NO FOOTBALL NO LIFE

国内、ヨーロッパ、南米のサッカー観戦ブログ! Jリーグ、3大リーグを中心に全世界を完全網羅!(予定)
随時更新!

HAPPY NEW YEAR!!!

2011-01-05 | アーセナル

長らくお久しぶりです!
そして、新年あけましておめでとうございます!
昨年はあまり更新できませんでしたが、今年は気持ちを新たに頑張っていきたいと思いますので、ご愛顧のほど何卒宜しくお願いいたします!


さて、プレミアシップの方はこの年末年始は大忙しですね。
その中で、我らがアーセナルは相変わらず調子が良いのか悪いのかいまひとつ安定感を欠いています。
痛かったのはウィガン戦の引き分けです。 前日にユナイテッドがバーミンガムに引き分けていただけに、ここで勝ち点3が取れていればと考えてしまいます。

しかし、今シーズンはこれまでと違って、タイトルの可能性を大きく感じさせるシーズンです。
不調中とは言えあの難敵チェルシーに勝利したこと、「エドゥアルド・ショック」が今なお残っていたセントアンドリュースでバーミンガムに完勝したことの、ここ2週間だけを見ても、最近数シーズンでは成し得なかった結果です。

そして、個人的には、準決勝まで進んだ「カーリングカップ」を今シーズンのタイトル獲得最大のチャンスであり、また是が非でも獲りに行くものと考えています。
この若いチームに必要なのは、何よりタイトルを獲ることで得る自信とその経験。
「CL」、「プレミアシップ」、「FAカップ」に次いで、権威としては一番下のコンペティションではありますが、獲りさえすれば、とりあえずは「5年間無冠」の恥ずべき肩書きからは別れを告げることができます。
相手はチャンピョンシップのイプスウイッチ。準決勝もう一方のカードは、ウェストハムとバーミンガム。
選手層、地力の差、大舞台での経験値は全て群を抜いているはずです。
ユナイテッド、リバプール、チェルシー、シティが早々に敗れた今大会で優勝できなければ、この先どのコンペティションでも勝てそうにありません。

「CL」は昨年敗れたバルセロナが相手です。 リベンジできれば最高ですが、力の差はまだまだあるかと。
ただ、昨年よりもずっと良いメンバーで臨めそうな感はあるため、期待はしています。

明日はホームにシティを迎える重要な一戦です。
must-winな試合であり、この試合に勝って、1試合未消化で先を行くユナイテッドに喰らいついていければと思います。
それでは、また。

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Still young “boys”

2010-09-22 | アーセナル

お久しぶりです。
前回の更新から、プレミアシップではブラックプール戦、ブラックバーン戦、ボルトン戦を消化し、連勝。 CLでもブラガ(ポルトガル)を圧倒し力強いスタート切りましたが、昨日のサンダーランド戦は本当に残念な形で勝ち点を落とすこととなり、久しぶりにやるせない思いでいっぱいです。


敗因(引き分けですが)を簡単に述べていきますが、まず挙げられるのが決定力不足です。
アルシャヒン、シャマフ、そして何と言ってもロシツキーのPKのビッグチャンスは決めるべきでした。あれはPKの蹴り方じゃなかったです。
試合を決めるチャンスをあれだけ逸していては、最後に自滅するのは当然です。


守備で心配なのはクリシーです。
3シーズン前のバーミンガム戦から全く学んでないと思える、注意散漫なプレーが数多く見られました。 失点の場面でもクリアを慌てすぎました。
サニャ、コシエルニー、スキラッチらはパワープレーに上手く対処していましただけに、クリシーが最終ラインの“穴”となっていました。


ロスタイム「4分表示」で4分を過ぎたところでサンダーランドにゴールを許した主審には非常に不満ですが、ヴェンゲルにも時間稼ぎの最後の交代枠を使うという選択肢が残されていたはず。 このあたりは彼の非常に頼りないところです。
後にこの勝ち点が響いてくると考えると、悔いの念は尚更強くなります。

“時間稼ぎ”という意味ではもう1点。そして、この試合で私が最も不満に思ったのがロスタイムでのデニウソンのプレーです。
ロスタイムを2分を過ぎたあたり、前がかりになったサンダーランドに対しカウンターで数的有利となったところで、シュートを選択したシーンです。
この時、右にはロシツキーがフリーでいました。 単純にそこに出していれば、あとはサイドに逃げて試合を終えるだけだったはずです。

やはり、まだまだ経験不足なのでしょう。
翌日、マンチェスター・ユナイテッドがリバプールを相手に、ルーニーを中心として余裕のボール回しでロスタイムの時間稼ぎを完遂していた場面を見ると、それとの比較でデニウソンの若さが裏目に出たことを残念に思います。

 

そして、この試合でアーセナルはまたしても“injury crisis”を発生させました。
セスクが、ウォルコット、ファン・ペルシー、ディアビーら怪我人リストの仲間入り。
この3人は常習犯ですね。
BBCに書かれていた1ファンのファン・ペルシーへのコメントが非常に考えさせられるものでした。
「これはもはや冗談じゃない。毎シーズン20試合も出られもしないのなら、アーセナルは彼を売りに出すか代わりを探しに行かなければならない。」
確かに、ファン・ペルシーをエースとして戦力構想を描くことで、彼の離脱に伴ってここ数シーズンを苦しんでいます。
ファン・ペルシーは非常に優秀な選手であり、アーセナルへのロイヤリティを示す貴重な選手ですが、彼のガラスの両脚と心中するのは、確かにリスクが高すぎます。

