NO FOOTBALL NO LIFE

国内、ヨーロッパ、南米のサッカー観戦ブログ! Jリーグ、3大リーグを中心に全世界を完全網羅!(予定)
随時更新!

ニューカッスル戦 FAカップ4回戦

2008-01-30 | アーセナル

アーセナル 3-0 ニューカッスル


得点)アデバイヨール2、OG


HOME)アーセナル

                 アデバイヨール
                         ウォルコット

            ディアビー              ロシツキー

                  セスク
                          フラミニ

        クリシー                         ホイト
                 センデロス   ギャラス


                      レーマン

交代)ロシツキー → エドゥアルド
    ディアビー → ジウベルト・シウバ
   ウォルコット → フレブ


主審)マーティン・アトキンソン

 

 

試合の詳細は、コチラへ(ランキング)


「Arsenal.com」

 

 

「FAカップ」4回戦ニューカッスル戦を簡単に。


試合は、序盤はニューカッスルのペースで始まりました。
ミッドウィークの“屈辱”から抜け出せていなかったのか、“心此処に非ず”の立ち上がりで、シュートをクリシーがゴールライン上でクリアしてなんとか失点を免れた危ないシーンを作られましたし、サイドを多く破られてしまいました。

しかし、前半の中盤過ぎから徐々に試合の主導権を握り返すと、後半は一方的なアーセナルのペースになりました。
そして、50分に、エドゥアルドのシュートがポストに当たって跳ね返ったボールを受けたアデバイヨールがフェイントを交えて左足で豪快に蹴り込んで先制すると、その後は完全なワンサイド・ゲーム。
なかなか追加点が取れずにいましたが、84分にまたもアデバイヨールが個人技からスーパーゴールを決めると、5分後の89分には、セスクのFKからニッキー・バットのオウンゴールを誘い、終わってみれば「3-0」の快勝を収めました。

 

 

この試合のゴール動画は、ランキングへ!

 

 

これで、アデバイヨールは6試合連続ゴール(計8ゴール)です。
チームとしては、アデバイヨール以外の選手が得点できていないのが気になるところでありますが、彼個人はどんどんと自信をつけており、フィニッシュの精度が高まりつつあります。
今回良かったと思うのは、彼にしては珍しく“左足”でゴールを決めたこと。
彼の左足ゴールというのは、私の中では記憶にありません。 パスもシュートも左足で打つべきところでも強引に右足に持ち替えて窮屈に陥るシーンを何度も見ていたので、今後も練習でもっと精度を高めていってほしいと思います。

アデバイヨールが、ゴール前でこれだけ自信を持ってプレーできるのなら、尚更ファン・ペルシーとのコンビを待望したくなります。
個人的には、アーセナルの「真のエース」はまだファン・ペルシーだと思っているので、彼が復帰してくれないことには、アーセナルの“100%の実力”を見れないことになります。


エドゥアルドも良かったです。 彼は、ロシツキーの試合開始直後の怪我により途中からの出場でした。
見逃せないのは、アデバイヨールの2点目の際に、エドゥアルドが相手ディフェンスに対してバスケットボール選手ばりの巧みなブロックをして、アデバイヨールのドリブルのコースを作っていたことです。
ブラジル出身の選手らしい、クレバーなプレーでした。


その他では、フラミニとクリシーが特に目立っていました。
この試合は、フラミニとジウベルト・シウバのタイプの違いがよく見て取れる試合だったと思います。
フラミニは運動量が豊富で、攻撃時にはサイドにも前線にも顔を出します。 また、ボールロスト等のイージーミスが少なく、そして何より、セスクとのコンビ間の相性が抜群です。
基本はセスクが攻撃的に出て、フラミニがそれをサポート。 フラミニが上がった時はセスクが後ろに下がる、といった連携が交互にそして正確に行われています。
セスクが攻撃の中心的役割を担っている以上、彼との相性が良い選手は必然的にチームにフィットしているように映ります。

クリシーも、怪我明けとは思えない活躍ぶりでした。
特に今回はドリブルがキレキレで、スティーブン・カーを何度も困らせていました。
守備も安定しており、セント・ジェームズ・パークの試合でサニャが良い様に振り回されたミルナーに仕事をさせませんでした。
疑いなくこの日のベストプレーヤーの内の1人で、1度攻め上がってロングシュートを放った際には、ファンから万雷の拍手を浴びました。


また、久しぶりに良い状態のウォルコットを見ることができました。
やはり、彼にはプレミアの屈強なCBを背にしてのトップでのプレーはまだまだ荷が重いようです。
ロシツキーが負傷退場して右サイドに移ってからは、天性のスピードとドリブルのキレでサイドを崩す働きができました。
ただ、
「ホームの、優勢な時間帯で、スペースがある時」
でしか活躍できていないのが現状であり、ロシツキーやセスクのように、
「アウェイの、劣勢な時間帯で、スペースがない時」
でも、個性を見せてチームに貢献できるようになるまでには、まだ長い長い道のりが待っていると思います。

 

次戦はリーグ戦で再びニューカッスルと対戦します。
「3-0」のスコアをそのまま受け止めて油断してしまうことが、一番の敵でしょう。
…と、書いている内に試合は終わってしまいました(笑)
結果はまたも「3-0」の快勝です。 この試合については週末に。

 

そして、「FAカップ」5回戦の抽選ですが、なんとマンチェスター・ユナイテッドとアウェイで戦うことが決まってしまいました。
これが、アーセナルにとって、今季の全てのタイトルの行方を左右しかねない重要な一戦になるのですが、その理由は次回にしましょうか。
簡単に書くつもりでしたが、試合となるとやはり長くなってしまいますね(笑)

最後に、今回気付いたことですが、「録画」の方が結果がわかっている分、観ていてもの凄く気が楽ですね。 いつもはヒヤヒヤもののセットプレーの守備も安心して見ることができます。 非常に心臓に悪いので、録画の方が寿命には良いかと(笑)
ただ、録画だと、細かい選手のポジショニングやフリーの選手の動きを見逃してしまうことが多いので、チーム状態や選手個々のパフォーマンスを判断するには、やはり“オンタイムで真剣に”見るのが一番だということも改めて気付きました。

 

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チリ戦 岡田ジャパン初陣

2008-01-28 | 日本代表

日本 0-0 チリ


HOME)日本

                高原直泰    巻誠一郎

           山岸智                 遠藤保仁
                     中村憲剛

                     鈴木啓太

       駒野友一                        内田篤人
                阿部勇樹    中澤佑二


                     川口能活

交代)山岸智 → 羽生直剛
  高原直泰 → 大久保嘉人
  内田篤人 → 加地亮
  中村憲剛 → 山瀬功治
  巻誠一郎 → 矢野貴章

 

