『 ヘボのアルバム 』

“ヘボ”ちゃんをこよなく愛する蜂狂さんとのコミュウニケーションの場です・・・

     『 偉業を成し遂げた偉人達・・・、その3. 故西尾先生 』

2009-01-30 10:04:05 | Weblog
              


この年はどういう訳か?蜂狂大先生の訃報が相次いで飛び込んで来た。 あの豪快なガッチリした体をした西尾先生が倒れたというのだ。   
正直、我を疑った。

西尾先生と言えば東濃各地の串原や東白川のヘボ・コンテストに出掛ければ必ず計量検査をしている有名人だった。付知や石野でもお行き会いした事がある・・・ヘボ・コンテストやヘボ・サミットの後の懇親会ではどういう訳か?何時も、テーブルが一緒だった。 寡黙な方で、自分から押しのけて話をするタイプではなかったが、話の節節にはグッと来るものがあった。
こんな事が縁で、yの家にも3~4回ヘボ談義に来て下さった。或る時は、坂下のKamataさんとお出でになり、小林靖彦会長と一日中ヘボ談義をして帰られた。
この時は、お互い自称“ヘボ”通だったので、“ヘボ”談義の内容も非常に濃く、大満足の談義だった。
先生は、「今度は、三宅名人、今井会長と、近々、押し掛けて来るから宜しく頼む!!!」と、言っておられた。
蜂シーズンに入り?、また、お互いの時間が都合付かないないのか?名人方との“ヘボ談義”は実現出来なく残念だったが、面白い企画を提案してくれた。
今、思い起こすと残念な企画だったが・・・、と思っている。
この時の手紙が出て来た・・・
内容も然る事ながら、先生のあの力強い独特な字体!!! 教え子の代表格:連合会長の今井さんの弁を借りれば、「金切り文字?」である。毎年送られて来たこの金切り文字にも出合えなくなってしまった。
残念でならない。   

このような“ヘボ”談義を通して、微塵も感じ取れなかったが、後に、今井さんからの情報や「西尾良平先生:追悼文集」から奴豪い情報を得たのである。
「生掘り」や「ヘボハウスでの交尾蜂捕獲」の元祖家元は、西尾先生だったのである!!!!!
ウウ~~~ン!!!     
寡黙な先生は、何時も、冷静沈着で、人を掻き分け「俺は!俺は!!」と人前に出るタイプではなかったので・・・
そうだったのかぁ~~~        矢張り・・・
「ヘボ騒動記」にも屡出て来るが、瑞浪高校の校舎の一角を囲い、「ヘボ・ハウス」に見立て、ここから交尾蜂捕獲作戦が生まれたのであった。
当時の捕獲作戦は貧弱なもので、捕獲と言っても30~50匹程度のものだったらしい!!! 
これが、串原に伝わり、飛躍的な進化を見せ、今日では、日本各地で数千~数万匹の交尾蜂捕獲にまで展開しているのである・・・
また、「生掘り」の成果は計り知れないと思う!!!
知ってしまえばコロンブスの卵でしかないが、この術(すべ)は、“ヘボ”飼育術に革命的な技(わざ)を提供したと確信する。
「生掘り」術は、初期巣の活着を飛躍的に向上させたと思う!!! 移植後の勢いが、全く、違うからである!!!

さて、先生の『ヘボ騒動記』は、実に、先生らしい人間味が溢れていて、読んでいるとウキウキしてくる。蜂狂の蜂狂たる由縁が、随所に漲っていて、フキ出す場面が随所に出て来る・・・ この挿絵を担当した画家は、今井画伯だという!!!
今井画伯?、そうです、今井連合会長さんなんです。 これも驚きの一つです。
「追悼文集」には、実に、多くの同僚や教え子・蜂狂が登場し、西尾先生の人間性を炙り出している名文集である・・・

また、寡黙な先生と“ヘボ”談義を持ちたいと思うのはyだけだろうか?   

