NO FOOTBALL NO LIFE

国内、ヨーロッパ、南米のサッカー観戦ブログ! Jリーグ、3大リーグを中心に全世界を完全網羅!(予定)
随時更新!

タイ戦(A) W杯・アジア3次予選

2008-06-19 | 日本代表

タイ 0-3 日本


得点) 闘莉王、中澤佑二、中村憲剛


AWAY)日本

                 玉田圭司
                          香川真司

            松井大輔             中村俊輔

                         長谷部誠
                 遠藤保仁

        駒野友一                       内田篤人
                  闘莉王    中澤佑二


                     楢崎正剛


交代)松井大輔 → 矢野貴章
    中村俊輔 → 中村憲剛
    香川真司 → 今野泰幸

 

 

試合の詳細は、こちらへ(ランキング)

 

 

遅まきながら、先週末の「W杯・アジア3次予選」タイ戦を簡単に。

 

ホームで強いタイを相手に、セットプレーから2点を奪う理想的な展開で前半を終えた割には、非常に苦しんだように映った試合でした。
劣悪なピッチコンディション、高湿度の気候、相手のラフプレーも重なり、後半はかなり押し込まれました。 また、相手の11番のスピードには何度か慌てさせられました。

それでも、しっかりと無失点で勝利を収めたことが何より重要かと。


今回も、タイ戦のカギはセットプレーでした。
世界基準では体格面で劣る日本が、フィジカルでアドバンテージを握ることができる唯一の相手が、平均身長の低い東南アジア勢です。
中澤はタイとの試合では毎試合得点しています。 闘莉王の先制点に見られたように、ショートコーナーから“ロビング”気味のボールを放り込むのは、背丈の違いを生かす意味で有効でした。

 

この試合のゴール動画は、ランキングへ!

 

 

しかし、欲を言えば、流れの中から得点に繋がる可能性を感じるシーンが少なかったのは残念でした。
一番惜しかったのは、開始早々の長谷部のショートでしょう。

また、中村俊輔を休ませたかったところです。
勝利以外は許されない厳しい状況下だったとは言え、タイ相手に中村を無理させなければならなかったのが悲しいところ。


バーレーン戦に向けた岡田監督のコメントを聞くと、
『ベストメンバーを組んで、リベンジをしたい』
というのが本音のようです。

しかし、ホームでバーレーンを相手に、
「中村俊輔がいないから勝てなかった。」
では、話になりません。
中村俊輔が離脱した時のことも考えて、ここは、中村憲剛や今野らの控え選手の実力を信じて、チーム全体の底力をつけることが、指揮官に求められる仕事だと思います。

 

その他、日本代表の最新情報は、ランキングへ!
(ブログ更新の励みになりますので、上のクリックで一票を投じて頂けると幸いです。)


オマーン戦(A) W杯・アジア3次予選

2008-06-08 | 日本代表

オマーン 1-1 日本


得点) アルマハジリ / 遠藤保仁(PK)


AWAY)日本

                 玉田圭司
                         大久保嘉人

            松井大輔             中村俊輔

                         長谷部誠
                 遠藤保仁

        駒野友一                       内田篤人
                  闘莉王    中澤佑二


                     楢崎正剛


交代)松井大輔 → 山瀬功治
    玉田圭司 → 矢野貴章
    内田篤人 → 今野泰幸

 

 

試合の詳細は、こちらへ(ランキング)

 

 

“暑さ”を言い訳にはできないでしょう。
日本は、勝利に値するだけの十分なチャンスを作りました。 ただ、フィニッシュ自体の精度も、そこまで持っていくまでの過程における工夫も欠きました。


序盤に、中村からのスルーパスで抜け出した玉田が左足で放ったシュートがこの試合のベストチャンスだったかもしれません。
あれを決めていれば、ここまで苦労する試合にはならなかったはずです。


この試合は、両SBの有効な攻撃参加ができず、クロスの質も非常に悪かった。
そして、ボールの失い方が悪く、そこからカウンターをくらってピンチを招くシーンが多く見られました。
クロスを相手DFに容易に跳ね返されてしまうと、中にいる選手の戻りへの反応も遅れます。


終盤、日本はサイドからの崩しを試みて何度もクロスを上げていましたが、中でそのクロスを合わせる選手がいなかったため、オマーンにとって脅威になるような攻撃は展開できませんでした。
あの時間帯で必要だったのは、スピードのある玉田ではなく、横からのボールを泥臭くゴールに押し込める巻であり矢野でした。

矢野が投入されたのは44分。
ロスタイムには内田に代わって今野が入りましたが、岡田監督はいったい何を意図しての交代だったのでしょうか。
猛暑のアウェイの地で、岡田監督は冷静さを欠き、頭の中に選択肢を持ち合わせていなかったように映りました。

 

 

この試合のゴール動画は、ランキングへ!

 

 

もし敗れていれば、大久保は間違いなく“戦犯”として非難されていたでしょう。
決定機もシュートをクロスバーの上へと浮かし、報復行為で退場。
大久保は過去にも東アジア選手権の韓国戦で2枚イエローを受けて退場したことがありますが、あれから5年の月日を経て、現在彼は26歳になろうとしています。
決して、やんちゃが許される若手ではありません。


その大久保が感謝し尽くしてもし足りないのが、PKストップをした楢崎です。
また、あの状況下で完璧なPKを決めた遠藤も見事でした。 PKの決定率は、世界トップクラスでしょう。

 

いよいよ、2位通過でも御の字という状況になってきました。
残り2試合で勝ち点で並ばれるという最悪のシナリオは免れたものの、まだまだ予断を許しません。

 

これから、また泊り込みの研修に向かうため、パソコンからの更新ができません。
EUROのマッチレポートを随時アップしていきたいのですが。
更新とコメントの返信はまた来週に。

 

その他、日本代表の最新情報は、ランキングへ!
(ブログ更新の励みになりますので、上のクリックで一票を投じて頂けると幸いです。)


オマーン戦(H) W杯・アジア3次予選

2008-06-05 | 日本代表

日本 3-0 オマーン


得点) 中澤佑二、大久保嘉人、中村俊輔


HOME)日本

                 玉田圭司
                         大久保嘉人

            松井大輔             中村俊輔

                         長谷部誠
                 遠藤保仁

        長友佑都                      駒野友一
                  闘莉王    中澤佑二


                     楢崎正剛


交代)大久保嘉人 → 香川真司
     玉田圭司 → 巻誠一郎
     長友佑都 → 今野泰幸

 

 

試合の詳細は、こちらへ(ランキング)

 

 

ホームでアジアの格下の相手と予選を戦う時にポイントとなるのは、
「自陣に引いて守備を堅めてくる相手からいかに先制点を奪うか」
そして、思いがけない失点によるドローという最悪の結果を免れるために、
「いかに素早く追加点を奪うか」
の2つであります。


その意味で、セットプレーから中澤が先制点を挙げてオマーンの“ゲームプラン”を崩し、闘莉王の攻撃参加から大久保が追加点を挙げたところで、この試合は合格だったと思います。
中村俊輔の3点目は、スタジアムに来た観客への“ご褒美”といったところでしたね。

 

 

この試合のゴール動画は、ランキングへ!

