「我々は昨夏、フレブとフラミニを失い、そこから立て直しを余儀なくされた。
しかし、我々はその困難を乗り越え、未来は明るく見えている。 再び立て直しに至るような事は避けたい。 よって私は全選手をキープした上で来季に臨みたい。誰も失いたくはないんだ。」
と語ったヴェンゲルですが、 今夏は既にアデバイヨールを失い、今度はトゥレを失おうとしています。
レアル・マドリード、マンチェスター・シティーら金満クラブがキャッシュをふりまいて移籍市場を賑わす中で、アーセナルはその資金不足ぶりが目立つ話題ばかりが先行しています。
そこで今回は、
『アーセナルは今どんな問題を抱え、今後どうする必要があるのか』
を、選手達のコメントを聞きながら整理していきたいと思います。
まずは、昨夏にアーセナルを退団したフレブが次のように語っています。
「アーセナルの問題点は、毎年活躍を見せた選手がすぐに移籍してしまう事だ。
翌シーズン、監督は新しい選手でチームを建て直さなければならないが、容易な事じゃない。良い試合はしているけれど、競合出来るかと問われれば難しいよ。
問題点の多くはお金だろう。選手には他チームから多くのオファーが届く。フットボールにおいて選手キャリアは短い。だからこそ選手は移籍を求めるんだ。もちろんフットボールを楽しみたいけれど、お金の事だって考えない訳にはいかない。」
「全てが噛み合えば素晴らしいチームが出来る。ユナイテッド、リバプール、チェルシーを破り優勝も可能だろう。 昨年の我々はバルセロナに匹敵するプレイを見せていた。しかし、エドゥアルドの怪我の後、我々は調子を落としてしまった。
アーセナルでは1人怪我をしてしまうと選手層の競争力が落ちてしまうんだ。」
http://www.guardian.co.uk/football/2009/may/22/alexander-hleb-arsenal-barcelona-cesc-fabregas
そして、チーム主将のセスクは、シーズン開幕前に次のように
「我々は今夏補強しなければならない。若手は充分揃っている。」
と語り、具体的には守備的MFの補強を求めています。
「我々は中盤でヴィエラ、フラミニ、ジウベルト・シウバといった選手を擁してきた。
しかし、昨季はこのポジションに弱点を抱えていたんだ。 このポジションは特に我々のようなチームにとっては非常に重要なポジションだ。我々が攻撃する際、背後にボールを取り返してくれる選手が居るという安心感が非常に重要なんだ。」
そして、彼は将来についての警鐘をチームに向けて鳴らしています。
「我々はもう待つ事にうんざりしている。 トップ4の中でもフットボール面ではアーセナルがベストだと私は思っている。ベストのスタイルとベストの監督がここには在る。現在は若手もビッグクラブと思えばこそアーセナル移籍を選択する。
しかし、タイトルを逃し続ければ若手も移籍を望まなくなるだろう。 今はアーセナルのスタイルと若手という魅力を誰もが評価しているが、結果を逃し続ければいずれ終わりが来る。」
http://www.skysports.com/story/0,19528,11670_5327337,00.html
最後にセスクは、タイトルの重要性についても言及し、今季が非常に重要なシーズンとなること予期しています。
「クラブが再びベストを取り戻し、タイトルを勝ち取り始めることが重要だ。」
http://www.skysports.com/story/0,19528,11670_5354306,00.html
以上のことをまとめると、
「現在のアーセナルは資金力に問題があり、ベストの選手をキープすることが難しくなっているが、クラブの将来のためにも、選手層を厚くしてタイトルを取りに行く必要がある。」
ということです。
今季は勝負の年になるでしょう。 1つ1つについての詳細はまた次回に。
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