私は子供の頃、よく両親から関東大震災のことを聞かされていました。
母が逃げる途中に見たのは、それまで二階建てだったお家の一階が
スポット埋まってしまって一階建てになっていたことや、家具が倒れ
たり、ピアノが滑り出す話とか、いろいろな物が飛ぶということでした。
実際、私自身が戦後に横浜で体験したのは棚の上から本が飛んできて、
焦点が合わなくなり、目の中がごちゃごちゃになり、あわや失明かと
思ったこともありました(ブログの二回目に書きましたが、この時は
水道の水流を目に当て続けて自分で直しました)。
そんなこともあってか、私は家具の倒壊をいつも心配してきたのですが、
どんな家具が一番倒れやすいかと申しますと、 奥行きの少ない家具です。
たとえば奥行き20センチ以下の飾り棚、奥行き30センチぐらいの
本棚は最も倒れやすい物です。
また、和風の背の高い鏡台で、鏡が前後に動くようになっているもの。
阪神大震災の時に私の友達のお宅では、二階でご夫婦隣り合わせのお部屋
で寝ておられたそうですが、グラットきた瞬間に、ご主人様が奥様のことを
心配されて、隣の奥様の部屋にこられたときに、ご主人様の寝ておられた
部屋に置かれた大きな鏡台がどすんと大きな音を立ててお布団の上に倒れて
きたということでした。
もちろんそれ以上の奥行きがある食器棚とか洋服ダンス、テレビボードでも
震度が大きくなれば倒れるのですが、作りつけておくか金具で取り付けて
おくことです。
私がとても気になるのは、お玄関の中途半端に高いシューズボックスと
言いますか下駄箱です。
マンションなどのお玄関においてある下駄箱などがもし地震で倒れますと
いざというときに逃げられなくなる恐れがあります。
あるマンションで天井から15センチも低い下駄箱があって、実際にそう
いう危険な状態であると思われたので、測ってみたところ、ちょうど一番
逃げるために必要な場所を塞ぐことになると思いましたので、
余計なことでしたが、ご注意申し上げたのですが、奥様は、これは背が高
いのだから大丈夫とお聞き入れになられませんでした。
その方は小学校時代に算数で使った三角定規を思い出されて、直角三角
形の斜めの部分は他の辺に比べて長いので、倒れても大丈夫だとお思いに
なられたようでした。
ところが、奥行き45センチぐらいでしたら、高さと、奥行の作る矩形
の斜めの線を高さと比べていただくとわかるのですが,高さ2350くら
いだったら、たった1、2センチの違いでしかないのです。
15センチもあったら完全にどこにも引っかからないで倒れてしまう計算
です。
(つづく)
母が逃げる途中に見たのは、それまで二階建てだったお家の一階が
スポット埋まってしまって一階建てになっていたことや、家具が倒れ
たり、ピアノが滑り出す話とか、いろいろな物が飛ぶということでした。
実際、私自身が戦後に横浜で体験したのは棚の上から本が飛んできて、
焦点が合わなくなり、目の中がごちゃごちゃになり、あわや失明かと
思ったこともありました(ブログの二回目に書きましたが、この時は
水道の水流を目に当て続けて自分で直しました)。
そんなこともあってか、私は家具の倒壊をいつも心配してきたのですが、
どんな家具が一番倒れやすいかと申しますと、 奥行きの少ない家具です。
たとえば奥行き20センチ以下の飾り棚、奥行き30センチぐらいの
本棚は最も倒れやすい物です。
また、和風の背の高い鏡台で、鏡が前後に動くようになっているもの。
阪神大震災の時に私の友達のお宅では、二階でご夫婦隣り合わせのお部屋
で寝ておられたそうですが、グラットきた瞬間に、ご主人様が奥様のことを
心配されて、隣の奥様の部屋にこられたときに、ご主人様の寝ておられた
部屋に置かれた大きな鏡台がどすんと大きな音を立ててお布団の上に倒れて
きたということでした。
もちろんそれ以上の奥行きがある食器棚とか洋服ダンス、テレビボードでも
震度が大きくなれば倒れるのですが、作りつけておくか金具で取り付けて
おくことです。
私がとても気になるのは、お玄関の中途半端に高いシューズボックスと
言いますか下駄箱です。
マンションなどのお玄関においてある下駄箱などがもし地震で倒れますと
いざというときに逃げられなくなる恐れがあります。
あるマンションで天井から15センチも低い下駄箱があって、実際にそう
いう危険な状態であると思われたので、測ってみたところ、ちょうど一番
逃げるために必要な場所を塞ぐことになると思いましたので、
余計なことでしたが、ご注意申し上げたのですが、奥様は、これは背が高
いのだから大丈夫とお聞き入れになられませんでした。
その方は小学校時代に算数で使った三角定規を思い出されて、直角三角
形の斜めの部分は他の辺に比べて長いので、倒れても大丈夫だとお思いに
なられたようでした。
ところが、奥行き45センチぐらいでしたら、高さと、奥行の作る矩形
の斜めの線を高さと比べていただくとわかるのですが,高さ2350くら
いだったら、たった1、2センチの違いでしかないのです。
15センチもあったら完全にどこにも引っかからないで倒れてしまう計算
です。
(つづく)