 

 

この試合は、3点を奪った攻撃よりも、むしろ守備の方が称賛に値しました。
チーム全体としての守備意識が統一されていて、前線から激しいプレッシャーをかけ続けたことで、オマーンの反撃を全く許しませんでした。
特に後半の守備の出来が良く、それが後半の一方的なワンサイドゲームの印象を強めていたのだと思います。


中澤と闘莉王は、日本サッカー史上の中でも最も攻撃力と安定感と高さを兼ね備えたCBコンビでしょう。


岡田監督が今回思い切ったと思うのは、センター下がり目の位置に、鈴木啓太でも今野でもなく、遠藤を起用したことです。
引いて来る相手に対しては、それほどバランスを気にする必要はありませんから、長谷部・遠藤という攻撃的な2人を並べるのは良かったと思います。
遠藤はこれまで、代表では本来よりも上がり目の攻撃的な位置で起用されてガンバ大阪で見せているようなパフォーマンスが出せないでいましたから、ベストポジションに近かった今回は本人もやりやすさを感じたでしょうね。
中盤後方からロングパスを出す姿は、まるでピルロそっくりでした。


中盤の遠藤・長谷部・松井・中村の4人はボールをほとんど失なうことなく、目まぐるしくポジションも変えていました。
特に、この試合の松井の運動量は圧巻でした。 彼の特長であるスピード溢れるドリブルとパスセンスの良さだけでなく、フィジカルの強さと守備意識の高さも披露しました。

 

この試合では、ホームとかアウェイといった問題ではなく、2チームにおける“チームとしての完成度の差”と“個々の能力の差”を感じました。
アウェイでも、環境という外的要因に飲まれることがなければ、全く問題のない試合になるでしょう。 おまけに、相手は累積による出場停止者も抱えます。
そして何より、現在の日本は“ほぼベストメンバー”ですので、ここで差を見せつけなければいけません。

 

その他、日本代表の最新情報は、ランキングへ!
(ブログ更新の励みになりますので、上のクリックで一票を投じて頂けると幸いです。)


キリンカップ コートジボワール戦

2008-05-27 | 日本代表

日本 1-0 コートジボワール


得点)玉田圭司


HOME)日本

                 玉田圭司
                         大久保嘉人

            遠藤保仁              松井大輔

                         長谷部誠
                 今野泰幸

        長友佑都                      駒野友一
                  闘莉王    中澤佑二


                     楢崎正剛


交代)玉田圭司 → 矢野貴章
    松井大輔 → 香川慎司


AWAY)コートジボワール

                      サノゴ


             アカレ               エブーエ
                  ティエヌ    ファエ

                      ゾコラ

          ボカ                       ドゥメル
                   メイテ    ゾロ


                      ゾクボ

 

 

試合の詳細は、こちらへ(ランキング)


玉田のゴール動画は、ランキングへ!
(ブログ更新の励みになりますので、上のクリックで一票を投じて頂けると幸いです。)

 

 

遅まきながら、「キリンカップ」初戦のコートジボワール戦を簡単に。


試合の立ち上がりから先制点を決めるまで、日本は、人もボールもよく動く観ていて楽しいサッカーを披露してくれました。 ワンタッチの繋ぎの正確さは見事だったと思います。

先制点のシーンでは、
シュートを決めた玉田、その玉田の前で潰れた大久保、クロスを上げた長谷部、その長谷部にアウトサイドキックで展開した今野、
の全てが完璧でした。

 

しかし、先制後は、運動量も落ち、ミスも続き、コートジボワールに押し込まれる時間帯へと変わりました。
この試合は、特に中盤低い位置でのパスミスが目立ちました。 アウェイ戦や本番ならば、あの時点でやられていたことでしょう。
アピールすべき立場にある今野にとっては致命的なミスが続いてしまいました。 オシムの頃から、鈴木啓太のポジションが絶対になりつつありますから、ここでしっかりと“内容”を残したかったですね。


また、この試合では、岡田監督の“腰の重さ”が改めて浮き彫りになりました。
明らかに劣勢の展開で、首の皮一枚のところでなんとか失点を防いでいるという時でも、「打開策を打とうとすらしない」のが残念でした。
バーレーン戦と違い、今回はベンチに駒を持ち合わせていなかったというわけではありません。

最終的には“守り切った”わけですが、これも、相手の前線に“違い”を起こせる特別な選手がいなかったことが幸いしただけと言えます。
サノゴも良い選手ですが、
ドログバ、カルー、ディンダン、ケイタあたりがいたら、全く別の試合になっていたでしょう。

 

好調のFC東京を支える長友の代表デビューと活躍は、日本にとって非常に喜ばしいことです。
オシム時代、もっと言えばフランスW杯の相馬直樹以降、日本は「左SB」の人材不足に悩まされてきました。
直近では、駒野、今野と本職ではない選手がコンバートされていた現状でしたので、今回は怪我で離脱した安田を含め、若い“本職”の左SBが出てきたのは好材料です。

 

アーセナルのエブーエは、パラグアイ戦に続いて「右ウイング」として出場。
アーセナルでの今季の出来と同じで、あのポジションでは真価を発揮できず、やはり彼は「SB」なんですよね。

トゥーレは2戦ともベンチ入りのみ。
怪我でもしているでしょうか? 6月にはアフリカ予選もあるそうですし、来季のためにも今は無理をしないでほしいです。

 

その他の最新サッカー情報は、ランキングへ!
(ブログ更新の励みになりますので、上のクリックで一票を投じて頂けると幸いです。)


韓国戦 東アジア選手権

2008-02-26 | 日本代表

日本 1-1 韓国


得点)山瀬功治 / ヨム・ギフン


日本)

                     田代有三


                遠藤保仁    山瀬功治
           中村憲剛               橋本英郎

                     鈴木啓太

       加地亮                         内田篤人
                今野泰幸    中澤佑二


                     川口能活


交代)中村憲剛 → 安田理大
    橋本英郎 → 矢野貴章
    山瀬功治 → 播戸竜二

 

 

試合の詳細は、コチラへ(ランキング)

 

 

遅まきながら、「東アジア選手権」韓国戦を簡単に。

 

勝利した中国戦を含めて、選手達の気持ちと健闘ぶりは窺うことはできましたが、
「リスクを冒して勝ちに行く」という積極的な姿勢を見ることはできませんでした。
結果は「引き分け」であり、見せたサッカーの質という面では間違いなく日本が上だったと思いますが、何か、“引き分けでも優勝”だった韓国に最後までゲームプラン通りに試合を運ばれてしまった感があります。

 

この試合では、DFの攻守の切り替えの遅さが気になりました。
高い位置でプレスをかけている時はいいのですが、相手のカウンターの際の対応が遅れていました。
この試合の失点も、スキのできた左サイドをカウンターで破られたことによるものでした。

また、度を越えたラフプレーを仕掛けて来た中国に対しては、こちらが驚く程の冷静なファイトを見せていたのに、
フェアなフィジカル勝負を挑んできた韓国に対しては、なぜか球際であっさりと負けて、脆さを露呈してしまいました。
11番のヨム・ギフン、9番のチョ・ジンスの2ストップに前線で自由にボールキープを許したことが、序盤に主導権を握られてしまった原因だと思います。

 

 

・この試合のゴール動画は、ランキングへ!

