『 ヘボのアルバム 』

“ヘボ”ちゃんをこよなく愛する蜂狂さんとのコミュウニケーションの場です・・・

     『 極楽紋・・・ 』

2012-11-30 21:47:14 | Weblog
             


午前中に赤松の剪定を終えた!!!
振り返って見れば丁度1ヶ月近く剪定作業をした事になる。 11月、雨の日も2~3日あったが大方は作業が出来た。
何せ、刃物を使った刈り込みが効かないので、人海作戦もいい所殆ど指先だけで剪定とヒネ葉取りをする。 正直、腱鞘炎で親指の自由が効かない!!! 毎年、こんな作業をしているが、腱鞘炎以外は特別の病気も無く、手がゴツクなる!といった弊害も出ていない!
嬉しい限りである・・・
作業は大変だが、剪定作業とヒネ葉取りが済むと様相は一転し、見違えるような樹形を醸し出す!!! ここに喜びがある!

さてさて、明日からは、またまた、別の用事が待っている。
蘭鉢造りと「イワチドリ」の植え替え作業!!!
今年、最後の仕上げとなる月にしたい!

今日は、Top 画像に載せてある「軍」の雄蜂の「極楽紋?」について講釈を述べて見たい。
「軍」雄蜂の触覚については数日前かなり詳しい解説を加えたので、アウトラインは理解出来ていると思う! 極々常識的な内容だから・・・
この中で、触覚の第一関節を「柄節(がらせつ)」と呼ぶ事は、既に、説明した。
総ての昆虫の第一関節をこう呼ぶからこれは覚えられるだろう・・・

もう、大分、時間がたった!
7~8年も前の事だろうか? 「 shy・・・、the Vespula 」の資料集めの為「ヘボ」ちゃんの顕微鏡観察をしていた時のことだった。
あれだけの軆を漫然と見て来て何10年と過ぎた。が、顕微鏡で覗く事によって未だ見た事のない部位:体の部品に出会う事となる。 この日は、唯唯、青天の霹靂続きで、天井にも昇った気分だった。 数多くの新発見をした。
その中の一つに雄蜂の触覚があった。
女王蜂より細くて長い触角!、楩節が一つ多く11節もあった。 そして、触覚の第一関節:柄節が斑入りだった!!!  
斑入りと言えば、何となく植物を思い出してしまうが、当にその通り!!! バッチリとした細い白い筋目を!!!
こういう話は聞いた事も無かったので、小躍りして喜んだ! もしや第一発見者? そんな事はないだろう?
何れにしても事実を掴んだ事には間違いない!!!
此処にも並行して画像を載せておこう・・・
バッチリとした白い斑が、第一関節:柄節に入っている。 これが何を意味しているか?まだ、解明は進んでいないが、雄蜂にだけ入っている事を考えると、交尾をする為にだけ特化して生まれて来た雄蜂という事を考えると生殖活動に何か働きを持っているのでは?等と、ついつい、憶測してしまう! そして、楩節が1節多いのも生殖活動の為に作用しているのでは?と思いたくなる。 因みに、「昆虫学辞典」を紐解いて見ると、昆虫の雄の多くは、同様、13節あり、楩節が1節多い。と・・・
成程!!!セオリーに則っている! 

「ヘボ」ちゃんの観察については、正直、入れ込んできた・・・
この雄蜂の柄節の斑:白線を「極楽紋」と呼ぶ事にした!!! 
「軍」や「ピンコロ」の雄蜂は、皆、この「極楽紋」を有しているので、働き蜂や新女王蜂等より顔は白っぽく見える。 鼻紋が細い事もあるが、この「極楽紋」のお陰で顔全体が白ぽく見えるのである・・・
こうして、38㎜マクロレンズで雄蜂の顔を拡大して見ると一目瞭然だ!
 

