monologue
夜明けに向けて
 



ハジマーシュこと妖術アーティスト森宗意軒の名は山田風太郎の「魔界転生」シリーズでの活躍で現代日本の知識層には知らないものはないほど有名になったが
当時の日本はまだ社会が狭いので天草四郎の父益田甚兵衛好次(洗礼名:ペイトロ)によってプロデュースされた一揆の参謀のひとり森宗意軒は朝鮮へと渡航途中に船が難破し南蛮船に助けられ南蛮(オランダ)へと向かい西洋の知識を学んだ先進的進歩人であるという評判で持ち切りだった。妖術で伝説の龍虎、麒麟などという怪獣たちを使うという。ハジマーシュは四郎を乗せた麒麟に微笑みかけ「四郎ガ浜」に向かってエゲレス語で咆哮するように呼び掛けた。
「ポセイドーンよ、Would you like to come over hear please!」
すると俄かに波が騒ぎうねりだした。ゴーと巻き上がりなにかが天に向かってゆく。
人々はその恐ろしい光景にガタガタぶるぶると震えた。
fumio

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« kirin abi »
 
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