど同じメンバーでしたが、前線の選手が少し変わるだけでここまでサッカーが変わるのかという試合でした。

トップに前線でゲームメイクができる前田を、左右のウイングにスピードのある大久保と田中を置いた攻撃は観ていておもしろかったです。
大久保と田中は1対1の状況で必ず勝負をしてくれるので、「日本代表戦」としては非常に新鮮に映りました。
もちろん、それは、消極的なサッカーに終始したアジアカップの影響がある分の過大評価であることは確かですが。


後半に見えた課題としては、カメルーンに押し込まれた守備よりも、少ない機会でのマイボールの扱い方が挙げられると思います。
あそこでしっかりと繋いで相手を焦らせるような冷静なパス回しを見せて欲しかったところです。
後半のほとんどの時間は、“ホームで「1-0」でリードしているチーム”の戦い方ではありませんでした。


それでも、全体的には合格点の試合だったと思います。
闘莉王が復帰し、大久保、田中、山瀬ら後半戦好調の選手が代表に招集されて結果を残したことは、オシムの今後の選手選考にも良い影響をもたらすでしょう。


カメルーンで驚いたことですが、リゴベール・ソングはまだ代表で頑張っていたんですね(笑)  息の長いタフな選手ですし、叔父さんに負けないように「甥」のアレクサンドル・ソング君にも頑張ってもらわないと。
エトーは随所に凄さを見せましたが、やはり本調子ではなかったようで、消えている時間が長かったですね。 コンディション良好のエトーに中澤と闘莉王がどう対処するのかを見てみたかったのですが。
右SBのビーケイに関しては、今週始めに、彼が所属するレディングの監督スティーブ・コッペルが、
「(イングランドから)遥か遠い日本まで行って出場できなかったら最悪だ。」
と言って、彼の招集に難色を示していましたが、結果はスタメン出場。
代表とクラブの間での“政治関係”が垣間見えたような気がしました(笑)

 

 

 

オリンピック代表の試合に触れる前に、ちょっと一息(ランキング)
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○日本U―22 1-0 ベトナムU―22

得点)青山直晃

HOME)日本U―22

                 平山相太
                          李忠成

                    柏木陽介

        本田圭佑                   水野晃樹

                梶山陽平
                         本田拓也


           青山直晃   水本裕貴    細貝萌


                    山本海人

 

 

試合の詳細(ランキング)

 

 

“レベルやカテゴリーを問わず、どの大会でも「初戦」は難しいもの。 ましてやオリンピックの最終予選ともなれば、「初戦」は何よりも勝ち点3を取れたことが収穫”

と、言う気にはなれません。

 

攻撃は右サイドの水野のドリブル突破とクロス、そして平山の高さに頼るのみ。

幾度となく得たCKのチャンスも、身長差のアドバンテージをほとんど生かせず。

交代枠を使ってその状況を変化させる采配もなし。
このチームには、先のアジアカップにおける日本代表のような、
この選手がいなくなるとチーム全体のバランスが崩れてしまうといった“代えの利かない選手”や、“レギュラーと控えとの差”は存在しません。

相手は前線に1人しか残していないのに、CBを3人をそのまま残すことに意味はあったのか?
攻撃的な安田を左SBに入れて、実質「2バック」にするべきだったと思います。 元々中盤以上での運動量が活発ではないチームの上に3バックを適用したことで、攻めの人数が足りていなかったのは明らかでした。

守り切りたいなら守り切りたいで、劣勢だったロスタイムに“時間稼ぎの交代”をすればいいものを、それすらせず。

 

選手選考、システム選考、試合における采配、全てに疑問が残りました。
この先が思いやられる、そして、もし本大会に出場できたとしても、何のインパクトも残せずに大会を去ることが目に見えて予想できるような、絶望的なパフォーマンスを見せた試合でした。

 

 

 

○日本U―17 0-3 ナイジェリアU―17


 

試合の詳細(ランキング)

 

カメルーン戦とベトナム戦の合間合間に観ていましたが、プレ大会と同じく、力の差は歴然でした。  もし、決戦トーナメントでナイジェリアと再び当たることがあっても、「リベンジ」などとは軽々しく口にできない程の。

フランスがハイチに引き分けてくれたことが救いです。 次で全てが決まります。
良いタレントが揃っているチームなので、1試合でも多くの経験を積んで欲しいところです。

 

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ブラックバーン戦 守護神の交代へ

2007-08-22 | アーセナル

ブラックバーン 1-1 アーセナル

得点)ダン / ファン・ペルシー

HOME)ブラックバーン

               サンタ・クルス
                       ダービシャー

         ペデルセン               ベントリー

                          D・ダン
               サヴェージ

      ウォーノック                      エマートン
                サンバ     ネルセン


                   フリーデル


AWAY)アーセナル

                     ファン・ペルシー
               エドゥアルド

          フレブ               ウォルコット

                 セスク
                        フラミニ

       クリシー                        サニャ
                ギャラス    トゥーレ


                    レーマン

交代) ギャラス → センデロス
  エドゥアルド → デニウソン
  ウォルコット → ベンドナー


主審)アラン・ワイリー

 

 

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「Arsenal.com」

 


評価の難しい試合です。
「アウェイのブラックバーン戦」
とあって、こういったフィジカルな戦いが強いられることはわかっていました。
そして、その“フィジカルな戦いを仕掛けてくる相手にどのように対応するか”ということで、私はこの試合を、今季のアーセナルの命運を左右する重要な“テスト”と考えていました。

結果は、「引き分け」。 失点はレーマンの“自責点”。

相手の形振り構わない乱暴なアタックにそれなりに上手く対応できていたとは思います。 ただ、ピンチも多数作りました。
それだけに、こういった試合は、勝つことさえできれば、

「苦しい試合を勝ち取った。」、「成長が見えた。」

と大きく評価できるものですが、たった1つの失点により、

「勝負弱い。」、「まだまだ若い。」、「フィジカル面に課題。」

と大きく評価を下げざるを得なくなってしまうのです。


「勝ち点3」を取れていればパーフェクトでしたが、ここではとりあえず、
“失点をレーマンの個人的なミスによるもの1つに抑えたことを評価する”
という結論にしておきましょう。



ただ、フルハム戦の記事で、「レーマンで勝ち点を落とすことになるだろう」と書きましたが、早速、勝ち点を2つ落としてしまいました。

ついに、レーマンをアルムニアに代える時がやって来たと思います。
おそらく、昨季終盤の「レーマン契約延長のニュース」を喜んだアーセナルファンはいなかったと思いますし、また1年悩まされることになるのかと心配していましたが、その通りになってしまいましたね。

今季2試合で許した2失点は、どちらも普通では考えられないミスです。
普通、“失点が多い・少ない”というのは“DF陣の出来・不出来”であり、ほとんどの場合、失点が多い原因はDF陣にあるものですが、今季のレーマンが喫した失点は完全に彼1人によるもの。 4バックに責任は全くありません。

正直、こんなミスをするなら、
「何でプレシーズン中にしてくれなかったのか」
と悔やみます。 プレシーズンの試合を全て観ましたが、その間の彼はほぼノーミスのパーフェクトに近いものでした。

確かに、ミスによってGKを代えるというのは監督にとって難しい仕事です。
私のような一ファンが、
「あのGKを代えろ!!!」
と叫ぶのは簡単ですが、実際にチームを指揮する監督にとって、特にレーマンのような37歳のベテランに、
「君は次からベンチで見ていてくれ。」
と伝えるのは心苦しい作業でしょう。
また、世間に“辛抱強くない監督”と思われるのも躊躇われるはずです。

しかし、チーム全体のことを考えれば、下すべき決断は容易なはず。
1つ確実に言えるのは、レーマンの失望的なミスはこれだけでは終わらない、ということです。

アルムニアとしても、レーマンがこれだけ“勝ち点を落とすミス”を続けていながら、自分にチャンスが巡って来ないとなると、
「自分は永久にファーストチョイスになれないのか。」
といった疑問が彼の中に生じ、練習や(約束された)カップ戦でのパフォーマンスも怪しくなってくると思います。
“いいプレーを続ければチャンスを貰える”という前提でのプレーと、
“いいプレーを続けても正GKにはなれない”という前提でのプレーでは、モチベーションが変わってくるのは当然でしょうから。

 

どうしてもレーマンのミスに言及しがちになりますが、この試合は他の選手も良かったわけではありません。

ウォルコットはスピードとドリブルに非凡さを見せましたが、まだまだ若いと言いますか、決定的な仕事できませんね。イージーミスが多すぎます。
悔やまれるのは、前半の、彼自らがボールを奪って、ファン・ペルシーにパスを送ったシーン。 少しでもまともなパスが送れてれば、追加点を確実に取れたシーンでした。
シュート、ラストパス、そのラストパスに至る前のドリブルが冴えません。

フラミニも少し熱くなりやすく、この試合はジウベルトの不在を嘆きました。
ギャラスが怪我することなく最後まで出れていて、ジウベルトがいたら、この試合はもっと楽に戦えていたかもしれませんね。


ブラックバーンのクオリティーはあんなものです。
サヴェージは人に暴力を振るうことでしか“プロ選手としてのアイデンティティ”を確立できないのです。
また、「環境」とは怖いもので、アーセナルで育成年代を過ごしたはずのベントリーも、2年間で完全な「ブラックバーン・プレーヤー」に変化していましたね。
レーマンがミスを犯したあのシーン、彼はわざわざ駆け寄ってまでしてどんな罵声を浴びせたのでしょうか?

