世の中、いつの間にか完全週休2日制になった。対会社の打合せで
土曜日に入れるなどと言うのは失礼な話で休日に打合せを入れてい
るようなものなのである。以前、年配の方から聞いたのだが、「ず
っと日曜日だけ休んでいて、土曜日が休みになったらすることない
と思っていたけど、土曜日休みでもそれなりにやることは出てくる」
といっていた。
それが妙に心に残っていて、適応能力って結構高く、みんなそれな
りに備わっているのだな~と、しみじみ思ったものである。いまや
みんな土曜日は休みモードで仕事をしているとやっぱり休日モード
なのである。電話がかかってこないし、かかってきても対応できな
い。この相手が休みで対応できないというのは無敵で出てこいとは
だれも言えない。
言えないので誰にも邪魔されることなく、ゆったりとした気分で仕
事が出来るのである。実は週休2日制の一番いいところはここなの
である。休みなので周りが動かない。動かないから仕事がはかどる
という結果になり、土曜日が休みでゆっくりできたなあ(仕事が)
となるのである。
これが果たしていいのか悪いのか、でもまあ、土曜日が休みで気持
ち的にはなかりリラックスできているのが現状である。次の日も休
みだし、結構自由に過ごせる日が追加された。そんな感じの土曜日
休日なのである。ということで、明日はモチロン仕事である。。。
朝から住宅の完了検査にいってきた。性能評価の完了検査で
ある。図面通りに出来ているかどうかみるだけなのでたいし
た検査ではないのであるが、こういう検査に行くたびに思う。
日本の住宅の9割ぐらいはこのような建売住宅(売建住宅)
なのであろうが、このような住宅が日本の住宅文化の象徴的
な住宅なのである。
広さを確保して後はプラモデルのようにつくられていく。
どこをみてもさほど差は感じられない。住宅メーカーの方は
違いがよく分かるようであるが、ボクにしてみれば、たいし
て変わらない。まるで学生が初めて設計したような平凡なプ
ランであり、個性が感じられない。
そこに住む人の個性はあるはずなのであるが、同じような住宅
ばかりである。これでいいのか、日本の住宅っと言った感じで
ある。実際には予算があり、変わったことをすると値段が上が
るのは承知の上であるが、同じお金をかけるならもっと違う住
宅が出来るのに。。。などと考えてしまう。
設計事務所がもっと頑張らないといけない。などと思うのであ
るが、住宅の設計を設計事務所に依頼する人は少ないというの
が現実である。
100年後ぐらいに、あの時代はいい住宅がたくさんあったと
思われるような住宅がたくさんできて欲しい。などと思いなが
ら時代(経済)に流されえいく現実がある。検査でみる住宅は
どれもかわり映えしない。これでいいのか日本の住宅。。。
どうも住むことの豊かさが感じられない。