 

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岡田ジャパンの初陣を簡単に。


まずは、チリ代表の選手達が見せてくれた献身的なプレーに感謝したいです。
個人技はもちろんのこと、運動量もモチベーションも溢れる若くて良いチームでした。
さすがはビエルサ、チームに規律を植え付けることに長けた監督です。
研究熱心でもある彼が監督であることから、前半に内田のサイドを重点的に攻めていたのも、内田が代表デビュー戦を迎えた19歳の選手であることを折込み済みのことかと勘ぐりたくなるほどでした。

前半はチリに終始試合を支配されてしまいましたし、“収穫を得た”という意味ではなく、“良い訓練になった”という意味で有意義な強化試合だったと思います。

 

正直、攻撃の形というのは見えなかったですが、まだ1試合目ですので、こんなものでしょう。
オシムが就任した最初の頃もそうでしたが、サイドチェンジがほとんど見られず、展開が非常に細かくなってしまっています。
中盤は、できるだけ遠藤を経由しようとしていたように見えましたが、その遠藤がなかなか前を向かせてもらえませんでした。


気になったのは、2トップの連動性の無さです。
日本の最大の長所である“アジリティー”を生かすという意味では、高原・巻のコンビでは非常に物足りないです。
ひょっとしたら、チリのディフェンスに上背がないことを考慮して、高原と巻の高さに期待しての同時起用だったのかもしれませんが。

大久保が入ってから、流れは大きく変わりました。
彼の場合、あとはフィニッシュの精度だけでしょう。 前線での動き出しの質は素晴らしかったと思います。
2度3度の決定機を決め切れなかったことを批判されていますが、逆に考えると、大久保がいなければ、日本はチャンスらしいチャンスをほとんど作れずに試合を終えるところでした。
そういった意味で、大久保の前線での貢献は大きかったですし、今後も十分に武器になると思います。

ただ、代表では“結果”に恵まれていない彼ですので、
「ヴィッセルでなら決められた。」
という穿った見方もできます。
シーズン前で、シュートの際の腰の回転や体全体のキレがイマイチだったというよりも、何か代表での“見えざるプレッシャー”が彼をゴールから遠ざけているようにも思えますが、決してそうでないことを願いたいです。

 

岡田監督としては、一刻も早く初勝利が欲しいところでしょうが、現状ではまだメンバーを固定せずに、次のボスニア・ヘルツェゴビナ戦では、新たな選手(特に、今回とは違う2トップ)のプレーが見たいと思います。
そして、観戦に訪れる予定のオシムに、是非とも良いプレーを見せてあげてほしいです。

 

「FAカップ」4回戦のニューカッスル戦は、これまた忙しかったので録画となりましたが、まだ観れていません。
試合は「3-0」でアーセナルが勝利を収めました。

火曜日にでも、詳しくお届けできたらと思います。

 

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スパーズ戦他色々と

2008-01-26 | ニュース

大学のテスト勉強やら、資格の勉強やら、飲み会が重なったことがあって、なかなか更新できませんでした…


「カーリングカップ」準決勝のスパーズ戦は、目も当てられない無惨な結果になりましたね。
試合は録画しましたが、まだ観ていません。

その後の内紛騒動についても、選手のパフォーマンスと監督の采配についても色々と思うことはありますが、今日夜には「FAカップ」4回戦のニューカッスル戦がありますので、そこで選手達がどういった反応を見せるのかが重要であり、それを見てから判断して、またゆっくりと振り返りたいと思います。

 

アーセナル関連では、フラミニが契約更新間近という嬉しいニュースがあります。
セスク、ロシツキー、フレブの影に隠れるのは構わないと、黒子役を自ら買って出る考えのようです。

 

そして、日本代表は、岡田監督になって初めての試合であるチリ戦を迎えます。
とりあえずの選手選考は、オシムの頃とほとんど変わりありません。
どのようなサッカーを見せるのかが注目されるところですが、Jリーグの選手達にとって、今はまだ“プレシーズン”期間であり、これがオフ明け初の実戦でしょうから、あまり多くを望むのは酷かなと考えています。

W杯3次予選のタイ戦を1つの本番と考え、それまでの2つのフレンドリーマッチでは、選手達がマッチコンディションを徐々に高めていくことが何よりも先決かと思います。

 

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フルハム戦 Comfortable Win

2008-01-23 | アーセナル

フルハム 0-3 アーセナル


得点)アデバイヨール2、ロシツキー


HOME)フルハム

                     デンプシー

          Si・デイビス              ソル・ギヒョン

                マーフィー    スメルチン

                    S・デイビス

       ボカネグラ                        フォルツ
               ステファノビッチ  A・ヒューズ


                      ニエミ


AWAY)アーセナル

                 アデバイヨール
                         エドゥアルド

            ロシツキー                フレブ

                  セスク
                          フラミニ

        クリシー                         サニャ
                 センデロス   ギャラス


                     アルムニア


交代)なし


主審)ピーター・ウォルトン

 

 

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「Arsenal.com」

 

 

「魅力的なサッカーを見せての快勝」とも言うことができますし、
“セルジオ越後風”に言えば、「相手が弱すぎた」とも言うことができる試合でした。


序盤は、例の如く相手に中盤を消され、攻撃の形を作れずにいましたが、徐々に時間が経つにつれてボールの支配率を高めていくと、20分に、クリシーが上げたクロスからアデバイヨールが打点の高いヘディングシュートを決めて先制したことで、その後の試合は一方的なものになりました。

前線のアデバイヨール、中盤のロシツキー、フレブ、セスクらが自由に動き回り、それをフラミニ、クリシー、サニャが献身的にサポートする、完璧なチームプレーを披露してくれました。
後半から途中出場したフルハムMFブラードも、

「正直に言って、自分が対戦してきた中でもベストチームの1つだった。 (試合前は)おそらく、彼らのスピードがここまでとわかっていなかったのかもしれない。 彼らの運動量は恐ろしいほどだったよ。

ボールをキープし、こちらが気付く前にパスをする。 右にいると思ったら、いつの間にか左にいる。 全員がボール扱いが上手くてテクニックもあるし、全員がオフ・ザ・ボールの時に走り回るんだ。 観ていて素晴らしく、対戦しても素晴らしかった。」

と絶賛していましたが、確かに、対戦した選手ならそういった感覚を覚えざるを得ないような100点満点のサッカーだったかもしれません。
“ギアが入った時”のアーセナルのサッカーは、相手にとっては、そのスピードと運動量に大きなショックと凄まじい疲労を感じるのでしょうね。


しかし、このチームの悪いところは、その出来に試合中に満足してしまうところであり、前節のバーミンガム戦は、まさしくその油断が勝ち点を失うことになった原因だったわけですが、今回は、前半の内に2点目を取れたことが大きかったです。

