2月18日(木)から19日(金)にかけて、日本共産党群馬県議団は新潟県を視察させていただきました。
●2月18日(木)
視察の1日目は、朱鷺メッセ内にある新潟商工会議所で、コンベンション施設の経済波及効果や情報発信の取り組みなどをお聞きしました。
新潟県や市の補助金を活用して誘致に力を入れていること、環日本海圏として中国や韓国などとの交流・連携を図っていることなどの説明を受けました。
次に、市街地にある新潟市文化スポーツコミッション・観光コンベンション協会を訪れました。
3人の職員で年間220件の誘致実績があるとのこと。東京はもちろん、上海や台湾バンコクなどにも出向いて、地道にコツコツとセールスしている様子がよくわかりました。人脈を培う努力に脱帽しました。
高崎で1万平方メートルものコンベンションホールを作ろうとしていることに「ずいぶん大きなものをつくるんですね」と驚いている様子でした。
2016.2.18 新潟商工会議所を訪問
●2月19日(金)
視察の2日目は、柏崎市役所で原発事故対策について調査しました。
防災原子力課の担当者から、新潟県と東電が昨年12月に発表した「放射性物質拡散シミュレーション」について説明を受けました。
日本共産党の持田市議も同席してくれました。
「放射性物質拡散シミュレーション」とは、柏崎刈羽原発6号機がメルトダウンしたことを想定し、4つのケースでシミュレーションしたもの。
最悪の場合、三国峠を越えて群馬県にも到達します。
ただ、100キロ四方に限定したもので、群馬にどういう影響があるかこれだけではよくわかりません。
群馬県として、しっかりシミュレーションするとともに、東電にも情報を提供するように言うべきです。
フィルタベントで一定の効果があるにしても、それも機能しなかった場合は、ヨウ素やセシウムだけでなく、希ガスも相当量放出されるといいます。
また、シミュレーション結果を受けた防災対策、避難計画はこれからとのこと。
柏崎刈羽原発の30キロ圏内には46万人が住んでいます。
1基だけの事故で、これだけの放射性物質の拡散が予想されるわけですから、福島のように同時にメルトダウンしたらどうなるか、想像すらできません。
隣接する群馬県としても真剣に対策を考えるとともに、やはり原発再稼働など許してはならないと痛感しました。
2016.2.19 柏崎市役所を訪問