80ばあちゃんの戯言

聞いてほしくて

集団的自衛権(7)

2014-06-30 20:51:18 | お正月
TBSテレビ "サンデーモーニング"よりの抜粋です


 集団的自衛権がいよいよ大詰めを迎えようとしています。

 日本国憲法は平和主義などを原則として、それを下支え

 するさまざまな理念や、解釈が戦後、築かれてきました。

 これに対して、現政権は、戦後レジームからの脱却をめざ

 して、特に外交安全保障分野では、積極的平和主義と言う

 言葉のもと、さまざまな見直しを行っています。

 まづは、特定秘密保護法案を成立させ、また、武器輸出を

 可能にする防衛装備移動三原則を閣議決定しています。

 そして、今回は、集団的自衛権の行使は許されないとして

 きた政府見解についても、憲法の解釈を変更して、7月1日

 の閣議決定で変更されると言うことになりそうです。

 

 20万人あまりが犠牲者となった沖縄戦、住民を巻き込んだ

 地上戦は県民の4人に一人が命を落としました。

 沖縄戦没者追悼式が6月23日に行われました。

 安部総理

 "戦争を憎み、平和を築く努力を惜しまない国民として、私たち

 の住む世界をよりよい場にする歩みを、倦まず、たゆまず進めて

 いかなくてはならない”

 沖縄戦終結から69年追悼式で平和への誓いを述べた安部総理、

 その一方で戦争に繋がりかねない集団的自衛権の行使容認の動き

 を加速する状況に沖縄の人たちに不安の声が上がっています。

 ・・・集団的自衛権をやると、また、戦争になるんじゃないかと

 不安なんですよ。

 ・・・絶対来た道に戻らないようなそんな世の中にしていって

    欲しい。



 しかしこれまで慎重な姿勢を崩さなかった公明党が集団的自衛権

 の容認に、大きく舵を切ったんです。

 
公明党 北側一雄副代表

 ”わが党の意見を踏まえて修正されている。

 自民党高村副総裁

 "新3要件についての新しい座長試案を作りましたので、ご検討

  いただきたい。”


 火曜日に行われた9回目の与党協議、自民党高村副総裁が提示

 した試案は自衛隊が武力行使をする場合の意見として、公明党の

 意見を取り込んだ形になっています。

 修正前  他国に対する武力攻撃が発生とされていた部分が

 修正後  密接な関係にある他国と言う表現に。


 修正前  国民の生命などが根底から覆される”おそれ”がある

 修正後  ”おそれ”を”明白な危険”に変更したのです


 公明党北側代表

  ”わが党の意見を踏まえて、修正されていると私は理解している。

   自衛権発動の要件はより明確に厳格になっていると言う意味

   ではそちらの方向に向かっている。”

 このように、高村氏の試案を評価している北側副代表。しかし

 この試案の核とする自衛隊の武力行使について3要件は北川氏が

 出したアイデアを元に内閣法政局や自民党が調整し生み出された

 ものであることが明らかになりました。そして、金曜日に開かれた

 10回目の協議。公明党は、政府が提示した閣議決定最終案を基本

 的に受け入れる意向を示し、協議はほぼ、決着する形となったのです。

 公明党は一昨日地方組織の幹部を集め理解を求めました。

 公明党新潟県本部志田邦男代表

  "かなり納得できました。よく歯止めしたと・・・。

 静岡県本部蓮池章平幹事長

 ”やはり、まだまだ現場では、慎重にとか反対とかの声が多いですね。”

 公明党が容認に転じたことで、このまま閣議決定になるのでしょうか?

 札幌では一昨日集団的自衛権行使容認に反対する集会が開かれるなど

 各地で集会やデモが続いています。

 デモ参加者

 "日本の若者の血が流れることと、どういう風に考えているのか

 これから先の世の中をどういう風に思っているのか安部総理に聞き

 たい。”

 政府は来月1日には集団的自衛権行使容認の閣議決定を行う見通し

 ですが、安部総理から納得できる説明を聞くことができるのでしょうか?

 関口さん

 "それじゃちょっと日程を・・・。”

 ・・・・そうですね。 7月1日には閣議決定される可能性が高く

     なっています。 来月14,15日には閉会中の国会で安部

     総理が出席し、審査されることになっています。

関口さん
 
 ”集団的自衛権に歯止めがかかるかどうか、沖縄の日に総理が

 戦争を憎むと皆さんの前でおっしゃって、それなら、この集団的自衛権

 の行使はちょっと違うんじゃないかと僕なんかは思ってしまうんですが、

 皆さんいかがですか?”

