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土系舗装の設計

2024-03-01 02:49:35 | うんちく・小ネタ

土系舗装は、透水性舗装です。

透水性舗装は、下の図のように路面に降った雨水が表層から地中まで浸透する舗装をいいます。このため、広場などの雨水流出抑制効果が期待できます。その舗装構成は以下のようになります。歩行者だけが利用する歩道もこの構成になります。土系舗装は自然と調和しやすく、景観性を高めることや適度な弾力性があるので、歩行のしやすさがあります。また、土系舗装は、路面温度が上がりにくくヒートアイランド対策にも効果的ですので、このメリットを活かす舗装になります。

歩行者のみの歩道の場合、路床を締め固め、水勾配は1.5~2%程度の傾斜を設けます。

広場の場合、もう少し勾配角度は低くなり0.2~1%の勾配をつけて、下地転圧を行い、水勾配をつけた上に土系舗装を5㎝以上の均一の厚みで施工します。特に広場は、水たまりができやすいので、路盤を入れないで施工する方が長期的に丈夫できれいな仕上がりになります。

また、歩行者や自転車、管理車両が通る場合、支持力を高めるために透水性のある路盤を1.5~2.0%程度の傾斜をとって入れます。しかし、土系舗装は路面に降った雨が地中まで浸透する舗装構造なので、路盤材にも透水機能が求められます。よって、路盤材はクラッシャーランのC-30もしくはC-40を使用します。下地の路床についても透水性がない地質の場合、透水を高める工夫が必要になります。つまり、路床にフィルター層として砂などを入れることで透水性を改良することが必要です。しかし、なかなか路床まで改良するのは手間がかかりますし、既存の地質のもので済ませたいという場合、あとでご説明をしますが、排水性舗装のように、路盤の上に水を流して排水させる方法をとります。

園路や遊歩道、管理者用の車が通行する場合、再生路盤材(RC材)の使用を求められたり、路床の地質が透水性のない粘性土の場合、下の図のように、透水した雨水を排水させます。つまり、透水した雨水を路盤で受けて排水させる工夫です。

その場合、排水された水が外部にスムーズに流れるように路盤に1.5~2%の排水勾配をとり、土系舗装からの水が路盤上を流れるので、水が外部にスムーズに流れるよう排水口を塞がないようにします。

透水性舗装の土系舗装で注意しなくてはならないのは、浸透した雨水をどのように排水させるかという水のコントロールです。

では急な坂道の場合を考えてみましょう。

固い路盤の上に土系舗装をすると、土系舗装を浸透した水が表層の土系舗装を地滑りのように押し流して路盤が剥き出しになっている光景を見かけることがあります。平面での路盤による支持力の強度アップは効果的ですが、長い坂道の場合、固い路盤の上に多くの水が溜まることが地滑りの原因です。この場合は下地転圧で固めた地面の上に直接土系舗装をする方が表層の流失を防げます。

この透水性舗装である土系舗装ですが、弊社では土系舗装に、酸化マグネシウムを主成分としたジオベストという固化材を使用して固めています。このジオベストは土に近い弱アルカリ性の固化材なので、環境に優しいことが特徴です。

 

■ジオベストのお問い合わせは、
ジオサプライ合同会社 広島082-299-0681 神戸078-843-2561 名古屋052-766-6419
福岡092-518-3537へ。
もしくはジオサプライのホームページよりメールにてお問い合わせください。 


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