NO FOOTBALL NO LIFE

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シーズン中の主将交代を考える

2008-11-27 | アーセナル

先々週のアストンビラ戦、先週のマンチェスター・シティ戦、昨日のディナモ・キエフ戦を振り返る前に、アーセナル内部で起きた不祥事について。

主将のウィリアム・ギャラスがチームメイトへの批判とドレッシングルーム内の内部事情をメディアに明らかにしたことで、キャプテンの座を剥奪され、マンチェスター・シティ戦の遠征メンバーからも外れました。

 

今回の件で、彼が、精神的に未熟であり権威主義者であることを証明してしまいました。 責任転嫁の傾向もあります。
また最近では、彼には喫煙疑惑の問題もありました。


昨季のあの忌まわしき「バーミンガム戦」で、彼は、クリシーのミスを責め、怒りを露わにして広告の看板を蹴りました。
責めたくなる気持ちもわかります。 また、彼はメディアから昨季無冠の“スケープゴート”にされ、ずっと不満が募っていたことも理解します。
しかし、そこで味方のミスを責めたり現状を嘆いたりするのはキャプテンの仕事ではありません。 下を向いている選手達に奮起を促し、自らの背中でチームを引っ張っていくのがキャプテンが示すべき姿勢です。

ギャラスは若いチームメイト達に対し、
「“闘う”準備が出来ていない。」
と批判しました。
それは事実かもしれませんが、実際は、ギャラスの怠慢な守備から勝ち点を落とした試合も少なくありません。

 

遅れを取ったシーズン前の補強、怪我人の続出、経験不足の若手の不安定なパフォーマンス、そして主将の愚行。
これをどう判断し、チームをどう立て直すかは、全て監督のヴェンゲルにかかっています。 ヴェンゲルにも、ギャラスをキャプテンに任命した任命責任があります。

そして、彼は、新キャプテンにセスクを指名しました。
適任はトゥレかセスクかと思っていました。 セスクはリーダーとしての資質を持っていますし、遅かれ早かれクラブのキャプテンになるべき選手でした。
ヴェンゲルは、良い判断を素早く決断したと思います。

しかし、本当の立て直しはこれから。
若い選手が多いチームだからこそ、チーム全体を正しい方向に持っていく役割を、ベテラン選手だけでなく、監督にも求められるのです。

 

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ウィガン戦 Top-class kids have high mountain to climb

2008-11-17 | アーセナル

アーセナル 3-0 ウィガン


得点) シンプソン2、ヴェラ


HOME)アーセナル

                       シンプソン
                  ヴェラ

           メリダ               ウィルシャー

                          ラムジー
                 ランドール

        ギブス                        ホイト
                 ジュルー    ソング


                   ファビアンスキー


交代)シンプソン → ランズベリー
   ウィルシャー → ビショフ
       ヴェラ → フォンテ


AWAY)ウィガン

                       ザキ

             クーマス            デ・リッダー

                         バレンシア
                 パラシオス

                     キャタモール

        フィゲロア                     メルヒオット
                 ブランブル     ボイス


                     カークランド


主審)スティーブ・ターナー

 

 

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「Arsenal.com」

 

 

ホームとは言え、プレミアシップのチーム相手にスコア上は快勝を収めました。
しかし、最初にインターネットの文字情報と「Arsenal TV Online」のハイライトを観た時は、平均年齢10代の若手が1stチームにも劣らない実力を発揮したように見えましたが、録画した試合をじっくりと観てみると、当然ながら、まだまだ彼らは課題が多く、トップまでの道程は長いと感じました。

 

全体的に、プレーが軽く不安定で、何よりイージーミスの多さが目に付きました。

ラムジーとランドールのセンターコンビはその中でもミスの多さが目立ちました。
特に、前半は自ら難しいプレーをして自滅し、ピンチを招いてしまうといったシーンを多々作ってしまいました。
2人ともボールを扱うテクニックは非凡ですし、時折見せる華麗なプレーは将来を期待せずにはいられませんが、やはり現時点でトップで使うのは厳しいかと。

ギブスは、攻撃面ではクリシーを彷彿とさせる勢いのある攻め上がりを見せましたが、1対1の守備がとにかく軽い。これはプレシーズンから見えた課題ですね。
本職ではないと言ってしまえばそれまでですが、守備がこのレベルだと彼もトップで使うのは正直怖いです。 同じく本職ではないメリダとのマークの受け渡しができず、デ・リッダーを自由にさせすぎました。

 

ヴェンゲルが試合後に語った、
「今すぐ(1stチームで)適応可能なのは、ファビアンスキー、ジュルー、ソングの3人のみだろう。」
というのは正当且つ冷静な評価だと思います。
個人的には、上の3人にヴェラウィルシャーが加わるかと思いますが。
2人はこの試合でも一段高いレベルのパフォーマンスを見せました。

 