寺島実郎さん

 ”これが首相と公明党とですね、顔立て興行じゃないですけれど、

  顔立てと妥協の挙句に出てきたわけですね。実は奇怪な結末になって

  いるんで曖昧且つ、玉虫色ですね。多分本当に、わかっている人少ない

  と思うんです。そもそも提起した安保法政懇もびっくりぎょうてん

  してると思うんですよ。で、アメリカも首傾げてる、この程度のこと

  ならと、何故ならば、もともと同盟国責任としてですね、アメリカと

  一緒に戦争をやれる体制に踏み込もうとしたわけですね。

  ところが、結論として出てきているのは、個別的も集団的も自衛権

  と言う言葉を分けずにね、これまでの自衛権と言う枠内でやれるはずの

  ことを再確認しているに過ぎないと言う文脈も見えてくるわけですよ。

  で、議論はものすごく混乱していて、国際貢献の話なのか、つまりPKO

  に、参加していくって言う類の話なのか、同盟責任を深めるっていう

  話なのか、更には、自国民保護の、つまり日本人の生命財産を守るって

  ことを強調してみたりですね、とにかく議論が混乱している。

  で、国際常識からすれば、日本て言うものは、すでに集団的自衛権を

  行使しているもんだと言われているわけです。どういう意味かと言い

  ますとね、例えば、イラクに、超法規的に自衛隊を派遣して国際貢献

  という名前で、実態は対米協力で、自衛隊を派遣しちゃったわけですが、

  そのときでも、特別措置法という枠組みの中で国会で議論して流れを

  作ったと、今回見えてきているのは、要は内閣の解釈によって、憲法

  解釈によって、融通無碍に動くかも知れないと言うことが重要な

  ポイントなんですね。ですから、そういう意味において。我々こう

  言う流れがくると言うことなら、野党も含めて、一段と、しっかりと

  この国のあり方、特にこの安全保障のあり方について、しっかりと

  見識を持って向き合わなければいけないってことが、僕、今の事態

  だと思うんですよ。

(つづく)

 

 

集団的自衛権(6)

2014-06-23 20:33:04 | 政治
 TBS  テレビ ”サンデーモーニング"よりの抜粋

 集団的自衛権について自民党は、最終的な文言の文案を提示するよう

 に政府側に求めています。

 今年4月に閣議決定されました防衛装備移転三原則なんですが、

 パリで行われた武器などの見本市に日本の企業を集めたブース

 が初めて展示されました。

 また、特定秘密保護法案については国会法の改正案が成立しました。

 特定秘密の運用をチェックする仕組みなどに関する国会法の改正案が

 可決成立しました。国会の行政機関の特定秘密の提出を求めること

 はできるんですが、野党側は強制力が伴っていないと批判もあります。

関口さん

 "何かこれらのことをみると、日本という国の形が根底から崩れて

 しまうと、僕には見えてしまうんですが?姜尚中さんいかがですか?

姜尚中さん 政治学、政治思想学がご専門 聖学院大学学長 著書に

 悩む力、諸説心 など 多数


姜尚中さん

 "最終的に自公の協議なんですけど、個別的な事例を検討して、

 ケース バイ ケースで考えていくって言うのが、最初の発端だった

 わけですが、それがいつの間にか、砂川判決がでてきたり70年の

 政府見解がでてきたり、今回はもう集団保障までやろうという。

 公明党はここまで予期していなかったんじゃあないでしょうかね?

 集団保障で公明党が配慮したという形で、手打ちをする可能性も

 あるけど、これずっと見てると、湾岸戦争にまで行きつくんですね。

 結局あの時アメリカから”Show the flag"といわれて、小沢一郎

 さんが、全部中心になって采配して、日本はこのままじゃ駄目だと、

 小沢一郎さんの、積極的平和主義というのが出て。これもまあ、

 安部さんが、今、使っていますし、日本改造計画で出てきた小沢さん

 の構想というのは、小沢さんは、今、その立場じゃないけど、自民の

 中で具体化しつつあるとおもう。

 
幸田真音さん(作家)

 ”ものすごく大きな改革というか方向性を変えようとしているのに、

  その割にはなし崩しに少しづつやっていこうという、国民の間に

  意識とか認識の変化をきちんと確認しないで国民の意識の乖離が

  どんどん、どんどん、広がっていくというものすごく引っかか

  っていることが気になるんですよね。VTRの中にもあったように、

  70年近くも戦争しなかった日本というのがどういうことだった

  のかというのを改めて見直してそれを変えていかなきゃいけない

  しかも国際社会にそういうメッセージを出してしまうことの覚悟と

  いうかそれに伴うものの検証とかもきちんと国民が納得してない

  段階でどんどんどんどんなし崩しに進められるのも、ものすごく

  不安があるんですね。その努力って言うのは政治家がやる一番の

  仕事ですので、そこをまづやらないと。だから集団的自衛権を行使

  するとなれば、その憲法の拡大解釈でなくて、きちっと憲法改正

  するのかどうなのかということです。努力を踏んでからでないと

  いけないと思いますし、何でこんなに急がなけりやいけないのか、

  何でこれを優先しなけりやいけないのか国民としては乖離があると

  思いますね。感覚の違いがあるんでしょうか?”