 

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2010/2011 Premiership opening match

2010-08-24 | アーセナル

遅まきながら、プレミアシップ開幕戦のリバプール戦を。
大勝したブラックプール戦はまた後日に。


○リバプール 1-1 アーセナル

得点)ンゴグ / OG

HOME)リバプール

                     ンゴグ

           ヨバノビッチ               カイト

                    J・コール

               ジェラード   マスチェラーノ

       アッガー                        ジョンソン
               シュクルテル   キャラガー


                     レイナ


AWAY)アーセナル

                     シャマフ

           アルシャヒン             エブーエ

                 ナスリ    ウィルシャー

                     ディアビ

        クリシー                        サニャ
               フェルマーレン  コシエルニー


                    アルムニア

交代)エブーエ → ウォルコット
  ウィルシャー → ロシツキー
   ディアビー → ファン・ペルシー

 

プレミアシップ開幕戦にして屈指の大一番は、内容から考えてお互いにとって公平な結果に終結しました。

リバプールにとってはJ・コールの退場が不運と言えるでしょう。一発レッドは少し厳しい判定だったかと。
また、試合を分けたポイントでもあると思えるのが、後半にコシエルニーがF・トーレスを倒したシーン。 非常に微妙な判定で、10人主審がいたら5人はファウルと取ってもおかしくはない場面だったと思います。
もしあそこでリバプールにPKが与えられていれば、アーセナルは苦しかったでしょう。


そのコシエルニーの退場も、2枚とも故意的なものではなく厳しいものだったと言えます。 しかし、この試合の彼は評価に十分値する出来でした。
対人プレーではほとんで勝利していましたし、ビルドアップも丁寧でプレーのテンポが非常に良いです。
フランス代表CBスキラッチの獲得がほぼ決定とのことですが、プレシーズンの内容から判断して、今季彼がフェルマーレンの相棒役を務めることは確実でしょう。

開幕スタメンのウィルシャーは大きな課題を残しました。
楔のパス、中盤でのスクエアなパスに精度を欠き、何度もボールを失いました。
失点シーンも含めて前半から“ビッグマッチでやってはいけない”軽いプレーが目立ちました。

彼が疑いのない才能の持ち主であることは間違いないため、あとは今回のようなミスを反省して次に生かせるかどうかです。

ロシツキーがゲームを変えました。
ピッチの中心に位置して、パスで攻撃を組み立てるセスクの役割を果たした上、ドリブルで攻撃にアクセントを加えていました。

セスクがトップコンディションに戻るまでにはまだ時間がかかり、キープ力で違いを見せ貢献していたナスリが怪我1ヶ月ほど離脱することもあり、今後彼への負担が大きくなることでしょう。

シャマフはその滞空時間の長いヘディングで同点ゴールの場面に絡みました。
チームのスタイルに完全フィットとまではいっていませんが、彼の高さはアーセナルの新しい武器です。

最後にアルムニアについて。
彼は安定感があるハイクラスのGKですが、プレミアシップやCLのタイトルを獲得するチームのGKではありません。
ンゴグのシュートは素晴らしかったですが、防ぎようがなかったか聞かれればそうではなかったかと。 特に、スパーズ戦のジョー・ハートのセーブのクオリティを見れば尚更です。
フルハムのシュウォーツァーが強くリンクされていますが、個人的にはより若くより大舞台に強いギブンを希望したいです。 ハートの台頭により移籍を志願しているとのこと。 ヴェンゲルはシティに在籍している彼の待遇面を案じて獲得に消極的とのことですが、このチャンスを逃しては、ヴェンゲルのタイトルへの“本気度”を疑います。

 

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New signing and Youngster so far

2010-08-15 | アーセナル

お久しぶりです!

アーセナルはプレシーズンが終了し、早くも今週末にプレミア開幕を迎えます。
そこで今回は、これまでのプレシーズンマッチ全試合を観戦した印象から、新加入選手と期待の若手についてを振り返ろうと思います。

 

<新加入>
・マルアーヌ・シャマフ
プレシーズン初戦のバーネット戦から起用されていますが、試合毎に良くなってきています。 若干パワー不足の感がありますが、ポジション争いのライバルと思われるベントナーよりはずっとプレーが丁寧であり、スピードもあります。
また、彼は“典型的なストライカー”というよりは“チームプレーヤー”であり、ここまでは特にアルシャヒンと良い連携を見せています。
ファン・ペルシーが調整不足であるため、彼が開幕戦のスタメンを張ることは間違いありません。


・ローラン・コシエルニー
プレシーズンここまでを観れば、アーセナルは良い買い物をしたかもしれません。
彼が昨年のビッグヒットであるフェルマーレンになれる可能性を感じます。
彼もフェルマーレンと同じで、積極果敢なスタイルが持ち味。どんどんと前に出て行く素早いプレスが有効的です。
足元の技術も高いよう。 課題は高さと、彼がこれまで経験したことないであろう殺人的なプレミアの過密スケジュールにおいてどこまで安定性を保てるかどうか。

