「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

恐れ

2014年05月28日 20時15分28秒 | 「BPDファミリーガイド」より
 
○ 恐れ

 恐れは、 あらゆる人間の苦悩の源です。

 恐れは心をとらえ、 緊張をもたらします。

 以下の恐れは、 non-BPDによく見られます。

・ BPDの人の 身の安全への恐れ

 (自殺の脅威が最も大きな恐怖)

・ 相手と衝突することの恐れ。

・ 見捨てられる恐れ

・ 失敗への恐怖 (例えば 結婚に失敗したなど)

・ 未知への恐れ。

・ BPDの人の恐れが 現実になる恐れ。

 恐れで行き詰まったら、 その恐れを具体的に特定してください。

 「衝突を恐れている」 と言うのではなく、

 「彼が言い争いを始めることを 恐れている」 と言えば、 より具体的です。

 そして、 自分への問いを続けてください。

 「すると、 どうなるの?」

 「彼は大声を上げる」  (次はどうなるの?)

 「私は嫌な気分になる」  (それで、 どうなるの?)

 「私は家を離れて、 彼が落ち着くまで待つ」

 “すると、 どうなるの?” への答は、 皆さんが思うほど恐くないかもしれません。

 恐怖をなくすためには、 自分の能力への 信頼を高めることです。

 「何が起こっても、 どんな状況でも、 私は対処できる」 と 言えるところまで、

 自分への信頼を高めることです。

〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」(星和書店)
 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉より〕
 


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