 

 

大会を通じて、山瀬の「セカンド・ストライカー」としての決定力の高さが光った半面、逆に、FW陣のチャンスに絡む回数の少なさに物足りない気持ちを感じてしまいました。 大会に参加した選手達には、高原と大久保の座を脅かす活躍を見せてほしかったところ。


「オリンピック世代」である内田と安田がA代表レベルでの経験を積めたことは、長い目で見た時の収穫となるでしょう。

内田は、徐々に徐々にですが、持ち味である攻撃の姿勢を出せてきています。
守備ではなく攻撃面での貢献を期待されている選手ですので、もっと積極的に右サイドを上下に往復する姿が見たいです。


個人的に、安田は中盤のジョーカー役としてではなく、「左SB」としての90分間のプレーを見てみたいと思います。
右よりもむしろ左の方が人材難ですから、こういったテストの大会の時こそ彼を出してあげてほしかったです。
「安田・内田」ではさすがに経験不足と言うなら、「安田・加地(駒野)」としてバランスを取ればいいのです。


大会を通じて最も安定していたのは、CB中澤でしょう。
中澤がいなければ、きっと守備の崩壊を招いていたことと思います。

 

これで、約1ヶ月の間は代表から離れ、選手達は所属クラブに集中することになります。
怪我人が相次ぐ悪いニュースが続いていますが、是非とも開幕までには間に合わせてもらって、今年のJリーグを盛り上げていってほしいと思います。

 

その他日本代表の最新情報は、ランキングへ!


北朝鮮戦 東アジア選手権

2008-02-19 | 日本代表

北朝鮮 1-1 日本


得点)チョン・テセ / 前田遼一


日本)

                田代有三
                         播戸竜二

                     羽生直剛                    
            山岸智                遠藤保仁

                     鈴木啓太

       加地亮                         内田篤人
                水本裕貴    中澤佑二


                     川島永嗣


交代)播戸竜二 → 前田遼一
      山岸智 → 安田理大
    内田篤人 → 駒野友一

 

 

試合の詳細は、コチラへ(ランキング)

 

 

試合の入り方を間違えたことのツケを、最後まで払えずに終わりました。


残念だったのは、
「北朝鮮に守り切られた。」
と言えるほどに、決定機を作り出していないことです。 決定力不足の前に、“決めるべきチャンス”すらほとんどありませんでした。

そして、北朝鮮が決して守備一辺倒だったわけではなく、最後の最後までチョン・テセのパワーを生かしたカウンターを仕掛けて来て、日本が後ろへの意識を残さざるを得なかったことも、そう思った理由の1つです。
北朝鮮からすれば、「日本から勝ち点を奪う唯一の方法」を見事なまでに遂行し、質・内容を伴わせて結果を出したわけです。 GKが安定さえしていれば、「勝ち点3」も十分に可能な試合でした。


日本は、全体的に前への動き出しが少なく、ボールと味方ばかり見ていて、スペースが上手く使えていなかったことが、シュートが打てなかった原因かと。
もう少しドリブルの仕掛けやフリーランニングで相手を外す動きが欲しかったですね。 前田と安田が入ったことで得た勢いを、もう少し長い時間持続させたかったです。

守備も、チョン・テセと左サイドの選手への対応が後手後手になりました。
しかし、チョン・テセはJリーグ・川崎の選手であり、彼のスピードとパワーは織り込み済みだったはずなだけに、序盤の失点は悔やまれます。
水本
にとっては良い勉強になったかもしれません。

 

前回同様、
「北朝鮮 → 中国 → 韓国」
という対戦順は、日本に最も有利と考えられるスケジュール。
優勝の望みを最終の韓国戦に繋げるためにも、次の中国戦では勝利が求められます。

 

その他日本代表の最新情報は、ランキングへ!


タイ戦 落ち着くところに落ち着いた結果

2008-02-07 | 日本代表

日本 4-1 タイ


得点)遠藤保仁、大久保嘉人、中澤佑二、巻誠一郎 / ティーラテップ


HOME)日本

                高原直泰
                         大久保嘉人

                     山瀬功治                    
            遠藤保仁            中村憲剛

                     鈴木啓太

       駒野友一                        内田篤人
                阿部勇樹    中澤佑二


                     川口能活


交代)山瀬功治 → 巻誠一郎
    高原直泰 → 播戸竜二
  大久保嘉人 → 羽生直剛

 

 

試合の詳細は、コチラへ(ランキング)

 

 

“苦戦すれども、最後は大勝”
という、過去のアジア大会やオリンピック予選での試合と同じような、“いつものタイ戦”の結果になったと思います。


しかし、前半の内容は、
「予選の難しさ」、「初戦の緊張感」
では済まされない程に低調なものでした。
人もボールも動かない。 引いて中央を固められて相手に中央を崩すのは難しいとしても、比較的1対1の局面を作ることができたサイドでも、ラストパスやクロスの質が低く、得点の可能性すら見えない。

遠藤がセットプレーで先制したことは、ある種の理想的な展開でしたが、

“先制点を取れば、得点しなければならない相手が前掛かりになって、スペースができ、カウンターなりサイド攻撃なりで攻めやすくなる

と描いていた青写真が、タイがその攻撃のスイッチを入れた瞬間に失点したことで崩れ去りました。

その後、リズムはさらに悪くなり、前半残りの時間は、タイに余裕の面持ちで守り切られてしまいました。


後半になってようやく、中盤の選手が前線へ追い越す動きが増え始めて、形が作れるようになりました。
ただ、2点目のゴールは、山瀬の個人での突破や大久保の反応の良さといった妙はあったにせよ、結果的には非常にラッキーなゴールだったと思います。
まだあの時間帯で日本の選手達に焦りはなかったでしょうが、もし後10分遅れていたら、焦りが出始め、1つ1つのプレーの精度が雑になる悪循環を生んで、厳しい展開になっていたことでしょう。


相手に退場者が出たことにも助けられました。 3点目と4点目は、相手が10人になってから生まれたもの。
しかし、相手の10番の退場も、彼自身の感情のセルフコントロールが効かなかったものであり、その後に他の選手達が集中力を切らしてしまったことも含めて、90分間を考えると、まだまだタイは発展途上だということも感じました。

2チームの間には明確な差がありましたし、スコアラインは妥当なものだったと思います。 最終的には落ち着くところに落ち着き、
「勝ち点3が取れたことが全て。」
と、いつものようにまとめられる試合になりました。

 

その他日本代表の最新情報は、ランキングへ!


ボスニア戦 “暫定的に”見え始めた形

2008-02-01 | 日本代表

日本 3-0 ボスニア・ヘルツェゴビナ


得点)中澤佑二、山瀬功治2


HOME)日本

                高原直泰    巻誠一郎

                    大久保嘉人
            遠藤保仁            中村憲剛

                     鈴木啓太

       駒野友一                        内田篤人
                阿部勇樹    中澤佑二


                     楢崎正剛


交代)巻誠一郎 → 山瀬功治
    中村憲剛 → 今野靖幸
    高原直泰 → 播戸竜二
   大久保嘉人 → 羽生直剛

 

 

試合の詳細は、コチラへ(ランキング)

 

 

岡田ジャパン2戦目のボスニア・ヘルツェゴビナ戦を簡単に。

 

“チリとボスニア・ヘルツェゴビナの能力差とコンディション差を考えなければ”、
前回から格段の向上が見えた試合でした。


チリ戦では見えなかった、岡田監督のやりたい“形”が初めて見えたと思います。
バイタルエリアで最後にアイデアを出すところでは、ワンタッチパスの連続による細かい崩しを、
中盤以下では、大きく展開するサイドチェンジを有効に使って、引き気味に来た相手守備陣を揺さぶることに成功していました。

