日本共産党 群馬県議会議員 酒井ひろあき

あなたとつくる、希望の群馬。

埼玉の滝沢ダムなど視察 地すべり対策にばく大な費用

2012年05月18日 | 八ツ場ダム

八ツ場ダムを考える1都5県議会議員の会と八ツ場あしたの会は17日、埼玉県荒川上流のダム見学会を開き、4人の群馬県議を含む17人が参加しました。

 

二瀬ダムは完成から49年。堆砂が計画量に対して2倍のスピードで進行し、現在の堆砂率は91%。上流に堆砂ダムをつくり、年2万立方メートルを除去、その費用に毎年1億円がかかっているそうです。地すべり対策では、2010年に1億7千万円かけて集水井を2基設置、のべ4キロメートルの集水・排水ボーリングを実施しています。こうした地すべり対策に数十億円かかっているとのこと。

 

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また、昨年3月に完成した滝沢ダムの総工費は2306億円で、八ツ場ダムの約半分(増額なければ)。1年半かけて試験湛水を行い、水位を下げ始めてから、道路の亀裂や沈下、陥没、斜面の崩落が少なくとも10か所で起きました。そのため、押え盛土やアンカー工、水抜きなどの地すべり対策に、これまで約300億円を投入したそうです。そして今も600か所で地すべりの計測を行っています。

 

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群馬で八ツ場ダム建設が進められていますが、地すべり多発地帯でいったいどのくらい対策費がふくれあがるのか想像もつきません。視察した2つのダム周辺は本当に自然豊かなところで、ヤマザクラやツツジがとてもきれいでした。むだな八ツ場ダムをなんとしても中止させたい、その思いをいっそう強くしました。