新発見の序に、明日も隠れた秘密兵器を紹介したいと思っている!!! 
こういう蟲の部位:部品を覗き込むと、マイクロレンズ(20㎜、38㎜マクロレンズ)がどうしても欲しくなる・・・ まだまだ、使い切れていないが、冬の間にマスターしよう…

     『 フフ~~~ん! 』

2012-11-29 21:38:48 | Weblog
             


昨夜もかなり冷え込んだ!
11月も終わる!!! 当たり前と言えば当たり前、もう初冬の構えだ。

10時、サテアンに入る。 11月endとは言え、此処は別天地だった。
一昨日から戸を閉めて遣り、サテアン内は幾分保温状態が良くなっている所為か?天空では交尾カップルがここでも!あそこでも!あっちでも!ザッと見ただけで10番(つがい)程が目に入って来た!!! お盛んだなァ~~~ヘボちゃん!!!
交尾初期段階のカップルなので天井ガラス板にブラ下っているので非常によく判る・・・
何時もの事だが、9時半位から正午位までが交尾時間に適しているらしい!!! 
毎度の事だが、こんなの見ていると本当に春から飼育して来ていて良かった!と、ツイツイ嬉しくなる!!!  
根気も居る、時間も掛る、餌代も掛る、時々、誤刺傷ハプニングも起きる、が、コイツ等と庭先で付き合えるのが何より嬉しい!!! そして、老い耄れ爺が一番の狙いとしているコイツ等の生態写真が庭先に居て撮れる事が何と言っても最大の武器だろう!!!
別に蜂の子を食べたい訳でもないし、交尾女王蜂をフンダンに欲しい訳でもない!!! コイツ等が、直、隣に居る喜び、娑婆の蜂狂さえ怱々取れる筈も無い画像が偶然得られる喜び等が老い耄れ蜂狂を熱くさせる。。。
今日の天井交尾バタバタは当にこの瞬間だった。

思うに、今年の交尾時間帯はかなり遅れている。
例年だと、もう、終焉を迎える時期だが、今年は違う! まだまだ、お盛ん!!! 後2週間は続きそうな予感さえする。
依って、庭仕事が忙しいという事まあり、また、暖かい晩秋~初冬という事もあり、まだまだ、1匹も捕獲していない!!! 
勃々とは思うが、早朝温度が0℃を下回っていないと捕獲女王蜂にダメージを与えるので、これは禁じ手となる。 もう少し様子を見ようと思っている。
嬉しい事に、松の剪定作業が漸く終わり、時間的余裕が十二分に取れるので、落ち着いてジックリやればイイ。
12月、行けなかった陶芸教室にも!!!
1~2月は休館になるが、春先までに50個の自前「蘭鉢」を造ろうと思っている。
来春、どうなるか判らないが、新品種の数々が期待出来そうなので、 New蘭鉢の準備は欠かせない。 手持ちが50個ばかりあるとは言え、ある程度の予備は持たないと!!!
そして、来週から、勃々、植え替え作業に掛ろうとも思っている。 大物だけでも今年中に終わらせておくと寒中作業が減り楽だ!
あぁ~~~!、次から次へと野暮用が待っている・・・
毎年の事ながら忙しい歳の瀬だ!!!   

     『 子捨てについて考える! 』

2012-11-28 22:43:46 | Weblog
             


今朝の凍みはキツカッタ!!!   この平地でも-4.5℃まで下がった!!!
愈々冬将軍到来だ!
無理も無い、カレンダーを見れば、11月も終わり!!! 早いモノで師走を迎える。
そして、老い耄れとて、何となく忙しさを覚える!

