80ばあちゃんの戯言

聞いてほしくて

お詫び

2013-09-29 08:38:27 | 戦争体験
 暫くブログをお休みさせていただきましたのに、多く

の方々がブログを見に来てくださっていたこと本当に

ありがたく、心から感謝しております。




 ”無事これ名馬”という言葉があるとか。

何の取り柄もない午年生まれの私は、せめてこの言葉に

あやかりたいといいますか、健康で周りの人々に心配を

かけないようにと思ってひたすら、健康第一に過ごして

きたつもりでしたが、この半月ばかり、人生で最大の

ピンチ(?)に遭遇してしまいました。・・・・と書き

ながら、自分で苦笑いをしてしまったのですが、実は

大病を患っておられる方々には申し訳ない気がしますが、

たいしたことはなかったのですが、私にとっては、とても

苦しいこの半月でした。

20日ほど前のある朝のこと、急に、トイレで、妙な気持ち

悪さを感じました。  実は数年前にもそんなことがあっ

て、其のときには、腎臓は冷やすと一番いけないと聞いた

ことがあったので、試しに、”ほっかいろ”の大きいのを

ひとつ下腹部に張ってみたら、たちどころに直ったのです。

其の頃は急に夜中に冷えたりしていたので、今度も其の

手で、と思ったのですが、柳の下にどじょうはいないという

のでしょうか、多少気持ち悪さは軽くなったような気がし

ましたが、なかなか思ったようには直りませんでしたので、

三日目に嫁さんに頼んで、泌尿器科に連れて行ってもらい

ました。

水を飲むのが少なくて、5時間以上トイレに行かないと、

女性は尿道が男性よりも短いので、どうしても菌が尿管に

入ってしまい、膀胱炎を起こすというのが先生のご説明でした。

私はひどい汗っかきで、他人様の倍は水分をとっていると思う

のですが、それでも、足りなかったのかと思いながら、三日分

の抗菌剤をいただいて帰ってきたのですが、お薬の効果は覿面。

三日で直りました。

ところが、胃が悪くなり、食欲が全くなくなりました。

食べないので、便秘になりました。今までに経験のないような

ひどいもので、血だらけになってしまいました。寝てもさめても

痛いし、出血が止まらないので、翌日、また嫁さんに頼んで、

今度は、肛門科に.


血液検査やら、いろいろ治療を受けたあと、念のために、

大腸検査をすることになってしまいました。

それが明日なのですが、今のところ、5日目ぐらいから、出血も

止まり、何の体調不良も感じられないので、ひどい結果は出ない

と思います。

また、明後日からブログを書いていきますので、どうぞよろしく

お願いいたします。

皆様のご健康を心より祈り上げております。 

ありがとうございましたm(__)m

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2013-09-17 19:00:15 | 戦争体験
 前回賠償金のことについて、ちょっと触れたので、戦後

 の日本の重要な課題のひとつである戦争賠償、戦後保障

 についてちょっと書いておきましょう。wikipedia で

 調べました。

 戦争賠償、戦時賠償とは、戦争行為が原因で交戦国に生じた

 損失、損害の賠償として、金品、役務、生産物などを提供す

 ることとありますが、戦争賠償の形態として、中間賠償と

 いうのがあります。1945年に来日したアメリカ占領軍

 E . W ポーレー率いる米賠償調査団によって行われた

 最初期の対日賠償政策で、工場設備による賠償は後の平和条約

 による最終的な賠償ではないということで、中間賠償と呼ばれ

 いるそうです 中間賠償は日本の産業的武装解除も兼ねて行わ

 れたという側面もあるそうです。

 大蔵省によりますと、1950年5月までに、計 1億6515万8839円

(昭和14年価格)に相当する43,919台の工場 機械などが梱包され

 撤去された。受け取り国は、

 中国             54.1%

 オランダ(東インド)     11.5%

 フィリピン          19%

 イギリス (ビルマ。マライ) 15.4% 


(ちょっと余談ですが、以前NHKの番組で、

 中国の確か南の方の方がテレビで、織物の機械をもらったので、

 お蔭で織物の産地として生活できて本当に助かっていると感謝

 しておられました)




在外資産による賠償というのもあります。

 日本政府や企業、個人が海外に持っていた公私の在外資産を

 提供することによる賠償。
 

サンフランシスコ平和条約14条a項2に基ずく産を提供すること

 による賠償である。

 各連合国は、次に掲げるもののすべての財産、権利、及び、

 利益で、この条約の最初の効力発生のときに其の管理下にある

 ものを差押さえ、留置し、清算し、その他、何らかの方法で

 処分する権利を有する。(a)日本国及び日本国民。(b)