 

さて、次は週末に絶好調のマンチェスター・シティーを迎えます。
まずは、ミッドウィークに行われる各国の代表戦で、これ以上の怪我人が出ないことを祈りましょう。 “アーセナルでの試合”以外で怪我が出ることが一番の不幸です。
他に心配なのは、ギャラスの代わりを務めるセンデロスです。 そのセンデロスの控えとなるCBもいませんし、守備陣は手薄です。


あと、ユナイテッドの不振がイングランドのメディアやファンの間で騒がれていますが、ユナイテッドのファンの方は安心していいと思いますよ。
悪い試合はしていないですし、彼らならすぐに結果を出すはずですから。

ただ、今季のプレミアが混戦になることは間違いなさそうです。

 

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ハイチ戦 まずは完璧な結果

2007-08-20 | ユース全般

日本U―17 3-1 ハイチU―17

得点)岡本知剛、河野広貴、柿谷曜一郎 / G・ジュニオール

日本U―17)

                    大塚翔平

                    八反田康平
          端戸仁                  水沼宏太

                岡本知剛
                         山田直輝

       吉田豊                        高橋峻希
                鈴木大輔   金井貢史


                    廣永遼太郎

 

 

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「FIFA.com」

 

 

韓国で行われている「U―17W杯」
「グループD」、日本の初戦の相手はハイチ


試合は、前半42分、MF岡本(サンフレッチェ・ユース)のFKが直接決まって先制。
後半は苦しい時間帯が続き、71分、クリアが中途半端になったところからG・ジュニオールにミドルシュートを決められて、同点。

しかし、日本はここから強さを見せました。
80分、MF水沼(マリノス・ユース)のクロスから、途中出場のMF河野(ヴェルディ・ユース)がゴール前の混戦からボールを押し込み、追加点。
さらにその4分後には、河野のスルーパスを受けたこちらも途中出場の柿谷(セレッソ大阪)が、ドリブルでGKをかわして無人のゴールへとボールを流し込み、ダメ押し。
日本が大事な初戦を制しました。

 

ハイチの選手達の独特なリズムによる個人技と手足の長さに苦しめられましたが、日本の選手達は局面局面での1対1に負けていなかったですね。
チームとしてもうまく守れていましたし、両SBの高橋(レッズ・ユース)と吉田(静岡学園)の頑張りも目に付きました。

また、前半に先制して後半に追いつかれてしまった場合、普通なら「引き分け以下」が濃厚となってしまうものですが、終盤で突き放せたところに彼らの精神的な強さを感じることができます。


最後は、さすが柿谷といった感じでしたね。
ボールを受けてからスピードアップとドリブルの妙には「別格」の雰囲気を醸し出しました。
1得点1アシストの河野も良かったです。 上記のFIFAのマッチレポートにも、
「交代した選手が試合を決めた。」と書かれてあります。

 

・日本U-17代表メンバー

 

このハイチ戦はいわゆる「must-win」な試合、勝ち点3が何より必要だったため、初戦のこの結果はパーフェクトなものでしょう。
しかし、次戦はプレ大会で大敗したナイジェリア、いつの時代も若年層で素晴らしい選手を輩出するフランスと、強敵揃いです。

ナイジェリア戦を「引き分け以上」で終えることができれば、日本の今後の躍進を期待していいでしょう。

 

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早くも怪我人続出?

2007-08-19 | アーセナル

先日書いた記事で、アーセナルが上の3つのクラブにチャレンジするための大前提として、

「怪我をしないこと」

を挙げましたが、早くも最初の危機を迎えてしまいました。


今日日本時間23時にアウェイでブラックバーンと戦うアーセナルですが、欠場予定の選手がこれだけいます。
ジウベルトはコンディション不良、エドゥアルドとデニウソンは復帰予定ですが、万全の状態ではないでしょう。

痛いのは、ロシツキーとエブーエの離脱。
しかし、この2人に関しては、「またか…。」といった感じですね。

「怪我さえなければ、今季は活躍できるよ。」
と語っていたロシツキーは早速怪我。
エブーエも、フィジカルな試合を強いられた後は必ず怪我をしています。

こうなってくると心配されるのが、選手層の薄さ
今後はリーグ戦の他に、CL、カップ戦、代表戦とハードな日程が控えているため、更なる数の怪我人が出ることでしょう。
おそらく、今回怪我をしたロシツキーとエブーエは来週水曜日のAマッチデーにそれぞれの代表としてフル出場を果たすはず。 “悪循環”に陥ることが予想されます。

しかし、ここまで怪我人が多いと、浮かんで来る疑問は、
“フィジカルコーチの能力”。
元々怪我をしやすい体質なのか、回復メニューと復帰のゴーサインの決定権を持つフィジカルコーチが悪いのか、それともパスを繋ぐアーセナルのスタイルが怪我を呼ぶのか、軽量化したスパイクが原因なのか、
色々と原因が考えられますが、1つ確実に言えるのは、
「この先を考えての補強が必要なこと」
でしょう。

移籍期限はまだ先です。 サイドの攻撃的な選手があと1人必要です。

 

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スパルタ・プラハ戦 賭けの効果は絶大?

2007-08-17 | アーセナル

ネット観戦する予定でしたが、サーバーがビジー状態だったために泣く泣く断念。

文字情報と「Arsenal TV ONLINE」のハイライトで観た感想を少しだけ。

 

スパルタ・プラハ 0-2 アーセナル

得点)セスク、フレブ

AWAY)アーセナル

                     ファン・ペルシー
                フレブ

          ロシツキー              エブーエ

                 セスク
                        フラミニ

       クリシー                        サニャ
                ギャラス    トゥーレ


                    レーマン

交代)ロシツキー → ソング


主審)カンタレーホ(スペイン)

 

 

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「Arsenal.com」

 

 

「CL予備予選3回戦」の1st leg。

試合は、前半からスパルタのフィジカルな戦い方に苦しめれ、ボールを持てばタックルが飛んで来るという、まともなサッカーをさせてもらえない我慢の時間帯が続いたようです。
スパルタは前半に全てを懸けていたらしく、元ウェストハムの荒くれ者DFレプカを中心とした守備陣と、元ヴィッセル神戸のMFホルヴィを中心とした中盤が機能し、ホルヴィのクロスからレゼクがシュートを右ポストに当てるチャンスも作りました。

しかし、幸いなことに(?)、セスクのイエローカードと引き換えにレプカが負傷でピッチから下がると、スパルタのフィジカルを全面に押し出した戦い方がスタミナの低下と相まって徐々に影を潜めるようになり、後半は自分達のゲームができたようです。

そして、73分、中盤でボールをカットしたクリシーがドリブルで前へ仕掛け、セスクへラストパス。これをセスクがゴール左隅に決めて先制。
最後はロスタイム、レーマンからのパスを受けたサニャが左サイドを駆け上がり、中へ送ったパスを、飛び出して来たフレブが上手く合わせて追加点。
アーセナルが、2nd legへ向けて大きなアドバンテージを手にしました。

 

フレブの2点目は非常に大きいです。
これで、彼は公式戦2試合2ゴール。ファンの誰がフレブのこの結果を予想したでしょうか?(笑) まさかの好スタートです。

前回のフルハム戦の記事で、セスクとフレブとロシツキーの3人が、
「今季誰が一番ゴールを決めることができるか」
という“賭け”を行っていることをご紹介しましたが、その3人の内の2人が今回のスコアラーです。 効果は絶大のようです(笑)