10時サテアンに入ると、昨夜の寒さで天井に留まって居た蜂群が、ドッサリ地面に落ちていた。 急激な寒さに堪え切れなくなったのだ!!!
それでも天井では彼方此方で交尾風景が!!! 凄い生命力だ!!! 何とかして子孫を!!!という現れだろう・・・
こんな時期になっても働き蜂は、ポツポツと子捨て作業を続けている。 中々、理屈に適った現象だとツクヅク思う・・・

こんな光景を横目で見ながら庭の松の木に攀じ登る・・・ 後僅かになった剪定作業・・・
寒かったが厚着をし、鼻水を垂らしながらヒネ葉を捥ぎ取る。 時々、鋏を使うチョキチョキという心地イイ音が百舌鳥の叩き囀りとマッチして静まリ還った初冬の庭に響き渡る!!! 
実に長閑な初冬だ!
こんな作業を4時間した・・・
流石に4時を過ぎると冷え込んで来る・・・ 鼻水を啜り上げながらの奮闘!!!
4時半、切り上げる。
こんな調子なので、思いの外能率が捗らない!!!

今日は「スズメバチ」の子捨てについて講釈を述べて見た・・・

「子捨て」?、大方の御人は、何の事か判らないだろう?
簡単に言うと、自分達の子供:蜂児(幼虫)を捨て子するという事だ!!!
スズメバチ」の世界は、どんな種類であれ、“栄養交換”という一種独特の食事形態を採っている。
即ち、親、ある時期までの女王蜂や最盛期の働き蜂は、蜂児に肉食、炭水化物の餌を与えて子育てをする。が、親:成虫になると固形物の肉食系タンパク質は、食する事が出来ない。 胸部と腹部の繋ぎが極端に縊れている為固形物を食べる事は出来ない。が、甘露や砂糖水等の流動食は食する事が出来る。
しかし、一般的には、蜂児が吐き出す唾液を貰って餌としている!!!
当然の事ながら親である、働き蜂(ある時期までに女王蜂も)は、主として食物連鎖の下位にある昆虫や昆虫、大型動物の死肉を狩りし、これを子供である蜂児:幼虫に与えて育てる。 
これ、当然の摂理!!! 当たり前の話である。
しかし、「狩蜂」族は、此処で、実に、奇妙な Give and Take の関係で成り立っている。
親が子である蜂児を育てる事は当たり前な話だが、蜂児(幼虫)は、食した餌を消化し、栄養分の一部を唾液として吐き出しこれを親である女王蜂や働き蜂に与える。 当然、晩秋~初冬に掛けては雄蜂にも与える!!!
これを「栄養交換」といい、「スズメバチ」族独特の食生活が成り立っている。

こういう関係は、営巣初期から晩秋まで続き、繁殖期の餌が枯渇する頃まで続く・・・
いわゆる扶養家族が少なく働き蜂と蜂児のバランスが取れている間は問題なく続けられるのであるが、晩秋から初冬に掛け、コロニー最大の行事である交尾期を迎える頃になると、大食感である新女王蜂の誕生、そして、雄蜂が爆発的に増え出すと栄養交換の方程式が成り立たなくなる!!!
所謂、扶養家族になる働き蜂+新女王、雄蜂の数の方が多くなり、蜂児は唾液を与え切れなくなる。 それでも扶養家族になる親蜂共は、餌として唾液を求めて蜂児から唾液の唾の字まで吸い出す!!! 当然の事ながら、唾液や体液を吸い出された蜂児は、痩せ細り、やがては死んで行く!!!
終焉を迎えたコロニーは、段々にこのアンバランスが進行し、死したる蜂児が育房に現れ出す。
死んだ蜂児は、腐り易く、悪臭を放つ!!!
綺麗好きの働息蜂は、どんな種類であれ、この死体を外に運び出す・・・ 
これが「子捨て」という現象である!!!
一見、モゴイ親の仕打ちのように感ぜられるが、これは、子孫繁栄の為には欠かせられない流れで、「スズメバチ」族なら何れもこのシステムを採っている!!!
「システム」と書いたが、言うなれば、蜂児は非常食の一つと考えるべきかも知れない?