 目加田説子さん(中央大学教授)
 
 ”幸田さんのおっしゃったように乖離があるっていうことが、私も

  まったくその通りだと思うんですけれども、従来護憲派の人たちは

  この憲法がおしつけられたものではなくて、国民が選択したんだ

  という風に主張してきたわけですし、70年近くもずっとこれを

  守ってきたわけです。ところが、今、それが本当につぶされかかっ

  てきて、国の形が根底から変えられようとしているにもかかわらず、

  国民の間から声が上がってこない、例えば、市民社会であったり

  メディアもあると思うんですけれど、もっともっと、例えば、国民

  投票して憲法を変える権利を国民が有しているはずなのに、それも

  奪われていて、閣議決定で決めようとしているわけですけれども、

  この危機というのが社会全体で共有されているのかなあと、文字通り

  戦争ができる国になる。今までは憲法9条によって戦争ができなかっ

  たわけですよね、それができるようになるということは本当に大きく

  変わろうとしていることへの危機観、社会の中で十分に共有されていな

  いことの危機観を感じます。”


 中西さん(スポーツ評論家)

 "目加田さんがおっしゃっていたことはものすごくずっと思っていたこと

  なんですけど、石原さんも都議会の方々もそうなんですけれど、

  まあ、政治家の方々はどういう価値観なのかなというハテナがつく

  様なことが多い中で、それを閣議決定だけでいろんなことを進めて

  いくことの怖さを我々が認識していかなければいけないと思います。

  社会の方々があの感覚と同じなのかといったら明らかに違うと思い

  ます。

  そこから考えてみても、ここで踏み留まるべきじゃないかと強く

  思います。”


 岸井成格さん

  ”おっしゃる通りだと思いますね。最近のこの動きをみていると

   この議論の中身をみてもいわゆる限定的って言いながら、当初から

   心配していた通り、自衛隊が海外で武力行使することによって

   限定じゃなくて、明らかに歯止めが利かなくなるって動きが

   やっぱりあるっていうことがわかってきたんですよね。  

   しかも与党協議の中の15事例というものが高村さん自身が

   白状している通り全然詰まっていない。それで急いで閣議決定

   するって何なんですかということだと思うんですね。だから

   ここは公明党本当に考えなければいけないと思うんですね、
  
   このままいくと、国民不在で密室で協議されているみたいです

   からね、具体的に何にも説明されていないですからね。協議の

   内容は。だからここで本当に踏みとどまれるかどうかは公明党

   にとって政党として、大げさでなく、存亡の岐路に立っている

   んじゃないかというような局面じゃないかと思いますね。少なく

   とも、私が見ていると、このまま閣議決定にもっていくことは

   無理じゃないかと思うんですけれど、どうしても政府としては

   やりたいようですけれど。 ” 

 関口さん

 "最近いよいよ煮詰まってきたせいもあるんですが、自民党の古い方々

 ですよね、昨日も与謝野さんがどこかでやっていたけれど、若い人は

 ああいう意見がないんですか?”

 岸井さん

 ”あるんですよ。個別に聞くと。だからそれは選挙制度のためかもしれ

 ませんし、とにかく官邸の力が強すぎるんですよ。それに対してものが

 言えない。”

関口さん

 "それでいいんでしょうか?”

 岸井さん

 ”よくないですが、みんな選挙のことを考えると、公認と公認料の

  ことが心配になっちゃう。 ちょっと言い過ぎですかね。

  ちょっと気になりますね。だから、個別にね、こんなこと、こんなに

  急いでいいのかなって。ちょっと気になりますよね、危ないですよねって

  自民党の若い人の中にはたくさんいますよ。それが表に声に

  ならないんですよね。”

  岸井さん

  "日本人のサポーターの清掃活動の話は誇らしいし、とても嬉しいんです

  けれど、今日のテーマから言うと、ちょっと違うかもしれないけれど

  日本人は時の風潮に流される怖さを持っている。急に走り出して止まら

  なくなる。いい面と悪い面と持っている、いい面は外国の文化をどんどん

  どんどん吸収し、自分のものとし、奇跡的なことも起こす。ただ過去の

  戦争のカラミということになると、すべて結果よくないんですよ。

  だから、この怖さというものを日本人は知っておくべきんなんです。

  一番大事なことはメディアの戦前からの教訓であり、痛恨の反省点なんで

  すけどノー リターンポイントと言うのがある。もう引き返せなく

  なるポイントが必ずある。 分岐点それを多くの国民もメデイア

  も気づかないままそっちの方へどんどんどんどん走っちゃうその風潮に

  流される怖さをいつも持っている。それを大げさに聞こえるかもしれ

  ないが今の集団的自衛権の問題がまさにそこなんです。だから、これは

  絶対にチェックしてストップをかけることが、日本人として、ものすご

  く大事なんです。”

関口さん

  ”多くの政治家がこれを分岐点と考えるかどうか?”

岸井さん

 ”そこが危機観がないんですよ。その自覚がないんです。そこが怖いんです。”

集団的自衛権(5)

2014-06-22 18:29:36 | 政治
TBSテレビ”サンデーモーニング"よりの抜粋

関口さん

 "萱野さん どうですか?”

 萱野稔人さん (津田塾国際関係学科教授、哲学専門。著書は

         国家とはなにか?)

