ウェストハム 1-0 アーセナル
得点)ヘアウッド
HOME)ウェストハム
ザモラ
エザリントン ベナユン
ボウヤー
レオ・コーカー マリンズ
コンチェスキー スペクター
ガビドン A・ファーディナンド
グリーン
AWAY)アーセナル
アンリ
ファン・ペルシー
フレブ
ロシツキー
セスク
ジウベルト・シウバ
クリシー ホイト
ギャラス トゥーレ
レーマン
交代)ファン・ペルシー → アデバイヨール
フレブ → エブーエ
ホイト → フラミニ
主審)ロブ・スタイルズ
<自滅>
これでこの2シーズン、ウェストハムには「3試合2敗1分け」。
アーセナルは先週、エバートンとCSKAモスクワを相手にホームで試合を圧倒的に支配してチャンス作りながら勝ち切れなかった、悪い流れが出てしまった。
今回の敗戦がこの悪い流れに拍車をかけそうだ。
解説の永井洋一氏が指摘していた通り、この試合は完全な「アーセナルの負けパターン」。
アウェイでの「フィジカル」な戦いに弱さを見せ、最後は力負けを喫した。
個人面では、アンリが相変わらず最悪。 ドイツW杯のロナウドと見間違うほどに運動量が少なく、セスクやロシツキーが出したせっかくの好パスも足元につかず、攻撃のリズムを乱した。 最後の見せ場となった左サイドの突破も、シュートを打たずにラストパスを選択。 彼がシュートを打つためには、ゴールから何mの位置まで近づかなければならないのだろうか?
試合前にはこんなことを言っておきながら、この日出場した両チームの選手の中で、試合にかける気持ちが一番感じられなかったのは、彼だった。
現在のアーセナルの最大の足枷は、この王様の「気まぐれさ」だろう。
セスクはこれまで休まずに出場を続けた影響から勤続疲労が出始めたようで、明らかに精彩欠いていた。 ボールを持ちすぎる傾向があるため、調子が良い時は問題ないが、調子が悪い時はわずかな判断の遅れが生じ、それがボールロストやパスカットに繋がる。
ロシツキーは動き自体は悪くないのだが、何か全て空回り気味だ。 アンリがダイレクトで落として迎えたGKとの1対1のチャンスも、シュートは枠外。やはり、CSKAモスクワ戦でのミスを引きずっている。
これまであまり感じることがなかったが、MFながら3シーズン連続で14得点を挙げたピレスの穴を最近になって感じるようになった。
アーセナルにとっては非常に残念なデータなのが、これだ。
アーセナルは今季、「失点数」は首位のユナイテッドに次ぐ6失点と決して悪くない数字だが、「落とした勝ち点の合計」を「失点数」で割ると、なんとプレミア全20クラブ中最悪の首位になってしまう。
つまり、「先制されると、そこで終わってしまう」ということだ。 データの面から見ても、この決定力不足と勝負弱さは深刻だ。
しかし、何と言ってもこの試合の行方を分けたのは、主審ロブ・スタイルズのミスジャッジだった。
フレブがアンリとのワンツーから完璧に抜け出してペナルティエリアでスペクターに倒されたシーンは、疑いの余地のないPK。 あれがPKでないのなら、今後アーセナルがPKもらうことは二度とないだろう。
アーセナルはアデバイヨールとエブーエの復帰に唯一の光明を見出すしかない。 チームに欠けていた「高さ」と「右サイドの突破」で、攻撃に深みが出ることを期待する。
一応、この試合で起きた「2つの事件」について触れておこう。
1つは、ファン・ペルシーがウェストハムのファンから「ポンド硬貨」を投げつけられた事件。 幸い大事には至らなかったが、コインが命中した箇所はファン・ペルシーの後頭部だった。 犯人のスタジアムからの永久追放、もしくはウェストハムへの処分を切に願う。
実は、この試合の前日に行われた「フルハム VS エバートン」の試合でも、フルハムのイェンセンがファンにコインを投げられる事件があった。
FAはロンドンで起きてしまった今回の2つの悪事に対し、調査に乗り出すようだ。
http://news.bbc.co.uk/sport2/hi/football/eng_prem/6120120.stm
もう1つの事件は、ヴェンゲルとパーデューの「やり合い」だ。
事の発端は、パーデューが得点後にヴェンゲルに向かって挑発的にガッツポーズを行ったこと(アーセナルTVでその映像が確認できる)。 それにヴェンゲルが憤慨し(おそらく、ウェストハムのファンが硬貨を投げつけたことも怒りの引き金の一つになっているに違いない)、2人があわや殴り合いというまで揉め、試合後はヴェンゲルがパーデューの握手を拒否したというものだ。