阿部、中澤、鈴木を残した以外の7人で攻め抜く姿勢は、日本代表と横浜F・マリノス時代に培われた「岡田監督=守備的」というイメージを覆すものでした。

また、前回のチリ戦を終えて、各メディアから、
「サイドチェンジが少ない。」
と批判を受けていましたが、まるでそれを受けての修正かのごとく、高精度なサイドチェンジの品評会を繰り広げていました。

 

右SB内田も、前回とは違い、攻撃参加の回数を増やして持ち味が出せていたと思います。 サイドでしっかりと高い位置を保てていました。


チリ戦・ボスニア戦の2試合を観る限りでは、中村憲剛がチームの攻撃のキーマンになっていると感じました。
中盤では、できるだけボールに触れる頻度を増やして、それをダイレクトで叩いて全体のパスリズムを作り出し、
SBがオーバーラップして来た際には、そのパス&ゴーの受け手役にもなり、
自分がいる位置と逆サイドにボール出た時は、相手ディフェンスを引き付けるなり、自らそこに飛び込むなりで、ラインの裏へと惜しみないフリーランニングを見せていました。
ちょうど、アーセナルで言うところのロシツキーの役割ですね。


山瀬も2得点と結果を出しましたし、中盤に、山瀬と中村憲剛という決定力があって尚且つ中距離砲が打てる選手が2人もいるのは大きいと思います。
山瀬と中村憲剛が活躍した分、遠藤の存在感の薄さには物足りなさを感じましたが。

 

ただ、最初にも言及した通り、これらのプラス部分は、
ボスニアがチリのように積極的に前線からチェイスを行うことはせず、自陣深い位置で体格の利を生かした対人プレーに重きを置いた守備を敷いてきたために、中盤以下では比較的自由にボールを持たせてもらえたことを考慮しなくてはなりません。

今後は、チリ戦のように、中盤でスペースと時間を与えられなかった時に、それにどこまで対処できるかが問題となるでしょう。
次のタイ戦は、ホームということもあって、先制点を取れば楽になるような今回と似た展開になるかもしれませんが。

 

その他日本代表の最新情報は、ランキングへ!


チリ戦 岡田ジャパン初陣

2008-01-28 | 日本代表

日本 0-0 チリ


HOME)日本

                高原直泰    巻誠一郎

           山岸智                 遠藤保仁
                     中村憲剛

                     鈴木啓太

       駒野友一                        内田篤人
                阿部勇樹    中澤佑二


                     川口能活

交代)山岸智 → 羽生直剛
  高原直泰 → 大久保嘉人
  内田篤人 → 加地亮
  中村憲剛 → 山瀬功治
  巻誠一郎 → 矢野貴章

 

 

試合の詳細は、こちらへ(ランキング)

 

 

岡田ジャパンの初陣を簡単に。


まずは、チリ代表の選手達が見せてくれた献身的なプレーに感謝したいです。
個人技はもちろんのこと、運動量もモチベーションも溢れる若くて良いチームでした。
さすがはビエルサ、チームに規律を植え付けることに長けた監督です。
研究熱心でもある彼が監督であることから、前半に内田のサイドを重点的に攻めていたのも、内田が代表デビュー戦を迎えた19歳の選手であることを折込み済みのことかと勘ぐりたくなるほどでした。

前半はチリに終始試合を支配されてしまいましたし、“収穫を得た”という意味ではなく、“良い訓練になった”という意味で有意義な強化試合だったと思います。

 

正直、攻撃の形というのは見えなかったですが、まだ1試合目ですので、こんなものでしょう。
オシムが就任した最初の頃もそうでしたが、サイドチェンジがほとんど見られず、展開が非常に細かくなってしまっています。
中盤は、できるだけ遠藤を経由しようとしていたように見えましたが、その遠藤がなかなか前を向かせてもらえませんでした。


気になったのは、2トップの連動性の無さです。
日本の最大の長所である“アジリティー”を生かすという意味では、高原・巻のコンビでは非常に物足りないです。
ひょっとしたら、チリのディフェンスに上背がないことを考慮して、高原と巻の高さに期待しての同時起用だったのかもしれませんが。

大久保が入ってから、流れは大きく変わりました。
彼の場合、あとはフィニッシュの精度だけでしょう。 前線での動き出しの質は素晴らしかったと思います。
2度3度の決定機を決め切れなかったことを批判されていますが、逆に考えると、大久保がいなければ、日本はチャンスらしいチャンスをほとんど作れずに試合を終えるところでした。
そういった意味で、大久保の前線での貢献は大きかったですし、今後も十分に武器になると思います。

ただ、代表では“結果”に恵まれていない彼ですので、
「ヴィッセルでなら決められた。」
という穿った見方もできます。
シーズン前で、シュートの際の腰の回転や体全体のキレがイマイチだったというよりも、何か代表での“見えざるプレッシャー”が彼をゴールから遠ざけているようにも思えますが、決してそうでないことを願いたいです。

 

岡田監督としては、一刻も早く初勝利が欲しいところでしょうが、現状ではまだメンバーを固定せずに、次のボスニア・ヘルツェゴビナ戦では、新たな選手(特に、今回とは違う2トップ)のプレーが見たいと思います。
そして、観戦に訪れる予定のオシムに、是非とも良いプレーを見せてあげてほしいです。

 

「FAカップ」4回戦のニューカッスル戦は、これまた忙しかったので録画となりましたが、まだ観れていません。
試合は「3-0」でアーセナルが勝利を収めました。

火曜日にでも、詳しくお届けできたらと思います。

 

その他日本代表の最新情報は、ランキングへ!


スイス戦 珍しく大味な試合

2007-09-12 | 日本代表

スイス 3-4 日本

得点)マニャン、ヌクフォー(PK)、ジュルー / 中村俊輔2(2PK)、巻誠一郎、矢野貴章

HOME)スイス

                    ヌクフォー


                   マルガイラズ
          シュパイヒャー         フォンランテン

                 フゲル
                         インレル

       マニャン                       ベーラミ
               センデロス  フォン・ベルゲン


                    ベナグリオ


AWAY)日本

                    巻誠一郎

                    松井大輔      

          遠藤保仁               中村俊輔

                        稲本潤一
               鈴木啓太

      駒野友一                         加地晃
                闘莉王    中澤佑二


                    川口能活

交代) 松井大輔 → 山岸智
    巻誠一郎 → 矢野貴章
    遠藤保仁 → 佐藤寿人
    中村俊輔 → 中村憲剛

 

 

試合の詳細(ランキング)


「uefa.com」

 

 

日本代表が久しぶりに“第三者が観ても楽しめるゲーム”を演じました。
この試合は前半と後半で展開が全く別のシーソーゲームとなりました。


前半は、失点は立ち上がりのセットプレー2つによるもののみでしたが、何かそれ以上に“内容の差”と“チームとしての完成度”の差を感じてしまいました。

スイスの、人とボールが連動した組織的な守備、攻守の切り替えの早さ、チーム全員が手を抜かずにハードワークを惜しまない姿勢は圧巻でした。
また、一番感じたのは、ボール扱う技術や身体能力といった個々の能力の差ではなく、“ドリブルをすべきところ”と“パスを出すべきところ”といったその場その場での最適な選択肢を見つけ出しそれを実行するスピードと精度の違い、つまり“状況判断力”“試合を読む眼”の差です。