     『松浦先生のつづき・・・ 』

2009-01-29 11:33:46 | Weblog
             


一週間程して、先生からこんな手紙が来た。
喜んで貰えてよかったと思ったァ~
惜しむらくは、最近版の手造り駄洒落本:「 shy 、the Vespula 」が送れなかった事である・・・ 
これだけはどうしても読んで貰いたかった。  
先生には、もっともっと長生きして欲しかった。   

     『 偉業を成し遂げた先人達・・・その2. 故松浦教授 』

2009-01-29 10:10:48 | Weblog
              


社会性狩り蜂の権威:三重大学の松浦教授を知らない人はいないだろう。串原のヘボ・コンテストにはちょくちょく顔を出されていた。また、信州・三水村のヘボサミットには“地蜂の不思議な生態”と題して惚れ惚れする講演をされた。ラッキーにも、この講演をビデオカメラで録画して置いた!!!
先生は、北海道生まれ、小学生の頃円山公園でオオスズメバチに襲われ、それからスズメバチに興味を持つようになったと伺っている。
先生の著書は多く、「スズメバチの比較行動学」「スズメバチは何故刺すか」「図説社会性狩り蜂の生態と進化」「スズメバチを食べる・・・」等は有名。何れもyの本棚に鎮座しているが、蜂狂必読書だと思う!!!
松浦先生の凄いい所は、一般の学者と違いハチンブクちゃんにより多く接している為、話や講演に説得力があった事だ。ジンジンと伝わってきた。
その為かどうかは判らないが、先生は、より多くの蜂狂と大事に大事に接し、情報収集に徹していたみたいだ? 故加藤さんとは別格懇意にし、行き来は頻繁だったと聞いていた。
そんな事が縁で、加藤さん宅でyの手造り駄洒落本:「極楽蜻蛉の昆虫日記」(上・下)をご覧になり、興味を示され、帰宅後、添付画像のような手紙をくれた。 
大先生からの  このような依頼?、痛く感激したねェ~~~ 
早速、お送りしたが、感激され、早々にお礼の手紙が届いた。
其処には、yがOregon・Portlandで「キイジス」を燻し、これを抜き、炒め、駐在員やアメリカ人に食べさせた事に痛く感激された旨、書かれていた。きしくも「スズメバチを食べる-ハチ食文化の世界」を出版される直前で、この本への搭載は、間に合わなかったが…!!!と、書かれていた。

y等は、直にお目にかかった事はないが、本場、串原や東白川のお歴々さん方は、折に触れて先生の門を叩いていたようだ?
気さくの先生だったので、蜂狂の憧れの的だった。

近年になり、先生の話を聞く機会がなくなったと思っていた矢先、訃報が舞い込んできた。 その時は、悲しみの日々だった。
先生は16年生まれと聞くから、y等より遥かに若かった事になる。 蜂狂にとって惜しい人材を失った。働き盛り、これからドシドシ「社会性カリバチ」の生態研究が発表される事と思っていたが、残念でならない。
先生の名著を手放す事はないだろうが、また、紐解く時が来たようだ!!!


     『 偉業を成し遂げた先人達・・・その1. 故加藤翁 』

2009-01-28 10:33:34 | Weblog
            


加藤さんに初めてお行き会いしたのは、もう、12~3年前になる・・・
その頃の当地の蜂飼いと言えば、発泡スチロールやミカン箱に地下飼いする極めて幼稚な方式だった。考えて見れば、“ヘボ”ちゃんを飼育する必要もなかったのである。 何故なら、晩秋、山に行けば、何処ででも簡単に巣が見付けられた。
発砲スチロールやミカン箱での飼育は、あくまでも自宅での観賞用に過ぎなかった。通っていれば、そこそこの鑑賞が出来たので、それで十分だったのである。

時間は、更に、2~3年遡る。串原の三宅名人が、NHKの教育TV:ETV特集に登場した。
これを見て、当地の蜂狂達の間で話題になったのは言うまでもない。
それから串原詣が始まる!!!!!
三宅式飼育箱が話題になり、多くの蜂狂が、発泡スチロールやミカン箱 ⇒ 三宅式飼育箱モドキへと変身させた。この頃から生掘りと骨箱移送の概念も広まり出した。
そして、三宅名人との交流が頻繁になり出す。
名人にお願いして、三宅式飼育箱を4つ程購入した。並行して、もっと格好の良い飼育箱:加藤式合掌造りを松本スガレの会会長:小林靖彦さんから写真紹介を受け、加藤さんの門を叩く!!! 礼儀もわきまえず、電話での申し込みだった。
「アノ~、Kobayashiと申しますが、加藤さん、合掌造りの飼育箱、気に入っているんです! 4箱ばかりお願いできますか?」
合掌造りの詳細の説明があり、「アイアイ!!!、4つネー、いいですよ!!!」と2つ返事でOKだった。

10日程して、「出来上がった・・・」と、いう電話があった。そして、信州まで持ってきてくれるという・・・ 何と親切な方だろう?
そして、その週の日曜日、息子さんの車で運んで来てくれた。 シンピカの合掌造りが!!!     
悪餓鬼が玩具を貰ったみたいな喜びよう!!!    その出来栄えたるや群を抜いている!!! まるで芸術品だ!!!     
後々の話になるが、この合掌造りは見栄えがいい上に、生育も頗るいい。優れ物の飼育箱だ!!! 友達にも相当数紹介してやった。
この時のヘボ談義は、長時間に亘り、今でも忘れていない!!!

