陸に上がったカッパの海無し県生活

潜りから漁師へ。身体を壊し船を下りた。
海の話、釣りの話。脳脊髄液減少症。

懲りずに

2008-04-18 16:30:33 | 渓流タモ
先日から製作途中の渓流タモですが、気の短さの為、接合しちゃいました。
一年も二年も乾燥を待つなんて、僕には無理です。
二ヶ月ほど乾燥させたので、今の段階では狂いは出ないでしょう。
ただ、乾燥が充分でない段階で漆をぬってしまうと、
やはりその水分で狂いが出てしまうようなので、此処から先は我慢します。
 
一番問題だった枠の接合は、非常に綺麗に仕上がったと思います。
接合部分は強度を重視して、6センチほどを削ぎ合せにして、
竹ひごを二箇所に差込み固定しました。
6センチという長さは、繫ぎ目を綺麗にするのが非常に難しかったです。
綺麗に仕上がったとは言え、そこは素人ですから、
あくまでも自己満足にしか過ぎません。
木目を生かした塗装で、その継ぎ目を全く分からなくするのはちょっと無理のようです。
上手い人ならば、研ぎ出し塗装などで綺麗に仕上げてしまうんでしょうね。
僕はこの部分には籐を巻くか、
透明の漆にちょっと黒を混ぜて(それで継ぎ目が分からなくなればいいですが)塗る予定です。

柄の石突部分は、ちょっといただけませんね
尻の部分はやはりもう少し削って、鹿角を付けます。
玉網に付ける鹿角には、古くから水難除けの意味もあるそうですので。
こちらはまた少しずつ、いじっていきましょう。

さて、また懲りずに新たな材料を見つけてしまいました
いい感じに蔓が巻きついていました。
これが、萱や樅のように枝が左右対称に出ている木なら、言う事はなかったのですが。
そんなわけで、枠になる部分は別に作って繋ぎ合わせます。
長さがあるので、もしかしたらこの木から二本の柄を作るかもしれません。
しかしこの木は、磨きが大変です。
特に蔓の巻いていた中の部分を、どうやって磨けばいいのか思案中です。
機械があれば簡単なのでしょうが、それまでは買おうとは思いませんし・・・。
写真の状態にするまでにも、すでに一日分を消化しています。
ちなみに、ビニールテープを切り口に巻いているのは、
乾燥時に起こるヒビ割れを防ぐ為で、切った面には木工用ボンドも塗っておきました。
それにしても、やはり体ですね。
同じ姿勢でコツコツと作業を進めるのは堪えます。
何でこんな事にも耐えられない体になってしまったのか、悔しくて仕方ありません。

まあその前に、なぜ渓流シーズン真っ盛りにこんなことやってるんでしょう。
釣りをする元気が無いから、これで気を紛らわしているんです。