 日本国民又は、日本国民の代理者、又は代行者,並びに、(c)

 日本国又は、日本国民が所有し、又は支配した団体。



中間賠償と同様に、ヴェルサイユ条約でドイツに課せられた膨大な

賠償金がドイツを再び戦争へと向かわせたことへの反省から、でき

る限り、在外資産を没収する形での賠償をさせようという方針がと

られた。 中国は役務賠償を自発的に放棄したので、日本の在外

資産である中国大陸(東部モンゴル及び満州を含む)に有していた

財産、工業権、鉄道権益などを得た。   外務省の調査によると、

1945年8月5日現在の在外資産の総額は次の通り。

     朝鮮         702億5600万円

     台湾         425億4200万円

     中国 東北     1465億3200万円

        華北      554億3700万円
 
        華中.華南 367億1800万円

     その他の地域(樺太

     南洋その他南方地域、

     欧米諸国等      280億1400万円
        
     合計         3794億9900万円
 

  同調査には合計236億8100万ドル、1ドル15円で3552億1500円

  という数字もある。

  (つづく)

        

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2013-09-15 20:07:48 | 戦争体験
さて、前回はご先祖さまのお蔭で平和憲法ができたとお伝え

しましたが、今回は、其の平和憲法があったればこそ、今の

わが国の豊かさがあるというお話です。



敗戦後の生活は筆舌に尽くしがたいものでした。

もともと、わが国は資源の非常に乏しい国で、外国からの輸入

に頼っている面が多かったのですが、戦争中はもちろん、戦後

においても、すぐには輸入ができませんでしたので、大変でした。

首都東京は言うに及ばず、殆どの主な都市が焼け野原でしたし、

戦争中は働き手である元気な男性は応召され、あるいは徴用と

言って、軍需工場で働かされていたのですが、戦争で、戦死

された方々も多く、怪我や病気で、傷病兵となって戻られた方々

も多かったですし、戦争中の出来事がショックで、精神に変調

をきたしておかしくなっておられた方々もありました。

戦争中、働き手がなく荒れた土地もあったのですが、海外から、

帰還兵だけでなく海外移住者も日本に引き上げてこられたのです

から、食料の不足は大変なものでした。


こんな逸話もあったのです。


進駐軍が日本に上陸して、間もなくのこと、GHQ(総本部)は東京

におかれましたが、マッカーサー将軍は、はじめ横浜のホテルに

滞在されたのですが、コックさんに、明日の朝は卵二個の目玉焼き

にしてくれとおっしゃったそうですが、コックさんが、八方手を尽

くしても卵が一個しか手に入らなかったそうで、翌朝、恐る恐る卵

一個の目玉焼きをお出ししたところ、将軍からのお呼びだしがあり、

何故一個で作ったかと言われて、どうしても手に入らなかったと、

お答えしたところ、そんなに日本の食糧事情は悪いのかと驚かれて、

アメリカ本土に要請されて、食料を援助して下さることになった

のだそうですが、アメリカ軍用の直径20センチ高さ30センチも

あろうかと言う大きなカーキー色の缶に卵の粉にされたものが入って

いたり、お砂糖だけの配給もお米の代わりにあったりしました。

(配給と言うのはお金を出して決められた分量を買うこと)


アメリカ在住の日本の二世の方々が古着を段ボール箱にいっぱい

詰めて、大量に送ってくださったのもとても助かりました。

栄養失調で、当時15歳だった私は、坂を上るときに膝ががくがく

したのを覚えています。

そんな中、明治,大正、昭和生まれの人々は一生懸命働きました。

その後、朝鮮事変があり、軍需景気で私たちの生活は多少楽になり

ましたが、今のように何もかも不自由で、遊ぶものもない中で、ただ

ただ、一生懸命働いたものです。 5年10年とたつにつれて,物が

だんだん出てくるようになりましたが、毛糸は編みなおし、子供の

ジャケットやズボンは大人の古着からいいとこどりで、何とか作った

りしていました。生活のすべてにいろいろと工夫を凝らしていたのです。

だんだん、われわれの生活も大分楽にはなって、世界の貧しい国への

援助が始まりました。 1997年には日本の援助金は世界一でした。

1930年生まれの夫が65歳で退職した頃の話です。 その後、日本

の経済事情が悪くなって、アメリカに抜かれ、イギリスに抜かれ、

ドイツに抜かれてしまって、どんどん順位を落としていったのですが、

日本は平和憲法があったお蔭で、軍事費がないので、そう言う援助も

できましたし、今日の経済発展ができたわけだったのです。

軍事費が戦争中には歳費の9割だったと言うことから考えても

軍事費と言うのは馬鹿にならない額なのです。


(文中、朝鮮事変で軍需景気とあるのは、私たちは、アメリカ軍の

 後方支援をしただけです。)