ただ、華麗なパス回しを披露しながらも、結局は、後半のロシツキーのゴールを含めて3得点全てが、サイドからの単純なクロスから。
これは、前半に“お遊び”のようなパス回しを披露しながら、結局は、
フラミニが混戦から押し込んだゴールと、サニャからのクロスをアデバイヨールがヘディングで合わせたゴールの、
いわゆる“原始的なゴール”のみに終わったアウェイでのアストンビラ戦と同じ現象です。

ユナイテッドとの得失点差の関係もありますし、アウェイではもう少し効率を高めていく必要があると思います。

 

最後に、交代枠を使わなかったことについてですが、ロシツキーが3点目を決めた後の10分間でよかったので、ディアビーとベントナーは出すべきだったと思います。
ただでさえ1週間も試合の間隔が開いていましたし、常時は出場しておらずまだ若い彼ら2人に勤続疲労のようなものはなかったはずですから、試運転程度にピッチに立たせた方が、次に迎えるビッグマッチの準備のためにも良かったと思います。

特に、ファン・ペルシーが長期離脱中の今、エドゥアルドをリーグ戦でもカップ戦でもスタメンとして起用して酷使することになるでしょうから、ベントナーを使ってエドゥアルドを休ませてあげるべきでした。

今はスケジュールは少し緩やかになっていますが、2月からはまた連戦の日々が続くので、レギュラー陣も休ませられる時には休ませた方が今後のためです。

 

 

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この試合のMVPはアデバイヨールでしょう。
圧倒的に支配しながらも決め切れなかった序盤に、超人的なジャンプ力を見せて流れを変えてくれました。
アデバイヨールのヘディングついても、ブラードは、
ジャンプした時にクロスバーと同じ高さだったよ。 あれじゃ誰もマーク出来ないね。 彼はモンスターなんじゃないの?(笑)
と、お手上げのようでした。
個人的には、クリスティアーノ・ロナウドが得点を量産していることが、アデバイヨールにとって得点の意識を高めることに繋がっているのではないかと思っています。


エドゥアルドはロシツキーのゴールをアシストしましたが、まだレギュラー陣との呼吸が合っていない感じがします。
同じプレミア勢相手の試合でも、カーリングカップやFAカップを戦っているメンバーの方が連携がスムーズですし、アデバイヨールよりもベントナーとの方がコンビで崩すシーンは多いです。


セスクが怪我をしてからの後半戦は、ロシツキーがチームの中心となっています。 プレミアのフィジカル勝負に慣れた今、彼の背中を使ってのボールキープと前後左右に飛び出す豊富な運動量が、流れるアーセナルサッカーにとって不可欠な1ピースとなっています。
それにしても、解説の川勝さんはロシツキーが大好きですね(笑)
と言うよりは、アンリが嫌いだったのかもしれませんが。
最近のアーセナルへの評価の高さは、ちょっと不思議な感じさえします。


クリシーも良かったです。 ヴェンゲルが言う通り、課題のクロスも徐々に改善しつつあります。 そして何より、ホームとアウェイでパフォーマンスの差がほとんど見られないことが、彼の最大の強みです。
これは、ギャラス、フラミニ、ロシツキーにも言えると思います。


トゥーレが抜けてからは、センデロスが良く頑張ってます。
パスにクリアにとキック面で多少怪しい部分がありますが、ここまでは十分に健闘していると言えます。
ただ、この試合で鼻を負傷してしまった影響で、怪我人リスト入り。 すぐに戻れるといいですが…
彼は、昨シーズンも一時期フィットしたかと思わせた時期があったのですが、怪我で出場機会が減り、その後再び出てきた時には“元のセンデロス”に戻ってしまっていたので、常時使われているのといないとで、パフォーマンスに大きく差が出てしまう選手なのかもしれません。
この怪我は、彼にとってもチームにとっても非常に痛いです。

しかし、ジュルーは最悪なタイミングで怪我をしましたね。
トゥーレが抜けた穴をカバーするつもりでレンタルバックされてきたのが、トゥーレが抜けた直後に怪我。
実際にトゥーレが戻ってきたら、出場機会はゼロじゃないでしょうか…

 

フルハムは厳しい状況ですね。 デンプシーとブラードぐらいからしか熱意が感じられませんでした。
ロイ・サンチェスが解任されて、アーロン・ヒューズ以外の北アイルランド人2人(ヒーリーとベアード)が路頭を彷徨っています。 人材過多のポジションと人材過少のポジションがある、おかしなチーム構成にもなっています。

アーセナルとしては、前線にターゲットマンのFWマクブライドがいなくて助かりました。 彼にどっしりと構えられ、デンプシーにサイドから顔を出されていたら、試合はもう少し別なものになっていたことでしょう。

 

いよいよ、次は大一番。 「カーリングカップ」準決勝・2nd legのスパーズ戦です。
厳しい戦いになるでしょう。 スパーズは首脳陣・選手・ファンが一致団結し、
「決勝戦よりも重要な一戦。」
と、こちらへの対抗心をいつもにも増して臨んできます。

アーセナルのサブメンバーも、その気迫に負けないように気持ちを出していかないと。
そして、ファンのプライドに応える結果を出してほしいと願っています。

 

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300万ポンドのcapital gain

2008-01-19 | アーセナル

昨夏にチェルシーから獲得したMFラッサナ・ディアッラが、ポーツマスへ完全移籍することが決まりました。

 

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わずか半年間の在籍。 ファーストチームでの出場機会の少なさに我慢ができなかったようです。


獲得時から、この移籍の効果については疑問視されてきました。
アーセナルの中盤、特にセンターは過剰人員気味であり、右SBのポジションもサニャを補強したばかりで、本人自体も意欲なし。
シーズン前のオーストリア・キャンプに合流していない彼が、フラミニ、ジウベルト・シウバ、デニウソン、ディアビー、セスクらから、すぐさまポジションを奪ってレギュラーになろうという考えは、甘かったと言わざるを得ません。


ディアッラ本人の忍耐・辛抱の問題もありました。
チェルシーでの出場機会が限られていたのは当然の話で、アーセナルに来てからも、試合に出せとすぐに文句を言い始めました。
しかし、セスク、フラミニ、ディアビーらが怪我をして出番が回ってきた12月のニューカッスル戦とミドルズブラ戦では、ほとんど活躍できず。
ディアッラが、フラミニとセスクに水準に達していないこと、つまりレギュラーから近い遠い位置にいることは明らかでした。