 

<若手>
・ジャック・ウィルシャー
ボルトンでのローンの経験により、フィジカル的な逞しさの他、トップチームで戦う自信をつけて戻ってきてくれました。
ついにはイングランド代表に選出。まさに長足の進歩を遂げています。
この年齢でこの完成度は驚嘆しますが、まだまだ1stチームのレギュラーからすれば劣るのは事実。 下のフリンポンと同じで、ミスを減少させていけば、今季中のレギュラー奪取もあり得ます。
(まだウィルシャーを知らないという方に、ジャック・ウィルシャー動画


・エマニュエル・フリンポン
このプレシーズン一番の“掘り出し物”と言えば彼。 昨季後半にトップチーム入りしたイーストモンド、生え抜きで首脳陣期待のランズバリー、年長のランドールらを差し置いて台頭してきました。
プレマッチではソングの不在を感じさせない活躍を見せました。 運動量豊富で身体の使い方が上手く、ボール奪取能力に長けています。
ただ、まだまだ中盤でのパス捌きが荒削りで、時に致命的なミスパスも犯すため、ハイレベルの試合で起用するのは怖いところ。そこの部分が改善されていけば、十分に戦力として使える目処が立ちます。


・キーラン・ギブス
ウィルシャー同様、彼も今週イングランド代表に選出。 今季は飛躍のシーズンとなるかもしれません。
もちろん、クリシーの状況によるところが全てですが、クロスの精度などは既に先輩を超えている部分も。 元々は中盤の攻撃的な選手だけに、1対1の守備が今後の課題となります。

 

 

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Arsenal New signing Laurent Koscielny

2010-07-10 | アーセナル

W杯の話題から少し離れて、アーセナルがフランスのロリアンからローラン・コシールニーを獲得しましたので、それについて少し。

(詳細)
http://jp-arsenal.com/news/1732.html(日本語)

(プロフィール)
http://www.arsenal.com/news/news-archive/factfile-new-signing-laurent-koscielny

 

背番号は「6」。 今夏にフルハムに行くセンデロスから番号を引き継ぎます。
率直に言って、実力は未知数です。 昨季のロリアンの躍進を支えた功労者とのことですが、プレー映像を観たことがないので何とも。。。
文字情報によると、“パワー系”というよりは読みで勝負するタイプのようですね。
昨季はアヤックスから加入したフェルマーレンがビッグヒットだっただけに、それに続きたいところ。 当時は彼も実力を疑問視されましたが、開幕数試合で自らの価値を証明しました。

DFで言えば、ギャラスの移籍がほぼ決定的。シルベストルもおそらく契約満了となり、キャンベルもまだ五分五分と言えますが移籍が濃厚です。
そう考えると、コシールニーの獲得、ジュルーの復帰があるとは言え、まだまだ駒不足です。
また、ヴェンゲルはGKの獲得も模索しているよう。 昨季のアルムニアとファビアンスキの出来を考えれば、監督としては当然の動きですね。
個人的に、今回のW杯で印象的且つアーセナルが獲得できそうだと思うのが、
ドイツのノイアー、ウルグアイのムスレラ、スイスのベナリオ、スロベニアのハンダノビッチです。
全員が非常に安定感があります。 噂されているオーストラリアのシュウォーツァーは良いGKですが、37歳という年齢と今大会のパフォーマンスを考えれば、これ以上の内容は求められないと思いますので、獲得には反対意見を唱えたいです。

 

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シャマフ獲得とセスクの去就

2010-05-31 | アーセナル

お久しぶりです!!!
またまたかなり更新間隔が開いてしまいまして、、、すみません。。。(汗)

前回の更新からなんと2ヶ月が経ちましたが、その間のアーセナルはCL敗退に優勝戦線からの脱落と、以降何一つ明るい話題なくシーズンを終えてしまいました。
またしても無冠となってしまいましたが、そのシーズンの敗因の分析はまた今度ゆっくりやるとして、今回はタイトルの通り、新選手シャマフの獲得とセスクの去就について触れます。


モロッコ代表FWのマルアーヌ・シャマフをボルドーからフリートランスファーで獲得しました。 そのシャマフについては、こちらをご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=6CuRHL1qgTY

今季は、ファン・ペルシーが長期離脱した穴をエドゥアルド、ベントナー、ヴェラらが埋めきれずに前線の層の薄さを露呈したため、ファン・ペルシーとアルシャヒン以外の“トップレベルのコンペティションで結果を計算できるFW”の獲得が急務でしたので、彼の獲得は理に適っています。
ここ2シーズンでボルドーの「リーグ1」優勝と「CL」ベスト4進出に大きく貢献し、経験値は十分。空中戦に強くスピードもあります。足元の技術も非凡なため、アーセナルとプレミアのリズムに慣れるのは比較的早いかと思います。彼への期待は大きいです。

 

