「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

BPDの回復の 妨げになる要因 (3)

2011年09月30日 20時00分33秒 | 「BPDサバイバル・ガイド」より
 
(前の記事からの続き)

4. ほかのパーソナリティ障害

 回避性, 依存性, 強迫性パーソナリティ障害を あわせ持っていると、

 BPDからの回復が遅くなるようです。

 (これら3つのパーソナリティ障害を

 「不安恐怖パーソナリティ障害」 といいます。)

 それぞれのパーソナリティ障害の内面には、

 抑制された 起伏の激しい感情が潜んでいる、 と提言する人もいます。

 激しい感情を抑えている人は、 新しい展開に警戒したり 不安になったりします。

 そして 恥じ入ったり、 人見知りをします。

 回復には 多くのエネルギーが必要なので、

 進んで援助を求め、 自分のことに素直になったほうが 回復が楽になります。

 内気で心配性の人にとって、

 回復への道を 進もうと決心して 立ち向かっていくのは大変なことです。

 積極的な人のほうが、 BPDを治すには 有利といえるでしょう。

 内気な人は より自分を 駆り立てる必要があります。

〔 「境界性パーソナリティ障害  サバイバル・ガイド」 (星和書店) より 〕
 

 普段の心子は、 すこぶる社交的, 行動的, 自立的な面を持っていましたが、

 落ち込んだり傷つくと、 非常に回避的, 依存的になったりしました。

 いつも回避, 依存していたわけではないので、

 不安恐怖パーソナリティ障害では なかったのではないかと思います。

 また心子は 病院が好きで、 治療に後ろ向きではありませんでしたが、

 BPDに特化した治療は 受けていませんでした。

 当時はまだ 治療も不備なものでしたが、

 治療法が確立していれば、 回復に向かったのだろうかと 思いを巡らせます。
 


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