 "高村私案で導入された1972年の文書なんですけれども

  これはもともと公明党の理解を得るためにと入れたもの

  です、ただ、1972年の文書は、この文言の後に、だから

  こそ、集団的自衛権は認められないんだという、そういう議論

  の中で使われているもので、だから、もともと集団的自衛権が

  認められないんだという議論の文書が、ここで、集団的自衛権

  を認めるために出される。そういう議論構成は果たして、国民

  がついていけるのか、そこが本当に説明されているのかが、

  まづ一つ大きく疑問に感じる点と、もう一つは、これまで自民党

  は限定容認ということをずっと主張してきたわけですけれど、

  今回の高村私案をみると、他国、同盟国ではなくて、他国、そこで

  国が限定されていないのと、”おそれ”という言葉があるという

  ことと、あの限定容認とは大分違うものになっているんじゃないか

  って気がしますね。”

関口さん

 "中西さん ワールドカップで全体が盛り上がっているときにこう

 いう大きな問題があるわけなんだから、サッカーお好きな方も

 ちょっと、注意していただきたいと・・・。”

中西哲生さん (スポーツジャーナリスト)

 ”イヤー。これで本当に我々になんとなく隠そうとしている意識

  が伝わってきますよね。そういうことだから、注視していない

  とんでもないことになる可能性があるんで、それはやっぱり

  しっかりと見とかなけりゃいけないと思います。”



 金曜日に行われた第八回安全保障法整備に関する与党協議で、

 自民党の高村副総裁は、新たな提案を行いました。

 集団的自衛権に加え、これまでは政府が認めなかった国連の集団

 安全保障についても、武力行使を可能にする考えを示したのです。

 しかし、先月の会見では安部総理は

 ”国連の集団安全保障措置への参加は、これは、これまでの政府

  の憲法解釈とは、論理的に整合しない。”

 安部総理は国連決議に基づく多国籍軍には参加しないと明言して

 いましたが、シーレーン(海上通路)での機雷の掃海活動について

 高村副総裁は


 ”機雷掃海にあっても、国連決議が出たとたん、あ、これは

  集団的安全保障になるからできませんねというのは

  おかしいでしょ。”


 集団的自衛権を行使は、機雷除去を行っている際、多国籍軍による安全

 保障に移った場合、自衛隊活動を停止しなければならなくなるのは

 おかしいとの考えを示したのです。

 これに対して、公明党は不快感をあらわにしたのです。

 公明党 北側一雄副代表

 "正式にそういう提案があったわけじゃありませんよ。”

 質問者

  ”その提案によると・・・?”

 北側副代表

  "提案はなかったといっているんですよ。”

  自衛隊が多国籍軍に参加する可能性まで持ち出された与党協議

  憲法がご専門の慶応大学名誉教授小林節さんにうかがいました。

 小林教授

 "日本は戦乱の絶えない地球で70年間も戦争をしなかったのは

 憲法9条のお蔭なんです。解釈変更をしたらですね、危険が増す

 んですよ。積極的平和主義といいながら,アメリカの敵を全部

 日本の敵にしてしまうんですよ。 日本のテロの危険が来る。

 これ、本当の話ですよ。アメリカで起きた、イギリスで起きた、

 スぺインで起きたじゃないですか、これが日本で起きるんですよ。

 これだけのことをきちんと説明しなけりゃ駄目です。”


 政府は総理が来月6日、外遊に出かける前に閣議決定したい考えです

 が果たして、公明党との合意が得られるのでしょうか?

 
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集団的自衛権(4)

2014-06-19 07:31:07 | お正月

TBSテレビ "サンデーモーニング"よりの抜粋

関口さん

 "大屋さん どう思われますか?”

 
大屋さん

 "見てると3,40年前に逆行したような気がするんですよ。

 集団的自衛権という権利はあるけれど、行使できない。

 何か、床の間に飾ってある日本刀見たいな感じがあって、

 そうやって一応落ち着いたことにしたんです。

 でも、私が見てると、改憲派、護憲派というか、お互いに本心を

 あらわにせず、なんか違うところに戻っちゃったような気がする”

 関口さん

 "言っちゃったらおしまいって言うね・・。  浅井さん?”

 浅井さん

 "自民党側の高村私案とか、高村さんが盛んにいろんな言葉を

 連日のように、なしているんですよ。見ると、言葉が違うんですね。

 言葉がですね、それはあくまで公明党の賛成を得ようとしている

 そういうことの努力だと思うんですね。最後に集団的自衛権と言う

 言葉を法律の上に残したいと言う、その言葉一つだけ残してしま

 えば、後は蟻の一穴で其処からいろんなことが可能になってくると

 言う、そこら辺に、自民党の狙いはあると見てますけどね。”

 "関口さん

 "だから反対をしている人たちは公明党に期待をしている・・・?

 岸井さん どう思われますか?”

 岸井さん

 "そうですね、政府自民党の狙いは、本当に浅井さんの言われる通り

 ですよね。 政府自民党の言わんとするところは蟻の一穴ですね。

 其処を決めちゃえば、どんどんどんどん解釈が拡大していくと言う

 心配があるんですよ。

 それで何よりもさっき公明党の幹部の言葉がでてましたが、政権離脱

 に追い込まれたら、 離脱したら、損するのは公明党だと言う、そう

 いう損得の考えで政局の判断するような問題ではないでしょう?

