ジオベスト

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土と建造物

2012-06-17 20:13:50 | うんちく・小ネタ

酸化マグネシウム系土舗装固化材「ジオベスト」を使用して建造物を造りたいという問い合わせがありました。ここには詳しい内容を書くことは出来ませんが、面白いお話だと思います。

土で建造物を作ることは、土の文化を持つ国では当たり前のことでしたが、日本は木や紙で建物を造ってきた文化なので、土の文化には馴染みが薄いというのが実態です。しかし、日本も遠い昔には土の文化があったわけで、それが発展して土壁や土間などの乾湿調整などに上手に利用してきた歴史があり、日本人には全く関係がない世界ということはありません。

以前、古代コンクリートについて書きましたが、反響が大きく、関心が高いことがわかりました。では、注目のピラミッドはどのようにして造られたかというと、一般的にはアスワンで切り出された石を積み上げたと言われています。一方、ピラミッドは人造石であるという説もあります。つまり、ローマ文明で使われたコロセウムなどの古代コンクリートの技術を使えば、簡単に出来るはずだというのが理由です。

そこで、人工的に人造石を作ってみようという実験が行われ、YouTubeにも動画でアップされています。この時に使われた人造石を作るレシピは、下記のものに少量の水を加えて固練りをした上で木枠に入れ、転圧をしています。これによって、石に近い塊が出来ることを実証しています。

・大量に削り出して細かく粉砕した石。
・椰子の木を燃やしてできた灰。
・ナトロンを溶かした水。
・動物の骨や貝殻。


この成分とピラミッドの成分を比べたら、ピラミッドの石には石膏とマグネシウムが大量に入っており、実験で作られた人造石に石膏とマグネシウムを加えたら、ピラミッドの石と同じ成分になるらしいとのことでした。このことからも人造石ではないかと言われているわけです。

確かに石膏は高含水土壌の場合、水分を吸収させるために添加するし、マグネシウムは万里の長城のレンガの目地に使われてきた歴史があります。

では、酸化マグネシウム系土舗装固化材「ジオベスト」で建造物ができるかというと、もともと建設発生土やヘドロなどの脱水固化、汚染土壌を弱アルカリ性域で不溶化・固化する材料、土舗装材、防草材として使用されているものなので、建造物を造ることは想定していません。それにブロックを作って積み上げるにしても建造物として強度的に耐えられるかの実証試験が必要です。

実際に土舗装では、日常的に使われる通路で5年を経過しても強度の伸びがみられ、舗装の劣化が全くなく長期的な耐久性が確保できているところもあり、建造物として利用できる可能性を示唆しているところもあります。

■ジオベストのお問い合わせは、

ジオサプライ合同会社 URL:http://www.geosupply.jp/

広島 082-299-0681  神戸078-843-2561

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