日本はこの部分で明らかに劣っていました。
例えば、左SBの駒野がほぼフリーで(利き足の)右足でクロスを上げられる場面で、わざわざ(利き足ではない)左足でしかクロスを上げれない状況(相手ディフェンスがしっかりとチェックしてきたため)で背後からオーバーラップしてきた鈴木啓太にパスを送ったシーンに代表されるように、“より可能性の高い選択肢”を自ら放棄してしまうプレーが多々見られました。
この場面、結果は鈴木の左足クロスがアウトにかかってゴールラインを割ってゴールキックに。 
駒野が右足でクロスを上げた方がより“可能性”があったのは明らかでした。

 

後半、日本が2点差を逆転するまでに展開を引っ繰り返すことができた“特別な要因”というものはありません。
ピッチにいる11人の顔ぶれ、試みるサッカーは変わりませんでした。

何が一番変わったかと言えば、先に挙げた“状況判断のスピード”と、“1つ1つのプレーのスピードと精度”でしょう。
全く歯が立たないように見えた前半も、日本は再三有効なサイドチェンジを繰り返し、“通ればチャンス”、“オフサイドでなければチャンス”のシーンをいくつか作りました。
後半は、その“惜しかったプレー”がおもしろいように的確にチャンスへと繋がるようになったのです。


しかし、日本が逆転できた本当の要因は、スイスの「油断」でしょう。
前半で日本が“大人と子供の差”をスイスに見せてしまったことが、逆にスイスの油断を誘い、日本の優勢に繋がりました。
ハーフタイム後、これがベストの選択と(2点ビハインドながら)メンバーを代えずに勝負に挑んだ日本に対し、スイスは2人の選手を代えてきました。
「2点リードのチームがハーフタイムに2人の選手交代を行うこと」は真の公式戦ではあり得ないことです。
もし、日本が前半にスイスをもっと脅かし、同等のレベルとして太刀打ちすることができていたなら、スイスの後半のアプローチも変わっていたことでしょう。

 

後半のMVPには闘莉王中村俊輔を挙げたいです。
闘莉王は、自らのミスで壊しかけた試合を取り戻そうと奮起していました。 ああいった精神力の強さはお見事でした。

中村のボールキープ力と展開力もさすがの一言。
こういったアウェイのヨーロッパの舞台、それも激しいチェックを仕掛けてくる相手にあれだけボールを奪われずに前を向いてプレーできるのは彼だけでしょう。
逆に、彼がいなかった場合のこの試合を想像するとゾッとします。


FW以外はほぼメンバーが固定しつつあり、その他の選手が入り込む余地のないように見えるオシム・ジャパンですが、その余地があるとしたら「左SB」でしょう。
駒野は左足でクロスで上げることができません。 本来なら入れるべきタイミングでどうしても右足に持ち替えてしまい中の選手との呼吸が合わず、たまに左足でクロス上げればボールはGKの正面に行ってしまいます。
「左SB」としてなら、同じ広島の服部公太の方が良いと思います。
駒野の左右のSBをこなせるユーティリティー性は代表にとって非常に貴重ですが、いち早くこのポジションのスペシャリストを見つける必要があります。


この試合では、松井稲本がオシムの今後の人選を悩ませるようなパフォーマンスを見せたのが良かったですね。
稲本が代表であれだけいい試合をしたのは本当に久しぶりな気がします。

 

個人的に注目のセンデロスでしたが、やはり安定感は感じませんでした。
中村のパスから抜け出した巻を背後から倒したシーンは、カヌを倒してレッドカードを受けた先日のポーツマス戦を思い出してしまいました。
ところで、試合後はオシムと2人で何かを話していましたが、どんなことを話し合っていたのか会話の内容が気になります(笑)

ジュルーはレンタル先のバーミンガムでボランチとして出場機会を得ているようで、この試合も途中からボランチとして入り、ゴールを決めました。


最後に、この試合の主審についてですが、ボールにぶつかりすぎです。
1度だけならまだしも、1試合で3度も4度もぶつかってしまうというのは決して偶然ではなく、ポジショニングが悪い証拠でしょう。
しかし、その全てが日本にうまく転がったという事実を考えれば、彼に助けられました(笑) PKのジャッジも含めて。

 

記事を最後まで読んで頂けた方は、是非クリックをお願いします!!!
人気blogランキングへ
最新のサッカーブログランキングはこちらをクリック!!!
(登録中!!! ご協力お願いします!!!)


日本代表“2世代”決戦

2007-09-10 | 日本代表

○オーストリア 0-0 日本
       (PK)4-3


AWAY)日本

                        矢野貴章
               田中達也      

         遠藤保仁                 中村俊輔

                        稲本潤一
               鈴木啓太

      駒野友一                         加地晃
                闘莉王    中澤佑二


                    川口能活

交代)田中達也 → 松井大輔
    稲本潤一 → 中村憲剛
    矢野貴章 → 巻誠一郎
    駒野友一 → 今野康幸

 

 

試合の詳細(ランキング)

 

 

アジアカップと同じ課題が見られた試合でした。
ピッチの最後の4分の1ところでのアイデアとチャレンジが足りず、ボールを支配するものの遅攻になることが多くなってしまう。

大方の時間帯で試合を支配していたのは日本でしたが、“決定機”と言えるのは田中達也がポストに当てたシーンと、中村俊輔がGKとの1対1でのシュートを止められたシーンぐらいでした。

結局、積極的にミドルシュートを放っていたのも中村俊輔のみ。中村憲剛も惜しいシュートが1本ありましたが。
山瀬のような「ゴールへの意識」があるMFを投入すべきだったと思います。


もう海外組とのコンビネーションを試す時間と試合は用意されていないので、遠藤などの、ある程度力を把握していて今後も出場機会が見込める選手ではなく、松井や三都主ら限定された出場機会しか得られない選手をスタメンで試すべきだったと思います。
稲本はコロンビア戦に引き続き良くなかったので、次のスイス戦で挽回しないと、国内組(鈴木、阿部、中村憲)への信頼が高いオシムに早々と“見切り”をつけられるかもしれません。


個人的に、次のスイス戦は、センデロスジュルーが日本相手にどういうパフォーマンスを見せるのかも楽しみにしています。

 

 

 

オリンピック代表の試合に触れる前に、ちょっと一息(ランキング)
よろしくお願いします!

 

 

 

○サウジアラビアU―22 0-0 日本U―22


AWAY)日本U―22

                     森島康仁

           家長昭博              水野晃樹

                        梶山陽平
                 本田拓也

      本田圭佑                        内田篤人

            水本裕貴   伊野波雅彦   青山直晃


                     山本海人

交代)水野晃樹 → 柏木陽介
    梶山陽平 → 青山敏弘
    森島康仁 → 平山相太

 

 

・試合の詳細(ランキング)


 

 

「アウェイでサウジアラビアに引き分け」
は、悪くない結果だと思います。

しかし、それは相手のサウジアラビアが、「グループCの日本の最大のライバル」であるということが前提の下でのこと。

思えば、3年半前のアテネ五輪最終予選では、当初はUAEが日本の最大のライバルと考えられていたものの、蓋を開けてみれば、最終節に五輪出場権を争うライバルとなっていたのはバーレーンでした。

カタールがホームでサウジアラビアに勝ち、得点差でグループ首位を行く今、もしカタールが日本の最大のライバルであるならば、この試合は是が非でも勝ちに行くべきだったのかもしれません。
しかも今回、サウジアラビアに退場者が出たことを考えれば、その思いは尚更強くなります。


収穫は、試合後、日本の選手達が一様に“勝ち点を2つ失ったこと”に対しての悔しさを表し、その表情も少し“大人”なものへと変わっていたことです。

 

記事を最後まで読んで頂けた方は、是非クリックをお願いします!!!
人気blogランキングへ
最新のサッカーブログランキングはこちらをクリック!!!
(登録中!!! ご協力お願いします!!!)