そして、今後アーセナルがチェルシーとユナイテッドに対抗するためには、シャマフ以外にも更なる補強を必要とするわけですが、その前にまず片づけなければならないのがセスクの去就問題です。
まずはっきりしているのは、セスクはいずれ必ずバルサに帰るということです。
これは以前から周知の事実であり、本人も公言することを憚りませんが、それをメディアや代理人、そしてメディアコントロールを図る厄介なバルサ関係者(選手含む)が事を大きくしている、というのが現況です。
セスク本人は移籍について、
「It is up to Arsenal(アーセナル次第).」
と語っています。
要はアーセナルにクラブとして野心があるかどうかをセスクは見たいのです。

この一連の流れは、ヴィエラやアンリが退団した時の流れと非常に似ています。
ライバルチームの成功を目の当たりにしながら、大型補強をすることなく“若手の成長”を待つしかない現況を歯がゆく思って、将来のキャリアも考えながら、彼らは移籍を決断しました。
セスク自身は、そのアンリやヴィエラの頃には歯がゆく思われた“若手”の1人だったわけですが、今や彼が逆の立場にいます。

今回のセスクだけでなく、ここ数シーズンのアーセナルは、成長を見せた選手が去ってはチームを再構築という、大きな前進のないサイクルを繰り返しているため、ここでセスクを出したら、またしても同じ失敗を踏んでしまいます。

 

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Title for Ramsey

2010-03-22 | アーセナル

「 GET WELL SOON AARON 」
とは、アーセナルの選手達がホームのバーンリー戦で着ていたシャツに書かれていた文字です。
またまた更新間隔が開いてしまいましたので、この話題も少し過去のものとなってしまいましたが、アーセナルの選手達にとっては、それが思いとして常に心の中で生き続け、勝利へのモチベーションとなっていることが、最近の選手達の試合に臨む姿勢から読みとれます。


今回のラムジーの悲惨な大怪我で思い出さずにいられないのは、ちょうど2年前のアウェイのバーミンガム戦で負ったエドゥアルドの大怪我でしょう。
当時首位を走っていたアーセナルは、あそこでロスタイムに追いつかれて引き分けに終わったことで、またそこから選手達にフィジカルプレーへの恐れが生じてファイトができなくなったことで、結果が伴わずに優勝戦線から脱落していきました。
しかし、今回は逆に、ロスタイムでのゴールにより勝利。 また、その後もチームは一致団結し、精神的強さも増して連勝を重ねています。

チェルシー、ユナイテッドにホームで敗れた直後に更新した前回の記事で、
「本当のテストはリバプール戦。」
と書き、そのテストに合格したアーセナル。 もちろん、上位2強の躓きに助けられた面が大きいですが、タイトル争いに復帰するということには完全に成功しました。
今後の日程を考えれば、アーセナル優位であることはだれが見ても明らかです。
「ラムジーのためにタイトルを。」
上位2強の結果によるという“他力本願”の状況ではありますが、自分達を信じ続けて我慢ができるかという意味で、“自分達次第”であるとも言えます。


ストーク戦以降の試合を観ていると、キャンベルの復帰の大きさを強く感じます。
聞けば、彼はドレッシングルームでまとめ役のようですし、ストーク戦後にセスクと一緒に選手達を呼びかけて円陣を組む姿、ゴールした選手に最後方から猛ダッシュで抱きつく姿を見ていると、彼のセンターバックとして守備能力以上のものがチームにもたらされていると感じます。 彼が持つ“経験”と“高さ”は、ここ数年のアーセナルが足りないと言われ続けていたものです。


CL準々決勝の相手はバルセロナに決まりました。
4年前のCLファイナルのリベンジ、クラブレジェンドであるティエリ・アンリの凱旋の他、色々と思うことはありますが、前年覇者に対してアーセナルは明らかにアンダードッグであり、失うものはないぐらいの気持ちで臨むべきでしょう。
詳細はまた後日に。

 

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Real Test for Young Guns

2010-02-11 | アーセナル

お久しぶりです!!! またもや更新が遅くなってしまいました。。。
今現在思う我がチームの現況についてを少しだけ。


1月最終週から続く、アーセナルにとってタイトル争いする上で非常に重要な4連戦(アストンビラ、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、リバプール)を迎えましたが、それを完全な失敗で終えようとしています。
しかも、それは、マンチェスター・ユナイテッドとチェルシーには大きな実力差を見せ付けられる屈辱的な形で。 昨季のCL準決勝(マンチェスター・ユナイテッド)、FAカップ準決勝(チェルシー)から続くこの2チームとの戦い全てにおいて、完敗を喫しています。

それに、負け方はいつも同じで、カウンターとセットプレーからの失点です。
これにより、続くリバプールら他のライバルクラブに「アーセナル対策」の最高の教材を提供してしまったことは、相手選手達のコメントから読み取れます。

しかし、本当のテストはそのリバプール戦だと思っています。
マンチェスター・ユナイテッドとチェルシー相手には単純に実力差があったということ。
確かに、9ポイント差という厳しい状況に優勝争いを諦めるのは簡単ですが、もしここで本当に諦めるならそれだけチームということでしょう。
リーグ戦を優勝するチームというのは、“最も強いチーム”ではなく“最も安定した戦いをしたチーム”であり、格上・同等のチームとの対戦を終えたアーセナルは、今後の日程で非常に有利なため、格下相手に取りこぼしせずに上2つがポイントを落とすのをじっと我慢できるかが鍵となります。
つまり、精神力の問題も試されているのです。

何よりまずは、このリバプール戦。 ここで引き分け以下に終われば絶望的になりますし、連敗のショックから立ち直らなければならないという意味で、若く未熟なチームにとってはこの試合が本当のテストです。
現在のチーム状況を語るには、様々な分析・敗因が挙げられますが、それを深く考えるのも、このリバプール戦が終わってからにします。


 

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For Title or For 4th Spot

2010-01-07 | アーセナル

遅ればせながら、明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします!