結論を言えば、どちらも大人気ない。
挑発したパーデューも悪ければ、握手を拒否したヴェンゲルも悪い。
ただ、こういった場合でイングランドのメディアが批判するのは、必ず「外国人」監督であるヴェンゲルと、「外国人」選手が多数在籍するアーセナルの方だ。
以前、リバプールのベニテス監督が、
「ファーディナンドやジェラードにイエローカードを出すより、(マリ人MFの)シソッコにイエローカードを出す方が簡単なのだろう。」
と、イングランド人審判の外国人差別にも苦言を呈していたが、その通りだ。
外国文化の受け入れに寛容と言われるイギリスだが、残念ながら、フットボールの世界には明白な「外国人差別」というものが存在する。
West Ham United | Team Statistics | Arsenal |
1 | Goals | 0 |
0 | 1st Half Goals | 0 |
4 | Shots on Target | 2 |
6 | Shots off Target | 6 |
1 | Blocked Shots | 3 |
8 | Corners | 3 |
12 | Fouls | 9 |
3 | Offsides | 5 |
3 | Yellow Cards | 2 |
0 | Red Cards | 0 |
47.4% | Possession | 52.6% |
http://home.skysports.com/matchreport.aspx?fxid=302307&CPID=8&channel=
より
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シソッコに限定すれば彼はプレーがやや粗いですからねぇ。ベニテスの被害妄想も入ってると思いますよ。
それと今回ベンゲルが言われてしまっているのは、試合後パーデューが平謝りしていて、アーセナルの元監督の人(名前忘れました。)に謝罪する為の仲介を頼んで謝ろうとしたにも関わらず、それをも拒否したという事があるからだと思いますけどねぇ。
シソッコに対するイエローは正当なものが多いと思います。 ただ、ランパードやシアラーらイングランド人に選手にイエローが「出されないこと」が、ベニテスの審判に対する印象を悪くし、シソッコへの不公平感を募らせているんだと思います。
要は、「外国人に厳しい」のではなく、「イングランド人に甘い」ということですね。
個人的に、これまでで最も審判から守られてるように感じた選手はシアラーでしたね。 あれは笑っちゃうぐらい露骨でした(笑) もちろん、アーセナル戦に限らず。
今回、ヴェンゲルは特別何も言われてないようですよ。 日本で何が言われてるかは知りませんが、現地ではそれほどでもないようです。
まぁどっちにしろ済んだことですし、正直どうでもいい問題だと思っています。
それよりも、クレイブン・コテージとアップトン・パークで起きてしまったコイン投げ事件の方がイングランド・フットボール界にとっては危惧するべき問題かと。
非常に痛い敗戦です。青いとこが負けただけに勝っておきたかった。。。
CSKA戦でアンリのゴールが取り消されたことと、今回PKを貰えなかったことは予想以上に今後重くのしかかるかも。。。
そんな事がないよう、CLは残り連勝し、リーグ戦でもまずはリバポにきっちり勝利してほしいです。
ピレスさんがおっしゃっていることと関係あるかは分かりませんが、ランパードがシンボンダにみまったカニバサミタックルは悪質そのもの。シンボンダが大怪我をしてもおかしくないタックルでしたが、イエローすら出ない不思議な判定。。。
イングランド人だからでしょうか?それとも日頃から審判にプレッシャーをかけているモウリンのおかげかな?
痛いですねぇ… 何か、CSKA戦でアンリのゴールが取り消されて以来、歯車が狂っている気が… 昨年舞い降りた運気がまだ来てませんね…
ランパードは意外と汚いダーティーな選手です。忘れもしないのは、2季前のリバプール戦でのシャビアロンソへのタックルですね。彼はこれで数ヶ月の離脱を強いられました。これがシソッコやエシァンだったら、偉い批判浴びてたでしょうけど、全くそんなことはなかったですね。