次回は、プレミアシップ・アストンビラ戦についてお送りします!
このウィガン戦とビラ戦の2試合で、アーセナルが抱える長期的な問題点が見えますが、それは次の機会に。

 

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マンチェスター・ユナイテッド戦 Title race still goes on

2008-11-13 | アーセナル

どうも! お久しぶりです!
約2週間ぶりですか(笑)
まぁアーセナルはこの2週間で色々とありましたが、それらの試合はじっくりとは観ていないので、じっくりと観れたこの試合を簡単に振り返りましょう♪

 

○アーセナル 2-1 マンチェスター・ユナイテッド


得点) ナスリ2 / ラファエル


HOME)アーセナル

                    ベントナー

                     ディアビー

           ナスリ                ウォルコット

                  セスク
                        デニウソン

       クリシー                         サニャ
                シルベストル   ギャラス


                    アルムニア


交代)ウォルコット → ソング
    アルムニア → ファビアンスキー
     ディアビー → トゥーレ


AWAY)マンチェスター・ユナイテッド

                                   ベルバトフ
                  ルーニー

           パク・チソン              C・ロナウド

                  アンデルソン
                         キャリック

        エブラ                         G・ネビル
                ビディッチ   ファーディナンド


                   ファン・デル・サール


交代)G・ネビル → ラファエル
  アンデルソン → ギグス
     ルーニー → テベス


主審)ハワード・ウェブ

 

 

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「Arsenal.com」

 

 

The game began in rain and ended in brilliant sunlight
素晴らしい試合でした。
試合全体としては、どちらに転んでもおかしくなかったと思います。
どちらにも決定機はあった。
どちらにもPKらしきシーンはあった。
チャンスをものにしたのがアーセナルだった。
そんな試合でした。

実力伯仲のビッグマッチでは“運”が試合の大部分を左右することが多くなりますが、この試合はそれに当てはまると思います。
しかし、選手の勝ちたいという気持ちは明らかにアーセナルの方が上でした。
運をこちらに引き寄せたのは、その部分であるかもしれません。


前半はサイドからの単純なクロスという攻撃が多くなりましたが、前線のコンビがベントナーとディアビーだったために、逆にこれしかなかったのかと。
しかし、これがシンプルで意外に効いていたと思います。


ナスリの先制点後は試合がオープンになりました。
ボールを支配するユナイテッドに、カウンターを仕掛けるアーセナル。
アーセナルとしてはエミレーツでアウェイチームにポゼッションされるのは不本意ではありましたが、怪我人続出のチーム状況を考えればしょうがなかったでしょう。


試合を分けたのは、ナスリの2点目と、その直後のC・ロナウドのシュートミスでした。後半早々に追加点を取れたこと、その後失点を防げたことで、ユナイテッドのペースを乱せました。 ユナイテッドは焦りからか中途半端なロングボールやミドルシュートが目立ちました。

 

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この日はデニウソンが影の主役と言える活躍を見せました。 ボール回しにうまくリズムを加えていましたし、ミスも少なかったです。
思えば、今季アーセナルが悪い内容を見せた試合・敗戦を喫した試合では、総じてデニウソンが試合に絡めていません。 ミスが目立つポジションだけに、良い意味でも悪い意味でもアーセナルの中心選手になりつつありますね。

クリシーも影の主役の1人でした。
この日もC・ロナウドとの1対1で勝利。 おそらく、C・ロナウドが今世界で一番苦手にしている相手がクリシーでしょうね。

シルベストルはチームに足りなかった“高さ”をもたらしています。
トゥーレは怪我をしていたわけではありませんから、ヴェンゲルの中での優先順位が変わってきているのかもしれません。

現在のチームで最大の不安はアルムニアです。
試合毎に不安定になっています。 トッテナム戦の失点はアルムニアのキャッチミス、ストーク戦の失点はアルムニアの守備範囲の狭さが原因でした。
この試合も、立ち上がりのパックパスをキャッチしたりと、正GKとして疑問符のつくプレーばかりでした。

 

最終的には、勝てたことにほっとしています。
ここ2週間、アーセナルは外野から大きな批判を浴びていましたし、もしこの試合に敗れていれば、優勝争いから脱落することはもとより、何かそれ以上のチームへの悪影響をもたらしていた気がします。
この日、試合開始の笛が吹かれた時のロンドンの空は雨模様でしたが、試合終了後の空は晴れ模様へと変わりました。
この日のロンドンの天候は、アーセナルの選手達とファンの心境をよく表していたと思います。


“格下相手に敗戦を続けて、ライバルに勝利する”
という流れは、一昨季とよく似ている気がします。 昨季はその逆でした。
タイトルを取るためには、そのどちらでも不十分です。
ライバルとの大一番で結果を残しつつ、格下との対戦で取りこぼしをしないことが求められます。
アーセナルの真価がより問われるのは、その“後者”の部分だと思います。

 

次回は、カーリングカップ・ウィガン戦についてお送りします!

 

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