monologue
夜明けに向けて
 



「雪雹は熱く、金輪炎は凍るだろう…しじまを縫うのは逆三角の力」
 わたしたちはすでにこのメッセージを読み解くに必要な基礎知識と多くの道具を手にした。いざ第三の櫛探索に出発。
 雪雹というのは「ひょう」や「あられ」のこと。金輪炎とはなんだろう。
これが黄金太陽のこととすると「金」はどちらかのピラミッド「輪炎」は炎の性質をもつピラミッドが回転してできる輪状の炎。「しじま」は無言や静寂のこと。そんなものを縫うとはなんのことだろう。
逆三角は逆さピラミッドとしか思えない。三角はミカドやミスミとも読める。逆ミカドなら裏の世界のミカドとしてのニギハヤヒとの関連が思われる。しかしなにかしっくりこない。逆だからもしかしたらみんなで稽古した音霊逆転法が使えるかも。
MIKADOあるいはMISUMIを逆に読んでもODAKIM、IMUSIMでまだ意味を成さない。それでは三角をまともにSANKAKUのまま裏に読めばどうか。そうすればUKAKNASとなった。これは意味があるのだろうか。ウカとナスすなわち稲荷の宇迦(ウカ)と素戔嗚尊のナスなのだ。やっと姿を現した。
まさか三角をひねりもなく素直に音霊逆転するとは盲点に入っていた。
「逆三角の力」とはニギハヤヒ、スサノオ親子の力、すなわち「血から」という意味であった。それがわかると「しじまを縫う」にひっかかる。なにかがおかしい。このままでは理解不能。
「だろう…しじま」の「だろう」と「しじま」の間の「…」は「しじま」が無言のことだから入れてあるのか。いっそのことこれを無言だから削除すればどうなるのか。すると「凍るだろうしじま」となってやっと本体が見えた。これには「うしじま」を隠してあったのだ。そういえば二見浦の「答志島」の上にあった島の名前が「牛島」であった。なるほど「しじま」の部分は答志島(としじま)と共通している。牛なら牛頭天王、スサノオ。ということは二見浦にはサルタヒコ、ニギハヤヒ、スサノオの出雲族の中心メンバーが集まっていることになる。「縫う」というのは意図あるいは系譜が逢う(合う)ということなのだろう。これまで隠れていた牛(スサノオ)が現れたとなるとカゴメ唄のウシロと重なってくる。牛露ということである。ついに牛が露わになった。すると懸案の第三の櫛は「牛」なのだろうか。あまり櫛の形のようには見えない。
しかし音霊からみると櫛の音霊はKUSI、牛はUSIだからそのままはまっている。やはりそうであった。櫛の形らしくなくとも第三の櫛は「牛」形の櫛なのだ。イザナギの使った「手」や「毛」の形の櫛とどう違うかといえば、縦棒が上に突き出ていることである。イザナギは上に突き出ない櫛を使ったがわたしたちはスサノオの「牛」櫛を使わなければならない。下から上へ突き出てしまうのである。そこには明けゆく空が…。
fumio





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