日本代表“3世代”決戦

2007-08-23 | 日本代表

○日本 2-0 カメルーン

得点)闘莉王、山瀬功治

HOME)日本

                     前田遼一

            大久保嘉人           田中達也

                遠藤保仁    阿部勇樹

                     鈴木啓太

        駒野友一                       加地亮
                  闘莉王   中澤佑二


                     川口能活

交代)駒野友一 → 今野康幸
   大久保嘉人 → 山瀬功治
    前田遼一 → 高松大樹
    田中達也 → 佐藤寿人
    遠藤保仁 → 中村憲剛
    鈴木啓太 → 橋本英郎


AWAY)カメルーン

                      ジョブ

             エトー                ドゥアラ

                 エンバミ     エンビア

                     マクーン

         アトゥバ                       ビーケイ
                  R・ソング   マトゥク


                      ハミドゥ

 

試合の詳細(ランキング)

 

中盤以下は先のアジアカップとほとんど同じメンバーでしたが、前線の選手が少し変わるだけでここまでサッカーが変わるのかという試合でした。

トップに前線でゲームメイクができる前田を、左右のウイングにスピードのある大久保と田中を置いた攻撃は観ていておもしろかったです。
大久保と田中は1対1の状況で必ず勝負をしてくれるので、「日本代表戦」としては非常に新鮮に映りました。
もちろん、それは、消極的なサッカーに終始したアジアカップの影響がある分の過大評価であることは確かですが。


後半に見えた課題としては、カメルーンに押し込まれた守備よりも、少ない機会でのマイボールの扱い方が挙げられると思います。
あそこでしっかりと繋いで相手を焦らせるような冷静なパス回しを見せて欲しかったところです。
後半のほとんどの時間は、“ホームで「1-0」でリードしているチーム”の戦い方ではありませんでした。


それでも、全体的には合格点の試合だったと思います。
闘莉王が復帰し、大久保、田中、山瀬ら後半戦好調の選手が代表に招集されて結果を残したことは、オシムの今後の選手選考にも良い影響をもたらすでしょう。


カメルーンで驚いたことですが、リゴベール・ソングはまだ代表で頑張っていたんですね(笑)  息の長いタフな選手ですし、叔父さんに負けないように「甥」のアレクサンドル・ソング君にも頑張ってもらわないと。
エトーは随所に凄さを見せましたが、やはり本調子ではなかったようで、消えている時間が長かったですね。 コンディション良好のエトーに中澤と闘莉王がどう対処するのかを見てみたかったのですが。
右SBのビーケイに関しては、今週始めに、彼が所属するレディングの監督スティーブ・コッペルが、
「(イングランドから)遥か遠い日本まで行って出場できなかったら最悪だ。」
と言って、彼の招集に難色を示していましたが、結果はスタメン出場。
代表とクラブの間での“政治関係”が垣間見えたような気がしました(笑)

 

 

 

オリンピック代表の試合に触れる前に、ちょっと一息(ランキング)
よろしくお願いします!

 

 

 

○日本U―22 1-0 ベトナムU―22

得点)青山直晃

HOME)日本U―22

                 平山相太
                          李忠成

                    柏木陽介

        本田圭佑                   水野晃樹

                梶山陽平
                         本田拓也


           青山直晃   水本裕貴    細貝萌


                    山本海人

 

 

試合の詳細(ランキング)

 

 

“レベルやカテゴリーを問わず、どの大会でも「初戦」は難しいもの。 ましてやオリンピックの最終予選ともなれば、「初戦」は何よりも勝ち点3を取れたことが収穫”

と、言う気にはなれません。

 

攻撃は右サイドの水野のドリブル突破とクロス、そして平山の高さに頼るのみ。

幾度となく得たCKのチャンスも、身長差のアドバンテージをほとんど生かせず。

交代枠を使ってその状況を変化させる采配もなし。
このチームには、先のアジアカップにおける日本代表のような、
この選手がいなくなるとチーム全体のバランスが崩れてしまうといった“代えの利かない選手”や、“レギュラーと控えとの差”は存在しません。

相手は前線に1人しか残していないのに、CBを3人をそのまま残すことに意味はあったのか?
攻撃的な安田を左SBに入れて、実質「2バック」にするべきだったと思います。 元々中盤以上での運動量が活発ではないチームの上に3バックを適用したことで、攻めの人数が足りていなかったのは明らかでした。

守り切りたいなら守り切りたいで、劣勢だったロスタイムに“時間稼ぎの交代”をすればいいものを、それすらせず。

 

選手選考、システム選考、試合における采配、全てに疑問が残りました。
この先が思いやられる、そして、もし本大会に出場できたとしても、何のインパクトも残せずに大会を去ることが目に見えて予想できるような、絶望的なパフォーマンスを見せた試合でした。

 

 

 

○日本U―17 0-3 ナイジェリアU―17


 

試合の詳細(ランキング)

 

カメルーン戦とベトナム戦の合間合間に観ていましたが、プレ大会と同じく、力の差は歴然でした。  もし、決戦トーナメントでナイジェリアと再び当たることがあっても、「リベンジ」などとは軽々しく口にできない程の。

フランスがハイチに引き分けてくれたことが救いです。 次で全てが決まります。
良いタレントが揃っているチームなので、1試合でも多くの経験を積んで欲しいところです。

 

記事を最後まで読んで頂けた方は、是非クリックをお願いします!!!
人気blogランキングへ
最新のサッカーブログランキングはこちらをクリック!!!
(登録中!!! ご協力お願いします!!!)

は、こちらへ!!!


韓国戦 同情できなかった羽生の涙

2007-07-29 | 日本代表

韓国 0-0 日本
 (PK)6-5


韓国)

                   チョ・ジェジン

         ヨム・ギフン               イ・チョンス

              キム・ドゥヒョン
                        オ・ジャンウン

                   キム・ジョンウ

      キム・チウ                      オ・ボムソク
              キム・ジンギュ  カン・ミンス


                   イ・ウンジェ


日本)

                    高原直泰

          山岸智                 中村俊輔

               中村憲剛    遠藤保仁

                    鈴木啓太

       駒野友一                       加地晃
               阿部勇樹    中澤佑二


                    川口能活

交代)中村憲剛 → 羽生直剛
     山岸智 → 佐藤寿人
    高原直泰 → 矢野貴章

 

 

・試合の詳細(ランキング)


・AFC
「オシム監督、運のなさを嘆く」

「ファーベク監督、勝利するも辞任」

 


試合に触れる前にちょっと一息(ランキング) よろしくお願いします!

