陸に上がったカッパの海無し県生活

潜りから漁師へ。身体を壊し船を下りた。
海の話、釣りの話。脳脊髄液減少症。

無事退院

2007-10-20 23:46:54 | 白内障
予定どうり、一週間の入院で帰ってきました。
ご心配を頂いた方々、どうもありがとうございました。

さて、手術は順調に済み、経過も良好です。
左眼手術から5日経過、右眼手術から2日経過しました。
今、まるで別世界にいるかのような視界が戻ってきました。
 
手術は大体の予定どうり、2回ともおよそ30分ほどの時間で終わりました。
ただし、眼の手術というものは、気持ちのいいものではありません(当たり前ですが)
まず、局所麻酔はしていますが、多少の痛みを伴うこと。
そして、おぼろげながらも(目の前に灯りがあること、洗浄液や消毒液を流しながらの為)
手術の様子が目に入ること。
この2点が、緊張感を高めてくれました。
手術の姿勢は椅子に座り、後ろに倒した状態で行います。
歯医者や床屋などで、椅子を倒した状態を想像してもらえればいいでしょう。
実はこの姿勢、僕は大の苦手です。
首の痛み、背中(肩甲骨の周り)の痛みが酷くなるからです。
ですが、それが幸か不幸か、その痛みに気を引かれて、
多少なりとも手術の痛みから気を逸らせることができました。

ですが、他の手術などと違い、術前術後の制約が何もありません。
これは楽ですね。
術後一時間の安静を保つだけで、あとはフリーです(あくまでもトイレに行くくらいですが)

術後はガーゼを当てていますが、翌日の朝食後には外れます。
その瞬間、本当に新しい世界が開けました。
今までの景色は一体何だったのだろう?
最初に左眼の手術を終え、ガーゼが外れた時、
それまで自分の意識の中では何ともないと思っていた右眼でさえ、
ああこんなに酷い症状だったんだと気付かせてくれました。
そして両眼が開いた今、
空の蒼さを感じ、木々の緑を感じ、そして澄んだ空気などを、
鮮やかに感じとっています。
自分の肌の模様さえ、はっきりと見えます。
何よりも、全てが鮮明です。
色というものをこんなにはっきりと感じたのは、一体いつのことだったのだろう?
眼の不調を感じていた此処2~3年どころの話しではないですね。
おそらく自分では何も気付かないまま長い時間を過ごしていたのだと思います。
まあ、全てが今までに無茶をしてきた報いでしょう。
これからはもっと体調管理に気を付けていきたいと思います。
(そういいながらも、今の段階でパソコンに向かっていることは良くありませんね)

現段階での眼の状態ですが、眼の中の違和感(ゴロゴロ感、チクチク感)はあります。
これはやはり、眼の中に人工のレンズや、
縫う為の糸(抜糸はしません)が入っているからですね。
この感覚がなくなるまでに、大体3週間くらい掛かるそうです。
そして、左右共に斜め外側の下側に、やや視野が狭まった感があります。
これはまだ眼の充血が酷いことや、眼の周りに多少は腫れなどもあるのかもしれませんね。
ただ、やはりそうした変化を感じるのも、
若い人は敏感(人工物が入ったことに)だからだとのことです。
そして、やはり人工のレンズですので、
光の反射や、トンネルなどの出入りなど急激な調節などはどうしても無理があるそうです。
しかし今、蛍光灯などを見つめても、全く光の輪が拡がらなくなりました。
深い霧も、酷い黄砂も(のような状態)も、綺麗さっぱりとどこかへ消え去りました。
心配された遠近の調節も、困るものはありません。
手術翌日の視力検査で、左右共に裸眼で0.3まで見えました。
(術前、左眼などは矯正でも、検査表の0.1の文字が眼の直前でも見えませんでした)
今までの眼鏡では度が強過ぎて疲れてしまいます。
室内では眼鏡を使用しなくてもいいくらいです。
眼鏡のレンズを入れ替える時期ですが、
視力が落ち着くまでに大体1ヶ月半かかるそうですので、少し間を置いたほうがいいでしょう。

術後は、3種類の内服薬(食後3回)と4種類の目薬(一日4回。寝る前だけ一種類変わります)
で過ごします。
洗髪、洗顔は、あと1週間は我慢です(お陰で頭はボサボサ、顔の汚れも気になりますが)
次の診察は5日後です。
通院は暫く続くでしょう。
仕事は今月一杯は休みます。
退屈な日々をどうやって過ごしましょう?
幸い、有給休暇で賄えますので、天が与えてくれた休息だと思いましょう。
埃や汗などが関係ない職場でしたら、すぐにでも復帰できるのではないでしょうか。

僕は通算入院回数、13回を数えました(最長5ヶ月、最短3日)。
気が付いた時には、お金もスッカラカンになってしまいました。
(ストレスから、遊びに使うお金も極端に増えていったという理由もありますが)
住む所も仕事も、大きな変化を重ねています。
退院後、仕事が出来ない状態も結構に長いのですから、当然と言えば当然です。
その多くは、病気よりも怪我の類なんですが。
医者が入院しろと言ったのに、「絶対嫌だ」と言って帰ってきたことも数知れずです。

一番治って欲しいのはやはり、脳脊髄液減少症なんですが。
これはもう、治る見込みは無いのかなぁ・・・。
4年前、首の手術後(その半年後ブラッドパッチ)、病棟は5階でした。
入院している間、1階から5階まで、
術前も術後(二日目から)も毎日30回は階段を上り下りしていました。
そんな事は僕にとって何でもないことだったのです。
今回も病室は5階でした。
一回だけ、階段で上ってみましたが、2階で足が上がらなくなってギブアップしてしまいました。
体中の痛み、そして手足のそんな状態を真っ先に治したいのです。
今後も入院回数は増えていくのでしょうか?

長々と書いてしまいましたが、
今後暫くは白内障手術後の周期的な経過を、定期的に綴っていきたいと思います。