内容は褒められたものではありませんでしたが、こういった苦しい試合を制するようになれたのはチームとしての進歩でしょう。
これについてはクリシーが、

「誰もが、“これがアーセナルを相手にする時の戦い方”だと思っているけれど、今シーズンは今までとは違うという事を示す準備はできているよ。
今シーズンは、“フットボール・クオリティ”と、“フィジカル・クオリティ”が備わっているという確信があるんだ。」

と語っています。
まだ、その“フィジカル”な類の試合を実際には観ていないので、正しい評価はできませんが、もしクリシーの言っている通りにチームが成長しているなら期待は高まりますね。

おそらく、日曜日に行われるアウェイでのブラックバーン戦で、その事の真偽がわかるでしょう。 ブラックバーンこそ、この類の典型的な戦い方をする相手です。

 

話をCLに戻しますが、まだまだ油断はできません。
特に、エミレーツでの“先制を許す癖”が治っていないため、早い時間帯に1点を取られるようなことがあれば、一気に試合はわからなくなります。
実際、昨季の予備予選でも、ディナモ・ザグレブを相手に、当時所属していたエドゥアルド「エミレーツでのヨーロッパ戦初ゴール」を記録されてしまいました。

また、思い出せば、セスクは昨季も同じ「アウェイでの1st leg」で2得点を決め、その後のゴール量産を予感させましたが、その後は(8月中旬から)4月のボルトン戦までどの大会でもゴールは生まれず。

何事も、過度の期待と油断は禁物ですね。 

 

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フルハム戦 解決できない課題

2007-08-15 | アーセナル

アーセナル 2-1 フルハム

得点)ファン・ペルシー(PK)、フレブ / ヒーリー

HOME)アーセナル

                     ファン・ペルシー
                フレブ

          ロシツキー              エブーエ

                 セスク
                        フラミニ

       クリシー                        サニャ
                ギャラス    トゥーレ


                    レーマン

交代)   エブーエ → ウォルコット
      ロシツキー → ベンドナー
  ファン・ペルシー → ソング


AWAY)フルハム

               マクブライド   ヒーリー

          ブアザ                 Si・デイビス

                スメルチン
                        S・デイビス

       コンチェスキー                    ベアード
                ボカネグラ    ナイト


                    ワーナー


主審)ダウド

 

 

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「Arsenal.com」

 

 

2007/2008シーズンのプレミアシップ開幕戦、アーセナルの相手は同じロンドンをホームタウンとするフルハム

前々回の記事「今季のアーセナルを占う(1)」で、
昨シーズン終盤は、
“前半の早い時間帯に先制され、終了間際になんとか逆転しての「2-1」”、
がエミレーツでの“お約束”のスコアとなっていた、
と書きましたが、今季の開幕戦も、その“お約束”は続きました。


試合は開始45秒、クリシーからの何でもないバックパスを受けたレーマンが足を滑らせ、そのキックミスを北アイルランド代表FWヒーリーに突かれてまさかの失点。
レーマンの信じられないミスが、アンリやリュングベリの移籍とネガティブな話題が続いたプレシーズンを象徴し、今後長く続く戦いを不安にさせましたが、昨季同様、ここから反撃を開始。

しかし、レーマンとは対照的に、正GKニエミのウォームアップ中の負傷により急遽出番が回ってきた控えGKワーナーが神懸かり的なセーブを連発。
ロシツキーの強烈なミドルシュート2本、フレブとセスクの1対1をそれぞれ素晴らしい飛び出しで防ぐなど、大きな壁としてアーセナルの前に立ちはだかりました。
また、フレブがペナルティエリア内でタックルを受けるもPKを貰えないなど、(レーマンのミスも含めて)運もありませんでした。

後半に入っても、ワーナーはロシツキーの1対1、ファン・ペルシーのシュート、さらにはファン・ペルシーの1対1も止め、アーセナルは攻めても攻めても追い付くことができず、“新シーズンのスタートが格下相手にホームで敗戦(しかも考えられないミスで)”という最悪の結果も覚悟しましたが、やはり、これも昨季同様、「80分」を過ぎてからがアーセナルの「Comeback Kings」ぶりを発揮する時間帯。

83分、CBトゥーレのドリブル突破から得たPKを「新エース」のファン・ペルシーがきっちりと決めて同点。
そしてロスタイム、セスクのロビングパスを受けたフレブが、珍しく“エゴ”を見せ、フェイントを交えて自らシュートを放ち、これがワーナーの逆コースを突く形となって、逆転。
終わってみれば、“お決まりの展開”、“お決まりのスコア”で開幕戦を勝利しました。

 

 

 

試合の感想に触れる前に、ちょっと一息(ランキング)
よろしくお願いします!

 

 


非常に胃が痛くなる試合でした。
まさか開始1分足らずでの、あのレーマンの凡ミス。 あの瞬間は、“信じられない”、“情けない”といった様々な感情が交錯して、言葉が出ませんでした。

今季のアーセナルは、アンリやリュングベリら経験のある選手が抜けて、
「若過ぎる。」、「経験不足。」
と批判されていますが、一番年齢の高い37歳のレーマンがこれでは、先が思いやられます。
得点を挙げたFWヒーリーは、監督のサンチェスから、

「レーマンは、プレッシャーをかければ混乱してミス起こす。」

とアドバイスされていたようで、完全に見破られています。

今季のアーセナルの守備陣で一番不安なのが、GKのレーマンです。
特に、あの不用意な飛び出しと、バックパスを手で扱えた時代で選手キャリアのほとんどを過ごしていたことが一瞬でわかる精度の低いキックが、最大の不安要素です。
今季も、レーマンで「勝ち点」を幾つか落とすことは、容易に想像できます。
昨季のパフォーマンスやプレシーズンの仕上がり具合を考えれば、アルムニアの方が断然に安定感があるのですが…
これ以上のミスは存在しないと考えましょう。


どんな形であれ、今季もエミレーツでの試合は失点からスタートとなってしまいました。
これが続くと、毎試合90分間全力で戦うことを強いられるため、後々疲労の面で悪影響が出てきてしまいます。


「決定力不足」も相変わらずでした。
別にチャンスを作れていないのなら、それはそれで諦めがきくのですが、毎回毎回、
「どうして決められないんだ?」
と嘆きたくなるほどのチャンスがあるだけに、余計フラストレーションが溜まります。

ただ、この試合は、フレブとロシツキーが「シュートの意識」を高く持っていたことが良かったです。
前回と前々回の記事で、この2人とセスクを含めた3人の「ゴール数の少なさ」を課題として指摘しましたが、プレシーズンのインタビューでは、3人全員が今季の個人目標を、「ゴール」としています。
また、どうやら、この3人の間で、「今季(3人のうち)誰が一番ゴールを決めるか」という、“賭け”が行われているようです。
この賭けに勝ちたいがために、遮二無二シュートを打たれては困りますが、何せシュート意識の低い3人ですから、遊びとは言え、チームにプラスに働く遊びなら大歓迎です。
“勝利品”も決まっていないようなので、彼らなりに自分達の課題を克服しようと考えた結果の行動なのでしょう。


また、この試合で発見だったのは、途中出場のFWベンドナーです。
得点こそなりませんでしたが、チームの流れを変える良いプレーを見せていました。
特に目を引いたのが、彼のポストプレー。
 同じ190cm台のアデバイヨールが体格の割にこういったプレーを避ける傾向にあるのに対し、ベンドナーはそれを自ら買って出ます。
終盤になって少しロングボールが多くなったところでも、彼がいたことでそれが効果的な攻撃に繋げることができました。 また、彼の存在が、厳しいマークを受けていたファン・ペルシーを楽にもしました。
現地コメンタリーも、
「彼は良い。一元的になりがちなアーセナルの攻撃に“違い”を加えられる。」
と高評価でした。
 

 

相手のフルハムは、何よりもGKワーナーの活躍が印象に残りました。
ニエミが負傷して彼が出場すると聞いた時、実は2年前の試合で彼が大活躍した記憶が残っていたため、嫌な予感がしたのですが、それが的中してしまいました。
フルハムがあのまま勝利を収めていれば、スタジアムにいた6万人全員が、この試合の「MVP」に彼の名前を挙げたことでしょう。

また、FWヒーリーも今季活躍しそうな予感がします。
彼は北アイルランド代表として、イングランド戦(W杯予選)とスペイン戦(EURO予選)で決勝ゴールを決めた、「ビッグマッチ」に強い選手です。 同じ北アイルランド代表でも師弟関係だったサンチェスの期待も高いでしょう。


しかし、今回、そのサンチェスには非常に腹が立ちました。
試合後、彼は、PKの判定を下した主審を抗議し、アーセナルの選手達がペナルティーエリア内で4度倒れたことを「シミュレーション」と批判したのです。

