NO FOOTBALL NO LIFE

国内、ヨーロッパ、南米のサッカー観戦ブログ! Jリーグ、3大リーグを中心に全世界を完全網羅!(予定)
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決勝戦 オランダ対スペイン

2010-07-19 | W杯

遅ればせながら、先週11日の日曜日に行われた「W杯決勝戦」を振り返ります。

○オランダ 0-1 スペイン

得点)イニエスタ

オランダ)

                   ファン・ペルシー

          カイト                    ロッベン
                     スナイデル

             ファン・ボメル       デ・ヨング

     ファン・ブロンクホルスト           ファン・デル・ヴィール
               マタイセン     ハイティンハ


                   ステケレンブルク


交代)        カイト → エリア
         デ・ヨング → ファン・デル・ファールト
ファン・ブロンク・ホルスト → ブラーフハイト

 

スペイン)

                      ビジャ

           イニエスタ                ペドロ

               シャビ・アロンソ     シャビ

                     ブスケツ

       カプテビラ                   セルヒオ・ラモス
                 プジョル     ピケ


                    カシージャス


交代)   ペドロ → ヘスス・ナバス
 シャビ・アロンソ → セスク
       ビジャ → F・トーレス

 

「オランダ」と「スペイン」というこれまで華麗なサッカーを披露してきた歴史を持つ2つのサッカー大国による決勝戦でしたが、実際は、誰もが期待し胸踊らせるような展開にはならず、イエローカードが乱れ飛ぶ荒れた展開となりました。

イングランドのハワード・ウェブ主審がゲームを上手くコントロールできていませんでした。
デ・ヨングのシャビ・アロンソへのハイキック然り、イニエスタの報復行為然り、“W杯決勝でなかったらレッドカード”というシーンが多数見受けられました。
その退場すべきイニエスタが決勝点を決めたのだから、スペインには運も味方したということでしょう。

しかし、全体的にスペインが総合力で勝っていたと思います。
オランダがやりたいサッカーというのは、この日のような肉弾戦ではないはず。ファウルを多発して自ら自滅への道を選択した形です。
ただ、これもスペインの中盤を警戒し、劣勢を覚悟してこその戦法。
オランダをもってしても、スペインの中盤の完成度に対抗する術がなかったのです。

そして、スペインが切った交代のカードが、後手に回ったオランダのものよりも有効に働いたことも勝因でしょう。
ヘスス・ナバス、セスクの2人が決定的な仕事をやり遂げました。


この試合を観ると、至る所にバルセロナとレアル・マドリードの顔が見えました。
特にスペインは、新加入のビジャを含めると中盤より前の攻撃陣は、シャビ・アロンソ以外5人全員がバルセロナ所属。 それにプジョルとピケを加えてスタメンは7人。
残りはレアル・マドリードが3人と、まるでバルサとレアルの選抜チームの様相です。
その上、オランダにも、バルサOBのファン・ブロンク・ホルストとファン・ボメル、レアルOBのロッベンとスナイデルと、「エル・クラシコ」の経験者が多数。
今季はクラブサッカーでも、プレミアの支配に陰りが見られたように、今後のリーガの復権を予感させるには十分な決勝戦の陣容でした。

 

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Arsenal New signing Laurent Koscielny

2010-07-10 | アーセナル

W杯の話題から少し離れて、アーセナルがフランスのロリアンからローラン・コシールニーを獲得しましたので、それについて少し。

(詳細)
http://jp-arsenal.com/news/1732.html(日本語)

(プロフィール)
http://www.arsenal.com/news/news-archive/factfile-new-signing-laurent-koscielny

 

背番号は「6」。 今夏にフルハムに行くセンデロスから番号を引き継ぎます。
率直に言って、実力は未知数です。 昨季のロリアンの躍進を支えた功労者とのことですが、プレー映像を観たことがないので何とも。。。
文字情報によると、“パワー系”というよりは読みで勝負するタイプのようですね。
昨季はアヤックスから加入したフェルマーレンがビッグヒットだっただけに、それに続きたいところ。 当時は彼も実力を疑問視されましたが、開幕数試合で自らの価値を証明しました。

DFで言えば、ギャラスの移籍がほぼ決定的。シルベストルもおそらく契約満了となり、キャンベルもまだ五分五分と言えますが移籍が濃厚です。
そう考えると、コシールニーの獲得、ジュルーの復帰があるとは言え、まだまだ駒不足です。
また、ヴェンゲルはGKの獲得も模索しているよう。 昨季のアルムニアとファビアンスキの出来を考えれば、監督としては当然の動きですね。
個人的に、今回のW杯で印象的且つアーセナルが獲得できそうだと思うのが、
ドイツのノイアー、ウルグアイのムスレラ、スイスのベナリオ、スロベニアのハンダノビッチです。
全員が非常に安定感があります。 噂されているオーストラリアのシュウォーツァーは良いGKですが、37歳という年齢と今大会のパフォーマンスを考えれば、これ以上の内容は求められないと思いますので、獲得には反対意見を唱えたいです。

 

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パラグアイ戦 4年後に向けたスタート

2010-07-05 | W杯

○パラグアイ 0-0 日本
      (PK)3-5

パラグアイ)

