鋭敏な微小脳!、ヘボちゃんの超能力を持った微小脳には、唯唯、驚くばかり!!!
微小脳が優れているのは言うまでも無いが、この優れた微小脳を十二分に働かせているのは何と言っても「触覚」を忘れる訳には行かない!!! 言うなれば、昆虫類は、触覚と複眼の蟲と言ってもイイだろう・・・
「触覚」の働きは、実の多彩で、匂いを嗅ぎ分ける、音や温度、触:触れ感覚、方向感覚等々を感知する万能感覚器官で昨今騒がれ出した万能細胞的働きを持っている・・・
それ程昆虫:ヘボちゃんの触覚は群を抜いていている優れモノ感覚器官なのである。。
蟲の「触覚」をボンヤリ見ていると唯の棒切れみたいにしか見えないが、そんな単純な部品ではない!
どんな蟲の「触覚」でも事細かく顕微鏡的に覗きこんで見ればその構造たるや実によく出来ている。
一頃、倍率の低い顕微鏡で備に覗き込んだ事があった。
其処から見えて来たモノは、度肝を抜くような神秘の世界だった。
老い耄れ爺は、昆虫でも「スズメバチ」に特化して調査観察を進めているが、実に、興味深い。
昆虫の「触覚」は、雄と雌で異なっている事は御存知だろうか?
昆虫の中でも蛾や甲虫の仲間は、取り分け構造を異にしている!!!
「ヘボ」ちゃんの雄、雌の触覚の違いを挙げて見たい・・・
雌・働き蜂 雄
触覚の形 各節は太くて短い 大きい上に細くて長い
触覚の節数 12節 13節
柄節の紋 ない 白い紋がある
どんな昆虫でも「触覚」を有しているが、種類によってその形状は異なる。 が、詳細に見ると「触覚」には、「節」があり、夫々名前が付けられて居る・・・
頭部から出ている基部を「柄節(がらせつ)(1)」といい、次の節を「梗節(こうせつ)(2)」、これ以降の節群を「楩節(べんせつ)(3)」という・・・
夫々役割を持っていて、成程!!!と頷ける。 が、雄、雌(含む、働き蜂)の節が異なるのは興味深い!!! これは、形状も含め雌を探し求める為の働き:器官を有しているからだろう・・・ 老い耄れ爺は、或る時、顕微鏡を覗いていて、雄の「柄節」に細長い白い紋様がある事を発見した。 これを唱えている蜂狂は、未だ、居ないので、老い耄れ爺の発見と言えるかも知れない? この文様を「極楽紋」と名付ける事にした。
「ヘボ」ちゃんの触覚の外観的特徴は大体こんなモノであるが、これ等は、頭部に位置していて、触覚葉を通して脳:キノコ体に直結している。
外目から見た概要は大体こんなものだが、「触覚」のハイ・センサビリティーについては、明日、また、触れる事にしよう… 其処からは計り知れない青天の霹靂な働きが見えて来る・・・