コーヒーバッグを開発
入谷のコーヒーショップ「コーヒーノート」はこのほど、ユニバーサルデザインのコーヒーバッグ「DOT(ドット)コーヒー」を開発した。目が不自由でもお湯に入れるだけで作れるというもので、開発には県視覚障害者情報センター「神奈川ライトハウス」(入谷)も協力。売り上げの一部は、NPO法人神奈川県視覚障害者福祉協会に寄付される。
「D(誰もが)O(おいしく)T(作れる)コーヒー」をめざして作られたDOTコーヒー。包装箱の裏には、点字でコーヒーの淹れ方が説明されている。
座間駅近くにあるコーヒーノートにはしばしば、ライトハウスの利用者が来店していた。同店の大森博店長は、「より簡単に、自分でおいしく淹れられるコーヒーを作れないか」と、昨年6月から商品開発を開始。たどり着いた案が、ティーバッグのようにお湯の中に入れるだけで飲める、「コーヒーバッグ」だった。
手の差し伸べ方表紙に記載
パッケージには7種類のイラストが描かれており、街中で目の不自由な人と出会った際にどういう行動を取ればよいかが記載されている。これは、ライトハウスの福喜多恭子所長や、同施設の運営母体であるNPO法人神奈川県視覚障害者福祉協会の鈴木孝幸理事長が監修したもの。福喜多所長は「理解が広がると、視覚障害者も活動しやすくなる」と語る。
「目の不自由な方にとって、コーヒーを淹れる作業は難しい。人の手を煩わせないようにと、飲みたくてもなかなか言えない方もいる」と福喜多所長。今回のDOTコーヒーについては「手軽にインスタントよりおいしく飲めて、利用者も喜んでいる」という。
左から大森さん夫妻、鈴木理事長、福喜多所長
2018年4月20日 タウンニュース