晩秋、雨が降り続き、餌取りが儘ならなくなると、痩せ細った蜂児が多く、巣盤が軽くなる事があるが、この時もアンバランスが生じているのだろう・・・ しかし、まだ、新女王蜂や雄蜂が爆発的に生まれていないので子捨てまでは行かないが、これに近い状況下にある事は疑いない!!!

「スズメバチ」族の知恵の塊みたいな珍奇な食生活!!! 「子捨て」は、この一連の流れの中で発生している現象である!!!
   

     『 寒ブイ一日!!! 』

2012-11-27 22:01:17 | Weblog
             


昨日からの冷たい雨は去ったが寒ぶい1日だった! 
曇ったり晴れたりハッキリしない日だったが、気温は上がらず、凍えるような日だった。 同じ信州でも北信は、終日雪降りで、新潟との県境は、20~30㎝もの積雪があったと報じられている・・・ そして、北海道では、大吹雪とか!!! 
こういう寒波が日本列島を襲っている。

こんな寒ブイ日だったが、サテアンでは、陽が出るとよくしたもので交尾が見られた!!! 残党群が、まだまだ、最後のお勤めを振り絞っている。
流石に砂糖水の消費量は、ガタ落ちに!!! 
子捨ての働き蜂も少なくなった!
勃々、終焉間近?を感じさせた。
今夜は、-4~-5℃まで下がるという・・・ 愈々、冬将軍到来だ!!! 
僅かに換気の為開けて置いた戸を閉めた。 これで気温の低下はかなり食い止められるだろう・・・
後2日で、松の手入れも終わる・・・
そして、巧い具合に気温も例年のように下がり出したので、遅くなったが、交尾蜂の捕獲回収を開始しようと思っている。 今週末という所か?
陽が昇るまでの数時間、クイックの作業が望まれる!!!

爺の1年の成果が試される!!! 

夕方、死に果てた働き蜂の掃除をした。 中には、ヨチヨチ歩きの働き蜂も居たが、巣に帰れない働き蜂は、寿命と判断せざるを得ない。
なんだか我が子を葬るようで泣けて来たが、これも運命!!! 致し方ない!!!
通路が大分綺麗になったので、歩き易い!!!
捨て子の落下死体も目立つが、これは女王蜂捕獲後履き集める等して、引き戸にはシャワーを掛け汚れを落とさねば… 年末に掛けての作業となる。
今年の女王蜂は大きかったので、これからの回収が楽しみだ!

終焉を迎えるにあたって、明日、「捨て子」と「栄養交換」の相関について考察して見たい! 

     『 晩生のメリット? 』

2012-11-26 23:55:35 | Weblog
             


11月も下旬ともなると、外を歩いていても蟲:昆虫等に出会う事は、先ず、ない!!!
静に休眠態勢に入ろうとしているか、もうコックリコックリ寝込んでいる御仁が多いからだ!!!
「スズメバチ」類はというと、最も早生の「アシナガバチ」は、一番の生産活動である交尾期を終え休眠状態に入っている。 そして、やや遅い大型「スズメバチ」類も同様女王蜂という形で置換し休眠状態にある。
家の周りでは、薪や藁等休眠に適した隠れ家を暴くと、時々、眠り扱けっている女王蜂が出て来る・・・
老い耄れ爺が重点的に観察している「ヘボ」ちゃんに限って言うと、「ピン(クロスズメバチ)」、「キイジス(キオビクロスズメバチ)」は、大間か10月に交尾期を終え、働き蜂や雄蜂は、既に死に果て、交尾した女王蜂の形で休眠状態に入り長い冬を越す。
そして、一番蜂狂が好む「軍(シダクロスズメバチ)」は、面白い事に約1か月遅れで交尾期に入り、11~12/初に掛けて最大交尾ビックショーを展開し、大部分の「スズメバチ」同様新女王蜂に置換し1年間の活動を終える。。。

此処で、賢明なる蜂狂御仁は疑問を持っておられる事と思うが、「軍」は、何故?餌の無くなる晩秋~初冬に最大ビックショウである交尾期を選んでいるのか?
哺乳類であれ、鳥類であれ、また蟲:昆虫でもその多くは、餌がフンダンに獲れる、食べられる時期に交尾期や子育ての時期を選んで来た。子孫繁栄の原則からすれば、極々、当たり前の事である!!!
しかし、「軍」に限ってその行動を備に観察すると、交尾期を厳しい時期にしてきた・・・  
何故か????

