旧:鳳凰堂のランダムウォーカー <伏見の光>

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「投資バカ」につける薬(2)

2006-08-09 08:32:30 | 株式投資・資産運用
集中投資
 集中投資すればリスクが高まるのは当然の事です。無論、当たればリターンも大きくなります。
 バクチ的に投資をするというのも一つのスタンスではあります。それだけのことですね。

バランスファンド
 債券やら株式やらを一緒に組み入れて、「リスクを低減しました」みたいな投資信託。これ、そもそも株式投信なんかは全部そうだけど、自分で債券と株式とを買って運用する方がコストは安くなります、ほとんどの場合は。だから意味ないです。

不動産投資
 個別物件への投資はリスクが高まるのは当然のことで、これは集中投資になります。様々な金融所品と比較して、不動産の場合は業者が抜いていく部分というのが非常に大きい印象があります。REITは長期保有しようとは思っていますが、個別物件への投資は考えていません。

毎月分配型
 分配してもらうと、その分、税負担が生じます。再投資した方が有利な事は明白です。指摘のとおり、心理的な側面にはたらきかけた商品といえるでしょう。

ドルコスト平均法
 これは累積投資をしているので、ちょっと著者とは見解が違います。株価が下落を続ければ、損失が拡大しつづけるのは当然のことです。
 しかし、同じ株数を買っていくのと比較した場合は、同額ずつ買う方が安い時に多く買うことになりますので、有利ではあるのです。
 ドルコスト平均法というよりも累積投資の意味ですが、これはタイミングを考えないで買い続けるという投資方法にあると思います。
 重要なのは銘柄の選択で、「危ない」系を選択しなければ、長い目では勝てる確率というのはそれなりに高い方法だと思います。逆に、株価の変動が激しい銘柄を買うという方法もあります。これだと、ドルコスト平均法の効果が顕著に出やすくなりますし、タイミングを判断して売却すればそれなりの利益につながる可能性も高いと思います。
 無論、株価が下落を続ければ損失が拡大するばかりというのはそのとおりですが、トヨタや武田薬品の株価がずっと下落を続ける、5年~10年というようなスパンで、ということはちょっと想定はしにくいです。

外貨預金
 外貨預金は手数料、売り買いの為替の差、が大きくて損です。FXの方がコストは安いですから、外貨投資を考えるのであれば、FXでしょう。まあ、FXも業者により色々ありますので、ここらあたりは研究が必要なところです。

金投資
 商品もですが、分散投資の一つとして金は意味がなくはないと思います。上記のドルコスト平均法と組み合わせて分散投資の一つとして利用するのは、これはこれとして意味はあるとは思います。私は実践はしていません。

デリバティブ
 デリバティブというのは、例外をのぞいて、それを設定する側にとって有利な商品になっている事が多く、まずは「どこかおかしい」と考える事が重要かと思います。商品設計がシンプルでわかりやすい商品の場合であれば、意味を理解した上で利用する意味、価値があるものもあるとは思いますが。

プライベートバンク
 まあ、大した資産もない個人にとっては実質的にはこうしたサービスというのは意味がありません。少なくとも億の単位の資産があって、その資産を保全したいという場合、こうしたサービスが意味を持つこともあるでしょう。しかし、コストは高いでしょうね。また、どのようなプライベートバンクのサービスが信用できて自分に合っているのかを判断するのは難しいでしょう。またも億といっても1億、2億じゃなくて、やはり5億、10億というレベルでしょうね、本当にこういうサービスを利用して意味がある人というのは。



コメント
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