「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

違うやり方で行動するために 決断すること (2)

2015年08月26日 20時22分47秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
(前の記事からの続き)
 
【パート2】
 

 ここで  「今、 ここ」 に 注意を戻しましょう。
 
 話が展開する各段階で、 どう感じていたか 思い出してください。
 
 地下牢に ひとりでいる時の気持ちを、
 
 ノートに できるだけ上手に 言葉で表現してください。
 
 実生活で そのような気持ちになったことがありますか? 
 
 いつ、 どこで、 どんな状況でそう感じたか、 書き記してください。
 
 他の誰かが、 自分以上に苦しんでいると 気づいた時、 どんな気持ちでしたか? 
 
 誰かが地下牢に向かってきた時, 扉を開けてくれた時, 歩み出るよう誘った時は?
 
 どれか 慣れ親しんだものはありましたか? 
 
 そして、 自由の扉の前に立った時、 どんな気持ちでしたか? 
 
 時間をかけて、 その気持ちを言葉で書き留めましょう。
 
 
 人間は 自分の習慣や状況に適応し、 破壊的な物事に慣れてしまいます。
 
 「学習性無力感」 という状態になり、
 
 意識的・無意識的に、 ひたすらおとなしくして、 生き残るようにします。
 
 自分の状況をコントロールするのを、 恐れるようになるのです。
 
 ボーダーの人は、 周囲の人をコントロールすることで 安定を見出そうとします。
 
 しかし、 BPの誤った知識と努力は、 誰のためにもならないのです。
 
 不慣れで恐ろしいかもしれませんが、
 
 自分の人生のコントロールを 回復するのは可能なのです。
 
 BPと距離を取り、 防衛的でないコミュニケーションを使い、
 
 争いに引き込まれるのを 拒否するのが重要です。
 
 人間は 無限の愛する能力を持っていると、 BPに示すことです。
 
 状況をありのままに直視して、 あなた自身のニーズを持つ 努力をすることです。
 
 BPが虐待的であれば、 どのようなものでも合理化してはいけません。
 
 子供が巻き込まれているなら、 子供の安全が最優先です。
 
 BPは自分自身で選択しなければなりませんし、 あなたもしなければならないのです。
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 [星和書店の許可の上掲載]