 

 

もはや“皮肉”としか言い様がなかった。
利権に塗れた政治家や企業の経営陣と同じように、日本の悪しき慣行である“責任のなしりつけ合い”を今大会の日本代表にも当てはめるなら、その責任を負うべきは、監督であるオシムの“連れ子”で、その親の期待を裏切った羽生だった。
“キッカーが誰かとわかった時点”で、あそこまで確信を持って外すことを予想できたPKは久々だった。 試合中に乗れ切れなかった選手がPKを蹴るべきではないと思う。


高校球児が敗戦の悔しさで流す涙も然り、日韓W杯でトルコ戦敗退後に市川が流した涙も然りで、
日本のスポーツにおいて、それがアマチュアであるかプロであるかに関わらず、「敗戦後の選手の涙」は観ているこちら側の胸を熱くさせ、素直に、

「選手達は良く頑張った。」 「残念だった。失敗した選手は可哀想だ。」

という慰めの気持ちを引き起こすものだが、今回はその気持ちが全く感じられなかった。
“運が悪かった”と言うよりは、“(120分間で決着をつけられなかった)罰が当たった”と言う印象に近く、大会を通してチャンスを生かせなかった選手がPKを外すという、ある種100%納得が行く結末に終わった。

「まぁ、そりゃそうだろ。」
と。


PK戦までもつれた時点で、この試合は敗北に値した。

“1人少ない相手に攻め切れない”、“リスクを冒さない”、“シュートが打てない”というのはオーストラリア戦と全く同じ展開であり、サウジアラビア戦と全く同じ課題の浮き彫り。

非効率な横パスが続く局面を打開しようと早めにクロスを上げても、中でヘディング合わせられる選手がいない。
そして今度はドリブルで突っ掛けようとしても、相手に止められる。
シュート数が少ないからとミドル打てば、大きく枠を外れる。

もはや絶望的。
「決められなかった」と言っても、得点の手立てがなかったのだから仕方が無い。
これまで大会5試合で「11得点」の日本と「3得点」の韓国だが、どちらが本当の意味での決定力不足かは明らかだった。

 

「このままで本当にいいのか」(セルジオ越後)

 

オシムの采配にも問題があったことは、もはや指摘するまでもないだろう。
スタメンは機能しているとは思えなかったカタール戦とほとんど同じメンバー。 5試合連続出場で満身創痍の遠藤より、他のフレッシュな選手がどうしても代えられない程に劣るとは思えない。 また、矢野の交代が遅すぎたことは、オシム自身も認めている。
1つの「トーナメント」を戦うと、それまでのフレンドリーマッチではわからなかった監督の“ボロ”が出るものだが、オシムのそれは今大会で露呈された。

 

しかし、オシムを解任するべきという結論に至るにはまだ早いと思う。
オシム・ジャパンがアジア勢相手に見せた“内容”は、3年前と比べて格段に向上しており、全ての試合で主導権を握ったことは特筆すべきことだろう。 運がなかったのも事実だ。
羽生ら“千葉勢”を二度と招集するな、とも思わない。 羽生は交代出場すれば必ず“決定機”は作り出す。彼ほど確実に試合の流れを変えられる選手もいない。

ネガティブな結果に終わった今大会だが、結果程、見た目程、ネガティブに受け取るような大会でもなかった。 “準備期間1年”であったことを考えれば、次第点付近の評価に値するとは思う。 今大会で、日本の方向性と課題も見えた。
あと必要なのは、ほんの少しのマイナーチェンジだ。 「大舞台での選手層の薄さ」も、大久保や小野らJリーグで結果を出していて且つ実績のある選手を、オシムが選り好みせずに呼べば解決するはずである。

そして、日本にとって、選手達に必要なのは“リスクを冒すことのできるメンタリティーの強さ”であり、監督にとって必要なのは“(固定化されたオプションを捨てた)発想の柔軟性”であると思う。
どちらも共通するのは、それが「意識改革」であること。 日本が韓国より劣っていたのはその部分でしかない。


ただ、
「あとは決めるべきところで決めるだけ。」、「もっと自信を持って戦っていかなくては。」
とは、選手からよく聞かれる話だが、その“フィニッシュの精度”と“メンタリティーの強さ”を上げる術は、誰にも分からないという深刻な問題が存在するのも事実だ。 

 

記事を最後まで読んで頂けた方は、是非クリックをお願いします!!!
人気blogランキングへ
最新のサッカーブログランキングはこちらをクリック!!!
(登録中!!! ご協力お願いします!!!)

は、こちらへ!!!


サウジアラビア戦 “王者”になってしまった日本

2007-07-27 | 日本代表

日本 2-3 サウジアラビア

得点)中澤佑二、阿部勇樹 / Y・カフタニ、マレク2

日本)

               高原直泰    巻誠一郎

         遠藤保仁                 中村俊輔

                         中村憲剛
               鈴木啓太

      駒野友一                         加地晃
               阿部勇樹    中澤佑二


                    川口能活

交代)巻誠一郎 → 佐藤寿人
    遠藤保仁 → 羽生直剛
    中村憲剛 → 矢野貴章


サウジアラビア)

                Y・カフタニ    マレク

          A・カフタニ                ジャセム

                 アジズ
                          ハリリ

       K・アル・ムーサ                     バハリ
                ジャハダリ   ハウサウィ


                    ムサイリム

 

 

・試合の詳細(ランキング)


・AFC
「オシム監督、選手の努力を称える」

「準決勝の勝利は皮肉屋たちを黙らせた、とサウジ監督」

 


試合に触れる前にちょっと一息(ランキング) よろしくお願いします!

 

 

「何かおかしい。」
「こんなはずじゃない。」

試合中に日本の選手達が抱いていたであろうこの感情は、結局最後まで消えることなく、日本の3連覇の夢は潰えました。

日程面で明らかに有利に立っていた日本。 しかし、この日の彼らは体が重く、UAE戦やオーストラリア戦で見せた気持ちの強さも感じられなかった。

“グループを首位で突破した、優勝を争う最大のライバルと思われたオーストラリアに勝利した、相手のサウジアラビアは移動を強いられ調整が少ない”、
厳しいことを言えば、これらが、日本を試合前から“王者”になったつもりにしてしまったのかもしれません。
オーストラリア戦後に指摘した、ビッグマッチを制した後にくる“安堵感”の排除ができませんでした。

 

・ISM
「主将川口が指摘した闘争心の欠如」

 

敗因は、各方面で言われている通り、「攻撃の非効率性」と「集中力の欠如」でしょう。 「前者」を顕著に表していたのが序盤。ボール支配率で圧倒しながら、攻撃に手数をかけすぎました。
クロスを上げるべきところで上げない、シュートを打つべきところで打たない。 そして、時間が経つにつれて、それまではできていた中盤の繋ぎでミスが出るようになり、そこから攻守全体のリズムを崩して、セットプレーから失点。
パスサッカー主体のチームが陥りがちな“負のスパイラル”です。

終盤、羽生のクロスバー直撃のミドルシュートが、試合の流れと日本の選手達のシュートへの意識を変え、この試合の中で最も得点の可能性を感じさせる時間帯を迎えましたが、遅すぎました。

それに対して、サウジアラビアはプレーが非常にシンプルでした。
守備から攻撃の切り替えが早く、バイタルエリア付近までボールを運べば、必ずクロスやシュートとフィニッシュに繋がって終わる。 こういったサウジアラビアの効率的且つゴールに直結する攻撃が、ずっとボールを支配している日本からすれば脅威に映るのです。


