リニア中央新幹線の開通に向けて、飯田市の各地域でも説明会等が行われているこの頃ですが、
南アルプスを貫通するトンネルの出口にあたる大鹿村は
ピーク時には1日1500台を越すトラックが通ると言われ、
今のこの静かな生活はどうなるものか・・と心配するのは住民だけではありません。
大西公園から見るこの風景は、四季を通して山の色が変わりますが、
山の雪が解け始め雪形ができる頃、
赤石岳は命を持つ生き物のように勇ましく大きく、大鹿村を見下ろしているように見えます。
この時期の赤石岳は、人の心を見抜いているような凄みをも感じさせ、
そのどっしりとした雄姿を一番実感するのです。
36災害で崩落した大西山を背にした大西観音はまっすぐに赤石岳を見つめ、
赤石岳は静かな大鹿村の先に、大西観音と大西山の崩落跡を見つめているみたいで・・・、
強さと優しさを感じる赤石岳に守られている大鹿村。
夕暮れ時、ドキドキするような赤石岳との対面でした。