このポーツマス移籍に関して、ディアッラ本人は、
「僕の選択にみんな驚くかもしれないね。 ポーツマスはチェルシーでもアーセナルでもない。 でも、僕はプレーする必要があるんだ。」
と、ポーツマスがチェルシーとアーセナルよりも低いステージにあることを認める発言。
そして、それを受け入れる代わりに、チェルシーとアーセナルで貰っていた額よりも高額な週給を要求したようで、ディアッラはポーツマス一番の高給取りになることが決定しました。

また、彼は、
「交渉は上手く行ったよ。 クラブ関係者は、僕が(もう1度ビッグクラブに移籍するために)長くはいるつもりがないことをわかってくれているんだ。
とも語っています。

わざわざ言わなくてもいいことやクラブへの忠誠を疑う発言を“新加入選手”から聞くのは、ポーツマスのファンも良い気分はしないはず。
ディアッラは、まず人間として成長すべき部分があると思います。


アーセナルは、彼を200万ポンドで買って、500万ポンドで売却しました。
半年間で300万ポンドのキャピタルゲインを手に入れたと思えば、アーセナルにとっては悪い話ではなかったかもしれません。

 

話は変わって、只今発売中の「ワールドサッカー・マガジン」で、アデバイヨールのインタビューが掲載されています。
アデバイヨールが、アンリを兄のように慕っており、アンリの家で一緒に映画を観たり、貴重なアドバイスを貰ったりしたというエピソードが語られています。
また、ジウベルト・シウバの家でクリスマスパーティーが開催されたことが明らかになりました。 派手にやって問題を起こしてしまったユナイテッドとは違って、えらく質素ですね(笑)
何でも、実はエブーエが相当面白い奴らしいです(笑)
まぁ、詳細は是非ご覧あれ♪

 

週末はフルハム戦です。
ファン・ペルシーの復帰はまだで、まだあと数週間かかるとのこと。治療のため、オランダに帰国することが決まりました。

昨季は同じ場所で負けましたし、今季は開幕戦でレーマンの開始1分でのミスによりロスタイムまで苦戦を強いられたので、気を引き締めてかからないと。
きっと接戦になることでしょう。

 

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カルロス・ヴェラ動画と「Arsenal TV」

2008-01-17 | アーセナル

週2試合の観戦が習慣化されてしまうと、試合のないミッドウィークは少し物足りなく感じてしまいますね…
アブないアブない…


てなわけで今回は、
現在スペインのオサスナにローン移籍をし、来季からのアーセナルへの合流が決まっている、メキシコ代表FWカルロス・ヴェラ君(18)が、レアル・マドリードと対戦した時のプレー動画をご紹介します。

ヴェラは、「U―17W杯」のメキシコ代表優勝メンバー、そして大会得点王にも輝いた期待の若手です。
この動画では、彼の長所と短所が見えてきます。


・ カルロス・ヴェラ動画


彼にはFWのイメージしかなかったんですけど、どうやらサイドでもプレー可能なようですね。
プレミアに適応してくれれば、ロシツキーとフレブに頼りがちなサイドの選手層も厚くなります。 ウォルコットもうかうかしてられませんよ。

 

そして、アーセナル関連でのニュースをもう1つ。
現地では、今週月曜日から、「Arsenal TV」の放送が開始されました。
これは、既存の「Arsenal TV Online」とは違い、Sky channelによる“アーセナル専門テレビ番組”です。
プレミアやCLなどのトップチームの試合はもちろん、なんとリザーブゲームの全試合生中継も用意されている、素晴らしい番組です♪

ギブス、ランドール、ランズベリーらのプレーが観られるのは、ファンにとっても嬉しいことですし、彼ら若手選手にとっても、まだトップチームに上がる前から、“テレビで中継されて観られている”というプレッシャーを感じながらのプレーができるのは、今後のキャリアに大きく生きる良い経験となるでしょう。
元アーセナルのマーティン・キーオンもそう語っていました。


・ 「Arsenal TV」記者会見


・ 「Arsenal TV」詳細


「Arsenal TV」では他にも、試合後の選手・監督のインタビュー、試合の分析、そしてアカデミー(リザーブよりさらに1つ下の年代。「U―18」)の全試合ハイライトや、過去の名勝負、エミレーツからのデイリー・ニュースなど、平日は夕方5時から夜11時まで毎日放送。

アーセナルファンは毎日テレビの前に釘付けになること間違いなしでしょう♪
てか、これをずっと観て、他のことが何もできなくなりそうです(笑)

しかし、残念ながら、放送はイングランド、スコットランド等イギリス国内のみ。
まぁ、観れてたら本当にそれずっと観ちゃうと思うんで、逆に良かったかもしれません(笑)

 

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バーミンガム戦 Disappointing Draw

2008-01-14 | アーセナル

アーセナル 1-1 バーミンガム


得点)アデバイヨール(PK) / オコナー


HOME)アーセナル

                 アデバイヨール
                         エドゥアルド

            フレブ               ウォルコット

                  セスク
                          フラミニ

        クリシー                         サニャ
                 センデロス   ギャラス


                     アルムニア

交代)ウォルコット → ベントナー
       サニャ → ディアビー


AWAY)バーミンガム

                  ジェローム
                          オコナー

            ラーション                カポ

                 D・ジョンソン
                          ムアンバ

        キュードルー                      ケリー
                 シュミッツ   リッジウェル


                     M・テイラー


主審)フィル・ダウト

 

 

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「Arsenal.com」

 

 

今季ホームのエミレーツで勝ち点を落としたのは、11月のマンチェスター・ユナイテッド戦以来2度目となりますが、より「貴重な勝ち点を落とす」という言葉がしっくりくるのは、今回の方でしょう。
ヴェンゲルの、
「(選手達が)試合に簡単に勝てると思っているように感じた。」
という試合後のコメントが、この日のチームのパフォーマンスの酷さを物語っています。
ヴェンゲルが自分の選手達にここまで苦言を呈するのは珍しいことです。


言ってしまえば、“油断”という一言で要約できるのかもしれません。
アデバイヨール、フレブ、セスクらレギュラー陣にとっては約2週間ぶりの試合。
間隔が開いてしまったことで、緊張感までもが抜けてしまっているように思いました。

マンチェスター・ユナイテッドがニューカッスルに「6-0」の勝利を収めましたが、
取れると思ったら、“無慈悲なまでに続けて取りに行く”のが、ユナイテッド。
取れると思ったら、“パスを回して遊んでしまう”のが、アーセナル。
この差というのは、今後、勝ち点差はもちろんのこと、得失点差にも確実に影響してきます。


被シュート数僅か「2本」で失点をしてしまう守備、特にセットプレーでの守備にも問題がありました。 今回の失点もエバートン戦と同じ形です。
逆に、14本のCKを獲得しながら決定機すら作れなかった、セットプレーの攻撃での工夫の無さも問題です。 セスクのキックの精度も低く、何度もGKのマイク・テイラーの網に掛かってしまいました。