丁度、この年、大金を投じ、新設なった極楽蜻蛉のヘボハウスが出来上がり、此処へ三宅式飼育箱、東白川の安江式飼育箱及び灯篭型飼育箱と並べ、高級品飼育箱を鎮座し、飼う事になった。
勿論、この頃、自分で設計して作った飼育箱が20個ほどあったが、見てくれ:美的上からも比較にならなかった。
従って、街中の外れとは言え、この地で、30巣近い飼育をしていた事になり、家の周りは、正直、蜂だらけだった!!!

加藤さんとの行き来は頻繁になり、時々、山岡町のお宅へお邪魔する事になる。行く度、大歓迎で、必ず“ヘボ五平”を作ってくれた。 今だから言えるが、ビールも飲まされた!!!
度々の大歓迎のお礼に、yの拙い初版手造り本:「極楽蜻蛉の昆虫日記」(上、下)をプレゼントさせて貰った事があった。それはそれは大事にされて、訪問客に、都度、お見せしていたらしい・・・
訪問客の一人に、故松浦先生がいた。と言うより、かなり懇意にしている様子で、松浦先生は、よく出入りしていたみたいだ?そして、加藤さんから「松浦先生が、昆虫日記を所望しているが、分けて貰えないか?」と、言う電話が掛かってきた。
「御廉い御用で…」と・・・

後日、松浦先生から鄭重な手紙と、先生の学会で使った論文集が7冊も送られてきた。これ等は、今も手元にあるが、先生の昆虫食の御本の基礎をなしている一部だと思われる・・・
この件は、また、明日にしよう・・・

加藤さんとは、電話で“ヘボ”ちゃんの話を長々する事が屡だった。 人懐こいいい爺ちゃんだった!!! 思いもよらず、急に、体調を崩し、帰らぬ人となってしまったが、巨匠がポツンと消えた感を覚えたのは私だけだろうか?   


     『 偉業を成し遂げた先人達・・・ 』

2009-01-27 23:29:09 | Weblog
              


今月も間も無く終わろうとしている。 日頃出来なんでいたチンマイ庵やパソコンルームを整理清掃していると、懐かしい蜂狂先生や先輩方の手紙や写真がゴッソリ出てきた。暫く、清掃の手を休め見入る場面もあった。
これ等手紙や文献等、何時か機会を捉え、このブログで紹介しようと思っていた・・・ 実は、正月明け辺りからにしようと思っていたが、中々、上手いチャンスが摑めないまま今日になってしまった。

偉業を成し遂げた先人先輩蜂狂学者・先輩とは、故松浦先生であり、故西尾先生であり、山岡町の故加藤さん等である。
この方々からの手紙や文献の一端を紹介し、故人を偲びたいと思っている。
トップバッターは、加藤さんからの思い出とさせて頂こうか・・・

  乞う!御期待?   ・・・  

     『 New HP の紹介!!! 』

2009-01-26 20:41:39 | Weblog
                


今日は、新しい蜂狂さんのHPを紹介したい・・・
HP「タカ研」でも紹介されていたが、
    ・ 日本スズメバチ研究所(注)
それに、美濃屋さんがリニュウアル・オープン
    ・ 美濃屋金衛スズメバチ研究所
二人の蜂狂さん、奇しくも「スズメバチ研究所」を名乗るだけあった、学者顔負けの学術?データーを、仰山、掲載している!!!  
スゲ~~~  

何れも、リンクさせて貰っているので、yのHP、左側のアイコンのリンク欄:赤い色した両研究所をパッチンすると、辿り着く事が出来る。。。
併せて、訪問して下さい!!!   頼のんまっせ!!!   

こうして、蜂狂さん方が、惜しげもなくマル秘情報を提供して頂ける。自ずと娑婆の蜂狂さん方のレベル、上がっていく事間違いないでしょう・・・


(注)
日本スズメバチ研究所、管理者:Nishizakiさんの紹介:
Nishizakiさんと対面した事はないが、yの蜂友達:Oさんから、事ある毎に噂を聞いていた・・・
想像を絶する若き蜂狂さんで、スズメバチなら何でも飛び付くという・・・
岡山在住と聞く。大分、西の蜂狂さんだ。岡山から信州界隈まで出掛けて来る蜂狂と言うから感染度は高度に達しているだろう? Oさんとは長い付き合いで、二人で蜂追いをした事もあると聞いている・・・
こうして、蜂狂さんが、また、仲間入りし、嬉しい限りである。     

