旧:鳳凰堂のランダムウォーカー <伏見の光>

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隠し砦の三悪人

2008-06-16 21:12:01 | 映画テレビメディア
隠し砦の三悪人<普及版>

東宝

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 また、えらい地震・・・・。映像を見ているだけで強烈な揺れがイメージできます・・・・。

 まだ行方不明の方もありますね・・・・。

 と思いつつ、久しぶりにTUTAYAへ行ってDVDを3枚借りました。

 そのうちの1つが「隠し砦の三悪人」(黒沢)。これ、最近、リメークものが公開になっているようですが・・・。

 「椿三十郎」もそうですけど、これ、リメークでも前作を超えるというのは、まあ、不可能という感じがします。

 それだけ、黒沢作品の中での三船の存在感は圧倒的だということですね。

 別に芝居そのものがうまいとか繊細とか、そんなことは全然ないわけですが、あの肉体と躍動感、迫力。これ、ちょっとそこらの役者さんではかなわないでしょう。

 この映画の中の百姓二人が、のちのスター・ウォーズシリーズのC3POとR2D2のモデルとなったというのはよく知られています。

 また、お姫様の役はこれもレイラ姫(だったか?)にキャラクターが引き継がれています。このお姫様役の役者さんは上原美佐という人ですが、この作品で抜擢されたのだけれど、わずか2年で引退しています。確かに芝居がうまいとは言えません。しかし、映画の中での存在感はあります。このあたりはやはり三船と同様に、監督が作品の中で魅力を引き出しているということなんでしょう。

 この映画の中では名シーンと感じるところが少なくとも2つあります。

 1つは敵を馬で追いかけ、馬上で走りながら斬る場面。ものすごい迫力。これをノースタントで三船は演じたとか。今、これと同様のことをできる役者さんはいないでしょう。CGで似た場面は創作できるかもしれないですが。

 もう一つは山名の火祭りの踊りのシーン。この迫力はすごい。これは北野武の「座頭市」の中のタップダンスシーンに引き継がれています。


 やはり、これは「名作」と言っていい作品だと思います。また、自分自身、非常に好きな一本です。
コメント
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