エドゥアルドが倒されて獲得したPKは、厳密にはファウルではありません。
ただ、その直前の、ペナルティエリア内で相手の隙間を通したダイレクトパスの繋ぎが素晴らしかったことと、ケリーが後方からタックルを仕掛けて来たということで、ボールに行っていながらも、主審の“印象”に影響したのでしょう。
接触自体は曖昧なものでも、完全に崩された後ではファウルは取られやすくなるものです。

 

 

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ウォルコットは酷かったです。 まるで、プロ同士の試合の中に1人だけサッカー好きの素人が交じってしまったような。
ボールロストが多く、チームの流れに入っていけていません。
 これなら、リザーブのランズベリーやギブスの方がまだ全体の流れを止めずにプレーできると思います。
この試合は、ディアビーを左に置いてフレブを右に置くほうがフィットしたはずですし、ウォルコットはまだまだサブ要員の域を超えません。
逆に、こちらの攻撃が停滞していて、バーミンガム守備陣の脚も攣り始めていた終盤に、彼が出て来た方がおもしろかったと思います。


アデバイヨールは、PKを決めた以外は最悪な出来でした。
そのPKも止められてもおかしくはなかったです。 と言うのも、アデバイヨールはPKをいつも右隅に蹴っているから。
ファン・ペルシーも毎回毎回右隅に蹴っていて、マンチェスター・シティのGKシュマイケルに、
「よくあそこに蹴っているのをテレビで見ていた。」
と予測されて止められたこともありましたし、最近のGKは皆研究熱心ですから、毎回毎回同じコースというのも考えようです。

ゴール後は調子に乗ってワンタッチヒールなどのトリックプレーに溺れていましたが、もっと簡単に利き足で止められるはずのボールを意図せずヒールに当てるなど、プレーの正確さを欠きました。
シュミッツのミスからアデバイヨールに渡ったシーンも、後半にサニャがサイドから丁寧にグラウンダーのパスを渡したシーンも、彼のトラップミスにより大きな得点のチャンスを逃しました。 現地のファンも、
「(チーム内の)王様のつもり、自分がアンリのつもりでいる。」
と不満げです。


フレブは、左サイドでも終盤に右サイドに移った後でも、サイドから中央の選手に送る横パスの精度が低く、何度もパスミスを犯して流れを壊しました。
また、前半から難しいところばかりを狙っていたため、相手のパスカットに遭いました。 ドリブルも精彩を欠いていましたし、ここ最近では最低に近い出来だったと思います。


トゥーレ不在の影響というのは感じませんでした。 センデロスが意外な程安定していて良かったです。 ドリブルで突破を許すことも、高さで競り負けることもありませんでした。
失点は、後半立ち上がりにチーム全体が集中を欠いたことと、ゾーンで守る曖昧なマークが原因。
セットプレーの際にアデバイヨールは、ヘディングでクリアをするシーンも、ゴールを狙うシーンも見られません。 190cm台の身長が、宝の持ち腐れとなっています。

結局は、ロシツキーの不在が響いた形となりました。
どうやら前日の晩に風邪を引いてしまったことが、欠場の原因だそうです。
ロシツキーは、水曜日のスパーズ戦は私服でフレブらと仲良く観戦に訪れていましたが。
2週間休んで試合前日に風邪、という最悪な効率の悪さ。 これも自己管理の甘さ、つまり“油断”から来たものとも言えます。

 

次節は、現在降格ゾーンにいるフルハムとアウェイで戦います。 下位との対戦が続きますね。
今回の失敗をどう生かすか、チームの進化が問われていると思います。

 

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トッテナム戦 カーリングカップ準決勝1st leg

2008-01-11 | アーセナル

アーセナル 1-1 トッテナム


得点)ウォルコット / ジーナス


HOME)アーセナル

                 ベンドナー
                       ファン・ペルシー

           ディアビー              ウォルコット

                 デニウソン
                      ジウベルト・シウバ

        トラオレ                         ホイト
                 センデロス    ジュルー


                    ファビアンスキー


交代)ファン・ペルシー → エドゥアルド
        ジュルー → サニャ
       ウォルコット → ランドール


AWAY)トッテナム

                ベルバトフ
                      ロビー・キーン

          マルブランク                 レノン

                        ジーナス
                 オハラ        

       イ・ヨンピョ                     シンボンダ
                 キング    ドーソン


                    チェルニー


主審)マイク・ディーン

 

 

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「Arsenal.com」

 

 

「カーリングカップ」準決勝の1st leg。
相手は、クリスマス前に対戦したばかりの、ノースロンドンのライバル、スパーズ

アーセナルのスタメンでは、大方の予想と異なっていた部分が2箇所。
FWにはエドゥアルドではなく怪我上がりのファン・ペルシーが、中盤のセンターにはディアッラではなくFAカップに続いてジウベルト・シウバが入りました。

これで、もうディアッラの移籍は決定的でしょう。
ディアッラについては、移籍が正式に決まってから詳しく。

 

試合は、立ち上がりから30分はアーセナルが主導権を握りました。
ホイトのクロスからベントナーがヘディングで合わせたシーンなど、久々復帰のファン・ペルシーが良く試合に絡んで、惜しいシーンを幾つか作りました。
しかしその後は、後半15分ほどまでの約30分間は、一方的なスパースのペースになりました。
37分には、センデロス・ジュルーのスイスコンビのディフェンスラインをキーンに破られると、最後はフリーのジーナスに決められて失点。

アーセナルは後半開始から、前半で怪我を負ったファン・ペルシーをエドゥアルドに、ジュルーをサニャに代え、ホイトをCBに移しました。
しかし、その後もスパーズのペースは続き、そして、60分から75分までは両チームともにチャンスを作れない停滞した状態を迎えましたが、
79分、エドゥアルドのスルーパスから抜け出したウォルコットが、シュートがブロックに入ったイ・ヨンピョに当たり、それが自分の胸に当たって跳ね返るラッキーなゴールを決めて、アーセナルが同点。
結局、試合はそのまま引き分けに終わりました。

 

 

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率直な感想としては、
「引き分けられて良かった。」
ということでしょう。
スパーズは、マルブランク、ベルバトフ、デフォーに決定機がありました。
アーセナルとしては、優勢だった前半30分間で得点を決められなかったことが残念でした。