 つまり、一番大きい護憲派だからいうわけじゃないんですけど、

 とにかく日本は特殊かもしれないけど、戦後憲法9条で専守防衛、

 不戦の誓いをしているわけなんでしょう? その根底から変える

 というわけですよね? だから其処の問題をこの間の党首討論もそう

 ですけれど、それだけ変えるものを何で真正面から憲法改正を国民に

 問わないんでしょうか? なんで、閣議決定だけで解釈変更をするん

 でしょうかと言うのが、第一点、その上で何故そんなに急ぐんですか?

 今、そんなに?急迫していることがあるんですか?

 第三番目に自衛隊の犠牲は覚悟の上なんですね?

 その認識はあるんですね? 

 この三つの重要な問題に全然答えていないんですね。だから其処が、

 非常に心配です、だから公明党は一つの踏張りどころなんです。

 少なくとも、この国会中にやることは無理なんで、物理的にも、

 まだ、集団的自衛権の問題は具体的にも議論されていないんで、

 そう言う意味で今国会は見送るんでしょうが、だけど政府は最終的

 には、公明党は同意してくれると言うそういう見通しで動いているん

 です。”


 関口さん

 "ただ急げっていうことも出てきているようで、これが日程表ですが”


  ・・・そうですね

  国会の会期末までは後一週間になりますが、先ほど岸井さんの言葉

  にもありましたようにこれほど大事な問題を閣議決定していいのか

  先送りするのか、そして、公明党の判断も注目されています。

  そして近々、安部総理と公明党の山口代表とのトップ会談があるか

  も知れないと言う話がありますね。”

(つづく)

集団的自衛権(3)

2014-06-17 20:39:48 | お正月
毎日テレビではサッカーサッカー、ワールドカップで

大騒ぎ。いまだかつてないサッカーの取り上げられ方の

ような気がします。 もしかしたら、その裏で(表で?)

起こっている国の集団的自衛権問題から、国民の目を

そらせようと言う何方様かのお考えかもなんて、うがった

見方をしたくなっています。

私は大のスポーツ好き。勿論サッカーも大好き。日本が

勝つようにといつもいつも祈りながらの観戦です。

でも、この時期、若しかしたら、子供達や孫達の命に関係

する集団的自衛権が、勝手に決められていく日がひたひたと

迫っているんじゃないかと,危惧をいだきながらの観戦に

なりました。

昨日の日曜日、TBSテレビ"サンデーモーニング"を拝見。

その抜粋です。

水曜日、今国会では初めて行われた党首討論会、民主党の

海江田万里代表は、持ち時間のすべてを使って、集団的自衛権

の問題で、安部総理を追及しました。

 海江田代表

 ”この会期内に集団的自衛権を決定してしまうのは、あまり

  にも拙速であります。”

 安部総理

 "この真剣な議論の結果においては政府としての立場を決定し、

 閣議決定します。”

 海江田代表

 "集団的自衛権行使することによって、自衛隊が血を流すこと

 があるということは、これはもう、明らかですね。”

安部総理

 "当然、それは必要最小限度という歯止めがかかっている。”

海江田代表の質問には正面から答えず、総理大臣として

国民の命を守る責任があると繰り返し強調した安部総理。

 さらに、 安部総理は

 ”みんなの党の諸君や維新の会の諸君は難しい問題

 ではありますが、あえて、しっかりと、国民の皆様に

 その立場を表明しているではないですか?”

集団的自衛権に対し、維新の会とみんなの党を評価したのです。

 この発言の裏には、党内の安全保障対策がばらばらだと指摘

 されている民主党を批判するのと、集団的自衛権を容認する

 のに慎重な立場をとる公明党を牽制する狙いもあると言う見方

 もあります。

この公明党との与党協議について、安部総理は高村副総裁にこう

指示しています。

 今国会中に集団的自衛権という言葉をしっかり入れて、自工

 の合意できるようにより一層頑張れと。

 そして、金曜日に行われた6回目の安全保障整備に関する与党

 協議で、武力行使が可能となる新たな3要件を提示しました。

 このなかで、日本だけでなく、他国に対する武力攻撃が発生

 した場合でも、自衛権発動できると、集団的自衛権の行使を

 明確に認めたのです。また,高村副総裁が提示した私案には

 他にも重要な表現が盛り込まれていました。

 国民の生命、自由、及び、幸福追求の権利が覆される。この表現は


 1972年の政府見解の一部を引用したもので、高村副総裁は

 集団的自衛権の行使できる範囲を制限するものという考えを強調、

 公明党への配慮を示したのです。

 これに対し公明党は、(北側副代表)

 "この案につきましては、うちの党は了承したわけでもございません。”

 しかし、この集団的自衛権行使容認については、公明党からこんな

 声が上がりました。

 連立離脱に追い込まれれば、損するのは公明党。なんとしても合意を

 つくらなければならない。

 そして、山口代表も、

 "協議の状況を良く踏まえ、議論を重ね、国民の理解を深め、そして

 合意を目指すと言う姿勢で臨んで参りたいと・・・。”