老い耄れ爺が住む信州は11月ともなると霜が降り出し、野外の花は悉く無くなり、蟲等の鳴き声も聴く事が出来なくなる!!!
「軍蜂(ヘボ)」ちゃんはというと、この時期になるとヤオラ雄蜂が外出し出し、1週間遅れで新女王蜂が巣門から出て来る・・・ そして、巣内には、まだまだ、妹や弟達がドンドンと生産されつつある!!! 言うなれば、最もコロニーが栄えている時期である。
当然の事ながらコロニー内には、餓えに餓えている蜂児達がガリガリと育房を齧り餌のお強請りをしている!!!
コリニーの発展振りを観察してきた老い耄れ爺、このアンバランスにどうしても納得がいかなかった。
家の周りで飼育しているコロニーならいざ知らず、山奥のコロニーでもこういう状態が存在している。
このアンバランスを解明しなくては!!!と、一頃、ムキになって山の飼育蜂の巣の前に座って観察した事があった・・・
そして、そこで見たモノは、想像を絶する餌の運び込みだった。 それは、青虫だったり、羽根の生えている昆虫類:おそらく蠅や虻の類だろう?、何か光るもの?等々、帰還蜂の悉くが大きな餌を咥えていた!!!
晩秋の働き蜂は栄養状態がいい時に育っているので、型がデカイ! そして飛翔力がある!!!
だから長距離飛行は苦にしない!!!
広い範囲からこういった昆虫食を集めて来ている事を突き止めた。
そこで推測したのは、活動を止めた多くの捕食者に代わって「軍」が独り占めの狩りを企てているのでは?と・・・想像以上の昆虫食が運び込まれていた。
一方、この時期になると、赤松からは甘い脂蜜が出る。 この発散は想像を絶する。 北信に出向いた時の事である。 小さな小松に脂蜜が出ると見え、ヘボちゃんがワンサカ来ていたのを観察した。 また、この時期、丸々と太ったアブラムシが栗の木や松、多くの雑木類に群れをなし樹液を吸っている。 コイツ等が出すウンチ?:甘露は絶品だ!!! これに群がるヘボちゃんは、実に、多い!
海魚(イカやエビ、マグロ)、川魚(ウグイ、河鹿)、昆虫食(蝉や飛蝗、コウロギ)、鶏肝、砂糖水等々比較給餌して見たが、自然食に優る食事は無かった。 鶏肝や烏賊、砂糖水は、初戦代替食品だ!!!
これ等を好む他の蟲達は、活動期を止めている・・・ 言うなれば独り占めが出来ている!!!
思うに、長い年月を掛け、こういう知恵を積み重ね晩生狩蜂として進化してきたのだろう・・・
当然の事ながら、晩秋の働き蜂は、寒さに強い!!! これも生活の知恵で、餌を独り占め出来るように軆を進化させてきたものと思われる。 そして、飛翔力が強いので遠距離飛行は苦にならない! 遠出餌取りもヘッチャラ!!! 

晩秋~初冬、山の飼育箱の前に座って観察を続けていると色々な事が見えてくる・・・
身体こそ小さいが、「軍」は、狩蜂の中の狩蜂!王者だと思っている。。。 「仮面ライダー(オオスズメバチ)」も賢いが、「ヘボ」ちゃんには更なる知恵が授かっていると考えている・・・   
「軍」ヘボちゃんは、何とまァ~賢く進化してきたではないか!!!
 