ただ、エミレーツに来る「中堅以下」のチームはいつもこうです。
とにかく審判の批判ばかり。 彼らは、「1-2」の(終了間際で逆転されての)惜敗により、まるで“自分達が試合を支配していたのに、誤審のせいで負けた”かのような被害妄想を持ち、それを公にするのです。

また、
「アーセナルはPKを貰いすぎだ。」
と、メディアやモウリーニョら他のクラブ監督から批判されます
が、これについてもここで「反論」を加えておきましょう。

プレミアシップ全20クラブの中で、「オーバーパス」と批判されているチームはどこですか? 「ミドルシュートを打たない」と批判されているチームはどこですか?
どちらも、答えは「アーセナル」です。
つまり、あれだけゴール前でパスを回していたら、あれだけミドルシュートを打たずにペナルティエリア付近でワンツーで崩すことに腐心していたら、それに、あれだけ一方的に攻め込んでいたら、相手の脚が出る確率は高くなり、PKの数が多くなるのは当然のことです。
逆に考えれば、ロングボール一辺倒のチーム、勢い良くミドルシュートを打ってくるチーム(これは褒めるべきことですが)では、PKの貰いようがないと思います。
「少し考えれば」簡単にわかることですがね。 まぁ、この辺りが「外国人部隊」たる所以、いつでも批判されるのはこちら側です。

そして、PKを貰った時のトゥーレがボカネグラに倒されたシーンより、前半のフレブがベアードにタックルを受けたシーンの方が、より明らかにPKに値したと確信していたのですが、それを「シミュレーション」としていたサンチェスは、意外にも、
「リプレイを観てから言うべきだった。あれは間違いだった。」
と、後日謝罪のコメントを出しました。

まぁ、話せばわかる奴ですね(笑)


ここ2年でよく思うことですが、フレブのような選手は「体型」で損をしていると思います。
彼のような「痩せ型の外国人ドリブラー」が倒れされても、プレミアシップの主審には、
「わざと倒れた。」か、「フィジカルが弱いから倒れた。」
とみなされてしまい、
PKを貰うことができません(フレブでは、この動画の「2分20秒付近」に受けているタックルでもPKを貰うことができません)。
昨季はFAカップでも、アリアディエール(現ミドルズブラ)が背後からモロに脚をかけられたのに、PKを取って貰えなかったシーンがありましたが、これも彼の「体格」が影響していたからだと思います。


 

他の強豪クラブの開幕戦では、
一足先に行われたトッテナム戦を90分間、ジュルーのレンタル先であるバーミンガムがチェルシーと対戦した試合、リバプール戦、ユナイテッド戦をそれぞれ後半45分間だけ観ましたが、どのクラブもやはり「開幕戦」は苦しい戦いを強いられたようです。

昨季を考えれば、アーセナルは「開幕戦」でアストンビラに引き分け、続くアウェイのシティー戦に負け、ホームのボロ戦で引き分け、今回得た「勝ち点3」を得るだけで4試合もかかってしまったので、それだけでも進歩と考えましょう。


 

そして、本日日本時間深夜には、アウェイでスパルタ・プラハと「CL予備予選3回戦」を戦います。
百歩譲って、「リーグ戦」では、いくら苦戦しても「2-1」で勝てれば万々歳で済みますが、“アウェイゴール・ルール”という制度がある「CL」では、「2-1」で勝っても次のラウンドに進出できない可能性があります。
アウェイである程度の結果を残すのはもちろんのこと、「ホームでの失点」をなんとしても防がねばなりません。

 

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今季のアーセナルを占う(2)

2007-08-13 | アーセナル

開幕戦が始まる前に「パート2」を書き終える予定でしたが、時間を取ることができませんでした(汗)

アーセナルはなんとか、本当になんとかですが、開幕戦で勝利を収めました。
まぁ、“相変わらずの展開”と“相変わらずのスコア”です(笑)
詳しくは、火曜日にでも。

 

では、前回に引き続き2回目の今回も、個人的な観点から分析を加え、今季のアーセナルを展望して行きたいと思います。

なお、当初は2回で全てを書き終える予定でしたが、書くべきことが多く、3回になりそうです(笑)
「パート3」は8月中に。


まずは、このオフ最大の話題、アンリの移籍について。

 

<アンリ移籍の影響>

(マイナス面)

・ シーズン20ゴールが計算できるFWの不在

やはり、これが一番の痛手でしょう。
全くパッとしなかった昨季ですが、それでも一応シーズン10ゴール。
怪我なくシーズン最後まで出ることができていたら、17~20ゴールは取れていたと思います。

しかし、怪我が完治したとしても、アンリに衰えが見えていたことも事実です。
個人的に、彼のピークは「2002-2003シーズン」と、無敗優勝した「2003-2004」シーズンの2年間だったと思います。

このアンリの衰えにはアーセナルの関係者も気付いていたようですが、あれだけの功労者、あれだけのスターに対し、その事実からは目を伏せていたかったのが、関係者とファンの真の心情でしょう。
ここ2年のアンリは、過去に見せた爆発的なトップスピードが影を潜めていました。

 

・ 相手のディフェンス陣に与える恐怖感の低下

アンリが前線で構えることには、そのストライカーとしての実力がもたらす効果の他に、相手のディフェンス陣に恐怖感を与える効果も働きました。

対戦相手にとって、「アーセナルのアンリ」の存在はこちらが考えているよりも大きいもののようで、「ティエリ・アンリ」という「名前」が、相手のマークを彼に集中させ、他の選手に対するマークを緩和させました。
また、彼のスピードに対する恐怖心からか、彼の存在が、相手のディフェンスラインを下げる働きをもしました。

このような効果がなくなること、また、「アンリのいないアーセナル」という見方をされて、与える必要のない自信を相手チームに与えてしまうことは、今後気がかりです。

 

・ 選手獲得の際の影響

特にここ数年の話ですが、アーセナルが獲得した選手の中に、それが最大の理由ではないにせよ、
「アンリとプレーできること」
が移籍の一因となっていたという選手が数多くいました。
アデバイヨール然り、ロシツキー然り、ウォルコット然りです。

特に若手の間では、
「アンリと一緒にプレーできる。」、「一緒に練習してアンリから学ぶことができる。」
というのは非常に魅力的なことのようで、こう語る選手は多かったと思います。

アンリを失うことは、このように、選手を説得する際の“1つの武器(魅力)”を失うことにもなります。

 

・ “困った時のアンリ頼み”ができなくなる

アンリがアーセナルの攻撃の弊害にもなっていた(詳しくは後述)ことも事実ですが、それ以上に、彼は停滞した試合状況からチームを救ってきた選手、個人で局面を大きく打開できた選手でもありました。

チームで戦うことはもちろん重要であり、それがベストなのですが、相手の守備組織を無効化させる程の突出した個人の存在は、様々なコンペティションを戦っていく上で必要になる時が来ることでしょう。

 

(プラス面)

・ “アンタッチャブル”な存在がチームからいなくなること

アーセナルでの彼の地位は、いわゆる“王様”でした。
途中で代えられることを異常なまでに嫌い、多少の怪我があっても、調子が最悪でも、ずっと90分間フル出場を続けていました。

しかし、昨季はそのツケが回ってきたのです。
何年もの間で溜まった勤続疲労により体が悲鳴を上げました。 調子が悪くても、また、前回指摘したように、
「アンリが先発した試合は引き分け以下」
「アデバイヨール&ファン・ペルシーが先発した試合は勝利」
という、チームにとってどちらが良いか明らかに分かる結果が出ていながら、“王様”であるアンリを外せず、チームは低迷しました。
これには、アンリの言う通りになった監督のヴェンゲルにも責任があります。

チームにとって、“アンタッチャブル”な存在は歓迎すべきものではありません。

 

・ 守備の負担の減少

アンリは守備をしない選手でした。
エトードログバら「1トップ」をハイレベルにこなすことのできるFWは、この辺りをしっかりと心得ていて、自分の調子が悪い時、チームが苦しい時は、得点できずとも守備で貢献してくれます。
FWにはそういった「どうしようもない日」が付き物ですから、これはベターな選択でしょう。

しかし彼は、調子が悪い時も、攻撃面で貢献できそうにない時も、守備に参加することはほとんどありませんでした。
特に、「4-1-4-1」の時に彼の調子が悪いと、(1トップとポストプレーが苦手なため)前線で起点になることができない上に、守備もしないということで、いない方がマシとまで思える時が多々ありました。

 

・ 左サイド偏重の攻撃が変化?

