ただの物体ではない

1月26日、韓国大田（テジョン）地裁が「対馬から持ち込まれた金銅観音菩薩座像を瑞山浮石寺に引き渡せ」という判決を下したというニュースがあった。 ２０１２年に韓国人窃盗犯が日本の対馬の観音寺から盗み韓国に持ち込んだ金銅観音菩薩座像を元の所有主である忠清南道瑞山（チョンチョンナムド・ソサン）の浮石寺（プソクサ）に引き渡すよう命じる判決が下されたということだった。金銅菩薩は１３７０年ごろ倭寇によって略奪されたものという。観音像はただの物体ではなく、人々からむけられた祈願、崇敬の念の 塊り。そんな像を品物のように扱っていいのだろうか…。
fumio