この試合は、決定機を作れなかった攻撃よりも、劣勢を許してしまった守備に問題がありました。
これは、センデロスとジュルー、トラオレやデニウソンら個人の問題でもありましたが、チームとしての守り方の問題でもありました。
センデロスとジュルーの2人があれだけ高いディフェンスラインを保つのは、やはり危険です。
 ベルバトフやキーンは、むしろラインでの駆け引きに特別優れた選手ですので、それは尚更でしょう。
ギャラスやトゥーレでもかなりギリギリのところで凌いでいる守備戦術を、そのままセンデロスとジュルーにも適用するのは、自殺行為に近いと思います。

また、普段なら何気なく見ているバックラインでのボール回しも、
4バックとディアビーを除いた中盤の選手達のそれぞれの状況判断が良くないため、味方を探している間に相手からプレッシャーがかかり、結局厳しいところにパスを出して、それが通らずに相手にボールを渡してしまう、といったシーンが何度も目に付きました。


攻撃も、繋ぎ役のジウベルト・シウバがパスミスばかり。 彼は、ゴール前でのシュートもクリアかと疑ってしまうようなものを放ち、中盤は、ディアビーとウォルコットの時折のドリブル突破(ほとんどは相手に止められる)ぐらいからしか可能性を感じられませんでした。


ファン・ペルシーは、チーム全体の調子が良かった開始30分間は、さすがのプレーを見せて上々の復帰戦でしたが、その後の前半残り15分間はほとんどボールにも触れられずに消えてしまいました。
この試合に先発で出てきたこと自体が驚きでしたが、この試合でまたしても怪我を小さく再発させてしまったようです。 それ程大きな問題ではないようですが、今度はインフルエンザにかかってしまって、週末のバーミンガム戦は出場不可。
これで、また完全復帰は遠のきますね…


ディアビーは良かったです。
中盤からのチャンスメイクはほとんど1人で作っていたのではないかと思うほど。
得点シーン以外は見せ場がなかったウォルコット、前を向いてのプレーができなかったデニウソンが不甲斐なかっただけに、ディアビーの頑張りが余計に目立ちました。

 

アウェイゴールは取られましたが、カーリングカップのレギュレーションが昨季と同じであるなら、アウェイゴールの適用は、“延長戦を終えてから”になるはずです。
昨季は、180分間を、
「トッテナム 2-2 アーセナル」 「アーセナル 1-1 トッテナム」
で終えたため、2nd legの90分間終了後は、勝ったものとぬか喜びしてしまいました 笑
つまり、アーセナルは、延長を含めた120分間以内に、少なくとも1点を取る必要があります。

 

しかし、それよりも心配なのは、週末のバーミンガム戦です。
この試合で、元々故障を抱えていたジュルーが怪我、終盤にはセンデロス、サニャ、そして、ウォルコットまでもが怪我をしてしまいました。

サニャの状態はまだ幾分かマシのようですが、もしサニャまでが離脱となると、いよいよディフェンスライン、特にギャラスのパートナーとなるCBが厳しくなります。
候補は、カーリングカップ2試合で意外なほどCBのポジションを無難にこなしているホイトか、ジウベルトになるでしょう。
ディアッラにモチベーションがあれば、彼に右SBを任せる手もありますが。
どちらにせよ、バーミンガム戦のベンチには、ガヴィン・ホイトが座っている可能性が高いと思います。

 

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バーンリー戦 FAカップ3回戦

2008-01-08 | アーセナル

バーンリー 0-2 アーセナル


得点)エドゥアルド、ベントナー


AWAY)アーセナル

                         ベンドナー
                  エドゥアルド

            ディアビー              エブーエ

                 デニウソン
                      ジウベルト・シウバ

         トラオレ                       サニャ
                 センデロス    トゥーレ


                      レーマン


交代)トラオレ → ホイト


主審)アラン・ワイリー

 

 

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「Arsenal.com」

 

 

「FAカップ」3回戦。
相手は、「チャンピオンシップ(2部相当)」に属するバーンリー


試合は、立ち上がりはアーセナルがペースを握りましたが、序盤にバーンリーにサイドを破られると、クロスからのヘディングシュートがクロスバーに当たるあわやのシーンを作られてしまいました。

そのシーンで盛り上がったホームのファンを静まり返らせたのが、只今絶好調中のエドゥアルド
トゥーレのロングフィードから抜け出すと、GKのタイミングをうまく外してシュートを左隅に決めて先制。 エドゥアルドがまたしてもペナルティエリア内での落ち着きと巧さを見せました。

後半も、エドゥアルドはベントナーとのワンツーからGKとの1対1のビッグチャンスを得ますが、ここは惜しくも失敗。
この試合で確信したことですが、彼は、どうやら“GKのニアサイドに打つ”のが十八番のパターンのようです。
この失敗したシュートと先制点、そしてエバートン戦の2点目やカーリングカップのブラックバーン戦とシェフィールド・ユナイテッド戦の4ゴールのシーンでは、どれもGKとの1対1の場面で迷うことなくニアサイドを選択しています。
と言っても、エバートン戦の1点目やウェストハム戦のボレーシュートのように、ファーサイドに打って決めることもできるので、アンリ先生の影響からか全てのシュートがファーサイドのアデバイヨールは、是非彼を見習ってほしいと思います。

 

・ エドゥアルドのアーセナル戦全ゴール動画

 

この追加点のチャンスを外すと、試合は一転バーンリーのペースとなりましたが、バーンリーに退場者が出たことで、試合を楽に進めることができました。
そして最後は、エドゥアルドのスルーパスからベントナーがGKをかわして決めて、勝負あり。
アーセナルが、FAカップ4回戦への進出を決めました。

 

勝ちはしたものの、内容は全体的に押される展開の非常に苦しいものでしたし、選手個々のパフォーマンスにも不満が残りました。

全体の不満としては、1人1人の球離れが遅いことが気になりました。
バーンリーはしっかりとアーセナルを研究してきて、ボルトンやミドルズブラやエバートンがアーセナル戦で採った、
「中盤でのスペースと時間を消すフィジカルなサッカー」
を仕掛けてきたため、こちら側は1人1人がワンプレーの時間を短くする必要があったのですが、

   球離れが悪い
      ↓
 相手2、3人に囲まれる
      ↓
  ボールを奪われる
      ↓
 カウンターを受ける羽目に

という、「アウェイゲームで見られる悪い時のアーセナル」が、ここでも表れてしまいました。
ピッチの悪条件もありましたが、アウェイでのこの内容の悪さがなかなか改善されません。

 

 

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誰もが認めるこの試合のMVPは、エドゥアルドです。
特に良かったのは、この日はいつものように“ゴールを決めただけ”でなく、ファン・ペルシーのように、足元の高い技術を活かして前線の起点役としてゲームによく絡んでいたことです。 苦しい時間では彼のボールキープとドリブルに助けられましたし、ベントナーへのアシストのように、決定的なパスを出す役目を果たしていました。
また、これで4試合連続ゴール。 イングランド特有のフィジカルな戦いへの適応は厳しいと思われたエドゥアルドが、ブラックバーン戦とエバートン戦のゴールから、明らかに自信をつけて生まれ変わったことがわかります。