アンリは左サイドに流れてボールを受けることを好むため、必然的にアーセナルの攻撃は左サイドに偏り、これが相手にとって“わかりやすい”攻撃となって、非効率に陥ることがありました。

プレシーズンの試合を観ても、左右のサイドをバランス良く攻撃できていましたので、これは効果が表れるはずです。

 

・ オーバーパスがなくなる?

これは先日ギャラスが指摘していたことですが、彼は、
「アンリがいなくなったことで、ゴール前でのプレーがよりシンプルになった。」
と語っています。

前回指摘した通り、アーセナルの大きな課題として、オーバーパスが挙げられます。 シュートを打てばいいところでパスを選択して中途半端な攻撃に終わってしまうことが多く、メディアからも、

「もっとシュートを打つべきだ。」

と、何度も批判を浴びてきましたが、この批判に対し、

「これでいいんだ。」

と、一番に異を唱えていた選手がアンリでした。


また、このオーバーパスの原因を作っていたのもアンリで、前線にスペースがある状況でも、

アンリが左に流れる、パスを要求

他の選手は(シュートが打てる場面だけれど)パスを送る

もう1度作り直しへ

という、非効率な攻撃に終わるシーンが何度もありました。
彼の“王様”としての存在が、チーム全体の攻撃を遅らせていた部分も否定できません。

 

・アデバイヨールとファン・ペルシーの責任感の向上

アンリの移籍が最もプラスに働くのは、この部分かもしれません。
ヴィエラの移籍がセスクの成長を速め、ベルカンプの引退がファン・ペルシーの自覚を促したように、これまで、あくまで“若手”のカテゴリーだったアデバイヨールとファン・ペルシーの2人が、
「自分がやらなければ。」
という責任感を持ってプレーしてくれることで、彼らの更なる成長を望むことができます。

また、実は昨季、
「アデバイヨールとファン・ペルシーのコンビが先発した試合は無敗」
というファンにとっては嬉しいデータもあります。

「アンリが抜けたから…」
と、他から一番言われたくないのは、彼ら2人でしょう。

 

・ 高額の年俸

40億円と報道された移籍金。 これがアーセナルの年間(次年度?)予算に組み込まれるわけですが、見逃がせないのは、十数億円した彼の年俸です。

もし、移籍せずに彼が今後3年間アーセナルでプレーしていたとしても、年俸は落ちないけれどプレーの質は落ちていく、つまり「費用対効果」の面でクラブの財政に悪影響をもたらしていたはずです。

ヴィエラ、キャンベル、ピレス、ベルカンプ、リュングベリ、アンリ、と高額年棒の選手(これら6人の年棒だけで、おそらく40~50億円の支出)が次々と去っていくアーセナルは、移籍金を除いた支出面で他のトップ3とは大きな隔たりがあると思うのですが、その分のプラスが獲得資金の貯えに回らない、という不満はあります。

 

 


その他の話題を触れる前に、ちょっと一息(ランキング)
よろしくお願いします!

 

 

<ギャラスのキャプテンについて>

現地のファンの間ではかなり賛否両論があるようですが、個人的には賛成です。
と言うのも、ギャラスはキャプテンに選ばれてから明らかにコメントが変わりました。これまでは、悪く言ってしまえば“反乱分子”であり、プレシーズン前には、

「監督に今後のチームプランについて話を聞きに行く。 (返答次第では)サッカーの世界では何が起こるかわからないよ。」

と、移籍を仄めかすような発言をしていたわけですが、プレシーズンの試合でキャプテンに任命されてからは、チーム全体を鼓舞するような“いかにもキャプテンらしい”コメントに変わりました。
イジけていた不良生徒が、担任から直々に学級委員に指名されてやる気になった、といった感じですかね(笑)
フランス代表でも、チェルシーでも、彼はそういった役割よりはむしろ“便利屋”のような(本人としては不満な)役割を求められていましたから。


誰もが次期キャプテンは、アンリが離脱していた間にキャプテンを務めていたジウベルトだと思っていましたし、本人もそう思っていたはずと思いますが、これについても心配はありません。
ジウベルトのキャプテンとしての仕事ぶりを見て、アンリよりもずっと適任だと思った人は多いはず。
しかし、アンリの性格を考えれば、彼から一度渡したアームバンドを取り上げることは不可能でした。

しかし、“人格者”のジウベルトなら、これを問題なく受け入れてくれることでしょう。
もう1人の候補だったトゥーレも、生まれながらのリーダーです。
ギャラスがリーダーに変わって、チーム内のリーダーが3人に増えることが大きいと思います。 

 

私は、アンリについて、どうしても好きになれない部分がありました。
それは、彼に「自己責任」の意識が欠けていたところです。

彼のコメントには、
彼が、“自分は完璧、責任は周りにある”
と考えていると疑われてもしょうがないようなものが多々ありました。

昨年の5月に契約を更新した理由について、彼は、
「CL決勝での若手選手の頑張りを見て、心を動かされた。」
と(ある種、「上目線」で)語っていましたが、皆さんもご存知のように、あのCL決勝は、「アンリ自身」が2度のビッグチャンスを決めていれば勝てていた試合です。

また、アンリがチャンスを外し続けて1点に泣いた試合も、
「若手はまだ経験が足りない。学ぶべきことがある。」、
「守備の集中力を欠いた。」
といったように、自分が何本ものシュートを外した責任は、彼の頭の中にないことが多くありました。


この辺りが、彼が「キャプテン」には向いていないところであり、彼の移籍がアーセナルにとって100%悪いことだと思う必要のない原因かもしれません。

 


<シーズンを戦う上での大前提>

ただ1つ、怪我をしないこと。
毎年毎年、アーセナルは怪我人の多さに悩まされています。
レギュラークラスなら、ユナイテッドやチェルシーやリバプールに見劣りしない陣容なのですが、控えには大きな差があるのが現状です。
一昨季や昨季のアーセナルは、他の3強と比べて選手層が薄い上に、怪我人も多く出してしまったのです。 これでは、敗れるのは当然のことでしょう。

しかし、一昨季はその怪我人が多い状況でCL決勝まで勝ち上がりました。
当時のファースト・チョイスだったキャンベル、コール、ラウレンらが離脱したことで、センデロス、フラミニ、エブーエらが入り、彼らが成長を見せたのです。

つまり、怪我人が出ることは、若手に出場機会を与えることにも繋がります。
もし、ギャラスやセスク、フレブやアデバイヨールらがシーズンを通して怪我なく活躍してくれれば、それは嬉しいことですが、同時に、センデロス、デニウソン、ウォルコット、ベンドナーら若手の出場機会は大きく減少するでしょう。
それはそれで複雑な問題です。 若手を成長させながら勝って行くというのは、とてつもなく難しいことのようです。

 


<目標>

どれでもいいので、どれか1つタイトルを。
これがチームに課したい“目標”です。 決して“義務”ではありません。

リーグでは、最低4位。 できるならば、CL出場権を自動的に得ることができる2位以上で終えたいところ。
CLでは、トップシードを維持するためにもある程度の成績が必要です。 ベスト8以上を期待します。

現実的に狙えるのは、FAカップとカーリングカップになるでしょう。
ただ、カーリングカップでは、やはり若手を使って欲しい。 そして、主力を徹底的に休ませてほしい。 体力のあるトゥーレやセスクは特にオーバーワークさせがちですが、どこかで休ませてあげないと。


これら「チームとしての目標」を達成させるために必要となるのが、「個人としての目標」です。
わかりやすいところで言えば、やはり決定力、ゴール数です。 昨季、ユナイテッドがファン・ニステルローイが抜けた分をロナウドやルーニーやスコールズのゴール数の増加でカバーしたように、アンリが抜けた分のゴールは他の選手達に埋めてもらわないと。

ファン・ペルシーは、「11点」から「18点」に。
アデバイヨールは、 「8点」から「12点」に。
 ロシツキーは、  「3点」から「5点」に。
  フレブは、    「2点」から「5点」に。
  セスクは、    「2点」から「5点」に。
そして、エドゥアルドには「10点」を。

ファン・ペルシーが昨季は1月中旬まででこの成績を残したこと、他の4人には十分過ぎる程のチャンスがあったことを考えれば、不可能な数字ではないと思いますし、この増加分でアンリが抜けた分以上を埋めることができます。

しかし、昨季のジウベルトの10点というのは出来過ぎですが、この減少分は、ウォルコットやベンドナーやフラミニに埋めてもらいましょう。

 