 平和の党の看板を掲げる公明党、その対応が今後の大きな焦点に

 なります。

  高村副総裁の3要件とは、

 たたき台

 
  憲法弟9条の下において、認められる武力行使について

 (1) わが国に対する武力攻撃が発生したとき、または他国に

     対する武力攻撃が発生し、これにより、わが国の存立が

     脅かされ、国民の生命、自由及び、幸福追求の権利が

     根底から覆されるおそれがあること

 (2)これを排除し国民の権利を守るためにほかに適当な手段が

    ないこと

 (3) 必要最小限の実力行使にとどまるべきこと

  と言う要件でに該当する場合に限られると解する


  他国に対する武力攻撃と言うのが集団的自衛権 の行使を認めた

  ものです。   

 そして、国民の生命、自由及び、幸福の追求の権利が根底から

 覆されると言うのが、文言があります。この文言は集団的自衛権の

 行使は、憲法上許されないとした1972年の政府見解の文言を

 使っているんですね。 公明党内では、この文言を入れることに

 よって制約がつけられるのではないかと言う考えがあります。

 そしてこの1972年の政府見解にはない”おそれ”と言う表現

 この表現が時の政府が如何に解釈するかで、拡大解釈されてしまう

 懸念があるんですね。

 関口博さん

 ”おそれとか、などとか言葉っていうのはどうにでもなるんだな

 と、私は思うんですが、谷口さん どう思われますか?”

 谷口真由美さん)大阪国際大学准教授(国際人権法)庶民の政治を

 訴え、ファイスブックでおばちゃん党を立ち上げた

 ”そうですね。まづ、高村私案の中に出てくる"恐れ"なんですが、

 法律用語として結構でてくるんですが、それは何でも入ってくる

 と言うことが含まれる訳です。だから、その何でもと言うところ

 をちゃんと説明していただかないといけないのと、あと、1972

 年の政府見解から、理屈が一緒で結論が変わるわけですので、

 もっと丁寧に説明が本来必要で、説明責任は政府がやるわけなん

 ですが、先日の党首討論を聞いていても全く見えてこないと言う

 丁寧さにかけるところを非常に感じていると言うことです。

 本当に憲法にたいして、クーデターだと言われているんです

 けれども、法とは何か、憲法そのものが何であるのかと言うこと

 を 全く無効化する話になってしまうので、何故憲法があるのか

 ということを 本当にきっちりと考えないと、このまま、押し切られ

 ると、何のために憲法ってあったんですかねみたいな話になると

 感じています。”


 (続く)

 


結婚と離婚(2)