昨年はあまり更新できませんでしたので、今年はもう少し高頻度に更新していきたいと思います!
それでは、直近のアーセナルの試合をさらっと振り返りましょう。


随分と前になりますが、前々回の記事で、「11月のサンダーランド戦とチェルシー戦の連戦が重要になる」と書きましたが、それには見事に失敗してしまいました。
しかしこれでタイトル争いから脱落したかと思われたものの、アンフィールドでのリバプール戦逆転勝利から持ち直し、また今季のプレミアシップが非常に混戦を極めていることで、再び首位チェルシーに近づくことができたアーセナル。
その中で迎えたホームのアストンビラ戦は、アーセナルの今季の戦いが、「タイトル争い」に加わるものなのか「CL争い」をすることになってしまうのかという意味で、結果に非常に重要な意味を持っていた一戦でしたし、そこで大活躍したセスク抜きでの戦いを強いられたポーツマス戦を大勝で勝利したことにも大きな意義がありました。

アストンビラ戦は、攻め手に欠きましたが、後半徐々に動きが良くなっていき、セスクが交代出場したことで試合が決まりました。
彼は本当に末恐ろしい選手です。 現地コメンタリーが“CHEMISTRY”と評していましたがまさにその通りで、セスクが入ったことで、チームに彼自身のキープ力、パスセンス、運動量が加わっただけでなく、そこから派生して生まれるアルシャヒンとのコンビネーション、ディアビーやナスリとのコンビネーションも生まれ、攻撃の選択肢(相手からすると“抑えどころ”)が一気に広がりました。 彼の能力そのものと、周囲の彼への信頼が生む“化学反応”なのです。


そして、次のポーツマス戦以降、セスクの代役を務めるラムジーが成長と活躍を見せています。 今やボールを持った時に自信が窺えますし、簡単にボールを獲られることも少なくなりました。 ディアビー、デニウソンも好調ですし、そこにラムジーが加われば、セスクが抜けた時のカバーが計算できます。


確かに、ファン・ペルシーの離脱は大きいです。
また、ベントナーも欠場し、エドゥアルド、ナスリ、ロシツキー、ウォルコットら誰もが“病み上がり”なだけに陣容は非常に厳しいため、ヴェンゲルがこの冬にどう動くかを見ていきたいと思います。 

それにしても、今季のプレミアシップは非常に混戦です。
チェルシーもユナイテッドも決して万全ではないですし、多くの勝ち点を落としています。
今後は、まずはアフリカ選手権で抜けるソングとエブーエの穴を埋め、その影響をどこまで受けずにいられるかということがポイントになってくるでしょう。
アーセナルが今季ここまで、中盤の補強が叫ばれないのも、ソングがいるからこそ。最終ラインの前でブロックを作り、攻撃にも絡めるソングは、現在のチームにとって欠かせない存在です。

それでは、今回はこの辺で。
ボルトン戦は降雪のため中止になりましたね。
岐阜県も今週雪が降りましたし、この時期世界のどこでも雪が多く振っているのでしょう。次回もなるべく早く更新します。

 

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Emirates Stadium in the snow

2009-12-25 | アーセナル

お久しぶりです!!!

またまた前回の更新から1ヵ月以上開いてしまいましたが(汗)、今でもアーセナルは毎日追いかけていますし、ブログも続けようと思っている次第であります(笑)

前回の更新から、アーセナルについては色々とありましたが、それについては次回詳しく。近々更新します。

とりあえず、今回は公式HPに掲載されていた、エミレーツの雪景色をご紹介。
http://www.arsenal.com/news/news-archive/emirates-in-the-snow

それでは、Merry Christmas♪♪♪

 

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North London Derby Perfect Result Imperfect Game

2009-11-04 | アーセナル

お久しぶりです!
またもや前回の更新から大きく間隔が開いてしまいましたが、最近のアーセナルの試合を直近の「ノースロンドン・ダービー」を中心に振り返ります。


今季好調の“仇敵”トッテナムとのノースロンドン・ダービーは予想外の完勝。
しかし、試合内容はタイトルが示す通りの、アーセナルが抱える弱点が改めて浮き彫りになった試合でした

ここ最近でアーセナルの目立つ課題は、
・ 守備(相手の高さへの対応)
・ メンタル面(リードしている時に見せる油断、軽いプレー)
・ 試合の終わらせ方(狡猾な試合運びができない)