「後者」の問題の原因として、オシムは、選手達の疲労を言い訳にしましたが、日程面で明らかな有利に立っていたのは日本です。
そして問題は、この集中力の欠如を、
“選手個人の問題”と取るのか、“チーム(監督)の問題”と取るのか、ということです。
確かに、選手達は油断から集中力を欠くプレーを見せた。 しかし、(日程面で有利に立っていた中で)疲労に原因があったとするなら、それはオシムの「トーナメントの戦い方」に問題があったと言わざるを得ません。
スタメンとベンチの間には、実力の乖離があったのかもしれない。けれど、オシムはグループリーグから終始同じメンバーでサッカーをしてしまった。
快勝のベトナム戦で唯一過ぎった不安は、選手達の疲労の蓄積でした。
「引き分け以上」で首位突破を決めることができる、しかも相手は「ベトナム」という中で、怪我がちだった高原を佐藤に、鈴木啓太を今野に、阿部を坪井に代える余裕すらなかったのか?、という疑問が心の中に残りました。 そして、そのベトナム戦でフル出場した3人はサウジアラビア戦で酷く低調なパフォーマンスを見せた。

「休息から得るものは何もない。」
と語り、飛行機での移動後もすぐにハードな練習を課すことで有名なオシム。 これを“オシム流”として疑問を持たずに続けて支持していると、3年後のW杯も、ピーキングに失敗した昨年のドイツW杯と同じ過ちを犯すのではないかと不安になりました。

 

「1点差の完敗」(セルジオ越後)

 

準決勝もう1つの試合は、韓国がイラクにPK戦で敗れる結果となりました。
120分間のうち半分程しか観れませんでしたが、試合は、韓国が一方的に攻めながら、イラクに時折チャンスを作られるという展開でした。 韓国としては嫌な相手だったでしょう。

そして、「3位決定戦」の相手は韓国に。
これは、長き歴史に渡るライバル同士の誇りをかけた一戦であると同時に、オシム、ピム両監督にとっては“名誉挽回”の最大のチャンスとなる試合です。
「絶対に負けられない戦い」とは、この両監督のために用意された言葉かもしれません。
明日の決戦を見守りましょう。

 

記事を最後まで読んで頂けた方は、是非クリックをお願いします!!!
人気blogランキングへ
最新のサッカーブログランキングはこちらをクリック!!!
(登録中!!! ご協力お願いします!!!)

は、こちらへ!!!


オーストラリア戦 川口と高原に救われたオシム

2007-07-22 | 日本代表

日本 1-1 オーストラリア
 (PK)4-3

得点)高原直泰 / アロイージ

日本)

               高原直泰    巻誠一郎

         遠藤保仁                 中村俊輔

                         中村憲剛
               鈴木啓太

      駒野友一                         加地晃
               阿部勇樹    中澤佑二


                    川口能活

交代)加地晃 → 今野康幸
  巻誠一郎 → 佐藤寿人
  中村憲剛 → 矢野貴章


オーストラリア)

                ヴィドゥカ
                         アロイージ

                   ブレシアーノ

        カーニー                    エマートン
                         クリーナ
                 グレッラ


             ミリガン    ニール     ビシャンプ


                  シュウォーツァー

交代)ヴィドゥカ → キューウェル
  ブレシアーノ → ケイヒル
   アロイージ → カール

 


・試合の詳細(ランキング)


・AFC
「川口: チームのため」

「アロイージ: オーストラリアにとって良い経験」

「シュワルツァー: 誰のせいにもしない」


・BBC
「Japan and Iraq reach semi-finals」 
(どうやら、中村俊輔を見るために観戦していた現地のセルティックファンが多かったようです。 サイト内にある掲示板(Give your reaction)には、
「中村はどうしてベンチに下がった後にPKを蹴れたんだ???」
「日本には中村が2人いるらしいよ。」

という、日本人からすれば微笑ましい書き込みがあります 笑)

 

試合に触れる前にちょっと一息(ランキング) よろしくお願いします!

 


前大会に引き続き、「アジアカップ準々決勝」は今回も川口に救われました。
彼のPK戦における集中力の高さは“さすが”の一言です。 彼のセーブを見ていると、それはもはや“奇跡”でも“神懸り”でもなく、彼の“実力”であると感じます。

そして、とりあえずの勝利を収めたことで、1年前の雪辱を果たすことにも成功しました。


しかし、この試合は同時に、1年前と同じ“やり場のない憤りが”蘇った試合でもありました。
1年前、指揮官が戦況を読み外したことによる選手交代の遅れからオーストラリアに敗退した日本は、危うく今回も同じ過ちを犯すところでした。


この試合、監督として「選手交代」を図るタイミングは、「4つ」あったと思います。
その4つというのは、
①キューウェルの投入で明らかにオーストラリアへと流れが傾いた時間帯での、対応策としての選手交代
②先制点を喫した直後の、点を取りに行く策としての攻撃的な選手交代
③高原の同点ゴールとグレッラの退場で引き寄せた日本の流れを生かすべく、“勝負に出る”策としての選手交代
④数的有利をうまく生かせない現状の中での、攻撃を活性化させる意図としての延長戦開始時の選手交代、です。


その中でも、③番、同点後、グレッラの退場で数的有利を得た後から延長戦終了までの約45分間の戦い方、何もアクションを起こそうとしなかったオシムの采配には不満が募ります。
攻撃のテンポが単調で、そのテンポを変化させる選手がピッチにおらず、ベンチにいたスピードある選手の投入もなかった。
1人少なくなったオーストラリアが延長戦且つPK戦を望んでいたことは確実ですが、あの消極的な戦いぶりでは、日本も同じくそれを望んでいたようにしか見えませんでした。 相手はセットプレーに頼るしか攻撃の手立てがない中で、必要以上にリスクを恐れすぎました。 オシムは“交代しなかった”のではなく、“交代できなかった”のです。

実際、スピードある佐藤が入ったことで攻撃の糸口が1つ増えたことからわかるように、グレッラの退場の影響で疲弊し切ったオーストラリアの守備陣に有効だったのは、佐藤であり羽生でありの“走れる選手”でした。
確かに、今大会、羽生や山岸ら“切り札として期待した千葉勢”がその期待を尽く裏切っていることから、彼らを使いにくい現状であることはわかります。 しかし、本来ならそういう時こそ、代表に招集した監督が彼らを信頼するべきだったのではないでしょうか。

より試合を支配していたのは日本でしたが、よりプラン通りに試合を運んだのはオーストラリアの方だったと思います。
運に左右されるPK戦とは言え、敗退していれば批判にさらされたであろうオシム。
彼は、エース高原のゴールと、中澤の相手攻撃陣に対する完璧な対応、守護神川口のセーブに救われました。

 

しかし、この試合に関しては「勝ったこと」に意味があります。 内容では圧倒して勝利を収めた日本の選手達の健闘を、私も本来は手放しで喜んでいます。
勝因は、川口のPK戦での活躍はもちろんのこと、中澤の対人プレーでの強さと阿部のカバーリングの妙、体の強さと高さで勝る相手に対してチーム全体で行った“挟み込み”の守備の機能、そして、失点後すぐに高原がワールドクラスのゴールで同点に追い付いてくれたことに尽きます。

延長戦を戦った疲労は今後に影響するでしょうが、短期間の大会においてはそれよりも、苦しい試合を勝ち抜いたことで得るチームの団結力や勢いの方が大きいものです。

準決勝を戦う日本にとって必要なのは、ビッグマッチを制した後にくる“安堵感”の排除と、ゴールをこじ開ける勇気です。

 

記事を最後まで読んで頂けた方は、是非クリックをお願いします!!!
人気blogランキングへ
最新のサッカーブログランキングはこちらをクリック!!!
(登録中!!! ご協力お願いします!!!)

は、こちらへ!!!