(つづく)


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2013-09-14 16:45:02 | 戦争体験
さて、今日は、今の平和憲法の話。

戦後、日本はアメリカさんに、二度と戦争をさせないために

今の平和憲法を押し付けられたのだから、変えたいという方々が

おられるが、それは全くの、御門違いである。

明治時代から、わが国では、自由民権運動の方々が新しい理想的

な憲法を作るべく、日本のあちこちで、多くの憲法研究会を立ち

上げられて、ずっと研究を重ねられていたそうである。



 南相馬市生まれの鈴木安蔵さんという研究者が、1936年、

高知へ行かれたときに高知図書館で植木枝盛先生の憲法草案を

発見されて、戦後、鈴木先生は、社会統計学者の高野岩三郎(元

東大教授、初代NHK 会長)らと共に、憲法研究会を結成され、

民間の方々と研究を重ねられていたが、1945年この草案を基

に、作られたものを、当時の占領軍のアメリカGHQに憲法草案とし

て、提出されたとか。アメリカでは、日本に、民主主義があった

ことを知っておられて、その草案を憲法の考え方として、採用

されたということである。だから、今の世界に誇れる平和憲法は

私たちのご先祖様方の考えられたものである。

だから、誇りにこそ思え、変えようとはとんでもない話である。


(つづく)


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2013-09-13 22:46:06 | お正月
昨日、私の”コメントについて”書きました考え方を、

ご賛同いただける方は、どうぞ、いろいろな方に

お話ください。 できるだけ広げていきたいのです。



私は、今まで、FACEBOOK や TWITTERの方々からお友達に

なりたいとか言っていただいたにもかかわらず、これ以上の

お付き合いできる時間と体力がないので、大変失礼ながら

ブログでご挨拶を二度書きましたが、きちんと対応ができて

いません。 どうか、皆様、私にお力を貸していただけない

でしょうか 



 FACEBOOKやTWITTER の方に載せていただけたら有難い

のですが? m(__)m どうぞよろしくお願いいたします。



さて、昨日のつづきですが、今、日本には54基の原発があるそう

です。 もちろん、皆様もご存知でしょうが、原発というものは、

いかに恐ろしく、扱いにくい代物であるかということを、3.11

の大地震の時に私たちは、いやという程知らされました。 

それでも、この間の大惨事が、最大のものとはいえないと、私は

思っております。


つまり、もっと、もっとひどい想定外のことが起こりうるという

ことです。



何故なら、もし、戦争で、相手の国が、ミサイルか何かで、原発を

狙ってきたら、この間の惨事どころではとってもすまないでしょう。

済む筈もありません。

しかも、次々あちこちの原発を攻撃されたらどうでしょうか?

やられる前にやるというのは、この前の戦争で、日本がとった行動

でした。 宣戦布告する前に相手を先に攻撃するという方法です。

もし、そんなことになったら、いくら戦費をかけて装備を整えようが、

とても、お返しできる余裕があるなんて考えられませんし、その前に

破壊尽くされているされているかもしれません。


昔、日中戦争のときには、まだ飛行機の飛べる距離(航続距離)が

あまり長くなかった、つまり、遠くへ飛べなかったので、日本国内

には全く、空襲による被害はありませんでした。

太平洋戦争になって、暫くしてから、アメリカ軍のB29 という非常に

高性能の飛行機が開発されて、遠くへも飛べるし、非常にたくさんの

重たい爆弾を運べるようになったので、日本国中、毎日、毎晩のよう

に空爆が行われて、多くの死者や怪我人や、孤児ができてしまいました。

特に地上戦に巻き込まれた沖縄の方々には本当に大変な目にあわせて

しまって申し訳ない事だと、心から思っております。

皆様も沖縄のみならず、広島や長崎の被害者の皆様のお苦しみを多少

なりともご存知かと思いますが、それは、もし、これから戦争と言う

ことになれば、ああいう悲劇どころか、”戦争は発明の母”という言葉

がありますように、戦争の火力に対する力がぐんとアップしていること

は間違いない事実であることはおわかりでしょうから、あの、先の戦争

より70年近くの間に、どれだけ怖い物が開発されているかもしれない

ということはご想像にかたくないでしょうし、もろもろの爆弾の威力も

お考えの中にお入れになっておいていただきたいものです。

まあ、私には関係ないわと、その前にどこかの国へ逃げていくという方

もひょっとしたら、おられるかも知れませんが、それでも、汚染された

空気や水は、いずれは、世界中にもれなく、広がっていくことにならな

いとは言えません。 勿論、そう願っているわけではありませんが、

これはどなたにも漏れなくついていく問題だということをはっきりと、

しっかりと自覚していただきたいものです。

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2013-09-12 19:09:43 | お正月
私のブログに対して、いろいろとコメントをいただきどうも

