日本共産党 群馬県議会議員 酒井ひろあき

あなたとつくる、希望の群馬。

自治体学校in新潟~中越地震被災地の山古志を訪れる

2013年08月06日 | 視察

第55回自治体学校が8月3日~5日、新潟市などで開催され、1000人余が参加しました。
初日は、渡辺治一橋大学名誉教授が参院選の結果と安倍政権のねらいなどについて詳しく解明。アベノミクスに抗する国民的な運動の重要性を強調しました。
2日目。私は、2004年の中越大震災の被災地、旧山古志村(現長岡市)を訪問する現地分科会に参加しました。
震災時2千人の村で死傷者30人、激震や土砂崩れでほとんどの住宅が損壊し、全村避難を余儀なくされるという甚大な被害にあいました。そうした中、「村に帰ろう、山を守ろう」と復興に向けて力を合わせて頑張る豪雪地域の人々の知恵とたくましさには本当に驚くばかりです。20万匹もの壊滅的な打撃を受けた錦鯉の生産・販売も順調に回復し、千年の歴史をもつという闘牛も復活。日本の原風景である美しい棚田がよみがえりつつあります。野菜などの直売所も震災前より多くの集落で設けられるなど、活気を取り戻しています。
しかし、旧村民の半数近くがまだ戻ってきていません。橋や道路のインフラ整備は進んでも、地域のコミュニティを完全に回復させるのは並大抵のことではないということを実感しました。中山間地における過疎化と高齢化、集落機能の維持は全国共通の課題とはいえ、地域の特性や豊かな資源を生かした創意あふれる、かつ、震災の教訓を踏まえた取り組みが大きな課題となっています。
最終日は、韓国における地方自治の状況と見込みについて、中南大学教授の朴珍道氏が話をしました。軍事政権が長く続いた韓国で地方自治をどう発展させようとしているか苦労の一端を垣間見ました。日本にとっても大変参考になる内容でした。

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