<「Arsenal.com」>

話題は変わりますが、アーセナル公式HP「Arsenal.com」の「7月」1ヶ月間のアクセスが、これまでで最大のヒット数を記録したそうです。
アンリの移籍が6月下旬だったことを考えると、新時代のアーセナルに注目と期待が集まっているということかもしれません。

また私事ですが、本ブログも、前回の記事で一気にランキングが跳ね上がることができました。 これも皆さんのおかげです。ありがとうございます。

再び、まとめ下手でかなりの長文となってしまいましたが、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。クリックの方も是非よろしくお願いします(笑)

「パート3」は、契約更新問題に揺れる「ヴェンゲルについて」と、同じく最近の紙面を賑わしている「買収問題について」書く予定です。

 

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今季のアーセナルを占う(1)

2007-08-11 | アーセナル

いよいよ今日11日土曜から、2007/2008シーズンのプレミアシップが開幕します(アーセナルの開幕戦は12日日曜)。
スカパーの放映権獲得交渉が難航しているようで、第1週の試合は放送されないことが決定しましたが、「Arsenal TV ONLINE」に加入されている方はそちらで観戦可能です。


ということで、いよいよフルハム戦を明日に控えた今日、今季のアーセナルの展望を、「昨シーズンの振り返り」や「課題の分析」から始め、「アンリの移籍の影響」など様々な話題に触れながら、2回に分けて書いて行きたいと思います。

 


昨季を振り返る前に、ちょっと一息(ランキング)

 


<昨シーズンの振り返り>


ヴェンゲル就任以来初めて、「3月初旬」という早い時点で全てのタイトルの獲得の可能性を失うなど、“失意のシーズン”に終わった昨季のアーセナル。

その原因となった綻びは、開幕前の時点から存在していました。

まずアーセナルを苦しめたのが、“W杯の後遺症”
チェルシーと同じく、“世界で最も多数の選手をW杯に送ったクラブ”であるアーセナルは、十分なプレシーズンを送ることができなかった影響から、序盤戦に躓きを見せ、結局それがシーズン終了まで響く形となりました。

特に影響が大きかったのが、CL決勝からW杯決勝までをフルに戦い抜いたエースのアンリの不調。
調整不良から体のキレが全くなく、10月までは、
「アンリが先発した試合は引き分け以下」
「アデバイヨール&ファン・ペルシーが先発した試合は勝利」
という、チームにとってどちらが良いか明らかに分かる結果が出ていながら、“大エース”であるアンリを外せないという悪いチーム状況が続いてしまいました。

 


そして、昨季は相次ぐ怪我人の続出にも悩まされました。
キャンベルの後釜としてディフェンスリーダーの役割を期待されたギャラスは、移籍早々に離脱。

準優勝した一昨季のCLで大ブレイクし、アーセナルの右サイドの攻撃に欠かせない選手となっていたエブーエは、長期の離脱こそなかったものの、出ては怪我、出ては怪我といった短期的な離脱を繰り返す。

リュングベリの怪我は、もはや慢性化状態。

レジェスとの交換ローンで加入したバチスタも、チームにフィットするための大切な時期に怪我。 その後使えず。

一昨季の終盤戦、サンダーランドのダン・スミスから足裏タックルを足首に受けて半年間の長期離脱となったディアビーの不在は、セスクのオーバワークを招く結果に。

カーリングカップの決勝でゴールを決めるなど、戦力としての計算ができるようになってきたウォルコットも、肩の手術の影響でシーズン終盤戦は欠場。

元々怪我の耐性が弱かったロシツキーフレブも、シーズンをフルで戦うことはできず。

そして一番痛かったのが、アンリファン・ペルシーの「両エース」の離脱。
アンリは3月初旬、今季のチーム内得点王だったファン・ペルシーは1月下旬からチームを離れました。

チェルシーも、ジョン・テリーが怪我で離れた時期は守備が崩壊して勝ち点を落としていったように、キープレイヤーがこう何人も離脱してしまっては、戦うことはできません。

考えられる昨季のアーセナルの「ベスト・フォーメーション」である、


                 アンリ
                     ファン・ペルシー

           ロシツキー              フレブ

                セスク
                      ジウベルト・シウバ

       クリシー                       エブーエ
                ギャラス    トゥーレ


                    レーマン


は、結局1度として組まれることなくシーズンを終えました。

 


また、一昨季のCLでの「4-1-4-1」システムの成功が、これまでのアーセナルに存在しなかった“戦術的な悩み”も生じさせました。

本来、アーセナルは上記のような「4-4-2」・フラット型のシステムを変更することなく常に使い続け、攻撃的なサッカーを繰り出すチームなのですが、リアクション・サッカーを基本とした先の「4-1-4-1」を、“自陣に引き篭もる相手”にも使ってしまうなど、戦術の「使い分け」に失敗したのです
ファン・ペルシーの「左サイド」、アンリの「1トップ」(シーズン中、本人が何度も公に不満を表した)も、機能していないこと、彼らの長所を消してしまっていることがわかっていながら、それを続けたヴェンゲルにファンはフラストレーションを溜めさせられました。


 

2月下旬に行われたカーリングカップ決勝でチェルシーに敗れると、その後はFAカップ、CLと、わずか2週間足らずで全てのタイトルを失うといった、メンタル面とフィジカル面での弱さも見せ、シーズンを終えました。

 


このような最悪の結果に終わったシーズンの中で唯一見えた光明が、若手の急成長
ファン・ペルシーはその才能を開花させ、デニウソン、トラオレ、ディアビーも台頭。
中でも著しい成長を見せたのが左SBのクリシー。 試合毎に良くなっていく姿と攻守の安定感を見せ、シーズン終盤は誰もアシュリー・コールの不在を嘆くことがなくなりました。 少なくとも、「チェルシーのアシュリー・コール」より、クリシーが良いパフォーマンスを見せたことは間違いありません。

 

 

昨季の課題を振り返る前に、ちょっと一息(ランキング)
よろしくお願いします!

 

 

<昨季の課題>

・ 決定力不足

この一言に尽きるでしょう。
チャンスはいくらでもありました。 しかし、アデバイヨール、アリアディエール、バチスタら前線の選手、セスク、ロシツキーら攻撃的な中盤の選手が無数にあったチャンスをほとんど生かすことができず、

“支配して、支配して、チャンスを外して、チャンスを外して、ワンプレーから失点。 同点に追い付くのがやっとで、勝ち点を失う”

といった「内容」と「結果」が伴わない試合が続きました。



・ オーバーパス

いわゆる、ゴール前での余計なパス回し、そして、ミドルシュートの少なさです。
先のアジアカップの日本代表が見せた課題と全く同じものです。
多数のチャンスを作り出した昨季のアーセナルですが、もっとチャンスを作っていてもおかしくはなかった。 このゴールに直結していない非効率的な攻撃が、いくつもの“決定機を得るチャンス”を逃しました。

 

・ セットプレーの攻守、フィジカルの弱さ

攻撃面では、キッカーのボールの精度が低く、また、中にいる選手のヘディングの精度も低いため、試合中10本以上CKを獲得しても、それがドブに捨てたような無駄な攻撃に終わることが多々ありました。
また、「セットプレーの守備」はアーセナルの最大の課題であり、相手にとっては、攻略が一番楽な部分。
インプレー中のフィジカルな戦いを含め、「高さで攻めろ。」は、中位以下のチームがアーセナルと戦う時の“共通言語”です。

 

・ 早すぎる失点

昨季のアーセナルがリーグ戦で先制して勝てなかった試合は、ホームとアウェイを含めてもチェルシー戦2試合のみ、と先制後の強さを見せましたが、その先制点を挙げた試合自体が少なかった。
特に酷かったのが、新スタジアムであるエミレーツでの試合。なんと、リーグ戦19試合中10試合で先制を許しました。

シーズン序盤は、
“前半の早い時間帯に先制され、終盤になんとか追い付いての「1-1」”、
シーズン終盤は、
“前半の早い時間帯に先制され、終了間際になんとか逆転しての「2-1」”、
が、エミレーツでの“お約束”のスコアとなっていました。

 

・ 試合終了間際の失点

若さ故の集中力の欠如からか、チーム全体の勝負に対する厳しい姿勢の無さからか、残り5分以降の失点で勝ち点を落とす試合も多々見られました。

(A) ウェストハム(敗戦)、 
(A) チェルシー(引き分け)、
(H) トッテナム(カーリングカップ準決勝、延長戦の末勝利)、
(A) ボルトン(FAカップ4回戦、延長戦の末勝利)、
(N) チェルシー(カーリングカップ決勝、敗退)、
(A) ブラックバーン(FAカップ5回戦、敗退)、
(H) PSV(CL決勝トーナメント1回戦、敗退)
(A) エバートン(敗戦)
(A) トッテナム(引き分け)