ありがとうございます。 このところ終戦の日関係で長々と

コメントをいただいた方々に対して、お一人お一人全部の

問題に対して、こと細かにお返事する体力も気力も今の私には

残っておりませんので、割愛させていただくことをお許しいた

だきたいと存じます。

ともかく過ぎ去ったことよりも今抱えているいろいろの問題

について、私なりの考えを述べさせていただきたいのです。




自分の国は自分で守るというような気概を持てとか、何の軍備

も持たず外国と対等に外交交渉ができるかとか、相手国から

攻撃されたら、何のお返しもできないのは悔しいだとか、

今の憲法はアメリカさんの決めたことだから、変えたいとか

仰る方々に申し上げたいのですが、今の日本の現状でそんな

ことが言えるのでしょうか?




先ず今の日本の現状です。 東日本大震災の災害にあわれた方々

のお暮らしも、なかなか前に進んでいない状態で、しかも福島の

原発の諸問題が未解決であるだけでなく、この夏、つぎつぎと

異常気象で、大雨が降り、山崩れ、川の決壊での災害を蒙られた

方々もあり、急な竜巻や、突風、雷などの被害にあわれた方々

のご支援や、いつ起こってくるかもわからない首都圏の直下型

の巨大地震や、南海トラフ沖のMEGAQUAKEや、富士山

の噴火もあるかもしれないことはお考えにあるのでしょう

か?



それに日本の今の経済状態はいかがなものでしょうか?

この国の借金は6月中に1,008兆6281億円にまで膨れ

上がりました。世界でももっとも莫大な借金に苦しんでいる

ギリシャと同じような状態であるとか聞きました。

日本国の来年度の一般会計は99兆2000億円。復興費用を

加えると二年連続百兆円を超えるとか。ちなみに去年度の税収

は43億9314億円にとどまるそうです。

一口に軍備といったって、そう簡単なことではありませんし、

ましてや、外国からすごい軍備を備えていると見られるほどの

軍備は何年も掛かって巨額の軍事費を捻出することになるのです。

太平洋戦争前には、日本の歳費の90%が軍備に使われていたの

です。これは何を意味するかお分かりでしょうか?

つまり、私たちの生活のためのお金が流用されたということになる

のです。だから、戦前には地方の農家では娘を身売りさせなくては、

生活が成り立たないことだってあったのですよ。




わが国は、インフラが老朽化し、次々に巨額な補修の費用が必要に

なってきているのです。  あちこちの橋が渡れない状態でもいい、

水道管が破裂したっていいじゃないか、学校なんて壊れたままでも

いいというのであれば、こんなことには一切お金を使わず、軍備

に使おうということに仮になったとしても、魔法使いではありませ

んから、早急に軍艦や飛行機が目の前に現れるわけもありません。

各国では、何年も何十年もかけて、軍備に資金と労力を注いできて

いるのですから、おいそれと、対抗できる軍備ができようとは、

とっても思えません。



日本の海岸線は世界で3番目に長いそうですが、イージス艦一隻で

何兆円もするのに、一隻では到底足りませんし、飛行機やらいろいろ

の火力を持つには、莫大な資金と時間が必要ですし、自衛隊員も増や

さなければなりません。そうすると、普段の生活でも若い労働力が

足りないで、外国人の手を借りている今の状態。日常生活に必要な

お仕事に従事する人間も足りなくなります。



戦争中、農家にも、もちろん漁師さんにも、そして、勿論すべての

職業に人手が足りなくて困ったものでした。

今、現在、若い人が都会に出てしまって、農漁業も、生活も成り

立たなくなりそうなところが多くなりつつあるときなのに、そんなこと

ができますでしょうか?




(続く)
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祝決定2020東京五輪・パラりンピック

2013-09-08 06:32:21 | 環境問題
2020年東京五輪・パラリンピック開催が決定されました。

おめでとうございます。本当に、本当に、よかったですね。

獲得数は 最初の投票では、


  東京 42  イスタンブールとマドリッドは共に26

  で、マドリッドが落とされて、東京と、イスタンブールが

  最終決定に残り、結局

         東京        60

         イスタンブール   36

         欠席         1 

 ということになったとか。

 この前の東京オリンピックから56年ぶりにオリンピックの

 招致ということになりました。

  IOCの委員の皆様どうもありがとうございました。

  関係者の皆様、お疲れ様でした。

安部総理は

 ”本当にどきどきしました、本当に嬉しかったです。”