今後トゥレの穴を埋める役割が期待されるセンデロスも、ポジティブな評価を下すことのできる出来でした。
特に後半は良かったです。 緊張からか、どうも立ち上がりにドタバタする癖が抜けませんが、良いクリアや良いインターセプトをしていくうちに彼も自信をつけたようで、後半はほぼノーミスの完璧な出来でした。


CLのステアウア・ブカレスト戦以来の出場のGKレーマンも、1度のキックミス以外はノーミスでした。
“あと数日中に”移籍するか残るかの決断を下すようです。


年末年始を風邪で休んだジウベルトも良かったです。
中盤の守備は彼がいることで安心できましたし、この日も持ち前のボール奪取能力の高さを発揮していました。
ただ、
   相手から華麗にボールを奪う
           ↓
 パスミスを犯して、再び相手ボールに

というシーンが多かったように、やはりあのパスセンスの無さは厳しいです。 ポジションを奪われているフラミニとの一番の差はそこかもしれません。
彼にも移籍の噂は絶えませんが、少なくとも今季は是非残ってほしいと願っています。


逆に、悪かったのはトラオレです。
守備が課題なのは前々から承知のことですが、下部リーグの選手にここまでやられてしまうのは、さすがに想定外でした。 常に腰を低く保とうとする姿勢はいいのですが、両脚が揃ってしまっているため、相手の横の動きへの対応が遅れています。
また、ボールに意識を取られすぎて、自分より外側にいる相手選手へのケアも疎かになっています。

攻撃でも、積極的にドリブルを試みるのですが、それも尽く失敗。 トラップをする際にボールを足下に置きすぎる癖があるため、全体の攻撃がトラオレのところで一度スピードダウンしてしまいます。
後半途中にホイトと交代しましたが、下げるのはもっと早くて良かったかと思います。
これでは、スパーズのレノン相手では心配になります。
まだまだ18歳ですので、彼の将来を考えても、どこかプレミアのクラブにローン移籍させた方が賢明な選択かと思います。 毎週継続的にプレーして経験を積んで行けば、きっと飛躍的に向上する選手のはずです。


この試合を最後にアフリカに旅立つエブーエも酷かったです。
本職がSBとは思えないほど守備意識が低く、サニャの負担を大きくしていました。
シュートもクロスも精度が壊滅的。 「サイドハーフ」のポジションにいるなら、そしてあれだけシュートを打っているなら、そろそろゴールを決めてくれないと困ります。

 

バーンリーは良いチームでした。
ヴェンゲルも、
「きっと、チャンピオンシップは凄くタフなリーグなんだろうね。」
と語ったように、下部で苦戦中とは思えない程の質の高さを見せました。
選手も、元ハンガリー代表GKキラーイ(長ズボンでお馴染み)、スコットランド代表DFアレクサンダー、元セルティックDFヴァルガなど、よく見た顔が揃っていました。

 

次は、スパーズとの「カーリングカップ」準決勝です。
1st legをホームで戦うため、勝利が必要になります。
おそらく、今日のメンバーから、
GKがレーマンからファビアンスキーに、ジウベルトがディアッラに代わって、エブエがウォルコットに代わるでしょう。


そのスパーズ戦の記事は、木曜日か金曜日に。
ランキングが下がってしまったので、ご協力を是非お願いします。

 

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David Beckham in North London

2008-01-07 | アーセナル

LAギャラクシーに所属するイングランド代表デイビッド・ベッカムが、1月2日からアーセナルの練習に参加しているようです。

アーセナル公式ホームページにその練習風景を撮った写真が掲載されていたので、ご紹介しておきます。


・ Beckham trains with Arsenal

 

セスクがやたらと嬉しそうに飛び跳ねていますね(笑) これは偶然でしょうか?
ちなみに、「アーセナルTV」では練習の映像も公開していて、それを見ると、セスクはウォーミングアップ中もベッカムの近くにいます。
ベッカム自身は、他ではトゥーレとよく話をしていました。

セスクはベッカムからFKを、サニャとクリシーはベッカムからクロスを是非教わって下さい。

 

ベッカムがアーセナルの練習に参加する期間は約1ヵ月。 その間は主にアーセナルのリザーブ選手達と一緒に練習するようで、これは若手にとっては大きな財産になるはずです。 特に、ギブス、ランズベリー、ランドール、ガヴィン・ホイトらのアーセナルの有望な若手イングランド人選手にとっては尚更嬉しいでしょう。 前代表キャプテンの練習に取り組む姿勢を、“背中”で学べるわけですから。


ベッカム自身は、「カペッロ・イングランド」に招集され、代表通算100試合出場を目指して奮闘中です。
マンチェスター・ユナイテッド出身では唯一好きな選手ですので(笑)、是非頑張ってもらいたいです。
そして、アーセナルの若手に色々と指導してあげて下さい。

 

FAカップのバーンリー戦の記事は、月曜日の夜か火曜にでも。
非常に苦しい試合でしたが、またもやエドゥアルドが活躍しました。

 

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ウェストハム戦 Perfect New Year's Day

2008-01-03 | アーセナル

アーセナル 2-0 ウェストハム


得点)エドゥアルド、アデバイヨール


HOME)アーセナル

                 アデバイヨール
                         エドゥアルド

           ロシツキー                エブーエ

                  セスク
                          フラミニ

        クリシー                         ホイト
                  ギャラス    トゥーレ


                     アルムニア


交代)エドゥアルド → ウォルコット
      エブーエ → フレブ
    ロシツキー → ディアビー


AWAY)ウェストハム

                      C・コール

             リュングベリ
                                 パントシル

                 スペクター      ノーブル

                       マリンズ

         マッカートニー                     ニール
               A・ファーディナンド   アップソン


                      グリーン


主審)クリス・フォイ

 

 

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「Arsenal.com」

 

 

前半は余裕なのか危ないのかよくわからない展開でしたが、後半終わってみれば、“快勝”と思えるような試合内容でした。

いつもはホームのエミレーツでの試合はスロースターターのアーセナルが、珍しく試合開始の笛から積極的に飛ばし、エドゥアルドがエバートン戦に続きペナルティエリア内でのシュートの上手さを見せました。
その後はウェストハムに攻められる展開となりましたが、これまたエバートンに続き(アシストも同じクリシーから)ロングフィードからアデバイヨールが決めて、実質上、前半の早い段階で試合は終わりました。

後半は、ほとんど攻められることもなく、最後の部分で決め手を欠きましたが、解説の川勝良一氏が、
「本気で点を取りに行っていない。」
と語った評価が、一番的を得ているものかと思います。