「勝ち点」や「試合結果」に影響したものだけでも、これだけ数えることができ、結果に影響しなかったものまで含めれば、その数はさらに増えます。

この中のほとんどがロスタイムでの失点。
チェルシー戦のエシェンのゴールのような防ぎようのないものもありましたが、防ぐことのできるものがほとんどでした。
上位2強に、この類の失点は考えられません。

 

・ 下位チームとの対戦での取りこぼし

昨季のアーセナルは、ユナイテッド、チェルシー、リバプールら、いわゆる「トップ4」の間での対戦成績は非常に良かったのです。
これら4チームだけでの成績を勝ち点で計算すると、

(1) アーセナル  勝ち点11 3勝2分け1敗
(2) ユナイテッド 勝ち点8   2勝2分け2敗
(3) チェルシー  勝ち点7  1勝4分け1敗
(4) リバプール  勝ち点6    2勝4敗

と、強さを見せました。

つまり、上2つとあれだけ勝ち点差が開いてしまった原因は、その他のチーム、特に下位チームとの対戦での取りこぼしにあります。
昨季のアーセナルの「8敗」の内訳は、(A)リバプール、(A)エバートン、(A)ボルトンを除き、他は全て順位表で下半分のチーム。
さらに言えば、シェフィールド、フルハム、ウェストハム(2敗)、マンチェスター・シティーといった全て最後まで「降格争い」をしていたクラブに敗戦を喫してしまったのです。

また、ホームのエミレーツでも、
アストンビラ、ミドルズブラ、エバートン、ポーツマス、ニューカッスルといった、これまでの「ハイバリー」では“お得意様”だった相手に引き分けに持ち込まれ、「勝ち点2」を多数落としました。

 

 

とりあえず、1回目の今日は、昨季の「敗因」を長々と列挙してみました。 さらに考えれば、まだまだ出てくるかもしれませんが(苦笑)

2回目の明日は、アンリ離脱の良し悪しや監督のヴェンゲルについてなど、過去ではなく、もっと現在進行形の話題を取り上げ、今季の展望をしていきたいと思います。

まとめ下手でかなりの長文となってしまいましたが、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。クリックの方も是非よろしくお願いします(笑)

 

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チャンピオンズ・ユース・カップ アヤックス戦

2007-08-09 | アーセナル

アヤックスU―18 0-0 アーセナルU―18


アーセナルU―18)

                    シンプソン

            ギブス               フォンテ

                        バラザイト
                 ランドール

                      ダン

        スティアー                      オゴゴ
                ロジャーズ  ノルトヴァイト


                   シュチェズニー

交代)シンプソン → スヌ
    バラザイト → トーマス

 

 

試合の詳細(ランキング)


「Arsenal.com」

 

 

マレーシアで行われている、トップクラブの18歳以下の選手達が一同に競い合う大会、チャンピオンズ・ユース・カップ
パソコンでのネット観戦の上、マレーシアの衛星放送の回線状態が悪く、前半序盤は途切れ途切れになったり、スローになったりすることが頻繁に起きるなど最悪の視聴環境でしたが、徐々に状態は良くなり、後半は普通に観戦することができました。
ちなみに、この試合の解説を務めたのは、イングランドU―21代表DFリアム・ロシーニア(フルハム)の実父、リロイ・ロシーニア。 父のリロイも元フルハムの選手で元イングランド代表(出場経験はなし)。 さらに、イングランド「地域リーグ」のクラブをわずか10分間でクビになったという、「イングランドサッカー史上最短在任期間」の不名誉な記録を持つ人物でもあります。


アーセナルの初戦の相手は、先日トップチームがアムステルダム・カップで対戦したアヤックス。 育成に定評のあるクラブ同士の対決となりました。
アーセナルのスタメンには、トップチームのオーストリア合宿に帯同したMFランドール、エミレーツ・カップのインテル戦で印象的なデビューを果たしたMFギブス、バーネット戦でゴールを決めたFWバラザイトと、多くはバーネット戦の後半から出場したメンバーが揃いました。 スタメン11人の内、イングランド人選手は7人でした。


アーセナルのリザーブ選手達のプロフィールはこちらから。


「35分ハーフ」の前半はどちらのペースとも言えずに終了すると、後半途中から、キャプテンのジェイ・シンプソンに代えて、今季からリザーブチームに新加入の「アンリ二世」こと、フランス人FWジレス・スヌ(16)を投入。 アーセナルはそのスヌのスピードを活かしてカウンターからチャンスを作り出しますが、アーセナルの右SBオゴゴとアヤックスの選手1人が揉め合いを起こし、両者共に退場。 その後はどちらも決定機という決定機も作れずに、スコアレスドローで終了しました。


若手が経験を積む場であり、その実力をチェックする場である今大会。 何試合観ることができるかわかりませんが、彼らのプレーぶりを覚えておきたいところです。

この試合に限れば、やはり、ギブスは良かったです。
しかし、同じ「トップチーム経験者」のランドールはイマイチ良さが発揮できていないと言うか、あまり彼の長所が見えて来ませんでした。 小さくまとまってしまっては、トップチームでの出番は厳しくなります。 彼とギブスの評価は逆転してしまった気がします。
本職はFWのバラザイトもトップ下の位置では不発。 同じオランダU-17代表(イングランドU-17代表に敗れ、「U-17W杯」に出場することはできず)のチームメイト相手に良いプレーを見せ付けることはできませんでした。

この夏にヴェンゲルの熱望により獲得したCBノルトヴァイトは落ち着きあるプレーを披露しました。 「ノルウェー人DF」ということで、センデロス系のパワータイプかと予想していましたが、バーネット戦とこの試合を見る限りでは、カバーリングに優れるクレバーなタイプのCBのようです。1対1にも強いですし、足元のプレーも安心して観ることができました。
しかし、対するもう1人のCBロジャーズが、非常に危なっかしかったです。 俊足を飛ばしてドリブルを試みるのですが、途中で奪われるシーンが何度かありました。 彼は本職は右SBのはずで、自分がロンドン留学した際に現地観戦したリザーブゲームでも右SBとして印象に残る活躍を見せましたが、最近はCBで使われることが多いようです。 逆に、この試合で右SBを務めたオゴゴはあまり攻撃的に上がってくる選手ではないので、この配置は絶対に逆だと思います。 ロジャーズのドリブルは魅力的ですが、「CB」としてのそれは不要です(笑)

このロジャーズのドリブルにしても、カッとなってレッドカードをもらったオゴゴにしても、やはり若さ故の軽率さは否めませんね。
こういう大会は1試合1試合が財産となるなので、それを多く経験できるよう、無駄な警告や不用意なプレーからの敗退は避けなければなりません。


アーセナルが属するグループAでは、ACミランとブラジルのフラメンゴの対戦もドローに終わり、全チームが「勝ち点」1で並ぶ結果になりました。


同じユース選手ということで言えば、8月中旬に韓国で行われる「U-17W杯」に、アーセナルから、DFガヴィン・ホイト、MFランズベリー、FWマーフィーの3人がイングランド代表に、MFメリダがスペイン代表に招集されており、中心選手を4人欠いていることになりますが、彼らにはこちらの機会で世界を驚かせる活躍を見せてくれることに是非期待しましょう。

 

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二度とアムステルダムには行くな アムステルダム・カップ アヤックス戦

2007-08-07 | アーセナル

アヤックス 0-1 アーセナル

得点)ファン・ペルシー

HOME)アヤックス

                  フンテラール

          エマニュエルソン           ケネディ

              スナイデル
                   ファン・デル・ウィエル

                    マドゥロ

      フェルメーレン                    オガラル
              ハイティンガ     コリン


                 ステケレンブルグ


AWAY)アーセナル

               ファン・ペルシー
                          フレブ

          ロシツキー              エブーエ

                フラミニ
                        デニウソン

       クリシー                        サニャ
                ギャラス    トゥーレ


                    レーマン


交代)  ロシツキー → エドゥアルド
        サニャ → ホイト
  ファン・ペルシー → トラオレ

 

 

試合の詳細(ランキング)


「Arsenal.com」


 

勝ち点「5」同士の直接対決となったアムステルダム・カップ第2戦。
試合は、前半序盤はアーセナルのペース、前半終盤はアヤックスのペースで進みました。
序盤、GKステケレンブルグの好セーブがなければ数点奪えていた程の好スタートを切ったアーセナルでしたが、ファン・デル・ウィエルの負傷によりデンマーク代表MFロンメダールが途中投入されると試合は一転。 ロンメダールの切れ味鋭いドリブルからアヤックスがチャンスを作り始め、前半終盤は防戦一方の展開に強いられました。

