「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

コミュニケーションの準備 (1)

2014年06月22日 22時03分50秒 | 「BPDファミリーガイド」より
 
《呼吸》

 切羽詰まると、 ストレス反応は、 心身に混乱を引き起こします。

 深呼吸をすると 落ち着いて、 考える余裕ができます。

 胸ではなくお腹で、 ゆっくりと深く呼吸してください。

  「呼吸の部屋」 を作ってもいいでしょう。

 安全で、 力づけてくれる、 想像上の場所です。

《安全第一》

 BPDの人とのコミュニケーションの 第一ルールは、

 いつなら安全かを知ることです。

 注意事項は、 激怒/言葉の暴力, 身体的暴力, 自殺の脅しです。

o 身体的虐待と自殺

 虐待する男性の約3割, 女性の約5割が BPDを持っています。

 身の安全を守ることが 必要です。

 助けを求めてください。

 自殺の危険性が 差し迫った場合には、

 救急車を呼ぶか、 病院に連れていってください。

 家族は躊躇して、 問題に取り組まないことがあります。

 BPD本人も、 「余計なお節介」 をやめるよう 言い張ることがあります。

 家族は、 本人が落ち着いているときに、 自殺の話に取り組むと、

 かえって問題を引き起こしてしまうのではないか と恐れます。

 しかし、 事前に質問することで、 困難を避けることができるのです。

 BPDの人は 感情を言葉にするのが苦手で、 破壊的な行動化をする傾向にあります。

 従って、 隠し立てをしないで、 質問して問題に取り組むか、

 セラピストに相談することによって、

 行動ではなく言葉で、 感情に対処できるようになるのです。

(次の記事に続く)

〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」(星和書店)
 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉より〕
 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 基礎を築く (2) | トップ | コミュニケーションの準備 ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

「BPDファミリーガイド」より」カテゴリの最新記事