高知市中万々の県立高知ろう学校(吉村洋二校長)が9日、同校教職員を対象に「校内手話検定」を初めて実施した。非公認だが、全国手話検定など正規の試験で実際に面接委員を経験している手話通訳士らが協力するなど、内容は本格的。同校は「全国でも画期的な試みだ」と話す。
県内唯一の聴覚障害者特別支援学校の同校では、高い専門性が求められる教職員のスキルアップを図るため、2年前から「専門性向上研修」を実施。その一環として、県聴覚障害者協会(高知市越前町2)の協力を得て、今回の検定を実現させた。
教職員31人が受検。面接官2人が待つ教室に一人ずつ入り、出されたテーマについて1分間手話でスピーチしたり、2分間、面接官からの質問に手話で答えた。今月2日に実施した手話単語、手話単文の読み取り試験の結果と合わせ、後日評価を通知。合格者には認定証が渡される。
全国手話検定5級レベル(自己紹介程度)で受けた同校高等部の苅谷亜結教諭は、「『伝えたい』という思いが大事だと分かった。授業でも生かしたい」。同部の井上真由子教諭は「職員みんなで勉強した。緊張したけど、いい経験だった」と話した。
今年度末に定年退職する教諭も参加するなど、全員が積極的に検定に臨んだという。吉村校長は「職員らの志の高さに感謝している。子どもたちのいいところを引き出したいという思いがあるからだろう」と手応えを口にした。
毎日新聞
県内唯一の聴覚障害者特別支援学校の同校では、高い専門性が求められる教職員のスキルアップを図るため、2年前から「専門性向上研修」を実施。その一環として、県聴覚障害者協会(高知市越前町2)の協力を得て、今回の検定を実現させた。
教職員31人が受検。面接官2人が待つ教室に一人ずつ入り、出されたテーマについて1分間手話でスピーチしたり、2分間、面接官からの質問に手話で答えた。今月2日に実施した手話単語、手話単文の読み取り試験の結果と合わせ、後日評価を通知。合格者には認定証が渡される。
全国手話検定5級レベル(自己紹介程度)で受けた同校高等部の苅谷亜結教諭は、「『伝えたい』という思いが大事だと分かった。授業でも生かしたい」。同部の井上真由子教諭は「職員みんなで勉強した。緊張したけど、いい経験だった」と話した。
今年度末に定年退職する教諭も参加するなど、全員が積極的に検定に臨んだという。吉村校長は「職員らの志の高さに感謝している。子どもたちのいいところを引き出したいという思いがあるからだろう」と手応えを口にした。
毎日新聞