「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

感情的知性の低さ (1)

2014年01月16日 22時44分28秒 | 「BPDファミリーガイド」より
 
 賢さは、 IQに加えて、

 「感情的知性」 (EI: emotional intelligence) が

 あります。

 自分や人の感情を観察し、 思考と行動を導くことです。

 感情的知性は、 BPDの人が どんな知的でも 他者の気持ちを感じ取れない理由を、

 説明するのに役立ちます。

 「EQ-こころの知能指数」 (講談社) では、

 感情的知性を 5つに分類しています。

・ 自分の感情を知る

・ 感情を管理する

・ 自分自身を動機づける

・ 他者の感情を認識する

・ 人間関係に対処する

《自分の感情を知る》

 BPDの人のなかには、 自分の感情を 的確に述べられる人もいますが、

 その他の人は問題を抱えています。

 彼らの感情は 素早くシフトします。

 自分の感情と他者の感情を 分けることが難しい人もいます。

 他者の困難に巻き込まれる人は、 アイデンティティに苦しんでいます。

《感情を管理する》

 「感情調節困難」 が、 BPDの顕著な特徴であるのは いうまでもありません。

《自分自身を動機づける/衝動性》

 動機は、 衝動的行動をコントロールする能力に 関係します。

 衝動のコントロールは、 あらゆる感情のコントロールの 根本にあります。

 感情は 衝動的な行動に繋がるからです。

(次の記事に続く)

〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」 ランディ・クリーガー(星和書店)
 〈監訳: 遊佐安一郎〉 より〕
 
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