という3点にまとめられると思います。
この試合も、クラウチの高さに結局最後まで対応できず、スパーズの全体的に低調な出来に助けられる形でした。 スパーズはクラウチが落とすセカンドボールを次のチャンスに繋げられる選手がいませんでした。

ブラックバーン戦のエンゾンジの先制点もロングボール1発でやられました。
バーミンガム戦のボウヤーのゴールも、マンノーネのハイボールのキャッチミス。
AZ戦のメンデスのゴールも、相手長身FWへの落としから一発で奪われました。
これらは全て高さの対応での失点であり、今ではもはやヨーロッパ中のチームがアーセナルのこの弱点を認識しており、ここを突いてきます。

また、ウェストハム戦のC・コールのゴールは、マンノーネのパンチングミスが原因。チームとしてこういったいわゆる“soft goal”を許していると、大事な試合で勝ち点を落とし、昨季の反省を生かせないことになります。

また、上記のバーミンガム戦とウェストハム戦とAZ戦の失点は、2つ目3つ目のメンタル面の弱さと試合運びの未熟さを露呈しています。
今季はエバートン戦(6-1)、ポーツマス戦(4-1)、セルティック戦(3-1)でも、内容的には完勝ながら集中力を欠いたところでの失点を許しました。この辺りの詰めの甘さは命取りです。

また、チーム全体が相手に気迫負けをする試合がよく見受けられます。
バーミンガム戦もウェストハム戦も、相手の気合とフィジカルな対応に選手達が委縮していたように感じました。
スパーズ戦のようなビッグマッチでは、どの選手がどんな気持ちで臨んでいるかというのがすぐにわかってしまいます。 この試合では、フェルマーレン、ギャラス、セスク、ファン・ペルシーらからは気合いを感じました。 昨年の同じカードで引き分けに持ち込まれた戦犯となったクリシーも、昨年の汚名返上をしようと気持ちが入っていました。
しかし、ディアビーとソングからはその気持ちが感じられませんでした。
美しいサッカースタイルとメンタルの強さは決して相容れないものではありません。

フルハム戦の大活躍以降、マンノーネの若さが徐々に見え始めてきたので、今回アルムニアにNo.1の座を変更したのは、ヴェンゲルの良い決断でした。
スパーズ戦の彼のパフォーマンスは完璧でした。 今季は開幕から病気や怪我もあって不調続きで、どことなく気の抜けたパフォーマンスを見せていましたが、復帰後もしばらくマンノーネにスタメンを奪われたことで、No.1の座が決して安泰ではないものへと認識が変わり、それが奮起の材料になったと思われます。

今後のリーグ戦は、ウルブス戦、サンダーランド戦と、アーセナルが苦手とするイングランド北部でのアウェイ戦が続き、11月最終週はホームで現在首位のチェルシーを迎える大一番です。

 

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Broken Heart Travel to Manchester

2009-09-27 | アーセナル

遅まきながら、ここ最近のアーセナルの試合を失意の「マンチェスター遠征」を中心に振りかえります。


ユナイテッドとシティとの「マンチェスター2連戦」でアーセナルが得た勝ち点は0。
率直に言って、どちらも勝つべき試合で、内容はホームの相手を上回っていました。
しかし、ここにアーセナルのチームとしての未熟さと限界が見えます。


まずはユナイテッド戦
ヴェンゲルの試合後のコメントが全てであり、一言に“不運”と言えます。
ルーニーのPKの判定はエドゥアルド同様にダイブと取れます。 接触は間違いなくあったものの、彼が“倒れる”タイミングは明らかに接触の前でした。
ディアビーのオウンゴールも、信じ難いミスであり、彼の今後の選手キャリアにおいても2度と起こることのない類のミスだと思います。
しかし、ここに現在のアーセナルの“勝負弱さ”や“勝負運の無さ”が見られます。
1失点目はアルムニアの判断ミスであり、あそこは飛び出す必要のないタイミングでした。
また、2失点目のディアビーのミスも、この大事な試合の重要な場面でああいった普段では考えられないミスを犯してしまうことが、経験不足を露呈しているのです。あの時間帯は、同点に追いつかれた直後で、チーム全体に冷静さが足りませんでした。
そして、後半開始早々にアルシャヒンの見事な突破によるクロスからファン・ペルシーがビッグチャンスをフォスターの脚に当ててしまったことも、ターニングポイントでした。 あそこで決めていれば、勝利をほぼ手中に収められていたことでしょうが、それができなかったところがまた、勝負弱いところです。

ユナイテッドの攻撃はそれほど脅威を感じるものではりませんでした。
しかしそれでも、PKとオウンゴールで勝利してしまうところが、さすがと言わざるを得ません。 やはり、彼らは“チャンピオン”です。

 

そして、シティ戦。
この試合も、ユナイテッド戦以上に内容で圧倒的に上回りながら、セットプレーで失点し、数あるチャンス決め切れず、相手のカウンターで守備バランスの悪さを突かれる、という典型的な“子どもの試合”をしてしまいました。
アデバイヨールの事件と併せて、チームの不甲斐無さに、久しぶりに大きな失望感と憤りを覚えた試合でした。


