三寒四温！ 幾らか暖かくなったかと思ったが、またまた、逆戻り！
「寒」の方に向かいつつあるが、彼岸も過ぎて居るので、そう大した事はないだろう！
“ヘボ”ちゃんの管理箱の内検をした。
一昨日取り替えたカンカン氷も半分以上溶けていた。 寒いと言っても真冬のような事はない。 2日で氷がこんなに溶けてしまうのだから！
グリーン・ボックスが6個ある。 サンプリングで各箱から1～2個抜き取りそ～ッと開けて見る。 竹籠の天井蓋にシッカリ齧り付いている！！！
上々の出来だ！！！
今迄で最高の出来だ！ カレンダーを見ればお彼岸も過ぎている。 まだまだ、寒い日が続きそうだが、上々の冬越しをしている。
“ヘボ”ちゃん達は、大災害があった事も知らずに昏々と眠っている。 矢張り、人間等よりは強い動物と言えなくもない？
ｙのお郷は寒村だった。
幼い頃より厳格な両親に育てられた。 親父は道を外れた事に関しては厳然と叱った。 お袋は、義理に厚い人で、恩を殊の外重んじた。
田舎故に近所付き合いは極めて厚く、丸で家族同然！！！ 餅を突いたと言っては分け前を！ 蕨（わらび）を取ったからと言い、分け前を、餓鬼共は何時も隣近所に上がり込み御飯やオヤツを貰っていた・・・ 田舎の情の厚い所であった。
親父さんは、終戦直後、親から貰った僅かな田圃を耕すようになる・・・ 田舎でも食に困っていたからである。 百姓でもご飯が食べられなかった。だから勢いジャガイモやサツマイモ、それに麦で生きてきた。 百姓がコメを収穫しても大半は供出で巻き上げられ、米櫃（こめびつ）にはスズメの涙ほどしか残らない！
でも、百姓達は、三反百姓に専念した。
田起こしは、マンノン鍬で手起こし！！！ 牛馬が居ない我家では、餓鬼共の仕事だった。
お田植えの時期になると「結（ゆい）」と言い、親しい百姓共がお互い助け合い、集中的に田植えや稲刈り、脱穀を交互に手伝う習慣があった。 助けて貰うと、翌日は、その家へ… と、次から次へ順の周り手伝いゴッコをした。 互助会みたいなものである。
今日では、トラクター等が発達して居るので昔程強くはないだろうが？ でも、昨年、田植えを「結」風にしている家族を見た！！！ 今でもこの制度は残っているのだろうか？
ｙは田舎っぺ育ち、この「結」が懐かしくて仕方ない！ 言うなれば情報交換の場でもあった。 そして、御馳走をシコタマ造り振る舞う習慣があった。 言うなれば、親しい仲間同士の慰労会の場みたいなものだった。
お袋は、義理難い人で、この「結」や近所からの振舞い負担の負い目を酷く嫌い、必ず、プラスのお返しをしていた。 これがお袋から教わった家訓である！！！
言うなれば、ｙも「結」の遺伝子で育てられた。
待てよ？ 我家では「結」は、特別、強かったが、よくよく考えて見れば「結」は、日本の DNA と言ってもいいだろう！ 諏訪の御柱も「結」の塊（かたまり）みたいな所がある！
そして、今回の大震災でｙは日本の美を再発見した！ 矢張り「結」だった。
それは、東北、陸奥（みちのく）の被災者達のマナーの良さに驚かされた。 チリ地震、インドネシア地震、そしてハイチ地震でのあの見苦しい強奪や食糧衣料品の奪い合い、略奪は、微塵もない！！！ 被災者同士でお互い助け合っている姿！ 中・高校生が被災しているのも関わらずボランティアーに携わり、炊き出しや給餌をしている姿を見て泣けてきた！！！
飯田市が100人規模で被災者を受け入れた・・・報道を聞いた。 そして、今日、長野県が、13000人の被災者受け入れを決めた。
ここには地域ぐるみで一時避難して来ると言う・・・ ハッと思った。
陸奥の人達は、口数も少なく、我慢強い！ そして、団結心が強い！ ｙは、陸奥の人間性が大好きだ。 現役の頃からこうした取引先の人達を多く見て来た。
ここには近所付き合い、地域ぐるみの団結があり、これが非常に強固だ！と、言う・・・ 日頃から助け合いの精神が確立しているのだろう。
或る町長が言っていた。 壊滅的な被害を受けた町は、「地域ぐるみで行動する！」と・・・ 日頃からそういう生活をしているのだろう・・・ 我町も見ならなくちゃァ～。「結」のスピリットで根強く結びついているのだ！！！ 陸奥の人達は、「結」の DNA が、太古の昔から強く引き継がれているのだろう！ 「結」の世界は美しい！ これが日本の強みでもある。
困った時の「結」スピリットは、非常に大きな力を発揮する！！！ 復興は大変だが、この「結」スピリットが存在する限り、必ずや再建する。 皆で応援しよう！！！
それには義捐金がイイだろう。。。
悪餓鬼の頃受け継いだ「結」のスピリットを思い出した。
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