今日は、一日中、寒く、冷たい雨が降ってたので、サテアンはシ~~~ン!!!
残党働き蜂が砂糖水を運んでいたが、明日は、またまた、小春日和になるだろう・・・ そして、挽回するかのように、今日の遅れ交尾を取り戻すべく交尾活動が展開される筈だ!
自然界は、実に、よく出来ている。。。

     『 小春日和・・・ 』

2012-11-26 00:00:52 | Weblog
             


朝から最高の小春日和になった!!! 
昨夜は最高に冷え込んだ! こういう晩の翌日は得てして最高の小春日和になる事が多い!!! 当に、絵にかいたような小春日和だった。

遅かったが、暖かめの砂糖水を給餌する。
最近では専ら砂糖水だけとなった。 しかし、飲みっぷりは一頃よりダウンしこちらとしては張り合いが悪い!!! 終焉に近い証だ!!!
10時半だというのに天井を見るとおツルミさんの花盛り!!! 暖かな小春日和故、こういう現象になる!!!
正直、蜂狂冥利に大満足!!! 1年間の苦労が結果となって現わされる・・・
この分だと交尾期間はまだまだ続きそう! 早く松を終わらせ、どっぷりサテアンに入り込み、交尾風景を今迄にない構図で画像にして見たい所だ。
それにしてもお見事な交尾風景だった。   

押し並べて、今年の交尾期間はやや遅れ気味で、12月になってもまだまだ続くだろう・・・
秋の訪れが遅かったのが起因している・・・
此処で、「軍(シダクロスズメバチ)」は、何故こうも晩生(おくて)なのだろう? 前々から「軍」に関し、七不思議の一つに挙げて来た!
明日、この推測を書いて見たい・・・ そこには、遠大なメリットが隠されている・・・ 
   

     『 愈々・・・ 』

2012-11-24 23:29:09 | Weblog
             


11月も下旬を迎え、1年の締め括りをする時期となった。
老い耄れ爺の締め括りは、庭仕事交尾蜂捕獲が待っている。
庭仕事は、漸く終盤を迎え、2~3日で終わる目処が付いた。 
 ホッとする!!!  これで正月を迎えられるかと思うと1年の納め時が来たんだ!と・・・ これは毎年の仕事納めとしていた・・・

さて、JリーグもJ-2 は、昇格チームも決まり、幕が閉じた。 J-1 は、ご存知のように熾烈な生き残り合戦が展開されている・・・ 先週、そして、今日と一部ではあるが TV 観戦した。 
札幌は、早々降格を決め込んでしまったが、来週残り2チームが決まる。 
強豪ガンバ大阪が瀬戸際の生き残りに瀕している。 あんな名門がどうしてなんだろう? どこかに隙があったのかも知れない?
新潟と並んで危険地帯を徘徊している。

さて、2~3日前、イギリスより珍客: 「Olympus 20mm macro rens」 が送られてきた。
それはそれはチンマイ rens で、現物を見たらこんなモノか!!!と、驚かされた。 もう、彼是、40~50年も前の Olympus のOM Rens で 今では完全に物故レンズになってしまった。
或る時、このレンズを知り、手に入らぬものか?と、半年以上模索してきた。
面白い事に海外ではこれが、時々、流通している・・・ eBay のオークションに載る事があった・・・
狙っている消費者が多いと見え、競り落とすのに困難を極めた。
幸い、国内品だったが、2ヶ月程前、この姉妹機種:「Olympus 38mm macro rens 」が入手出来ていたので、それ程焦らなかったが、それでも倍率が上げられる20mmが欲しかった。
老い耄れ爺の情報知識では長い間知らずに居た珍品、この素質を見た途端惚れ込んだ!!! 
蟲屋さんにはどうしても揃えたい欲しい逸品!
ネット情報の発達のお陰で手に入った!!!
これで、今年の冬は、ヘボちゃんの様態撮影の事欠かない!!!  
一昨日、手持ちだったが試し撮りを試みた。
撮影には困難を極めるが、コツを掴めば想定外の威力を発揮しそうな事が判った!!! ちびレンズにしては予想外の解像度を持っていて、巧くストロボ等使いこなせば相当の撮影が出来そうな事が判った。 流石、Olympus だ!!!と、思った
Top 画像に働き蜂の複眼を撮って載せて置いたので、参考にして頂ければ・・・
此処で断っておくが、昨今出回っている馬鹿ちょんカメラで撮影するような訳には行かない・・・ 

