monologue
夜明けに向けて
 

abi  


幕府の上層部は森宗意軒が麒麟や龍を使うなどそんなことあろうはずがない。一揆側の流す偽情報と一笑に付したのだが
その時四郎ガ浜にものすごい波が打ち寄せ、みんな茫然としていると見たくはないなにかわけのわからないどでかい蛇のような怪獣が浮き上がってくる。一呑みにされそうな大きな口を開き、Hear I amと吼えた。それがどうやらポセイドーン(海龍王)らしい。とても人間に太刀打ちできそうにない。逃げるしかないがあたりに身を隠す場所がない。
一揆衆も幕府軍も海龍王のその恐ろしい姿にただガタガタぶるぶると震えるしかなかった。これまで戦っていた敵同士が抱き合い涙をこぼした。ハジマーシュに助けてくれと頼むと
ハジマーシュはニヤリと片頬で笑い、ポセイドーンに向かってウインクしてから「サンクス ア ロット」と感謝の言葉を述べた。するとどうしたことかほとんどの海の水を噴き上げる勢いで竜巻がポセイドーンを包んだ。どうなることかと十万の幕府兵と一揆衆は息を呑んだ。すると突然、海底火山までが爆発し始めたのである。それはもう阿鼻叫喚だった…。
fumio


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