  と仰っておられました。

 

 招致のための総理の演説の中の、福島の汚染水は責任もって

 きちんと処理をしていくというお言葉、 ゆめゆめ忘れないで

 いただきたいものです。

 それから、日本が戦争に巻き込まれたら、オリンピックはでき

 なくなります。 万が一そうなってしまったら、イスタンブール

 やマドリードの方々にお詫びしかければならなくなります。

 憲法改悪は絶対おやめください。 ゆめゆめ戦争への道は辿って

 下さるな。日本が選ばれた理由は、安全性と確実な実行力だそう

 すから。

 小中学生の皆様、オリンピック出場の夢が広がっていくことでしょう。

 私もなんだか急に長生きしたくなりました。(笑い)

 本当に、本当によかったですね。

 
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戦後68年ニッポンの平和(11)

2013-09-05 12:16:54 | 戦争体験
NHKテレビ”戦後68年ニッポンの平和”よりの抜粋

・・・大事な議論だけれども、なかなかそういう議論はなかった

   よねという宇野さんの指摘、伊勢崎さん如何ですか?


伊勢崎さん  (東京外国語大學教授)

”日本の領海内に関する日本の平和の維持ということについては、

  日米の協力は、日本は補完するということ。多分、米英も、日本

  が、経済的発展を犠牲にしてまで、火力を増強するということは

  望んでいないと思います。 そこまで、如何に米英にないものを

  補完するか、そして、日本の国を守っていくか、勿論、同盟国と

  して世界戦ですが、米が一番頭を痛めているのは、例のアフガニ

  スタンから軍事的勝利なしで、逃げだしたんですからね。あの

  これほど苦しんでいる・・・・”

・・・この国にとって、こういう議論がなかったのは何故だと思い

   ますか?

伊勢崎さん

 ”多分、リベラルとか左とか、護憲派に属する我々の責任だと思う

  んですがね。多分、”国益”って、起因しているんですよ。

  ”国益”って言葉を使うと、即、お前右翼かという話になっちゃう。

  じゃなくて、僕は、今、9条を保った方が”国益”になるという
 
  議論をしようとしているんですけれども、9条を失うことによっ

  て日本のブランディングの力を弱めることによって失う”国益”、

  そこを国民にちゃんと見せて、最終的に判断してもらうことを

  我々しないと駄目 そこら辺は、多分、半藤さんのご意見と同じだと

  思うんですけれど・・・。 具体的に、見せないといけないんです

  よね。 それは、多分、僕のアフガニスタンでの小さな体験です

  けれど、やったことがあります。アメリカが同盟国として、ともに、

  一番悩んでいる事、そこを補完する。”

・・・なかなか議論がなかったのは、岡本さんが番組のはじめの方で

   戦争を見つめなおすことがちゃんとできていないと仰っていました

   が、私たち、どういう国にしていくかという議論もなかなかないの

   は、それに関係していると思われますか?

 岡本さん(マサチューセッツ工科大学シニアフェロウ 元外交官)

  ”はい。そう思いますね。外交を押し進めていくと、常に壁が二つ

   あるわけですね。一つは戦争を、どう総括するかという問題です

   が、あの戦争、名前すらつけていないんですね。先の大戦とかね、

   第二次大戦とかいうんですけれど、あれはほんの一部ですからね。

   たとえば、私は、アジア太平洋戦争と命名すべきだと思うんです

   けれど、みんなが何となく、あの戦争のことを先の大戦とか言って

   それ以上に入っていかない。何が本当に悪かったのか、悪くなかっ

   た部分は何なのか、じゃあ、それは今も使っていいんじゃないか。

   もう一つは歴史認識の問題なんです。 2006年 日本が安保理

   の常任理事国に立候補した時に、中国は、アジア諸国に大キャン

   ペーンをはって、日本を常任理事国にしてはいけない。彼らの血の

   中には好戦的な、戦争好きな血がDNAとして入っているという

   大キャンペーンをやったんですよね。それを聞いてしまったアジア

   の諸国もある。 だから、我々は、それに対して、有効な反対論が

   できるようにきちっと・・・、歴史認識については国論が分かれて

   いる。 事実は一つなんだから、きちっと見直すべきだと思うんで

   すがね。”

・・・半藤さん 一言。 今、私たちに一番求められていること、何だと

   思いますか?

