ボルトン 2-3 アーセナル
得点) M・テイラー2 / ギャラス、ファン・ペルシー(PK)、セスク
HOME)ボルトン
K・デイビス
M・テイラー ディウフ
マッキャン ガスリー
カンポ
サミュエル ステインション
A・オブライエン G・ケーヒル
アル・ハブシ
AWAY)アーセナル
ベントナー
ファン・ペルシー
ディアビー フレブ
セスク
フラミニ
クリシー トゥーレ
センデロス ギャラス
アルムニア
交代) ベントナー → アデバイヨール
センデロス → ウォルコット
ファン・ペルシー → ホイト
主審)クリス・フォイ
前半を終えて「0-2」。しかも1人少ない中で、後半に3点を挙げての逆転勝利。
前半を終えた段階では、今季もまた「リーボック・スタジアム」がアーセナルにとっての“鬼門”になろうとしていました。
支配すれども、
相手のファーストチャンスで失点し、ディアビーが馬鹿げたタックルを犯して退場し、ミスから最後はディフレクションで追加点を奪われた辺りは、
このチームの未熟さとツキの無さが出た、“らしい”部分でありましたが、後半に意地とプライドを、そして今季最高のカムバックを見せました。
勝因の1つは、1点を返すまでの後半開始15分間で失点をしなかったことと、ギャラスのゴールになるでしょう。
前半は、失点こそしたものの、自分達がやりたいサッカーの“形”というのはある程度出せていたと思いますが、後半は開始からボルトンに一気に攻め込まれました。
この猛攻を、アルムニアのスーパーセーブ(ヘディングシュートを放ったケーヒルのプレーは、トゥーレの肩に飛び乗っていたためファウルのはずでしたが…)などでなんとか乗り切りました。
あの時間帯は、セカンドボールも全てボルトンに拾われ、苦手の高さを突かれて、“いつものボルトン戦”の展開になっていましたが、ここを乗り切ったことが何よりも大きかったです。 もし、あそこで失点して「0-3」になっていたら、試合は本当に終わっていたことでしょう。
そして、キャプテンのギャラスのゴールによりチームが自信を取り戻し、その後の同点・逆転劇に繋がりました。
そして、もう1つの勝因は、ヴェンゲルの珍しく積極的な采配です。
いつもは、追いかけていて点が欲しい時でさえも「4-4-2」の形を崩さないヴェンゲルが、DFのセンデロスをウォルコットに代えて攻撃の枚数を増やしたように、
彼が“形”を変えて、形振り構わず点を取りに行く意志、タイトルをあきらめないという意志を全面に出してきました。
アデバイヨールが、これまでの試合のように前線を自由に動き回るのではなく、中央でどっしりと構えたことで(これもヴェンゲルの指示?)、ボルトンの最終ラインに目に見える脅威を与え、
ウォルコットはほとんど右ウイングに位置して、ドリブル突破という攻撃のアクセントを加えました。
この采配で、明らかに試合の流れが変わりました。
もちろん、降格争いをしているボルトンの“自信喪失”に助けられたことも事実です。現地「Sky Sports」解説のマット・ル・ティシエが、
「降格争いをしていると、(普通ならOKな)2点のリードを持っていても、1点を失うとすぐに自信が無くなって慌ててしまうものなんだよ。」
と語ったように、“現在のボルトンが陥っている苦境”も試合を分けたポイントの1つになるでしょう。
アラダイス時代の憎らしいボルトンなら、そのまま逃げ切られていたことでしょう。
ボルトンにとっては、今後の運命を左右する敗戦だったかもしれませんね。
アーセナルにとっては、約60分間を10人で戦ったという肉体的疲労はあると思いますが、今後の「リバプール3連戦」に向けて、今回の試合で勝利した意味はそれ以上に大きいと思います。
最後に、そのリバプールとの「CL準々決勝」について簡単に触れておくと、
アーセナルはホームでの1st legを、
「3番勝負の1試合目とは捉えないこと」
が重要でしょう。
同じ対戦カードが続く時は、大抵1試合目はどうしても(先の試合を見据えてしまうため)様子見の展開になりがちですが、
アーセナルはそうとはせずに、ミラン戦の1st legのように、とにかく攻め切ることが必要だと思います。
“3番勝負の1試合目”、“勝手知ったる同国対決”
ということで、先にホームで戦うアーセナルがリスクを冒さずに試合を終えてしまうことも考えられます。
それでは、2nd legが厳しくなることが予想されますので、「エミレーツで決めに行く」覚悟で臨むべきだと思います。
次回の更新は、週末に。
おそらく、それが休止前の最後の更新になるかと思います。
申し訳ありませんが、全てのコメントの返信はその時にさせて頂きます。
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