     『 露天風呂・・・ 』

2009-01-25 22:10:07 | Weblog
             


数日前だが、夕方から雪になるという・・・
雪の露天風呂を味わいたかった。   「イワチドリ」の植え替えも一段落し、家族で「温泉を嗜もう!!!」、と、言う事になった。
唯の温泉では物足りない。 温泉と言えば露天風呂に限る・・・
候補に、白骨温泉、扉温泉、中房温泉が上がった。
食事、雪の山道等熟慮して、中房に行く事とした。 中房から引き込んだ穂高温泉、最近、有名になるつつある・・・   
夕方からの雪を考え、「お宿:なごみ野」にした。。。
家から40~45分そこそこで行ける簡便な場所だ。

此処の創作懐石料理は、有名らしい? これを食しながらの露天風呂浸かりと洒落込んだ。    
露天風呂は2坪ソコソコのコジンマリしたものだったが、4500坪もある敷地、其処に広がる自然と露天風呂は辺りの静けさを飲み込み、静寂の中に佇んでいた・・・
時々、天空を小鳥やカラスが静寂を突き破る・・・
ユックリとしたり、昼食に入る・・・
名物の創作捜索懐石料理が次から次へと出て来る・・・ 家内と倅は快調に箸を進める・・・
yは、ビールでフル状態? 途中から  を発する・・・
出て来る創作懐石料理、実に綺麗!!! 絵に描いたような料理だった。
何枚も何枚も写真にした!!! 勿論、了解を採っての撮影だ。 で、謂わずと知れた魚眼レンズでの悪戯写真?に決まっている!!!
こんな事も味わいの狙い一つだった。    

食後、部屋で休み、また、露天風呂へ・・・
長時間、ユックリとしたる・・・  年末からの松の剪定作業、植え替え疲労が抜けていくようだ?
辺りは暗くなってきたものの、残念ながら雪には至らなかった・・・ 実は、一番の狙いは、雪の露天風呂を撮影したかったのである!!!  夕方まで粘ったが、天気予報通りにはならない。 無念だが致し方ない!!! 
次は、雪の白骨温泉を狙おう? 雪の晩が狙い目なんだが・・・   

     『 “イワチドリ”の植え替えも終わって・・・ 』

2009-01-24 22:53:52 | Weblog
              


つい先日の事であるが、“ヘボ”ちゃん同様可愛がっている「イワチドリ」の植え替えが終わった。 その数、凡そ、1200鉢! 毎日、20~30鉢位しか植え替えが出来なかったので、植え替え作業は、長丁場だった。
寒い日もあり、受け皿の洗浄や、植え替え品に水を撒く作業は、外。。。 鼻水を垂らしながらの作業となった。

少々、休んで、ウチョウランの植え替えを500鉢程やれば、総て、終わる事になる。ウチョウランは、芽出しが、約1カ月遅いから、ノンビリでいい・・・

さて、植え替えが大方終わったので、蘭舎:サテアンの掃除をした。棚の下には日光が余り射さないとはいえ、雑草も、若干、生えている。そして、交尾蜂を捕獲した際の働き蜂や雄蜂の死骸も散らかっているので、汚らしい!!!
これ等を一気に清掃した。

植え替え作業をしていた棚の下に骨箱製作用の板や鉢等が置いてある。その陰にクシャクシャ新聞紙が2枚落ちていた。 回収時、死角で見えなかったらしい。
ヒョッとするとヒョッとするかな?  
引き戸のレールに落ちている死骸を掃きながら広げて見ると、案の定  奴豪い数の冬眠女王蜂が新聞紙に咬み付いていた。 奴ヒャァ~~~ 
慌てて、物置から保管箱を持って来て、勘定しながら移してやった。
1つ、2つ… … 129、130…、滔々、140匹にもなった。
居るもんだなァ~~~  恐れ入りました。  
クシャクシャ新聞紙の周りにも居たので、こんな数になった。まだ、確認していないが、間違いなく、骨箱製作用の材料:板の間にも居る筈だ?
サテアンの中、冬眠場所は、物陰やクシャクシャ新聞紙が最適な場所となっている。。。こんな状況を見ても、交尾蜂捕獲時に使っているクシャクシャ新聞紙は、実に、当を得ている!!!と、思う。

ゴルフ・ボール箱を満タンにする程の思わぬ交尾蜂が、また、出て来て 、今日は、ルンルン気分だった!!!   
サテアンの掃除も早めに終え、冷蔵庫から「渓流うわずみ」を引っ張り出し、一献傾ける・・・ 実に、いい気分だ!!!  冬の蜂狂を癒す酒盛りである・・・ 

なんて単純な爺だろう? 自分でも苦笑した!