2014-06-09 18:01:24 | お正月
 以上のようなことを書いている私は、さぞ平穏無事な生活を

送っただろうとお思いかもしれません。事実は、若し、今の

お若い方々なら、何度離婚を考えられただろういうほどの

ものでしたが・・・。

幸せというのは、その人の考え方で変わるものだと、私はいつも

思っていますが、どんな生活だったか、これからおいおいお話して

いこうと思います。




当時の社会状況とか、お話しないとお若い方々にはご理解いただけ

ないと思いますので、まづ、終戦のあたりまでさかのぼって、かい

つまんでお話しようと思います。



終戦の少し前、戦災で焼け出されて、母の妹の家にお世話になっていた

私の家族は、父の親友のお父さんの住んでおられた日の出町の山の上の

一軒屋にお世話になることになりました。

当時は日の出町の山いったいが焼けつくされて、高射砲部隊が、山

の上に駐留していたのですが一般の家は一軒しかない状態で

配給ものがあると、向かいの山から、”おーい。練炭の配給が

○○小学校であるから取りに行って下さい”などとと大声で叫んで

連絡してくれるので、反対側の山に住んでいる人に連絡するために

少し歩いていって、”おーい”と連絡するといった具合でした。

焼け跡に立てられた6畳一間のごく簡単に建てられたバラック、

それでも、大工さんが建てた家で、江戸時代の下町の家みたいな、

土間がついていて、コンロがあり、炊事ができるようになっていて、

その下には新しい立派な角材を使って作られた3畳くらいの

防空壕があり、普段は私たちが使わせていただき、空襲のときだけ

おじいさんも入るという条件で使わせていただいていたのです。

最初は母と、商工実習の二年生だった弟と、栄養失調で、

目ばかり大きかった二歳の弟と、7歳だった下の妹の4人が暮らして

いたのですが、それから朝晩空襲がひどくなり、早朝から一日中頭

の上でバンバン高射砲の音がしているような状態が続くのと、体の

弱い母が小さい弟を背負い、おじいちゃんの分と私の家の分を

リヤカーで山坂を越えて配給を取りに行くのが大変だったのと、

どうせ死ぬなら親子が一緒に死にたいという母の願いで、弟が、

私の動員されていた海軍航空技術省支廠のあった金沢八景の工場に

やってきて、当時寮生活だった私を通勤にしてくれと、頼んでくれて、

通勤することが許されたのですが、翌日には、朝の5時に警戒警報

がなり、電車に乗っている間に空襲になり、とにかく行ける所まで

行きますので乗っていてくださいといわれて、おろされたのが、

杉田でしたが、どこに防空壕があるのかもわからず、おろおろして

いると、もう少しいけそうですから乗ってくださいと言われて、

乗ったら、金沢文庫でおろされました。

文庫側の入り口から入って、私の職場のあった、八景の方まで行こう

とすると、防空壕の前に立っていた士官さんから"駆け足”の声が

かかりました、くたびれて、足が止まると、また他の兵隊さんが

声をかけてこられるので栄養失調の身には大変でした。

航空技術省支廠は金沢文庫と、金沢八景の間で奥は釜利谷の方まで

続いていました。山の中を刳りぬいて大型機械を運び入れて空襲でも、

作業ができるようになっていましたが、私たち三年生の仕事場は大きな

トタン屋根の下の工場で、空襲になると、初めは山の防空壕に行きまし

たが、空襲が続くので、空襲でも、作業を続けるようになりましたが、

頭の上で、高射砲の玉が炸裂して、その破片がとたん屋根に落ちて、

ものすごい音がすると、あわてて防空壕に入りなさいと、付き添いの

先生が叫ばれて、建物の横においてあった、大きな土管に入りました。

若し、近くに爆弾が落ちれば、土管では何の役にも立たなかったこと

でしょう。



母に、翌日からどうしても工場に行ってくれるなと泣きつかれて、行か

なければ、おまわりさんにつかまるのではないかと思い、忠ならんと

欲すれば,孝ならずと嘆いたと言う楠木正行の心境でした。それからは

誰かが日の出町の山に登ってくると、捕まえられるかとびくびく

していたものです。(工場をサボルと捕まると噂があったのです。)


その家のおじいさんが、田舎に疎開されたので、父の姉が保土ヶ谷に

焼け残りの六畳と四畳半の家を借りたから、一緒に住まないかといって

くれ、保土ヶ谷に引越し、そこで終戦を迎えました。

 終戦の日はとても暑い日で、国民がラジオで陛下の玉音放送を聞く

ようにと、お達しがありましたが、私たちは焼け出されで、ラジオが

なかったので、ご近所の隣組長さんの家の窓の外で、聞かせていただ

いたのですが、音質が悪く、がーがー言って何がなんだかわからずに、

きっと一層奮励努力せよという事だろうと勝手に理解していましたら、

弟が帰ってきて、男泣きに泣いているので、わけを聞いたら、戦争に

負けたと言うので、びっくりしました。

その夜はそれまで電燈に黒いカバーを取り付けていたのですが、なん

ともいえない複雑な思いでそれをはずしましたが、その戦争が終わった

はずの日に空襲で焼け出されたおうちもあったのです。


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結婚と離婚

2014-06-06 18:25:03 | 教育


私は子供の頃に感じた戦争の悲惨さについて、語ることによって、

その悲劇を繰り返していってもらいたくないという一途な思いで、

このブログを始めたわけですが、近頃では毎日親御さんが顔を付

き合わせれば、喧嘩ばかりしているご家庭とか、ご夫婦の不仲の

ために子供さんにとばっちりが行って、そんなに叱られなくても

いい事にもがんがん叱られたり、そのおかげで、お子さん方が

生活の面倒も教育的なことも考えてもらえず、粗末な食事にされ

子供さんのことを少しも考える余裕のない親たちであったり

すれば、戦争もさることながら、子供さんたちにとって、両親の不和、

離婚や別居、あるいは家庭内別居の影響は一生続くわけですので、

もしかしたら、それは、あるいは戦争以上の悲惨さがあると感じていて、

いろいろと苦難の道を乗り越えてきた年長者として何とかしなくてはと

日夜考えるようになりました。



昔は、お見合いだったり、写真だけで、一度もあった事もないお二人

が結婚するということも、よくあったようですが、それでも、今の

ように、其処此処で家庭生活の崩壊がひそかに進行しているという状態

ではなかったように思います。今の時代、一応お二人で合意して結婚

されると思うのですが、結婚を決めるということは、良いことも悪い

ことにもすべて、ご自分が決断したその結果ついてくることで、ご自分で

決断したことについての責任を取ることを考えていないのでしょうか?

(離婚するということが責任を取るというのではないのです。)

私たちの時代に比べれば、人々の生活も教育程度も上がってきています

ので、お若い方々が持つ夢の程度も、ぐっとあがってきているような

気がします。

夢を持つというのはある意味でいいことではあるのですが、

あまりにも現実離れをして夢が大きすぎるので、破綻がくるのではない

かと私は思っております。

ご夫婦二人で協力し合って生活を立ち上げることは大事なことで、お互

いのことを愛情深い目で見ながら、助け合っていくことが望ましいので、

それぞれのお宅の事情やら、お仕事関係の事情も考えてみる必要があり

ますし、決して、相手の悪いところをあげつらうことに専念しようと

思って結婚されるわけではないのでしょうから、初心に立ち戻って、

もう一度考えなおしていただくわけにはいきませんか?