何か最後はパスゲームを楽しんでいるようでしたね。
早くダメ押しとなる3点目を決めて試合を完全に終わらせてほしかったのですが、まぁ“元旦”なんでいいでしょう(笑)
アーセナルファンの私でさえ、調子が良い時のアーセナルの“お遊び”は、相手ファンを相当イライラさせているだろうなというのがわかります(笑)

 

前半に苦しめさせられた原因は、各選手の寄せの甘さにあったかと思います。
特にセットプレーでは、ここ2試合のアウェイゲームでは危機感からか厳しくチェックに行っていたものを、ホームの今回はかなり甘くなって、ルーズボールをお見合いしてしまうようなシーンが多々見受けられました。
「開始早々の先制点」が悪く出てしまった影響だと思います。


後半で不満だったのは、開始からエドゥアルドを左サイドに置いた「4-5-1」のシステムに変更してしまったこと。
ヴェンゲル自身も、
「natural finisher」
とエドゥアルドの“ペナルティエリア内での”才能を高く評価しているにも関わらず、何故こうも彼を左サイドで使いたがるのでしょう?
2点リードのホームゲームで、システムを「4-4-2」から「4-5-1」に変更するのは、あまりにも消極的と言えます。


この試合は、ウェストハムのカービッシュリー監督の消極的な采配にも助けられました。
1トップのカールトン・コールに良くボールが収まっていたので、サイドにスピードある選手や、カールトン・コールの周りを動き回る選手がいれば、こちら側としては非常に嫌でしたが、彼の動くタイミング自体も遅く、アッシュトンに代えるのもカールトン・コールと、ほとんど何も起きない采配で試合を諦めてくれました。

元アーセナルのリュングベリが、ベンチに引き下がる際にアーセナルファンからスタンディングオベーションで迎えられたのは、感動的なシーンでした。
アーセナルファンとしては、「2-0でリードしている状況」とあって、拍手を送るのに最適な環境だったかとは思います。
またもや怪我をしてしまった彼ですが、この試合の前から出場が微妙と言われていたので、きっと強行出場だったのでしょう。 カービッシュリーには、彼をもっと大事に扱ってあげてほしいと願います。

 

 

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アデバイヨールは、後半に2ゴール目を決めれば完璧でした。
一体どうしたら2点目のようなシュートが決められるのでしょうか(笑) コースは全くなかったと思います。
他にも、セスクからの浮き球のパスを、走り込みながらジャンピングボレーでループ気味に浮かせて惜しくも枠を外したシュートがありましたし、難しいシュートは本当に上手いです。
ただ、毎度毎度のことですが、サイドからのクロスをインサイドで合わせるような比較的簡単なシュートをこの日も外していました。
個人的には、簡単なシュートを決めてくれる方が「エースストライカー」としての信頼を置けるのですが(苦笑)


セスクは復帰後一番の出来でした。
ここ最近は、ポジションが前に行き過ぎたために以前よりボールに絡む回数が減って、それがチーム全体のボール回しが上手くいかない原因となっていたのですが、この日はやや低めに位置して、
サイドのロシツキーやエブーエに叩いたり、アデバイヨールに楔のボールを送ったり、時にはフラミニより後方に下がって前方やSBの選手がパスを出しやすい位置に移動したり、
と、ゲームメイク役に徹していました。
先制シーンのエドゥアルドへのクロスの精度もお見事でした。


これが今季リーグ戦初出場のホイトは、前半は守備面で危なっかしい場面がありましたが、あれはホイト個人の問題よりもエブーエとの連携の問題だったと思います。
と言うのも、前半はエブーエが雑なワンタッチプレーをして、ホイトを始めとした他の味方選手の逆を突いてしまって相手にボールを渡してしまうケースが非常に多く、守備全体に問題を来たしていました。
後半は、持ち前の運動量でしっかりと貢献してくれました。 流れの中からペナルティエリア内まで進入するなど、積極的にアピールしようという姿勢は伝わりました。


クリシー2試合連続アシストです。
“クリシーからのロングフィード”が、アーセナルの新しい攻撃のオプションになりつつあります。
守備も完璧でした。
 体を入れ替えられたら大ピンチ、というシーンもしっかりと抑えてくれました。
やはり、あとはクロスの精度。 いつもいつもの課題ですね。


アルムニアも引き続き安定感がありました。
最近は飛び出しの判断も良く、守護神としての貫禄すら感じるようになりました。
マンチェスター・ユナイテッド戦の2失点目は彼のミスにより喫したものですが、逆に言うと、あれ以降はミスらしいミスをほとんどしていないと思いますし、それはもっと評価されるべきことと思います。

 

次は、「FAカップ」でアウェイのバーンリー戦です。
ヴェンゲルの話によると、この試合にほぼベストメンバーで臨み、続く「カーリングカップ」準決勝のスパーズ戦に控え選手を備えさせるようです。
個人的には、下部チームとの対戦ということで、次のFAカップでも何人かの控え選手を試してほしいとは思いますが。

 

バーンリー戦が終われば、
トゥーレ、エブーエ(コートジボワール)、ソング(カメルーン)らアフリカ系選手が抜けます。
決勝まで勝ち進んだ場合、最大で2月10日までチームから離れることとなり、その間のスケジュールは、

     スパーズ      (H)
    バーミンガム     (H)
     フルハム      (A)
     スパーズ      (A)
 FAカップ4回戦(対戦相手未定)
  (カーリングカップ決勝)
   ニューカッスル     (H)
 マンチェスター・シティー (A)
   ブラックバーン     (H)

となります。

こう見てみると、
カーリングカップのスパーズ戦2試合と、その試合に勝ち進んだ場合の決勝はトゥレとエブエは元々出ないものとして、厳しいのはアウェイのシティー戦ぐらいであることがわかります。
他のアウェイ戦は、残留争い中のフルハムですし、曲者のニューカッスルとブラックバーンとはホームで戦うことができます。

エブーエの穴はウォルコット、ディアビー、フレブらで埋められます(「右にフラミニ、中盤の底にジウベルト」という選択肢もあるでしょう)。
トゥーレがセンデロスもしくはジュルーに代わっても、逆にこれらを乗り切れないようでは話にならないとさえ言えます。
「トゥレ・センデロス」ではドタバタ感も強くなりますが、「ギャラス・センデロス」では幾分か良くなることでしょう。

現地でも、
「アフリカ・ネイションズ・カップの影響を受けるアーセナルがタイトル争いで不利。」
と言われていますが、
なんとなくの曖昧な議論ではなく、詳細に目を移してみると、それほど大きな影響はないのかもしれないと、最近は思うようになりました。

 

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