「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

他の人々に与える 強い影響

2016年10月19日 20時40分28秒 | 「DBT実践トレーニングブック」より
 
 自分のしたいことを 誰かに無理矢理やらせると、
 
 満足感やコントロール感を感じるでしょう。
 
 これらは 強い感情的報酬になります。
 
 しかしあくまでも 一時的なものなのです。
 
 例えば、 Aさんは、 自分で楽しむために 友人に嘘をつき、 噂を広げました。
 
 友人らが気分を害すると、 Aさんは彼らを慰めるふりをしました。
 
 それはAさんを パワフルな気持ちにさせましたが、
 
 友人らは本当のことを知り、 Aさんと話さなくなってしまったのです。
 
 あるいは、 Bさんは、 ガールフレンドに対して とても支配的でした。
 
 彼女が他の友人と 過ごすのを許さず、 常に電話をかけて 居場所を確かめ、
 
 彼女が離れそうになると 自殺すると言っていました。
 
 彼女はやがて疲れ果て、 Bさんの自殺の脅しにも拘らず、 彼と別れたのでした。
 
 いつも強い影響を受けている人は、 最終的にはうんざりし、 抵抗するようになり、
 
 極めて苦痛な 終わり方をするものです。
 
 これは、 圧倒されるような感情に 苦しむ人にとって、 考えうる最悪の結果です。
 
 彼らは 見捨てられることを極度に恐れ、 人を無理やり留まらせる 試みをします。
 
 しかし関係が駄目になると、 見捨てられる恐れが現実になり、
 
 更に多くの問題が引き起こされます。
 
 もしあなたが 他の人に強い影響を与えるような 行動を行なっているなら、
 
 それらの行動が 何であるかを見極め、 記入してください。
 
 次に、 その一時的な報酬が 何かを見極めましょう。
 
 最後に、 それらの行動による 長期的な代償や危険が 何かを見極めてください。
 
・ 私が行なっている、 他の人に強い影響を 与えるような行動とは
 
 _____________________________________
 
・ 私の行動の 一時的な報酬とは
 
 _____________________________________
 
・ 私の行動の 長期的な代償と危険とは
 
 _____________________________________
 
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
 訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より [星和書店の許可のうえ掲載]
 
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