                     バリオス

           ベニテス             サンタクルス

                 リベロス      ベラ

                    オルティゴサ

        モレル                         ボネ
                アルカラス    ダシルバ


                     ビジャル


交代) ベニテス → バルデス
  オルティゴサ → バレト
  サンタクルス → カルドーソ


日本)

                    本田圭佑

           大久保嘉人           松井大輔

               遠藤保仁    長谷部誠

                    阿部勇樹

       長友佑都                      駒野友一
                闘莉王     中澤佑二


                    川島永嗣

交代)松井大輔 → 岡崎慎司
    阿部勇樹 → 中村憲剛
  大久保嘉人 → 玉田圭司

 

遅まきながら、一言。

日本代表は持てる力を全て出し切りました。
大会直前のテストマッチ4連敗という最悪の状況を考えれば、短期間でここまで持ち直したのは見事でしたし、そしてチームは大会中に大きく成長を遂げました。

今大会は、日本サッカーが目指すべき“形”が確立した大会だったと言っていいでしょう。
Jリーグ開設からの右肩上がりの急成長、中田英寿や中村俊輔ら世界の舞台で活躍する個人の台頭、日韓W杯での決勝トーナメント進出で、日本は世界と肩を並べたという“誤認識”を持ってしまいました。
その結果が、世界と“対等に渡り合おうとした”4年前のドイツW杯の失敗でした。

しかし、今大会の成功は、“対等に渡り合おうとする”ことを諦め、相手を格上と認めて自分達ができることをする“身の丈のあったサッカー”を心がけたからこそである他ありません。
そしてその結果、世界も日本の「組織的な守備」を称賛しました。

日本は4年後のブラジルW杯までに、この事実を忘れてはなりません。
“自信”とは違う“誤認識”を再び持つこととなれば、今後4年間の準備期間は空虚なものとなります。
しかし当然のことながら、守備だけでは勝てないのも事実であり、最終パラグアイ戦ではその限界が露呈されました。
今後4年間は、今大会で見出した“形”を維持・発展させながら、いかに個人の力を伸ばしていくかが重要となります。

今大会の躍進で、川島と長友が海外に出ることが確実視され、出れなかった内田と香川も、それぞれシャルケとドルトムントというドイツの強豪に移籍することが決まっています。
惨敗の後、「日本人選手」の株が大暴落した4年前とは大きく違いますが、既に4年後へのカウントダウンはもう始まっており、足取りを止めてはなりません。

 

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決勝トーナメント1回線 ドイツ対イングランド

2010-07-03 | W杯

遅まきながら、「決勝トーナメント1回戦」屈指の好カードを振り返ります。

○ドイツ 4-1 イングランド

得点)クローゼ、ポドルスキー、ミュラー2 / アップソン

ドイツ)

                      クローゼ

           ポドルスキー               ミュラー
                      エジル

              シュバインシュタイガー ケディラ

       ボアテング                        ラーム
                フリードリヒ   メルテザッカー


                      ノイアー


イングランド)

                         デフォー
                   ルーニー

            ジェラード               ミルナー

                  バリー   ランパード

         A・コール                    ジョンソン
                   テリー   アップソン


                     ジェームズ

 

ドイツの試合の入り方が素晴らしかったです。
特に輝いていたのは、右サイドのミュラー
正確なタッチ、角度と緩急をつけられるドリブル、豊富な運動量、カウンター時に見せるスピードは脅威で、イングランドは防ぎようがないといった感じでした。
彼とSBのラーム、そして中央のエジルが絡む右サイドの攻撃は小気味よくパスが繋がり、観ていて魅力的でした。

試合の行方を分けたのが、ランパードの“幻のゴール”であることは間違いありません。
あの瞬間、W杯の歴史を知るファンならば誰しもが、1966年イングランドW杯決勝、同じ「イングランド対西ドイツ」でのジェフ・ハーストの疑惑の決勝ゴールを思い出したはず。 現地コメンタリーも、瞬時にその話題とテクノロジーの導入についての議論が始まりました。
ただ、あの時のハーストのゴールは今観ても真偽の判断が難しいですが、今回のランパードは明らかラインを割っていました。
あのシーンを観て、テクノロジーの導入に否定的なプラティニとスタジアムにいたブラッターの両者はどう感じたでしょうか。
サッカーは人間が行うスポーツで、誤審もサッカーの醍醐味である」
という意見は理解できますが、当事者の感情を考えた時の不公平感、その後の選手達の運命を思うと、この意見は納得感を欠きます。

もちろん、ランパードのゴールが認められていれば試合は別のものとなったと思いますが、ドイツが総合力で上回っていたことは疑いの余地がありません。
動きの連動性、ボール止める技術・蹴る技術を比較した際は大きな差がありました。 特に、4点目が決まって以後は練習のようなボール回しを披露していたように、中盤の選手達の構成力が違いました。

逆にイングランドは、トッテナムのレドナップ監督が、
「イングランドにはエジルのような選手が必要。」
と語ったことが全てで、トップクラスの強豪国と対峙するには、ゲームメーカーが不足していました。
FAはカペッロの留任を発表。 しかし、これまでのイングランドを支えてきたテリー、ファーディナンド、ランパード、ジェラードらの高齢化が進んでいます。
今後は、アーセナルのウィルシャーやマンチェスター・シティのジョンソンといったテクニカルな選手の台頭を期するため、彼らにチャンスを与えていくことが必要となるでしょう。

 

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