アーセナル 3-0 ニューカッスル
得点)アデバイヨール2、OG
HOME)アーセナル
アデバイヨール
ウォルコット
ディアビー ロシツキー
セスク
フラミニ
クリシー ホイト
センデロス ギャラス
レーマン
交代)ロシツキー → エドゥアルド
ディアビー → ジウベルト・シウバ
ウォルコット → フレブ
主審)マーティン・アトキンソン
「FAカップ」4回戦のニューカッスル戦を簡単に。
試合は、序盤はニューカッスルのペースで始まりました。
ミッドウィークの“屈辱”から抜け出せていなかったのか、“心此処に非ず”の立ち上がりで、シュートをクリシーがゴールライン上でクリアしてなんとか失点を免れた危ないシーンを作られましたし、サイドを多く破られてしまいました。
しかし、前半の中盤過ぎから徐々に試合の主導権を握り返すと、後半は一方的なアーセナルのペースになりました。
そして、50分に、エドゥアルドのシュートがポストに当たって跳ね返ったボールを受けたアデバイヨールがフェイントを交えて左足で豪快に蹴り込んで先制すると、その後は完全なワンサイド・ゲーム。
なかなか追加点が取れずにいましたが、84分にまたもアデバイヨールが個人技からスーパーゴールを決めると、5分後の89分には、セスクのFKからニッキー・バットのオウンゴールを誘い、終わってみれば「3-0」の快勝を収めました。
これで、アデバイヨールは6試合連続ゴール(計8ゴール)です。
チームとしては、アデバイヨール以外の選手が得点できていないのが気になるところでありますが、彼個人はどんどんと自信をつけており、フィニッシュの精度が高まりつつあります。
今回良かったと思うのは、彼にしては珍しく“左足”でゴールを決めたこと。
彼の左足ゴールというのは、私の中では記憶にありません。 パスもシュートも左足で打つべきところでも強引に右足に持ち替えて窮屈に陥るシーンを何度も見ていたので、今後も練習でもっと精度を高めていってほしいと思います。
アデバイヨールが、ゴール前でこれだけ自信を持ってプレーできるのなら、尚更ファン・ペルシーとのコンビを待望したくなります。
個人的には、アーセナルの「真のエース」はまだファン・ペルシーだと思っているので、彼が復帰してくれないことには、アーセナルの“100%の実力”を見れないことになります。
エドゥアルドも良かったです。 彼は、ロシツキーの試合開始直後の怪我により途中からの出場でした。
見逃せないのは、アデバイヨールの2点目の際に、エドゥアルドが相手ディフェンスに対してバスケットボール選手ばりの巧みなブロックをして、アデバイヨールのドリブルのコースを作っていたことです。
ブラジル出身の選手らしい、クレバーなプレーでした。
その他では、フラミニとクリシーが特に目立っていました。
この試合は、フラミニとジウベルト・シウバのタイプの違いがよく見て取れる試合だったと思います。
フラミニは運動量が豊富で、攻撃時にはサイドにも前線にも顔を出します。 また、ボールロスト等のイージーミスが少なく、そして何より、セスクとのコンビ間の相性が抜群です。
基本はセスクが攻撃的に出て、フラミニがそれをサポート。 フラミニが上がった時はセスクが後ろに下がる、といった連携が交互にそして正確に行われています。
セスクが攻撃の中心的役割を担っている以上、彼との相性が良い選手は必然的にチームにフィットしているように映ります。
クリシーも、怪我明けとは思えない活躍ぶりでした。
特に今回はドリブルがキレキレで、スティーブン・カーを何度も困らせていました。
守備も安定しており、セント・ジェームズ・パークの試合でサニャが良い様に振り回されたミルナーに仕事をさせませんでした。
疑いなくこの日のベストプレーヤーの内の1人で、1度攻め上がってロングシュートを放った際には、ファンから万雷の拍手を浴びました。
また、久しぶりに良い状態のウォルコットを見ることができました。
やはり、彼にはプレミアの屈強なCBを背にしてのトップでのプレーはまだまだ荷が重いようです。
ロシツキーが負傷退場して右サイドに移ってからは、天性のスピードとドリブルのキレでサイドを崩す働きができました。
ただ、
「ホームの、優勢な時間帯で、スペースがある時」
でしか活躍できていないのが現状であり、ロシツキーやセスクのように、
「アウェイの、劣勢な時間帯で、スペースがない時」
でも、個性を見せてチームに貢献できるようになるまでには、まだ長い長い道のりが待っていると思います。
次戦はリーグ戦で再びニューカッスルと対戦します。
「3-0」のスコアをそのまま受け止めて油断してしまうことが、一番の敵でしょう。
…と、書いている内に試合は終わってしまいました(笑)
結果はまたも「3-0」の快勝です。 この試合については週末に。
そして、「FAカップ」5回戦の抽選ですが、なんとマンチェスター・ユナイテッドとアウェイで戦うことが決まってしまいました。
これが、アーセナルにとって、今季の全てのタイトルの行方を左右しかねない重要な一戦になるのですが、その理由は次回にしましょうか。
簡単に書くつもりでしたが、試合となるとやはり長くなってしまいますね(笑)
最後に、今回気付いたことですが、「録画」の方が結果がわかっている分、観ていてもの凄く気が楽ですね。 いつもはヒヤヒヤもののセットプレーの守備も安心して見ることができます。 非常に心臓に悪いので、録画の方が寿命には良いかと(笑)
ただ、録画だと、細かい選手のポジショニングやフリーの選手の動きを見逃してしまうことが多いので、チーム状態や選手個々のパフォーマンスを判断するには、やはり“オンタイムで真剣に”見るのが一番だということも改めて気付きました。