ジオベスト

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最適含水比とは

2012-02-27 12:59:10 | インポート
最適含水比とはどのくらいの量なのかということをよく聞かれます。
第6回地盤改良シンポジウムでは、8%、10%、12%、14%の真砂土の含水比でジオベストと混合した圧縮強度の比較を発表しています。

この結果では、真砂土の含水比が10~12%が最も強度が出ており、含水比の多い14%の場合が一番低くなりました。
つまりジオベストは水和反応で固まる(※土の成分と反応して固まる性質もあります。)けれど、水分量が多いより含水比が低い方が強度が出るという結果が出ています。
水との反応で固まるのだから水が多ければいいというものではないのです。水が多いとセメントで固めたようにカチカチになるので強度が出ているように見えますが、逆です。さらに、水分が多いと土舗装の土らしさが失われます。それらのことから、最適含水比で施工していただくために、事前に土の「含水比試験」をしていただくようお願いしております。
では真砂土の自然含水比はどのくらいあるのかというと、中国地方の真砂土で6~30%です。沖積粘土や洪積粘土、関東ローム、黒ぼくの含水比はもっと高くなります。土は条件により含水比が変わりますので一概にはいえませんが、真砂土の貯蔵された自然含水比は7~8%程度だと思いますので、最適含水比との差が加水量となります。よって、ほんのわずかの加水になります。
生コンプラントや簡易ミキサーで練る場合は、事前に土材料の含水比を測定しておけば目標含水比に対する加水量を算出できます。しかし、加水が多すぎると強度が出ないので、それを避けるために最適含水比より1~2%少なめに加水すると失敗がありません。耕運機で施工する場合は、自然の気象条件によって含水比が変わるので、そのあたりのことを考慮して散水量を決定します。
真砂土以外の土と混合する場合は、含水比を低くするために、土をよく解し、さらに乾かしてから混合する必要があります。高含水比のままの土を利用して土舗装をすると不具合が発生する恐れがあり、要注意です。
最適含水比程度の少ない水ではパサパサして固まらないのではないかと疑問を持たれるかもしれませんが、多少パサパサするぐらいが一番強度が出るし、仕上げもきれいです。気候のいい春から秋にかけては多少の水分量の差で結果に違いが出るということはありませんが、特に12月から3月までの寒冷期は、凍害という被害も起きる可能性がありますので、加水の量には注意しましょう。
■ジオベストについての問い合わせは
ジオサプライ合同会社
http://www.geosupply.jp 
広島082-299-0681 神戸078-843-2561 名古屋052-766-6419 福岡092-518-3537まで

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