 半藤さん (作家)

 ”私は歴史を一生懸命学ぶべきだと言っているんですがね。やっぱり、

  日本の近代史をきちっと学べば、自ら日本がどういう風に進んだら

  いいかって出てくるんだと思いますよ。本当の話、それは世界中の

  国に、日本は昔と同じような国であったのかと思わせないために

  しっかりと学んで、平和主義というものを世界に広げていくと、

  国民がそういう風な気持ちになった方が、逆に平和を守れるんだろう

  と思いますがね。”

・・・今日は市民のみなさんの議論を受けて、平和を守るために、どう

   したらいいかという話を続けてきました。根源的な問いかけが

   あったと思いますが・・・どうもありがとうございました。
   
・・・最後に土井さん  お子さんのお母さんでもあると思います

   ので、どう思われますか?

 土井さん (ヒューマン ライツ ウオッチ日本代表)

 ”そうですね、日本の平和主義というものは尊いもので、私のように

  世界を見ている者から見ますと、68年前だけじゃなくて、今、

  この瞬間にも、自分のこどもの命をなくしている母親、父親が本当に

  たくさんいるんですよ。その為にも、日本ができることは本当にたく

  さんある。平和的な手段で、今すぐできることもある。今、いろいろ

  議論されていますけれども、議論するだけじゃなくて行動が必要なの

  が、今だと思います。”

 ・・・宇野さん 一言

 宇野さん(評論家)

  ”リベラルな人々はもっと頑張るべきですよ。僕らも含めて。

   重武装だけが答えじゃない。ポジティブなビジョンが圧倒的に

   足りないんですよ。”


・・・どういう国を目指すのか、みんなの議論が問われているということ

 わかったと思います。今日はどうもありがとうございました。

  
  (完)

  

戦後68年ニッポンの平和(10)

2013-09-03 16:29:37 | 戦争体験
NHK テレビ ”戦後68年ニッポンの平和”よりの抜粋

・・・・日本は平和という看板を掲げて外交でやっていけるんじゃ

    ないかという指摘、半藤さんどう思われますか?

半藤さん(作家)

 ”その通りだと思いますね。外交は本当に岡本さんには申し訳ない

  んですけれども、外交力を磨いて欲しいんですよ。そうすれば、

  経済力を背景において武力じゃないですよ。経済力でもっと平和

  の外交というのができると思うんです。日本はね。私ね、やっぱ

  りね、少々不安があっても、日本人はそれにぐっと耐えながら

  私たちが、戦後ずっと守ってきた平和主義国家というものの利導

  ですね、それを世界に広めていくというのは理想論かもしれませ

  んが、世界に発信していった方がいいと思います。”

・・・・岡本さんは如何ですか?

 岡本さん(マサチューセッツ工科大学シニアフェロー 元外交官)

  ”全くその通りだと思いますね。でも、僕は外務省の代表じゃ

  ないですけれども、彼らの気の毒なのは、主要国の外務省の規模

  に比べて、人員は半分以下なんですね。本当に苦労してよくやっ

  てますよ。もう少し、予算を増やして人を増やして上げて下さい。”
 

 半藤さん

  ”それはそう思います。”

・・・日本の良さを生かすことですね。

・・・はい。では、ここで市民討論をご覧下さい。


 議論の終盤、市民の一人の日本のあり方をもっと考えるべきだという

 声が上がりました。


 森山さん(41歳 沖縄在住)

 ”僕は細かいことははっきり言ってわからないっす。ただ、沖縄に

  住んでいるだけなんですけれど、私たちは何を目的に日本という

  国を運営していきたいのかもっと、そこの部分を話し合わないと、

  手段の部分がずれてこないかなと思っていました、本当の日本

  らしさって何なのか、ここにもう一回戻った方がいいのかなって、

  難しいのかもしれないけれど、絶対に戦争はしません。ここが

  基本なんじゃないかなと私は思います。”

 本望さん (71歳 元船員)

  ”あのちょっと宜しいですか? 私が自分の職業的体験から言い

   ますと、海上輸送というのがないと日本は成り立たないんです。

   資源はない。資源を輸入して、加工し、輸出するこれが日本の

   生きる道。これしかないんですよ。だから、その前提に立って

   日本の安全を考えていくしかない。”

 杉山さん (48歳 主婦)

  ”日本はぶれない部分を持っていなさ過ぎる気がするんですけれど。

   日本は何をどうしていきたいのかが、今ひとつはっきりしていない

   気がするんです。”

・・・今の市民の声に岩田さんはどう思われますか?

