日本共産党 群馬県議会議員 酒井ひろあき

あなたとつくる、希望の群馬。

福島に支援物資~原発をなくす前橋連絡会などバス2台で

2013年04月15日 | 被災者支援

4月13日、「原発をなくす前橋連絡会」として、被災地・福島の視察と仮設住宅支援を実施し、お米などの物資を届けてきました。「放射能から子どもたちを守る高崎の会」や県内外からあわせて79人が参加しました。この日にむけて、米一握り・ワンコイン募金を呼びかけ、40万円以上が寄せられました。
現地では、元福島県議の伊東達也さん(原発問題住民運動筆頭代表委員)が案内してくれました。道中、あちこちで汚染土壌などを詰めたフレコンバッグが山積みに。参加者から「汚染土壌の処理はこれからどうするのか」「民家の除染はすすんでいるのか」などの質問が出され、伊東さんがていねいに答えていました。
原発事故のためにいまだに15万人が不自由な避難生活を余儀なくされています。関連死や仮設での孤独死も増えています。しかし、政府は一方的に「事故収束」宣言をし、帰還困難地域を緩和し、「戻れるのに戻らないのはあなたたち(被災者)の勝手」と言わんばかりに、避難者への損害賠償を打ち切ろうとしています。戻れと言ってもスーパーもなければ病院もありません。仕事もありません。なんと冷たい仕打ちでしょうか。
富岡町はつい最近、一般の立ち入りが可能となりました。富岡駅の駅舎は津波で流され、船や自動車も横転したまま。もちろん列車は走っていません。家々は津波で大きく破壊されたまま、バールのようなものでこじ開けられた自動販売機も放置されていました。2年前から時間が止まったかのよう。まさに無人の街。見捨てられた街の惨状に胸がつぶれる思いでした。
第一原発に近づくにつれ、放射線測定器の数値がどんどんあがり、バスの中で2マイクロシーベルト以上も。満開の桜並木を通り、道の駅よつくら港で、おだやかな海を見ながら昼食をとりました。四倉鬼越の仮設住宅では、畑中大子・広野党町議やサポートセンターの人たちが出迎えてくれました。2~3人のグループに分かれて、約300戸(工業団地仮設住宅含む)を訪問。「群馬から来ました。何かお困りのことはありませんか」と声をかけながら、米2㎏、葉物、ごぼう、卵などの支援物資を手渡しました。留守宅も結構ありましたが、私が訪れた85歳の女性は「弟が群馬に住んでいる。遠くからわざわざすみません。本当にありがとうございます」と何度もお礼を言われました。
原発労働者の過酷な実態について、渡辺博之いわき市議は、下請けの多重構造の中で危険手当のピンハネが横行、高い放射線量のため使い捨てにされていると告発しました。
帰りのバスの中で参加者は「だれもいない町を見て衝撃を受けた。私たちにできる支援を続けていきたい」「きょう見聞きしたことを、同世代の人たちと共有したい」などの感想が出されました。
私も、復興とは程遠い現状を目の当たりにして、政治の責任(原発事故は明らかな人災!)がきわめて重大であることとあわせて、一人ひとりが福島のことを決して忘れない、つながっていくことの大切さを実感しました。またぜひ募金を集めて福島に出かけたいと思います。

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