年末ともなると夫々が、収まる所へ収まって行くから不思議なものだ・・・    
それにしても政治の世界は大先生方のイガミ遭い!!! 困ったもんだ!!! いい薬はないだろうか? 

     『 凄げ~~~ヤツが、遣って来た! 』

2012-11-23 11:35:34 | Weblog
             


朝から雨が降り続いている・・・
今日は、J-2 のJ-1 昇格プレーオフ決勝戦がある日だ! 雨降りで、丁度、良かった。 落ち着いてTV観戦が出来る。
倅に誘われて国立競技場へとも考えたが、TVに切り替えた。

昨日、イギリスから凄いヤツがやって来た!!!
Olympusの物故レンズ20㎜マクロレンズだ!!!
  
このレンズの凄さは前々からインターネットで見聞きしていた。 Ebey のオークションに何回も挑戦して来たが落とせる所までは行かなかった。 セリで落とすには、かなりのコツというかノウハウが必要で、老い耄れ爺のような年寄りには不向き!どうしても先を越され、不戦敗の連続が続いた・・・

所が、先日、一発勝負の商品が出ていた。
これを狙え!!!と、ばかりい勝負に出たら何と!ナント!!!
引っ掛かるではないか!!!   

シメ!しめ!!!  
小躍りして喜んだ。
約1ヶ月ほど前、Yahoo 38㎜マクロを買う事が出来ていたのでこれで姉妹レンズが揃いマイクロ撮影にはことカカナカクなった。 Canon の MP-E65 と3点セットで狙いのマイクロ撮影が可能となった。
MP-E65 はそのまま今流のボディーに付け撮影可能だが、Olympus の20㎜、38㎜マクロは、少々、特殊でベローズを付けなければ拡大撮影機能を果たす事は出来ない。そして、厄介な事に、手持ちのCanan や Pentax マウントには即使えないのでアダプターを介さなくてはならない!!!
夏場、この製作に翻弄した。
結構厄介な作業だった!!! 老い耄れには手厳しい頭脳作業だった。

昨日、早速、手持ちだったが初トライして見た。
20㎜マクロレンズともなると、焦点距離が超浅いので、中々難物だ!!!
正直、Canon の MP-E65 より遥かに難しい!!! おまけにレンズが暗いので開放位でないと被写体を捉える事が難しい・・・
が、しかし、ジャスピンに嵌った時は桁外れの分解能を持っている!!!
これから数日間、Top 画像でその証を載せて見たい・・・
昨日は、ヘボちゃんに登場願った。
まだまだ、練習不足と、手持ちという事もあり十分には使いコナセテいないが、その実力の片鱗が垣間見れた。
スゲ~~~奴だ!!!
昨日は、Canon のボディーでトライしたが、解像度の更に高い Pentax でもスタンドバイ出来ているので夢は膨らむ!!!
今年の冬は、
これ等でヘボちゃんの軆の部位(部品)を暴きだそうと思っている・・・
  