「CL」のスタンダール・リエージュ戦も、開始たった10分で2失点を喫するなど、守備陣の混乱が目立ちます。
これは一昨季、昨季からも言えることで、この失点の多さを改善できない限り、安定的なパフォーマンスが求められるリーグ戦、“アウェイゴール・ルール”により狡猾な戦い方が求められるCLを制することは不可能でしょう。

 

開幕のハル戦、ストーク戦と後半ロスタイムに決勝点を決めたチェルシーや、同じくシティ戦で後半ロスタイムに勝負を決めたユナイテッドを見ると、“勝ち慣れ”の差を感じます。
アーセナルは勝ち慣れていないため、最後のところで自分達に自信が持てないでいます。しかし、その自信を持つためには、勝ち続けてタイトルを取るしかありません。

優勝争いから脱落と決めつけるのはまだ時期が早過ぎますが、今季は、トッテナム、アストン・ビラ、マンチェスター・シティらの脅かす存在が今まで以上に強力であるため、自分達で問題を解決していかないと、“ビッグ4陥落”も起こり得ます。


「カーリング・カップ」では、アーセナルの育成システムの素晴らしさをまたしても世界に見せ付けました。
しかし、その才能ある若手が大いなる野望と希望を持って日々精進し続けるためにも、アーセナルはクラブとしてタイトルを獲りに行かなければなりません。
そのためには、まずは目の前に試合に勝つこと。今週末はフルハム戦です。

 

 

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CLグループリーグ組合せ決定 & Portsmouth戦 & Celtic戦

2009-08-30 | アーセナル

今週27日木曜日に2009/2010シーズン「CL」グループリーグの組合せ抽選会が行われ、結果は以下の通りに決まりました。

<グループH>
アーセナル(イングランド)
AZ(オランダ)
オリンピアコス(ギリシャ)
スタンダール・リエージュ(ベルギー)

かなり恵まれたと思います。
インテルやレアル・マドリードなどの強豪がポット2に入って激戦区に組み込まれることが予想されましたが、それは避けられました。

ポット2のチームとして入ってきたのはオランダのAZ。
熱狂的なファンを持つオリンピアコスも、ベルギー王者のスタンダール・リエージュも侮れませんが、今回の組合せで突破できなければ、何の言い訳もできませんね。


また、先週の「プレミアシップ」・ポーツマス戦、ミッドウィークの「CL予備予選プレーオフ2nd leg」のセルティック戦を簡単に振り返ると、どちらもホームで楽な展開の試合でした。
ポーツマス戦ではディアビーが開花。 相手のポーツマスがクラブの内部事情に問題を抱えていることが影響して迫力を欠いたこともありましたが、予想以上の完勝。
エドゥアルド、ラムジーら控え選手が良い活躍を見せたのも、選手層という意味でチームにとって朗報です。


セルティック戦は、相手と格の違いを見せ付けた内容での勝利でした。
セルティックは監督がトニー・モウブレイに代わって、繋ぐサッカーを志しているようで、アーセナルとしてはやりやすかったです。
ストラカン時代のように、ロングボールを多用されてのフィジカル勝負に持ち込まれた方が嫌でしたからね。
この試合ではエブーエが気合いの入った良いプレーを見せていました。
SBのファーストチョイスをサニャから奪うのはもう厳しいでしょうから、彼としては今回のウイングの位置で今後も安定したプレーが求められます。
しかし、試合の争点は何と言っても、エドゥアルドのダイブとその後の過熱した論争。
ヴェンゲルの“魔女狩り”との比喩は素直に頷けます。
確かにダイブは褒められたことではありませんが、なぜ彼だけ出場停止という話にまで及んでしまうのか。
これまで何度となくダイブをして恩恵を受けた選手は山ほどいますし、常習犯として有名な選手も出場停止の処分など下されてはいません。
これは明らかにUEFA会長の“見せしめ”であり、アーセナルへの嫌がらせでしょう。
もしも処罰が下されるのなら、今後全てのリーグ全ての試合でこの規定を明文化すべきです。


今日深夜にはユナイテッド戦を控えます。
セスクの負傷は痛いですが、なんとか引き分け以上の結果を残して欲しいです。
インターナショナル・ウィーク明けのシティー戦と併せて、この“マンチェスター遠征”を良い結果で乗り切れば、期待は更に高まることでしょう。

 

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Everton戦 Who writes off us ?

2009-08-21 | アーセナル

エバートン 1-6 アーセナル


得点)サハ / デニウソン、フェルマーレン、ギャラス、セスク2、エドゥアルド


HOME)エバートン

                    ジョー

                  フェライーニ
           ピーナール           オズマン

                ケイヒル
                      P・ネビル

        ベインズ                   ヒバート
                レスコット    ヨボ


                   ハワード


AWAY)アーセナル

                 ファン・ペルシー

         アルシャヒン             ベントナー

              デニウソン      セスク

                    ソング

       クリシー                      サニャ
              フェルマーレン  ギャラス


                  アルムニア


交代)  ベントナー → エブーエ
  ファン・ペルシー → エドゥアルド
        セスク → ラムジー


主審)マーク・ハルジー

 