 岩田さん (秀明大学専任教授)

 ”私は重要な指摘だと思います。 これからの日本がどうあるべきか

  といういろんな議論を先程来していますが、アメリカに助けてもらう

  というのを前提としてありましたが、これは戦略、戦術論としては

  正しいのは、それはそうなんですけれど、基本的に自分の国は自分

  守るという独立自尊の精神を、こういう精神を第一に大事だと思いま

  す。二つにはナショナリズムという問題を正面から見つめ直すという

  ことです。ナショナリズムとは、今の日本では変な形で出ているんじゃ

  ないかと思えてなりません。本来あるべきナショナリズムは何かと

  いったら、二つあると思います。ひとつはまず、福島県民に対する思い

  が、今、忘れられかけているということです。もうひとつは、沖縄です。

  沖縄は先の大東亜戦争で地上戦までやっているわけですから、そして

  最後に特別のご高配をと言った。ところが、沖縄にあるのは米軍の基地

  ですよ。後世格別のご高配というのが、米軍の基地でいいのだろうかと

  いうことを日本国民はずっと心に思っていくべきだと思います。したが

  って、独立自尊の精神で、健全なナショナリズム復権することこれが

  大事だと思います。”

・・・土井さん 如何ですか?


 土井さん

  ”まあ、日本の国を守るというのは最低限のことですよね。それにプラス

   して、日本が今後どういうくにになるべきかというと世界の平和、世界

   の人々の幸せに貢献する国でなければならない。今までの

   日本は自分が戦争しなければいいって言う発想でした。それだけでは、

   全然足りなくて、今日もエジプトで何百人が殺されるということが

   ありました。シリアでも、紛争が起きています。我々のビジネスマン

   がたくさん行っているミャンマーでも内戦が続いています。北朝鮮でも

   20万人の政治犯が収容所にいます。さまざまな問題があるわけです。

   これに対して、本当に行動する、新しい積極的な平和外交、外務省の

   もちろんやるべきことですが、民間もできることです。民間の交流も

   あります。そして、人権や民主主義についてでも、今まで日本の政府

   は基本的には黙っている公の立場ではありましたけれども、そうでは

   なくて、しっかりと現地の人々と手を結んだ上で、はっきりと声を

   出して、世界に向けて、政治力を強くしていく外交、それが、新しい

   日本の姿ではないかと思います。”

・・・外交に目を向けていくべきだと。宇野さん どう思います?

 宇野さん(評論家)

 ”そうですね、今日、僕、ここにきて、特に左のお三方のお話を聞いて

  こんなに外交とか、国際貢献とかポジティブなことを日本がやって

  きたんだとすごく勉強になったんですね。もっとこういう話を伝える

  べきだと思うんですよね。ジャーナリズムとか言論が今までの日本の

  憲法論議とか外交を硬直させてきたんだと思いますよ。 最たるもの

  は憲法論議とかナショナリズムの論議で、憲法もナショナリズムも

  僕、軍事とか外交とかいったくだと思いますよ。”

・・・いったく?

 宇野さん

  ”特に短期的中期的にはそれをどう実現していくのか、かなりはっきり

   しているので、そこから、逆算して、まあ、9条が使えるんだったら、

   残せばいいし、ちょっと使えないし、足を引っ張るんだったら、変える

   変えないの議論をしてもいい。そういったことを0からやっていかない

   で、何か、かくあるべし、とか、こうしないと日本人の誇りがとか言う

   話に、入っちゃうと、また、同じことを繰り返すみたいになる気がする

   んですよね。”

  (つづく)

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戦後68年ニッポンの平和(9)

2013-09-02 16:23:30 | 戦争体験
NHK テレビ ”戦後68年ニッポンの平和”よりの抜粋

伊勢崎さん (東京外国語大学教授)
 
”あのテロとの戦いですね。テロとはつまり概念との戦いですよね。

  テロリストというのは、僕自身明日になるかもしれない。 だか

  ら、アメリカ自身の中にもいます。同盟諸国の中にもいますし

  こういう厄介な戦争に突入して・・多分半世紀は続くのかなと

  
  思います。これに一番苦しんでいるのがアメリカなんです。同盟

  諸国も被害を受けているんです。で、アメリカ自身の苦しみという

  のはスノーデン事件がありましたね。これはつまり、国内に脅威が
 
  あるから、ホームセキュリテイと、対テロ戦が一直線上にあるわけ

  ですよね。をれが暴露されちゃったというのがスノーデン事件です

  よね。そういう問題なんです。概念というのはこういう厄介な問題

  なんです。で、アメリカが一番考えているのは、いかに過激化を

  防ぐか。 (中略)カウンタミン サージェンスイーというアメリカ

  の軍事マニュアルにもなっているんですが、これは、アメリカが火力

  を使わないで、如何に人の心を掌握するか、つまり火力を使わないで

  如何に信頼を増して対アメリカへの憎悪を抑えるか、それはアメリカ

  の基本戦略なんです。 でも、アメリカはできない。其れは何故かと

  言うと、火力を内在しているから、そう見えないわけです。これを

  セキュリテイ ジレンマといい、ジレンマとして、捕らえているわけ

  ですよ。自分たちが、内在している自分たちのやりたいこととの

  ギャップ。これをジレンマとして彼らは戦略的に意識してるんです。”

・・・そこを日本はどうなんでしょうか、できるんですか?

