80ばあちゃんの戯言

聞いてほしくて

ロシア語

2014-02-09 14:44:12 | 思い出
ソチオリンピックが開幕、すばらしい開会式の模様が放映されて

プーチン大統領の開会式の宣言のロシア語を聞きながらふと思い

出したことがある。

若かりしころ、丸の内の三菱仲九号館の三階のカルテックス東京

本社に勤めていたころの話であるが、隣の部屋にオペレーティング

のお部屋があって、その一角に設計台が置かれていて、背の高い

優しそうな白系ロシア人のホフェさんが何時もひっそりと仕事を

されていたが、お昼になると、同じ白系ロシア人のクズミンさん

が外回りの仕事から戻られて、お二人で雑談などをされていたり

していた。

日本人が他に7,8人はおられたのだが、お昼には、食事に連れ

添って出かけたりされて、お二人だけになることが多かった。

ある日、私が、お二人にお昼休みに、少しづつでもいいから

ロシア語を教えていただけませんかと、お願いしたところ

お二人は急に厳しいお顔になられ、声を潜められて、

”あなたは何でそんなことを言うのか。ロシア語なんて習って

 いい事は一つもないよ。絶対やめておきなさい。”

と言われたのである。


そのころはロシア人と見れば赤だとかスパイだとか警察の目が

とりわけ厳しかったようであった。

ホフェさんは、ロシアの貴族の出で、革命で日本にこられたの

だとか噂されていたが、日本は逃げてこられていい事ばかりで

はなかったのではなかろうか。

今はロシアに留学される方もあるとか。いい時代になったのか

と思う。






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