日本共産党 群馬県議会議員 酒井ひろあき

あなたとつくる、希望の群馬。

八ツ場ダムはやっぱりつくってはいけない

2011年09月25日 | 八ツ場ダム

23日は、八ツ場ダムを考えるシンポジウム、24日は現地調査に行ってきました。

330人も参加したシンポでは、国交省の「検証」がいかに茶番であるかが鮮明になりました。

水源開発問題全国連絡会の嶋津暉之共同代表は「200年に1度の洪水にそなえるといいながら、80年後には堆積した砂で埋まってしまう」こと、水需要予測が現状からかけ離れて過大であることなどを指摘して、必要性が全くないどころが、作ったら危険なダムだと強調しました。

拓殖大学の関良基准教授は、森の貯水能力向上を無視する「検証」結果を批判。地域環境研究所の中川鮮代表と元東京都土木技術研究所の中山俊雄主任研究員は、建設予定地や造成された代替地での地すべりの危険性を指摘しました。

シンポには、塩川鉄也衆院議員のほか、民主党の国会議員や、八ツ場ダムを考える1都5県議会議員の会からも党派を超えて大勢参加しました。

群馬県議も5人が参加しました。

規模も内容も成功し、八ツ場ダムを中止に追い込む確かな足場ができたことを実感しました。

現地見学会では、付替鉄道の「新駅」の裏山が、扇形の地形にあり、崩落した土砂に埋まる危険性がよくわかりました。

八ツ場あしたの会の渡辺洋子事務局長は、「川原湯温泉には昔、20軒もの旅館があったが、今では5軒のみ。先が見えず廃業を考えている旅館もある。ダム計画は温泉街をつぶしただけ」と語り、また、代替地への移転希望者が減っており、地域のコミュニティが成り立つのか疑問とのべました。

伊藤県議も、代替地のり面の岩盤のもろさや、水力発電のまやかしを批判しました。

私は現地に何回も行っていますが、そのたびに環境が壊され、水没予定地から人がどんどんいなくなっている現状に心が痛みます。湖面1号橋も橋脚の建設が進んでいましたが、ダム湖に4本も大きな橋を架ける必要性に疑問をもちました。

真実を知れば知るほど「つくってはいけないダム」を実感。多くの人に真実を知ってもらい、なんとしてもダム中止に追い込みたいと思います。