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Broken Heart Travel to Manchester

2009-09-27 | アーセナル

遅まきながら、ここ最近のアーセナルの試合を失意の「マンチェスター遠征」を中心に振りかえります。


ユナイテッドとシティとの「マンチェスター2連戦」でアーセナルが得た勝ち点は0。
率直に言って、どちらも勝つべき試合で、内容はホームの相手を上回っていました。
しかし、ここにアーセナルのチームとしての未熟さと限界が見えます。


まずはユナイテッド戦
ヴェンゲルの試合後のコメントが全てであり、一言に“不運”と言えます。
ルーニーのPKの判定はエドゥアルド同様にダイブと取れます。 接触は間違いなくあったものの、彼が“倒れる”タイミングは明らかに接触の前でした。
ディアビーのオウンゴールも、信じ難いミスであり、彼の今後の選手キャリアにおいても2度と起こることのない類のミスだと思います。
しかし、ここに現在のアーセナルの“勝負弱さ”や“勝負運の無さ”が見られます。
1失点目はアルムニアの判断ミスであり、あそこは飛び出す必要のないタイミングでした。
また、2失点目のディアビーのミスも、この大事な試合の重要な場面でああいった普段では考えられないミスを犯してしまうことが、経験不足を露呈しているのです。あの時間帯は、同点に追いつかれた直後で、チーム全体に冷静さが足りませんでした。
そして、後半開始早々にアルシャヒンの見事な突破によるクロスからファン・ペルシーがビッグチャンスをフォスターの脚に当ててしまったことも、ターニングポイントでした。 あそこで決めていれば、勝利をほぼ手中に収められていたことでしょうが、それができなかったところがまた、勝負弱いところです。

ユナイテッドの攻撃はそれほど脅威を感じるものではりませんでした。
しかしそれでも、PKとオウンゴールで勝利してしまうところが、さすがと言わざるを得ません。 やはり、彼らは“チャンピオン”です。

 

そして、シティ戦。
この試合も、ユナイテッド戦以上に内容で圧倒的に上回りながら、セットプレーで失点し、数あるチャンス決め切れず、相手のカウンターで守備バランスの悪さを突かれる、という典型的な“子どもの試合”をしてしまいました。
アデバイヨールの事件と併せて、チームの不甲斐無さに、久しぶりに大きな失望感と憤りを覚えた試合でした。


「CL」のスタンダール・リエージュ戦も、開始たった10分で2失点を喫するなど、守備陣の混乱が目立ちます。
これは一昨季、昨季からも言えることで、この失点の多さを改善できない限り、安定的なパフォーマンスが求められるリーグ戦、“アウェイゴール・ルール”により狡猾な戦い方が求められるCLを制することは不可能でしょう。

 

開幕のハル戦、ストーク戦と後半ロスタイムに決勝点を決めたチェルシーや、同じくシティ戦で後半ロスタイムに勝負を決めたユナイテッドを見ると、“勝ち慣れ”の差を感じます。
アーセナルは勝ち慣れていないため、最後のところで自分達に自信が持てないでいます。しかし、その自信を持つためには、勝ち続けてタイトルを取るしかありません。

優勝争いから脱落と決めつけるのはまだ時期が早過ぎますが、今季は、トッテナム、アストン・ビラ、マンチェスター・シティらの脅かす存在が今まで以上に強力であるため、自分達で問題を解決していかないと、“ビッグ4陥落”も起こり得ます。


「カーリング・カップ」では、アーセナルの育成システムの素晴らしさをまたしても世界に見せ付けました。
しかし、その才能ある若手が大いなる野望と希望を持って日々精進し続けるためにも、アーセナルはクラブとしてタイトルを獲りに行かなければなりません。
そのためには、まずは目の前に試合に勝つこと。今週末はフルハム戦です。

 

 

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