     『 スズメバチの記憶思考回路について考える・・・⑩ 』

2012-11-22 22:28:00 | Weblog
             


あの駄々広い大自然の中、ポツンと吊るした「ウグイ」の切れ端! どう嗅ぎ分けるのか不思議でならないが、モノの10分と経たない内に見付け、餌として認知!!!齧り出し巣に運び出すから恐れ入る!!!  
自然界には餌として存在しない魚、これを嗅ぎ分け餌として認知するのだから凄い!!!
嗅ぎ分けるのは専ら、今、話題にしている「触覚」が機能している。 この感度は、人間の鼻の数百倍~数千倍の感度だそうな!
「ウグイ」から匂いの分子が発散されている。 この匂いの分子は、丁度、線香の煙にように空気の気流や風に流されユラユラと空間を漂う・・・。 そして、徐々に薄められ空中に拡散して行く。 餌を求めて徘徊しているヘボちゃんは、この匂い徘徊分子をキャッチするとハイセンサーである触覚を頻繁に動かしながらその濃淡をキャッチ、より濃度の高い方向へと飛行を続け、餌の在り処を突きとめる。
大体こんなシナリオで餌を探し求めている。

昨日も書いたように、大方の昆虫の触角は、言うなれば万能センサーで、温度湿度匂い、或る種はまで、勿論、触診は、大得意だ!
そして、昆虫の柄節の根っ子には、ジョンストン管という感覚器官があり、これは、感覚細胞の集まり見たいな器官で空気の振動を感じたり、飛行中、速度計としての働きをしている。 取り分け有名なジョンストン管は、ユスリカクロアリの雄のモノが有名だ。 先にも書いたように単眼の役割も相乗して高速飛行に貢献しているのは間違いない・・・

極々一般的なカメラや顕微鏡では、触覚の表面構造を見る事は出来ないが、倍率の高い、例えば電子顕微鏡等使うとノンベンダラリンとしている楩節の表面は、穴凹だらけの盤上感覚子やニョキット出た棒状感覚子が密生していて、匂い分子はこれらの感覚子の超微細な穴から入り込み、嗅細胞に入れ込む。 そして、此処で匂いの種を嗅ぎ分け直結している脳であるキノコ体に匂い情報として送られる。
この仕組みは、我々人間族や哺乳類の鼻の嗅覚~脳への匂い感知システムと何ら変わらない!!! 寧ろ、体が小さく他の動物達より食物連鎖の下位にあるが故に身の安全を防ぐべく極度に発達させた嗅覚系を形成している。。。
何時も何時も思うのだが、蟲の中には寄生昆虫が思いの外多く、コイツ等の嗅覚や餌感知センサーは、極度に発達していて、ヌカリなく奇主に貪り付く!!! 等を思い浮かべれば理解し易いだろう・・・
嗅覚系の仕組みは視覚系の仕組みとよく似ていてニューロンの伝達系を勉強する上で興味深い!!!

以上、「記憶思考回路系」をこう見て来ると、「ヘボ」ちゃんの記憶思考回路は、実に、巧妙に、高精密に出来ていて程々感心する。 前にも書いたように、「蟲」なんて呼び馬鹿にしたもんじゃァ~ナイ! 道具こそ使えないが、お猿さんにも負けない記憶、学習知能指数を持っている!!!
老い耄れ爺は、時間の許す限り、コイツ等と遊んでいるが、餌取りに来たヘボちゃんが、老い耄れの手からでないと餌を運ばない事実に直面して何と言う知恵者(蟲)だろう!と、吃驚仰天した!!! コイツ等、かなりの知能指数を持っているなァ~~~!!!と・・・
あの複雑怪奇な巣造り:「吊り手」と「マラルディーの法則」に乗っ取った巣造りを見てもお解り頂けると思う。。。 
 

ここに、美濃屋さんが初期巣を採掘した際得る事が出来た貴重な絶品を掲げて置きたい。 2度とお目に掛る事は出来ない!!!
「吊り手」と「マラルディーの法則」が凝縮されている逸品である。 yの「蟲の眼レンズ」で撮影させて貰った・・・