生活していく上での土台になる経済とか、家族の諸々の事情を考えも

せず、ただ、こうあるべきという一般的な夢を実現しようとするのは

どうかと思います。

今とは時代が違うからと一言で片付けられそうな気がするのですが、

結婚とか離婚とかいうことについて、近頃ではあまりにも軽々しく

考えているように思えてなりません。子供さんがあれば、当時者

たちだけの問題ではないのです。

昔は、嫁に行くことは、そのうちの人間になると言うことなので、自分

の親のことよりも、婚家のために尽くせと教えられていたのですが、

戦後入ってきた、アメリカの自由な思想を履き違えて相手のことを

あまり深く考えず、何でも自分のやりたいことを主張することがいい

と思うようになってしまった所為なのでしょうか、あまりにも、

自分勝手な人が多くなってしまった気がしています。

私の子供時代には、あそこの家は上の娘が出戻りでねなどと噂を立て

られると、その下に続く兄弟達の結婚話に悪い影響があったので、離婚

したら家に戻れないということもあったようですが、今では、一人っ子

だったり、子供さんの数が減っているので、あまりそういうことが離婚

の歯止めにならないばかりか、自分達の老後の世話をしてもらうのに

都合が良いから帰ってきてもらいたいなどという親御さんたちもあったり

するようで、自分勝手な人々が増えていように思えてなりません。

近頃、離婚歴何回とか平気で人前に言う方が増えてきました。それだけ

離婚が珍しいことではなくなったと言えるのかもしれませんし、それに、

別居婚というのも本当に多いとか。それが、仕方のないことであると

いえるとは思いたくありません。

ご夫婦お二人だけの問題なら、それはそれで仕方がないと放ってもおける

のですが、子供さんがおられるとなれば、日本の、いや、世界の将来を

担う大事な子供さんたちのことを思うとこれは放っておけない由々しき

問題だと常日頃頭を痛めているのですが、どうも良く考えてみると、

教育の高さと比例しているように思えてなりません。

教育の高い人ほど、理想を追いかけ過ぎではないでしょうか?

趣味が合わないとか、生き方が違うだとか、お金の使い方だとか、

すべてに違っているのが当たり前です。 性格が合わないから離婚する

という方もおられます、笑ってしまいたくなりませんか?

もともと、違う環境で育ったお二人が、性格も何も全く同じ考え方である

わけはないのです。

以前数学の面白さで桜井先生が取り上げられた出会いの確率の問題で、

条件を8個上げた城島茂さんの出会いの確率は四万三百ニ十分の一で、

17個上げた”れな”さんの確立は地球上を探しても一人もいないという

ことでした。

ところが、条件を(価値感、収入、優しさ)の三つに絞ると、確率は

3分の2 まで上がったのですが、実際の問題でも同じことが言えるの

ではないかと私は思います。実際には、お二人の関係だけでなく、

その周りのご家族とか、お友達とか、ご近所さんとか、さまざまな複雑

な問題が絡んできます。その上、お二人の生活の仕方から、能力、言葉

の問題やその方々の住んでおられた地方の生活習慣や考え方などなど

さまざまな問題が関係してくるのです。

ビッタリあうなんてほとんど不可能といえるのです。



教育が高い人ほど、ご自分の力を過信し何とか自分で子供を育てられる

と思って離婚に踏み切られるのでしょうが、ご自分が怪我をしたり、

不幸にして早く亡くなることさえ全く"ない”とは言えないのです。

それに離婚というのは、即ち、父、あるいは母親をなくすということを

考えて欲しいと思うのです。

父親、母親の二役をするというのは、どんな人でも不可能といえると

私ははっきり言いたいと思います。

父親がきつく叱る、傍にいた母親が、後で、そっと慰めたり、父親の考え

方の補足をするというのも大事なことだと私は考えるのです。

勿論その反対もありうると思います。


何十年もの昔の話で恐縮ですが、私が、幼稚園の教諭だった頃、感じて

いたのは、中学しか出ていないお母さんの方が、高等教育を受けていた

お母さん方よりもしっかりと地に足がついて人間として立派な生き方を

しておられるような気がしたのです。 もしかしたら、私の受け持って

いたクラスのお母さん方だけの話かも知れませんが、ご自分やご自分の

家族、そして、周りの方々とうまく協調でき、子供さんをちゃんと

見つめ、ちゃんと地に足をつけた生活をしておられたように感じていました。

今のお若い方々は、ご自分がいろいろとできることがありすぎて、他人の

非ばかりが目に付くような気がしてならないのです。お互いに人間なの

ですから、当然良くできることも、できないこともあるわけで、人を許し

たり、少しづつ成長できるように褒めたり見守るということが大事なのです。

元から完全な人はいないと思っていただきたいし、相手ばかりを攻め

ないで、ご自分の対応がいいのかどうかも、考えていただきたいと思います。

相手の立場に立って考えていただ
人気ブログランキングへく心の余裕が欲しいのです。



(つづく)