しかし、後半はほとんどの時間帯をアーセナルが支配。 決定機を何度も迎えながらまたしても決め切れずにいましたが、終了間際の87分、クリシーがスピード溢れるドリブル突破からファン・ペルシーへパスを送り、これをファン・ペルシーが右足で決めて、勝負あり。
アーセナルがエミレーツ・カップ2戦を含む4連勝でアムステルダム・カップを制しました。

 

「アヤックス」というクラブの名前を聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?
古くはヨハン・クライフとリヌス・ミケルスが完成させたトータルフットボールで欧州でも一時代を築いた名門。 優秀な左右のウイングを次々と輩出し、時代と監督が変わっても変わることのない魅力的なサッカーを披露するクラブ。
しかし、今回の試合のアヤックスから見られたのは、相手の脚を目掛けて蹴りに行く汚いファウルを犯すことしか術がない、イングランドの下部リーグのクラブのようなサッカーをするまでに成り下がった姿でした。

試合前から嫌な予感はしていました。
と言うのも、直近でアヤックスと戦った試合というのが、あのベルカンプの引退試合。 現役選手が出場した前半は、空気の読めないアヤックスの若手選手達が危険なファウルを繰り返し、ヴェンゲルが険しい表情を浮かべていたのが印象的な試合でしたが、それがまたも繰り返されてしまいました。

テンカーテが監督になってから、彼らは変わってしまったのでしょうか?
とにかく荒い選手が多いし、ファウルが汚い。
 特に、コリンとフェルメーレンはダーティー極まりなかったです。 ファン・ペルシーとフェルメーレンの口論の仲裁に入ったハイティンガも、ファン・ペルシーがゴールを挙げた直後に背後から脚にタックルを見舞わせ、ファン・ペルシーを負傷交代に追いやりました(開幕戦はおそらく大丈夫)。


ただ、今回このような事態となった原因の1つとして、「元フェイエノールト」のファン・ペルシーの存在があったことも事実です。
アヤックスとの激しいライバル関係で知られるフェイエノールト(「アーセナルTV」のコメンタリーは、アーセナルとトッテナムの関係を比喩にして説明していました)の元選手であるファン・ペルシーがピッチにいるだけで、スタンドからは激しいブーイングが起きました。 きっと、その“敵意”がアヤックスの選手達にも乗り移ったのでしょう。

これまでアヤックスとは常に友好関係を築いてきたアーセナルですが、そういったことからも、彼らが「プレシーズン」であり「フレンドリー」であることを意識しない限り、今後対戦することは控えるべきです。

 

個人面で良かったのは、ファン・ペルシークリシーレーマンの3人です。
フレブはエミレーツカップの2戦を中央の位置でプレーして非常に良い働きを見せたのですが、この試合はシュート意識の低さが逆戻り。現地コメンタリーからも批判される始末でした。 もう、監督であるヴェンゲルが厳しく言わない限りは変わらないと思います。
サニャも良くなかったです。 左のロンメダールとの勝負は完敗。 まだまだアーセナルのペース、プレミアのペースに慣れるには時間がかかりそうです。

 

これで、アーセナルのプレシーズン・マッチの予定は全て終了しました。
開幕までに、今季の展望と、マレーシアで行われるチャンピオンズ・ユース・カップ(アーセナル他、マンU、チェルシー、レアル、バルサ、ミラン、ユベントス、インテル、ボカなどの世界のビッグクラブのユース選手が集まる大会)の模様を書いていきたいと思います。

 

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若すぎたディフェンスライン アムステルダム・カップ ラツィオ戦

2007-08-04 | アーセナル

ラツィオ 1-2 アーセナル

得点)パンデフ / ベンドナー、エドゥアルド

ラツィオ)

                 ロッキ
                       パンデフ

           マウリ                ベーラミ

                ムタレッリ  レデスマ

        ザウリ                     スカローニ
                クリバリ   ステンダルド


                    バロッタ


アーセナル)

                        ベンドナー
                エドゥアルド

           クリシー                ウォルコット

                 セスク
                         ソング

        トラオレ                         ホイト
                センデロス   ジュルー


                    アルムニア

交代)  セスク → フラミニ
     クリシー → ロシツキー
   ウォルコット → エブーエ
    ベンドナー → ファン・ペルシー
      ソング → トゥーレ

 

 

試合の詳細(ランキング)


「Arsenal.com」

 

 

オランダのアムステルダムで開催されているアムステルダム・カップの第1戦。
相手は、昨季のイタリア・セリエAで3位となりCL出場権を獲得するなど、“復権”を果たしたラツィオ
ラツィオがほぼベストメンバーで臨んでいたのに対し、アーセナルは両CBがセンデロスとジュルー、左SBにトラオレ、センターにソング、右にウォルコット、FWにベンドナー、と若手中心の布陣。

試合は、前半19分、セスクのミドルシュートがラツィオCBステンダルドに当たったボールがベンドナーの下に転がり、ベンドナーが43歳のGKバロッタをかわしてゴールネットに押し込み先制。
しかし、40分には、センデロスとジュルー、アルムニアの連携ミスからCKを許し、そのCKの混戦からパンデフに決められて同点。

後半は早め早めにより経験のある選手を投入していったアーセナルが試合を有利に進め、55分、ロシツキーのCKからエドゥアルドがヘッドでアーセナル初ゴールを決めて勝ち越し。
その後は、アーセナルはホイトのシュートがポストを叩き、ラツィオはマキンワのシュートがクロスバーを叩くなど両チーム共にチャンスを掴みながら、結局スコアは動かず試合終了。 アーセナルが「勝ち点5(勝利ポイント3+得点2)」を得ました。

 

 

「2-1」の勝利を収めましたが、この試合は「2-2」の引き分けになっていても、アーセナルが「3-1」で勝利していても、または「1-3」で敗れていてもおかしくはなかったです。
この試合では守備の課題が見えました。 やはり、センデロス、ジュルー、トラオレ、ホイトのディフェンスラインはまだまだ“若い”です。

特に、観ていた怖かったのがオフサイドトラップです。
アーセナルのチーム戦術として、高いディフェンスラインを保ちながらオフサイドトラップを仕掛けていくというものがありますが、やはりそれは、トゥーレやギャラスのようにスピードと経験を兼ね備えた選手だからこそできる代物。 センデロスのような鈍足且つ未成熟なCBでは、パンデフやロッキのような経験豊かな選手には簡単にトラップを破られてしまいます。

それにしてもセンデロスはなかなか成長の跡が見えません。 49分には、攻め上がって出した“チャレンジパス”が簡単にカットされて、自らの裏のスペースを突かれるという失態も演じました。
「Mr.Arsenal」のトニー・アダムスから「背番号6」を引き継いだセンデロスですが、プレーぶりは、その偉大な元イングランド代表キャプテンよりも、長年アーセナルファンの胃を痛くさせたフランス人CBパスカル・シガンに近くなっています。
センデロスに限らず、ジュルーやソングらは持ちすぎが原因でボールを奪われるといった“防ぐことのできるミス”が目立ちます。 彼らはアルムニアに何度も救われました。


エドゥアルドとベンドナーの2トップは、前線からのチェイスを盛んに行うなど必死にアピールしている様子が伝わりました。 どちらも結果も残しましたし、特に、労働ビザの許可が下りたエドゥアルドにとっては、それを自ら祝福するゴールとなりました。 「新加入FW」にとって、“初ゴール”の価値は非常に大きいものです。

 

次戦の相手は、アーセナル対ラツィオ戦の直後にアトレチコ・マドリードに勝利したアヤックスです。
ちなみに、アトレチコにはレジェスもメンバーとして帯同しているようで、上記の公式マッチレポートには、トゥレと抱き合っている写真が映っています。 久しぶりの“再会”だったんでしょうね。 ワガママ放題だったレジェスに歩み寄るトゥレが非常に大人に見えます(笑)

 

また、金曜日には、「CL予備予選3回戦」の抽選会が行われ、アーセナルの相手はチェコのスパルタ・プラハに決まりました。
これまでのCLでの戦績は「4戦全勝」と相性は抜群ですが、昨年は国内2冠を達成した相手だけに侮れないですね。 ロシツキーの古巣でもありますし、情報は手に入りやすいかもしれません。 代表GKのブラジェクが移籍したことは、アーセナルにとって良いニュースでしょう。
アウェイの1st legで是非勝利を掴みたいところです。 最低でもアウェイゴールを。

 

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