     『 神秘的な産卵・・・、その4(多産?) 』

2009-01-23 23:34:25 | Weblog
              


晩秋、自然の巨大巣を燻すと、このようなコロニーに、屡、出ッ化す!!!   
女王蜂の産卵系統器官のシステムが狂い出したのか?と、考えた事もあったが、どうもそればかりではないらしい?
?????    
巨大巣になり過ぎて、終焉間近?の状態のコロニーに目立って存在するからだ。
その1でもカキコしたが、成熟した働き蜂の仕業?だという風に考えられない事もない!
多い時には、1つの育房に5~7個の卵が産み付けられている事もある!!!このような棚は、雄蜂の棚から女王蜂の棚に掛けて目立つ・・・
どうしてこのような事が起こるのだろう?
何匹もの働き蜂が、夫々、勝手気儘に産み付けたのか?、それとも、産卵器官系統に異常をきたし、産卵制御が出来なくなったのか?興味をそそる・・・

ウウ~~~ン?     

     『 神秘的な産卵・・・、その3(雄雌の産み分け) 』

2009-01-22 23:17:04 | Weblog
              


「矢張りそうかァ~~~」と、認識出来た出来事が、単独行動を採る原始的な狩り蜂「マルマンアナバチ」の産卵風景で見た。
それは、確実に、産み別けをしているのであった。   

「マルマンアナバチ」は、どちらかと言うと原始的な狩り蜂で、「スズメバチ」族のような社会性狩り蜂ではない。 竹筒等の空間にツユムシ等の青草虫を10数匹貯め込み、これに産卵し、苔等で仕切りをし、また、ツユムシを10数匹貯め込みこれに産卵・・・ そして、出入り口に蓋をする・・・
産み落とされた卵は、ツユムシを食べながら大きくなり、やがて繭化する。
そして、「スズメバチ」同様、25~6日で成虫となり外に出て来る。
面白い事に、雄の羽化は雌のそれより1~3日早い。だから、羽化した雄は、出入り口近傍でガヤガヤ羽ばたき、グレ活動(注)をしている。 雌が羽化し、外に出て来ると、其処で雄に羽交締めにされ、交尾が成立する!!!
これが一連の流れであるが、この流れに秘密が隠されている・・・  

ウウ~~~ン?     
ツユムシの貯め込みに秘密が隠されていた。ツユムシが10匹前後と少ない手前の部屋には、雄の卵が、ツユムシが17~8匹前後と数の多い奥の部屋には雌の卵が、産み落とされていたのであった。
ツユムシを集めたり、苔で間仕切りをする作業は、女王蜂1匹がするので、この様を見ていると、女王蜂は、完全に、雄、雌の卵を産み別けている事が証明されている訳である!!!
遣るネェ~~~  「マルアンアナバチ」君!!!    

“ヘボ”ちゃん等「スズメバチ」類についての確証や文献にお目に掛った事はないが、多くの学者先生は、産み別ける・・・と、言っている・・・
雄・雌の餌の量については、言うまでもなく、育房の容積、幼虫の大きさ、それに、秋子が生産され出し、爆発的な餌の摂取を考えれば言を待たないだろう・・・

それにしても、この産み分けの術、どんなシステム構成になっているのだろう?
元エンジニーヤー・モドキの老い耄れ爺、最も、興味を抱いている行動(習性)の一つである・・・     

所で、“ヘボ”ちゃんの働き蜂も雌、新女王蜂も同じ雌、この違いは?と、言うと餌の摂取量に帰属するという!!! これは、串原のヘボ・コンテストの折、故松浦先生から聞いた話である。。。
蜜蜂の女王蜂生産は、餌の質:ロイヤルゼリー!に、依って決まると言われているが、スズメバチ類にも何か?秘薬が隠されているのでは?と、想像したくなるのはyだけだろうか? 

面白い事に、蜜蜂の女王蜂の育房は、働き蜂と違い、下を向いている!!!
何故だろう? 
昨年、ニホンミツバチの大御所:Y和尚さんに聞いた事があったが、「言われてみれば、そうだな!」と・・・
まだ、この辺の極秘は、残念ながら解明されて居ないみたいだった!!!   

疑問は、次から次へと湧いてくる・・・疑い深い老い耄れ爺である・・・     

(注)
 グレ:雄蜂が交尾行動の為、雌を求めて徘徊活動をしている様・・・を、言う。また、雄蜂群全体を指しても、このように言う。