「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

自殺的行動と自傷行為 (4) (自殺のリスク要因)

2008年04月28日 23時27分29秒 | 「BPDを生きる七つの物語」より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/53960820.html からの続き)

 BPDの人は 危険なことに魅力を 感じるところがあり、

 そこから 自傷行為も生じています。

 怪我や死に対して  「そうなったら、なったまで」 と思っており、

 繰り返される 消極的な自殺的行為に 繋がっていきます。

 自傷行為をする人は 自殺企図をする人に比べて、

 自分の行為が 命の危険を招くと 思っていません。

 しかし 自傷行為があって 自殺企図をする人は、

 より抑鬱的で 不安が強く衝動的で、

 自殺的行動が 死に至る可能性を 軽く見すぎる傾向があります。
 

 自殺のリスクを 高くする要因には、以下のようなものがあります。

1.過去の自殺企図

2.入院の経歴

3.持続的なうつの既往

4.絶望感

5.衝動と攻撃性

6.反社会的性質との合併 (受刑者に多く見られる)

7.アルコール または 薬物への依存

8.親からの何らかの虐待

9.失業や たび重なる転職

10.高学歴

11.前青年期

12.老年期

13.子供時代の深刻な虐待 (とくに性的な)

   早い時期の喪失

14.経済的な不安定さ

15.定住地がない

16.犯罪歴

17.不充分な、あるいは 一貫性のない精神科的ケア

 心子は、1,3,4,5,8,9,10,13,14.が 該当しました。

 また 心子の特異なエピソードは、亡き父親との 死の約束という呪縛でした。

 これも 彼女の心的真実でしたが、心子にとっては 紛れもない事実だったのです。

〔 「BPDを生きる七つの物語」 (星和書店) より 〕
 
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/53994177.html
 


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