「2009-2010シーズン」のプレミアシップ開幕戦。
アーセナルの相手は「CL出場権獲得争いのライバル」とされるエバートンでしたが、アウェイで6点の大勝。 誰もが予想しない結果となり、開幕前の低い前評判を覆す恰好となりました。


前半26分にデニウソンのゴールが決まるまでは、こういった結果になるとはとても思えない拮抗した展開でした。 形勢はむしろその逆で、少し前の時間帯にはエバートンが押し込んでいました。
セカンドトップの位置に入ったフェライーニが非常に厄介で、前線でポスト役になったり左右に開いたりとかき回されました。 そして、そこで空いたスペースをケイヒルに突かれるという最も警戒すべきシーンをも迎えました。

しかし、それもデニウソンの先制点により流れが変わりました。
この「4-3-3」システムは、デニウソンの持ち味が存分に発揮できるシステムであることがわかりました。
昨季のデニウソンは中盤の底でボールホルダーとなれずに、前任のフラミニとの比較に苦しみましたが、元々は守備よりもシンプルなパス捌きや2列目からの飛び出しを得意とする選手です。
「2センター」でセスクのカバー役に徹するよりも、「3センター」で守備の負担を軽くさせた方が彼は生きるようです。


この試合はいつもは“やられる方”であるセットプレーでも輝きを見せました。
フェルマーレンの2点目は非常に打点が高く美しいヘディングで、ギャラスの3点目は相手のマークを潜り抜けた彼らしいものでした。
そして、後半3分のカウンターで試合は決まりました。 起点となったアルシャヒンのデニウソンへのパス、アシストとなったファン・ペルシーのクロス、セスクのシュートは全て相手の股を抜いたものであり、個々の選手の技術力の高さが窺えました。


とにもかくにも、今回はほぼ文句なしの内容でした。
あとは、ロシツキー、ナスリ、ウォルコット、ディアビーらがフィットした時の中盤・前線の組み合わせがどうなるのかといったところでしょう。 また、ベントナーがサイドに位置することで、相手SBとの身長のミスマッチから、そこに目掛けてロングボールを入れればかなりの確率で勝てますが、逆にクロスの受け手が足りません。

 

ここ数シーズン毎年安定的に上位をキープしているエバートンですが、毎シーズン彼らはスロースターターです。 昨季も、ホームの開幕戦でデイビッド・ダンのスーパーゴールによりブラックバーンに敗れたのは記憶に新しいところ。 いずれ調子を取り戻すはずでしょう。

 

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プレシーズンマッチを終えて

2009-08-15 | アーセナル

最終戦バレンシア戦の敗戦を、監督ヴェンゲルはどう見て、どう感じたか。
今回のプレシーズンマッチ7試合で敗戦を喫したのはバレンシア戦だけでしたが、同等のステータスを持つクラブはこのバレンシアと、「エミレーツ・カップ」で対戦し辛勝したアトレチコ・マドリードだけでした。
またそのアトレチコ・マドリード戦でも、高いディフェンスラインの裏を再三突かれて崩される、目を覆いたくなるような守備を見せてしまいましたが。
バレンシア戦も含めて、アーセナルの特徴である高いディフェンスライン、オフサイドトラップが徒となって簡単にピンチを招くことが多く見られました。

また今回、ヴェンゲルが「4-3-3」のシステムにこだわり見せていることにも疑問が残ります。
高さとフィジカルには難のあるファン・ペルシーを中央で、ボールテクニックとパスセンスに難があり、決してスピードがあるわけではないベントナーをウイングで起用するシステムが機能していたとは思いません。

プレシーズンで得た収穫は、新戦力のフェルマーレンが常に次第点以上のパフォーマンスを見せていたことと、2シーズン目のアルシャヒンが開幕から爆発を予感させる活躍を見せていたこと、そしてウィルシャーの覚醒です。
特にウィルシャーの「エミレーツ・カップ」2試合での活躍は目覚ましいものがありました。まだ17歳ですが、視野が広く、ボールを持った時も冷静で、ゴールを目の前にしても慌てる様子が全くありません。

しかし、そのウィルシャーも、シーズンを通してとなれば、もちろん別です。
選手層の薄さについて聞かれたヴェンゲルは、
「ロシツキー、エドゥアルドはほとんど新戦力のようなものだから、決して薄くない。」
と語りましたが、怪我がちの2人、特に試合に出る度に必ず怪我を再発させるロシツキーを年間の戦力として期待はできません。

補強資金が足らないわけではないはずです。 少なくとも、アデバイヨールとトゥーレの売却資金4000万£はあるはず。 DFのトップリストであるフルハムのハンゲランの移籍金はトゥーレの移籍金でそのまま賄えます。


プレミアシップ開幕戦のエバートン戦を今日に控えます。
昨季5位のエバートンにもし敗れれば、メディアから“CL出場権獲得の危機”との批判が高まり、ミッドウィークの「CL予備予選プレーオフ」のセルティック戦にも影響が出るでしょう。
あと1人2人の新戦力の獲得を明言しているヴェンゲル。アーセナルには、高さのある屈強なCB、同じく守備的MF、アデバイヨールの穴埋めとなるFWのセンターライン3枚が足りません。


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