「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

薬物とアルコール (1)

2016年10月28日 20時25分37秒 | 「DBT実践トレーニングブック」より
 
 アルコールや薬物は、
 
 人を一時的に楽しくしたり、 無感覚にしたり、 興奮させたりします。
 
 それは、 これらの物質の使用の 繰り返しになる可能性がありますが、
 
 一時的な感覚が切れた後は 特にそうです。
 
 アルコールや薬物の乱用は、 健康上の問題, 依存症の問題, 法的問題,
 
 経済的問題, 人間関係の問題に繋がりうるのです。
 
 多くの人は、
 
 アルコールが エネルギッシュに, 社交的にしてくれると信じていますが、
 
 アルコールは実際は 自意識を低下させ、
 
 普段はしないことや言わないことに 意欲的になるだけなのです。
 
 アルコールが入ると、 悲しくなったり、 疲れたりします。
 
 非合法ドラッグや特定の処方薬も、 同様の効力を持つかもしれません。
 
 コカインやクラックなどは、 最初は気分をよくしたり、 活気づけたりします。
 
 しかし効果が失せると、 抑うつ, 不安, 妄想的になり始めます。
 
 マリファナ, メタンフェタミン, ヘロインも同じです。
 
 ニコチン, カフェインも 薬物の一種です。
 
 喫煙でリラックスできるという人の場合、 実際に経験しているのは、
 
 ニコチンを切望していた身体の 一時的な安堵感です。
 
 ニコチンは、 より多く喫煙したい気分にさせる、 極めて中毒性の高い物質です。
 
 カフェインを摂りすぎると、
 
 神経過敏になったり、 不安定になったり、 苛立ったりし始めます。
 
 カフェイン中毒になると、
 
 苛々したり、 頭痛や他の身体症状が 出てくる可能性があります。
 
 その物質を より多く欲するようになるのは、 耐性と呼ばれるものです。
 
 医療の専門家に相談すべきです。
 
(次の日記に続く)
 
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
 訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より
 [星和書店の許可のうえ掲載]
 
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