熨斗(のし)

のし(熨斗)について、趣味について、色々なことを綴っていきます

鳥居峠

2015-06-21 08:30:18 | 風景

梅雨の合間、ほんのちょっとの晴れ間の土曜日、

行き先はまたまた木曽地方。

2週間前に行った木曽川の源流の里、木祖村にある藪原駅から奈良井宿までの「旧中山道鳥居峠越え」

一度歩いてみたいと思っていたコースでした。

藪原駅から宿場の風情を残す藪原の町を通り遊歩道に入ります。

 

水の始発駅だけあってさすがに水が豊かで、あちこちにこのような水場があります。

街を越え、車道を過ぎ、林道から峠に向かう旧中山道に入ります。

石畳が残されています。

 

山道に入ると、1197mの峠まで、新緑のカラマツ林の間を上ります。

 

30分~40分ほど歩き汗が落ち始めた頃、

丸山公園などちょっと休憩をするにはちょうどいい場所があり、鳥の声を聴きながら一休み。

そこから歩く事10分、ほどなく鳥居峠のいわれとなっている御嶽山遙拝所に着きます。

峠道の最も標高の高い所に建てられた神社で、

戦国時代木曽義元が小笠原氏と戦った時、この峠の頂上から御嶽を遙拝して戦勝を祈願し、

勝利した事を喜び、鳥居が建てられた事からその後,この峠を鳥居峠と呼ばれるようになったという事です。

ここからはしばらく平らな道を歩きます。

黄緑色の大きな葉っぱを付けた立派な栃の木が何本も林立していました。

その中に1本、(子産の栃)と書かれた栃の木があります。

 

よく読んでみると、この木の洞の中に捨てられた子供を、子宝に恵まれない村人が拾い、育て、幸せになったという、

言い伝えのある木だそうです。

緑いっぱいの林の中を、わずか下り気味に歩く事10分ほどで、峠の茶屋跡に着きます。

ここがいわゆる、鳥居峠と言われている所で、標高1197m、

このちょっとした平らな所に三軒の茶屋が建っていたという事です。

今は新しい休憩所と水場があるのですが、その脇に小さな案内版。

奈良井宿まで1.95kmは分かるのですが、鳥居峠山頂0.36kmの意味がよく分からず、

友人とその辺りを歩き回る事30分あまり・・・、

下の写真で電信柱の左側に細い道があるのに気が付きました。

入口が分かりにくい・・・。

でも、少し歩いてみると道が続いていました。(多くの人は広い道を歩いてしまいますが、ホントはここが遊歩道!)

  

この先には明治天皇駐蹕所碑があります。

・・・・と言う事は鳥居峠山頂とは、峠頂上ではなく峠山山頂(1416m)の事?

(この山の名前は峠山)そうすると、道が分からない・・・。

よく分からないまま、ちょっとここで時間を使いすぎました。

峠を越えここからはひたすら下ります。

山道は上る方が大変な気がしますが、実は下りの方が危険も多く、普段使わない筋肉を使います。

奈良井宿までの途中には武田氏と木曽氏の古戦場跡があります。

 

国境に位置しているので、何度も戦いが行われた地で、木曽義昌と武田勝頼の戦いで命を落とした武田方500人を

埋葬したと云われる葬沢(ほうむりさわ)なる沢もあり、

歴史的背景が色濃く残っている遊歩道でした。

約3時間(途中ちょっと遊んだけど・・)

奈良井宿側の遊歩道入り口に到着しました。

 

  

    

     

    

 

 

 

 

 

 

 

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