 伊勢崎さん

 ”日本は同盟国でありながら、対極にいるわけです。われわれは火力を

  使わない外交をやっている。つまり戦争をやらないといっているわけ

  ですよね。 そもそも日本はそういう国ですから、国境問題がある方

  がおかしいわけです。この辺は外交してこなかったという半藤さんの

  ご意見に大賛成なんです。 けれども、まあ、とにかくアメリカが

  一番苦しんでいるジレンマを抱えながら、ジレンマを意識しながら、

  苦しんでいるテロとの戦いで、これからずっと続くというわけで、

  そのときに、日本の立ち位置はどうなのか。日米同盟強化するのは

  当たり前。逆の方になりようがないじゃありませんか。日本はアメリカ

  の基地なんですから。だから、そうではなくて、一番大切なその同盟国

  が、今、本当に、苦しんでいる。で、苦しんでいることを彼らは解って

  いるけど、でも、できない。この現実を一番重要な同盟国として、どう

  理解するかです。で、その感覚を政治家はぜんぜん足りていないと思っ

  ています。

・・・・平和を看板にしてきたものだから、できることがあるという今の

    指摘、土井さんどう思われますか?

 土井さん

 ”太平洋戦争まで話が広がると思ってなかったんです。まあ、対テロの

  戦争の原因は人権問題ですよ。カシミール問題あり、パレスチナ問題

  あり、国内の問題もありましたけれど、どこにもかしこにも、不正義

  があり、人権の問題なので、そこを解決するべきなんです。日本は

  戦後、残念ですが、その能力がありながら、外交の力をほとんど、発揮

  してこなかったんですよ。ただ、我々の今、現実に脅威として直面して

  いるのが、北朝鮮、中国ですよね。この国が、もし自由と民主主義を

  基盤とする国ならば、日本にミサイルを飛ばしてきたりしようとする

  でしょうか?

  多分しないでしょう。と、すれば、この国の人々が、まさに、人権や

  民主主義や法の支配をすごく欲しているんですよ。中国の防衛費は

  すごく大きいんですけれども、中国の治安維持費、国内に向けての

  銃を向けている、そういう費用の方が高いんですよ。そういう国です

  から、中国の国民が欲している平和を、日本が手助けをすることが

  新しい積極的な平和外交ともいうべきでしょうね。戦後もっとやって

  欲しかった、しかし、外務省は最近少しづつやり始めている。中国の

  民間に働きかけて中国で民主主義を欲し、法の支配を欲して戦って

  いる人たちがいますから、その人たちを支援する民間外交と、へっぴり

  腰にならずに、中国政府に対して人権、民主主義をしっかりやりなさい

  という、この二つの外交が、本当に平和に直結すると私は思います。”

・・・岡本さん いかがですか?日本の新しい有り様への提言だと思います

   が?
 
岡本さん

  ”テロの原因が、人権問題だというのは僕は必ずしも賛成できない。

   だって、アルカイーダが、9・11で、ワールド トレードセンター

   を攻撃したのは、文明というものに対する彼らの見方ですよ。

   預言者ムハンマドが生きてから、千何百年間の今の文明というものは

   すべて悪だと彼らの書いたものに出ています。そういうことで、きて

   いる。だけど、人権問題を一生懸命やらなければいけないというのは、

   その通りだと思います。中国との間でも、其れをやらなければ、まあ、

   しかし、40年間以上も、日本はソフトパワーをやってきたんだけ

   れども、どんどん どんどん 状況が悪くなってきたけれど・・・

   どうですか、日本のやっぱり生きていく道というのは、安全保障は

   大事ですけれども、いろいろ制約があります。なんといっても経済

   協力が大事です。ところが、日本は軍事的な面では協力ができない

   けれども、平和的にやりますと、世界的に胸を張っていたんです。

   事実、1997年には、日本は世界最大の援助国だったんですよ。

   其れが、だんだん だんだん アメリカに抜かれ、イギリスに抜かれ、

   ドイツに抜かれ、当時の当初予算ベースの半分になっちゃってるん

   ですよね。日本の経済協力予算。 ですから、まずは日本の経済を

   復活させて、強い日本になること、其れが大事だと思います。

   其れが、さっきから申し上げている軍事的な面での、集団的自衛権

   で、憲法に抵触しない部分でも、いろんなことができていくんだと

   思います。”

(つづく)