リバプール 1-1 アーセナル
得点)ジェラード / セスク
HOME)リバプール
トーレス
ヴォロニン カイト
ジェラード
シャビ・アロンソ
マスチェラーノ
リーセ フィナン
ヒーピア キャラガー
レイナ
交代) トーレス → クラウチ
ヴォロニン → ベナユン
シャビ・アロンソ → アルベロア
AWAY)アーセナル
アデバイヨール
フレブ
ロシツキー エブーエ
セスク
フラミニ
クリシー サニャ
ギャラス トゥーレ
アルムニア
交代)ロシツキー → ウォルコット
クリシー → ジウベルト・シウバ
エブーエ → ベンドナー
主審)ハワード・ウェブ
セスクのファウルで喫したFKでジェラードに決められ(タックルに行って壁に穴を空けてしまったのもセスク)、
エブーエのシュートが右ポストに当たって跳ね返ったボールをフリーで打つ決定機を外したのもセスク、
そして、同点ゴールも、あわや逆転となった右ポストに当てたシュートもセスクから。
良くも悪くもセスクが最後まで存在感を見せ、アーセナルにとって唯一無二の中心選手であることを改めて示した試合でした。
昨季の通算戦績は
「3勝1敗(アンフィールド3戦)」
と、リバプールに対しての苦手意識(ヴェンゲル就任後のアーセナルが対戦成績で負け越している唯一の相手)を払拭したかに見えたアーセナルですが、昨季は最後の対戦となったアンフィールドでのリーグ戦で「1-4」と大敗を喫してしまいました。
その大敗の原因となり、鬼門のアンフィールドで最も許してはいけないのが、開始早々の失点です。
昨季はその開始早々にクラウチに決められたショックと、「カーリングカップ」と「FAカップ」と「CL」の全てを2週間で一気に失った影響から、その後の時間は立て続けに失点を許し、モチベーションのかけらも見えない最悪の試合をしてしまいました。
そして今回もジェラードの強烈なFKから開始早々の失点を喫したわけですが、今回は、その後はアーセナルの長所を活かした人とボールが動くサッカーができ、ゲームの大部分を支配することができました。
失点後は、前半から後半まで同じ試合展開でした。
アーセナルが試合を支配し、リバプールはカウンター狙い。
後半から入ったクラウチのキレが良く、アーセナルは支配するもシュートまで漕ぎ着けず、逆にリバプールにを手数をかけずにシュートを打たれる悪い流れでしたが、セスクが同点ゴールを決めると、アーセナルもフィニッシュで終われるようになり、最終的には、チャンスの数で両チーム共に納得のいく引き分けと終わりました。
・選手個々とチーム全体の評価に触れる前に、ちょっと一息
よろしくお願いします!
試合後の両選手・両監督のコメントを聞くと、どちらかと言うとリバプールの選手の方が、
「引き分けで良かった。」
アーセナルの選手の方が、
「勝ちたかった。」
と考えていることがわかりました。
また現地メディアも、引き分けは妥当な結果としながら、アーセナルのパフォーマンスを評価し、どちらかと言えばアーセナルの方が勝利に値したという論調になっています。
これらの違いは、やはり、“決定機”の数の違いから来たものでしょう。
リバプールのシュートのほとんどが、エリアの外からのミドルシュートという、ジェラードやリーセらのキック力に頼るものであったのに対し、
アーセナルは、リバプール守備陣を完全に崩した上でのエリア内でのシュートを放ち、シュートをポストに当て、その跳ね返りをエリア内フリーで蹴るチャンスを2度も作りました。
1度目は、エブーエがボルトン戦と同じミスを犯したもの。
SBにしてもサイドハーフにしても、彼は右サイドが主戦場の選手ですので、そうであればあの右45度角度からのシュートをもっと練習して精度を高めないと。 あの場面でニアサイドに打つ選択肢は普通なら考えられないですし、ボルトン戦のシュートを含め、彼が“何も考えずにただ思い切り強く蹴っているだけ”であることが見て取れます。
エブーエはボールによく絡んでいたと思いますが、SBではなくサイドハーフですと、ミスが非常に目立ちます。
そのエブーエのシュートの跳ね返りを受けたセスク、セスクのポストに当たったシュートの跳ね返りを受けたベンドナーも、どちらも決めるべきでした。
そういう意味では、セスクは決定機3本の内最も難しいシュートを決めてくれたと思います。 つま先で合わせてGKのタイミングを外す巧みなシュートでした。
アデバイヨールは何もできなかったというか、試合毎に存在感が薄れていっています。
ファン・ペルシーの離脱はファン・ペルシーの個人の力が活かせないだけでなく、パートナーのアデバイヨールにまで影響しています。
10月の彼は結局ノーゴールでした。
ギャラスは今季初めて存在感を見せました。
攻め上がりもそうですが、絶対に負けたくないという気合いを感じました。
圧巻はジェラードのシュートをジャストタイミングで防いだタックル。 あそこで止めていなければ、おそらくゴールを決められていたことでしょう。 現地コメンタリーも、「super block」と評価する素晴らしいタックルでした。
全体的には、正直、ここまでボールを持って試合を支配できるとは予想していませんでした。
リバプールはまるで“アウェイ・ゲーム”のようなカウンターサッカーをしていましたが、これがリバプールが“本来意図したものだった”のか、もしくは“カウンターしかできなかった”のかでアーセナルの評価が分かれるところですが、見た感じや選手のコメントを聞いていると、どうやら後者だったことが予想できます。
それでも、リバプールのプレッシャーの厳しさから、アーセナルは中盤での繋ぎの部分で多くのミスが目立ちました。
リバプールは、マスチェラーノとシャビ・アロンソを置いて、ジェラードを得意の中央の位置で自由にさせていましたが、やはり、ジェラードはセンターでこそ活きる選手ですし、このジェラードの攻撃力を活かしたマスチェラーノとシャビ・アロンソのダブル・ボランチのシステムはリバプールに非常に合っていると思います。
クラウチは相変わらずアーセナル戦に強いと言うか、ギャラスとトゥレが高さにそれ程強くないという弱点が表れてしまいました。
今回の試合を見て、「ローテーション制」を採用するベニテスは、次のエミレーツでのアーセナル戦にはクラウチをベストの状態で起用できるように布陣を考えてくることでしょう。
いよいよ今週末は「プレミア天王山」、2位マンチェスター・ユナイテッドとの直接対決です。
この大一番に合わせて、今回は珍しく直前にプレビューの記事でも書こうかと思っています(あくまで「予定」 笑)
記事を最後まで読んで頂けた方は、是非クリックをお願いします!!!
人気blogランキングへ
最新のサッカーブログランキングはこちらをクリック!!!
(登録中!!! ご協力お願いします!!!)