monologue
夜明けに向けて
 

昔話  


「夏休み昔話料理講座」に人気が出てリクエストが多いので以前の文章を再放送のように以下にコピーして載せておきます。
<夏休み昔話料理講座>
  献立「花咲爺」
 今回は五大昔話の一つといわれる「花咲爺」を料理してみたい。
 材料となるストーリーをおおまかに書いておく。 
「愛犬家の正直な老人がポチという犬に教えられて、(ダウジング犬なのであろうか)ここ掘れワンワンと、きっと尻尾もちぎれるほど振って「尾もワン」というような状態だったのであろう。裏の畑を掘って大判小判の宝物を掘り当てる。それを見た隣の強欲老人がポチを借りて瓦や貝殻のガラクタを掘り出す。今度は正直老人が掘り出した臼で餅をついたら、また大判小判が出てきた。強欲老人が臼を借りてつくとふたたび、貝殻などガラクタが…。そして、正直老人が枯れ枝に灰をまくと、花が咲き殿様に褒美をもらう。強欲老人が灰を撒くと殿様の目に入って牢屋にいれられてしまった」 
 と、ごく一般的な道徳修身説話のようである。 
   さて、この噺に包丁をいれよう。切り方は不揃いでもご賞味いただきたい。   
 まずポチという犬の名前はあまり耳にすることがなく、昔そんな発音が普通だったように思われない。小さな点のことをポチというらしい。そうすると大の右上に乗っている点のことで点(天)の使いぐらいの意味を含めているのだろう。
 犬が吠えるとわたしなら叱って殴るぐらいで畑を掘り返すことはない。犬がうるさくて閉口して頭にきたのか、やけくそで掘って見せたのか。ほら、なにもないだろう、とでも言おうとして…。それでもとにかく宝を掘り当ててしまった。
 「正直」老人の意味するところは「正」当な「直」系の継承者。その人に宝が与えられる。これは正当な皇位継承の徴、十種神宝であろう。 
  ポチは皇位継承の神璽を与えるために送られた天の使いだったのだ。
  伊波礼彦(神武天皇)に十種神宝を与えたウマシマチのような役割を担ったとみられる。となると、隣の不正直な老人は「正」当な「直」系の継承者でないのに横取りを企んだ者ということになる。隣国、任那からきた崇神天皇一族を示唆しているのだ。
 かれがポチが示したところを掘り返すと瓦や貝殻のがらくたが出てきた、というが実は正直老人と同じ宝を掘り当てたのだろう。かれらにはその価値がわからなかったので捨ててしまった。十種神宝を石上神社に返してしまったのである。  
 臼で餅をついたら、また大判小判が出てきた、というのは錬金術のようである。
これは古代の金属の精錬技術のことだがそれも、直系でない者には伝わらず、銅鐸文化は姿を消した。ただのガラクタを産む技術にみえたのだ。 
  最後に枯れ枝に灰を撒くのはなぜか。「枯」とは古の木、すなわち、布留(フル)、ニギハヤヒの木なのである。それが隣の老人に横取りされて日本という大木の支線、枝が枯れてしまった。しかし、枝は枯れても根(音)は腐っていない。最後に真の皇、灰(カイ)を撒くことによって再び花が咲くのである。
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真の皇(スメラ)は今目覚めようとしている。
fumio


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