「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

義務感。 罪悪感と羞恥心

2014年05月29日 21時32分44秒 | 「BPDファミリーガイド」より

○義務感, 役割, 責務

 役割や責務は、

 私たちの生活の混乱を防ぎ、 安定した秩序ある社会を 作り出すものです。

 しかし、 どんなに願っても 叶わないことがあります。

 現実を受け入れて、

 理想的な親, 兄弟姉妹などを 諦めなければならないこともあります。

 自分自身に質問してみてください。

 「義務感から私は何をするのか? 

 どんな義務感が自分に合っているのか? 

 どれが合っていないのか?」

○ 罪悪感と羞恥心

 羞恥心は、 「私が悪いのだ」 という 万国共通の感情です。

 罪悪感は、 より限定された感情で、 「私は悪いことをした」 というものです。

 親たちは 罪悪感を和らげるために、 とんでもないことをします。

 典型的なのは、 成人した娘を ただで自宅に住まわせ、 娘の言いなりに洗濯をし、

 食事を出し、 買い物の支払をしてあげる 夫婦です。

 親たちは子供の行動に 責任を感じすぎです。

 子供は 自分の責任で成功したり、 失敗したりするほうがいいのです。

 もし罪の意識を感じたら、

 「何に対して 罪悪感を覚えるのか?」 と 自分に問いかけてみてください。

 必要ならば、 それを改め、 二度と起こらないようにするための プランを立て、

 起こったことを肯定的に捉えてください。

〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」(星和書店)
 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉より〕